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2014年6月30日(月) キチャホウライタケのこと
 昨日はpm8:45頃に帰宅。新潟県では津南から長岡周辺まできのこの姿はとても少なかった。

 キチャホウライタケ(a, b)やヒメカバイロタケ(j)はどこでもよく見かけるがあまり採取したいとは思わない。ところがビロードエノキタケの仲間(k, l)となると撮影したり採取しようという気になる。おそらくビロードエノキタケと比較すると他の二者はあまりにもありふれているからだろう。
 ということでたまには胞子や子実層などを覗いてみることにした。保育社図鑑によればこの仲間Xeromphalina(ヒメカバイロタケ属)はいずれも、胞子が平滑でアミロイド、菌糸にはクランプがあるという。たしかに胞子はアミロイドで(d, e)、菌糸にはクランプがある(i)。
 キチャホウライタケのヒダ実質はKOHで赤変すると記されている。ヒダの断面を水で封入(f)したあとKOHで置き換えると切片がつぶれたが、ヒダ実質が黄褐色から赤褐色に変わった(h, i)。しかし、子実体のヒダに直接KOHを振りかけても特に変色を感じることはできない(c)。
 

(a)
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(b)
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(c)
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(d)
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(e)
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(f)
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(g)
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(h)
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(i)
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(j)
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(k)
(k)
(l)
(l)
 過去にも何度かこの仲間を検鏡しているが、ときにはヒメカバイロタケとキチャホウライタケ、ヒメカバイロタケモドキの三者を混同している恐れがある(雑記2008.5.31同2006.5.17)。ビロードエノキタケ(近縁種)についても同定結果はどうも怪しい(同2013.7.14)。


2014年6月28日() 勿来の関公園のテングノメシガイ仲間
 先日勿来の関公園で採取したテングノメシガイの仲間を覗いてみた(a, b)。頭部に剛毛はない(e)。一晩でたっぷり胞子が落ちた(c)。胞子には15の隔壁があるようだ(d)。この仲間は成熟胞子ばかりか未成熟な胞子も多量にまき散らす傾向がある。子嚢はアミロイド(f, g)。見ていると次々に頂孔から胞子を放出していく(h)。側糸は先端が軽く曲がりやや膨大している(i, j)。
 頭部にヌメリはなく、剛毛がなく、胞子に15隔壁があり、側糸の先端がやや膨らんで軽く曲がっていることなどから、テングノハナヤスリなどに近い種なのだろう。
 
(a)
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(b)
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(c)
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(d)
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(e)
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(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
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(i)
(i)
(j)
(j)
 石森山ではいろいろなきのこが出ているのとは対照的に、海浜の寺社林や砂地ではガンタケ(k, l)、スナジアセタケ(m, n)くらいしか見られない。市街地の公園ではチチタケが出始めた(o, p)。
 
(k)
(k)
(l)
(l)
(m)
(m)
(n)
(n)
(o)
(o)
(p)
(p)
 今日は遅くともam4:00には新潟県の南魚沼に向かって出発だ。帰宅は明日の夜になる。


2014年6月27日(金) 急にきのこがいろいろ出てきた
 昨日朝、原発事故のため避難指示解除準備区域やら居住制限区域に指定されている楢葉町の渓谷を歩いた。人影のまったくない遊歩道には不気味な姿でヒカゲシビレタケだけが随所に出ていた(a, b)。このあたりの放射線量は「除染」後の今でも0.5〜1.0μSv/hもある。
 早々に高線量地域を離れていわき市の北端に戻ると、コナラ混じりの松林でヤマイグチ(c, d)やサケバタケ(e, f)が目についた。アカカゴタケやベニタケ属もいくつもあった。
 さらに南下して自宅のすぐ近くの石森山を歩いてみると、さらにいろいろなキノコがでていた。ヤマドリタケモドキはすっかり大きくなっていた(g, h)。ウラグロニガイグチはまだ小さい(i, j)。テングタケ(k, l)、ツルタケ(m, n)、カバイロツルタケは多数見られた。オオヒメノカサ(o, p)はじめアカヤマタケ属が複数種、オキナクサハツ(q, r)などベニタケ属7〜10種ほどが見られた。
 
(a)
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(b)
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(c)
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(e)
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(f)
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(i)
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(j)
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(k)
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(m)
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(n)
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(o)
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(p)
(p)
(q)
(q)
(r)
(r)
 メインパソコンはSATAコードを交換したあとはずっと安定して稼働している。これまで数年間のメインパソコン不安定の主たる原因はこのSATAコードにあったのだろうか。最も重要である起動ドライブのHDDやSSDをつないでいたのがこのコードだったのだから・・・


2014年6月26日(木) 「ドキドキ!きのこフェスティバル2014」
 来月早々7月2日(水)から7月7日(月)にわたって阪神梅田本店8階催場で、今年も「ドキドキ!きのこフェスティバル2014」が開催される。今年もまた楽しそうなきのこグッズやイラストなどがたくさん並ぶようだ。こういうものが一同に陳列される機会は滅多にない。時間が許せば会場で五感を働かせて「きのこ狩り」を楽しんでみてはどうだろうか。
 
(イ)
(イ)
(ロ)
(ロ)
(ハ)
(ハ)
(ニ)
(ニ)
(ホ)
(ホ)


[ミクロの姿はみな同じ:アセタケの仲間三点]
 先日勿来の関公園で採取したアセタケ類二種と自宅庭にでたアセタケ類を検鏡したみたところ、ミクロの姿は三者ともほとんど寸分違わない形を示していた。以下その一部だ。
 (a), (b)は勿来で採取したものでカサの径4〜6cm。(c), (d)も勿来で採取したものだが、カサ径10〜15cmとかなり大きい。(e), (f)は自宅の庭に出ていたものでカサ径6〜8cm。三者のサイズはかなり異なるが、いずれもヒダの付き方は湾生から上生で、柄の基部が凹頭状になっている。(a), (b)と(e), (f)のカサ表皮は繊維状だが、(c), (d)では繊維状ではなくササクレている。
 
(a)
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(b)
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(c)
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(d)
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(e)
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(f)
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(g)
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(h)
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(i)
(i)
(j)
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(k)
(k)
(l)
(l)
 この三者とも顕微鏡下では、胞子の形状とサイズ、ヒダのシスチジアの形とサイズ、柄表皮の組織に差異はなかった。カサ表面の様子は肉眼的に異なるにもかかわらず、三者の間でカサ表皮のミクロの姿にほとんど差異はなかった。保育社図鑑に従うといずれもクロニセトマヤタケ節(Sect. Inocybe)のキノコに落ちる。(e), (f)はニセアセタケに近いのかもしれない。なお(h)はヒダをスライドグラスに寝かせて縁をみたもの。


2014年6月25日(水) メインパソコン不調の原因はSATAコードだった!
 このところのメインパソコン絶不調の原因がどうやら判明した。BIOS画面でしばしば内蔵SDDを認識していないことに気づいた。そこで接触部を徹底的にチェックしたところ、SATAケーブル(7ピンメス)に破損が見つかった(イ〜ハ)。コード本体に断線などはなかった。
 おそらく不良品でプラスチック部分が極度に弱かったかヒビでも入っていたのだろう。それが、プラスチックの劣化と最近の地震の影響などによって割れてしまい、そのため接触が不安定になってパソコンが頻繁に不安定になったと考えられる。
 
(イ)
(イ)
(ロ)
(ロ)
(ハ)
(ハ)
 昨年来のパソコン不調はこのSATAケーブルの破損が主因だったようだ(雑記2014.6.8)。このコードはずいぶん前からマザーボードと起動ドライブ(HDD or SDD)との接続に使ってきた。まさかコードのソケット部が原因だとは思いもしなかった。先に処分したSSDに罪はなかった!


[家の庭と近場に出ていたキノコ]
 パソコン不調の原因究明やら停電のために、以下いずれもていねいに種の同定や確認をほとんどしていない。ふとみると家の庭にアセタケ属のきのこが出ていた(a, b)。近くの猿倉公園ではチチアワタケ(c, d)、ネッタイベニヒガサ(e, f)、ザラエノハラタケ(g, h)などが出ていた。また、松枯れのため切り倒された松からよくわからないキノコがでていた(i〜l)。
 
(a)
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(b)
(b)
(c)
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(d)
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(e)
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(f)
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(g)
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(h)
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(i)
(i)
(j)
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(k)
(k)
(l)
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2014年6月24日(火) 勿来の関公園にて
 昨日早朝、勿来の関公園(いわき市営)に行ってみた。ここは北茨城市といわき市の境界にありアカマツ主体の自然公園だ。一体は海浜を含めて県立勿来自然公園に指定されている。
 出発前にはこの他に四時ダム公園、四時渓谷などにも寄るつもりだったが、あまりにもいろいろなキノコが多数でているので、結局この公園の中の一隅を歩いただけに終わった。
 珍しくベニタケ属を三種だけ撮影した。アカカバイロタケ(a, b)は近場でもよく出ている。ニセクサハツらしきキノコは触れると次第に赤褐色に変色するが、カサの縁に小さなキノコを逆さにつけていた(c, d)。シュイロハツらしきキノコは遠目にも鮮やかだった(e, f)。
 遊歩道脇にテングノハナヤスリの仲間がでていた(g, h)。アセタケ属も何種類か出ていたが比較的大型の一種だけにした(i, j)。タマゴタケ(k)やヒメコナカブリツルタケ(l)も出始めた。チチアワタケらしきもの(m, n)やヒメヌメリイグチとおぼしきもの(o)など何種かみられた。
 圧倒的に種類が多く際立って目立ったのがマツボックリからでる小型のキノコで、ちょっと数えただけでも7〜8種類はあった。おそらくほとんどが名無しだろう(p〜r)。
 
(a)
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(b)
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(c)
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(i)
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2014年6月23日(月) 日光のキクラゲ類 (2)
 今朝は日光(6月18日)から持ち帰ったキクラゲ類のうち、先日のヒダキクラゲに続いてハナビラダクリオキンを覗いて遊んだ(雑記2014.6.21)。
 きのこをカバーグラスの上に半日ほど放置したら多量の胞子ですっかり白色になっていた。対物40倍レンズで覗くと、隔壁をもったソーセージ型の胞子であふれていた(b)。いつものようにレボルバーを回してを油浸100倍レンズに変えた(c)。小さな丸い分生子も多数見える。合焦位置を少し変えると胞子の隔壁がわかりやすくなった(d)。フロキシンで染めると隔壁に仕切られた室ごとに着色の具合が変わる(e, f)。分生子はフロキシンでは染まらない。
 きのこ本体はグニャグニャなので、生標本からの子実層切り出しは難しい。これもフロキシンで染めると組織の様子が鮮明になる(g, h)。油浸100倍レンズで子実層の中の担子器の姿をとらえてみた(j, k)。次いで液をKOHに置き換え、軽く押しつぶして担子器を再確認してみた(k, l)。
 それにしてもハナビラダクリオキンとコガネニカワタケの外見はよく似ている(同2006.7.19)

 広義のキクラゲ類の胞子や担子器等は雑記2009.12.17で一度整理してまとめてある。
 

(a)
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(b)
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(i)
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(j)
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(k)
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(l)
(l)
 メインパソコンが再び絶不調。電源オンにしたとき起動ドライブを全く認識しない。Acronisで復旧を試みたがやはりHDDを認識しない。何とかBIOSを呼び出したところSSDもHDDも認識している。BIOS画面でBootDriveを改めて指定してようやく起動する有様だ。原因不明!


2014年6月22日() 自宅庭でもホタルが飛び始めた
 石森山の駐車場近くではヒメカバイロタケ(a)、ロウタケ(c)がよく出ている。杉の腐朽材上に出始めたキシャモジタケによく似たきのこ(b)もすっかり大きくなってきた。また道路脇の腐朽材にはあちこちでキチャホウライタケが出ている(d, e)。

 一週間ほど前から自宅の庭をホタルが飛んでいる姿をしばしば見るようになった。まだ、夜飛ぶ姿を確認しに出てはいないが、おそらく光を放って飛翔していることだろう。写真(f)は一昨日石森山の沢沿いの遊歩道で撮影したものだ。
 

(a)
(a)
(b)
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(c)
(c)
(d)
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(e)
(e)
(f)
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 海辺の寺社林ではテングタケ(g)をはじめ数種類のテングタケ属、ベニタケ属5〜6種、ミドリスギタケ(h)、アミスギタケ(i)、オオホウライタケなどがみられる。
 市街地の公園ではヒカゲシビレタケ属(j)数種、ベニタケ属が3〜4種、ヒロハシデチチタケ(k)ほかチチタケ属が数種みられる。ヤマドリタケモドキの幼菌(l)も随所に顔を出している。
 
(g)
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(h)
(h)
(i)
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(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 昨日はやませが発生したらしく、昼近くの海辺は一面に霧がかかったようになり、一体がひんやりした空気に覆われた。草刈りとドブさらいでくたびれた。今朝は雨だ。


2014年6月21日() 日光のキクラゲ類 (1)
 先日の日光(6月18日)では広義のキクラゲ類に何種類もであった。それらのうちから、まるで硬質菌のように見えるヒダキクラゲと、コガネニカワタケにとてもよく似ているハナビラダクリオキンの二種だけを持ち帰った。
 今朝はヒダキクラゲを検鏡して遊んだ(a, b)。胞子にはフロキシンで染まるものもある(c, d)。生標本からだと子実層の切り出しは難しいが、半乾燥〜乾燥状態だと楽に切り出せる(e, g)。フロキシンで染めると子実層の様子がわかりやすくなる(f, h)。
 ヒダキクラゲはアラゲキクラゲやキクラゲなどと同じAuriculariaceae(キクラゲ科)のきのこなので、担子器は円筒形で隔壁によって四室に分割され、各室からそれぞれ担子小柄が伸びる。担子器をバラしてみると少しわかりやすい(i, j)。
 子実体背面の堅い部分には毛が生えている。その毛は堅い皮質からやや厚壁の菌糸が集まって伸び上がっている(k, l)。ヒダキクラゲを覗いたのは久しぶりだった(雑記2006.6.1)。
 
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 今年の梅雨はこれまでのところいかにも梅雨らしい天候が続いている。昨日も午前中は曇り空だったが、午後になって突然雷雨に襲われた。今朝もどんより曇っている。


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