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日( )

2015年8月20日(木) 憾満ガ淵の小さなきのこたち
 日光でも憾満ガ淵(含満ガ淵)は男体山から噴出した溶岩によってできた奇勝としてよく知られ、外国人の観光客がとても多い。昨日朝、憾満ガ淵の駐車場に車を止めると、そのすぐ脇の芝とコケの広場に小さいけれどもきれいなきのこが多数でていた。外国からの観光客と、コケとキノコについて話をしながらいくつかのきのこを鑑賞して楽しんだ。
 ワカクサタケ(a〜c)、コキイロウラベニタケ(d〜f)、柄の長いイッポンシメジ属(g, h)、キコガサタケ(i)、柄が暗い青紫色のイッポンシメジ属(j)、シロソウメンタケ(k)、ナナフシテングノハナヤスリ(l)などだが、時期によってはかなりの種類のきのこが出そうな環境だ。
 
(a)
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(b)
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(c)
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(d)
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(f)
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(g)
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(i)
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(j)
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(k)
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(l)
(l)
 先日奥日光から持ち帰ったオオミノミミブサタケの胞子表面の縦筋を確認して遊んだ。子実層をピンセットでつまみだしてKOHでバラした後水洗した。その後、水、メルツァー、フロキシン、コットンブルーで染め、それを対物40倍と対物油浸100倍のレンズで確認した。
 水(m, n)とフロキシン(o, p)では、胞子の表面模様の確認は難しく、対物油浸100倍レンズで胞子表面に合焦してなんとかそれらしいものを確認できた(b)。それに対してコットンブルー(q, r)では簡単に胞子表面の縦筋を捉えることができた。メルツァー試薬だと、コットンブルーほど明瞭には捉えられないが、比較的楽に確認できる(雑記2015.8.6同2007.7.30)。
 
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(o)
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(p)
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(q)
(q)
(r)
(r)
 昨日はプリウスの第一回目の車検をうけた。三年間の走行距離は約33,000Kmだった。


2015年8月19日(水) 朝の散歩コースでのきのこ
 一昨日は終日雨だったが昨日は朝からよく晴れた。先日小さな幼菌だったアカヤマタケ属菌がどうなっているか気になって、朝近場の都市公園に行ってみた。少しは成長していたが、まだ採取して観察するには小さすぎたので撮影もしなかった。
 公園にきのこの姿はさらに少なくなっていたが、それでもいくつかのきのこに出会った。相変わらず多いのはミドリニガイグチ(d, e)、アカハテングタケ(c)、ズキンタケ(i, j)、カメムシタケ(k, l)だ。ヘビキノコモドキと思われるきのこが、カサ表面のイボをすっかり雨に洗い流されてた(a, b)。おなじようにイボを洗い流されたテングタケとおぼしききのこもいくつもあった。
 よくわからないイグチが腐った切り株からでていた(f〜h)。大型でカサにも柄にもヌメリはなく、孔口も管孔も黄色。肉は白色だが空気に触れるとすぐに黄色味を帯びた。胞子のタイプはBoletus(ヤマドリタケ属)でシスチジアは縁も側も紡錘形。カサ表皮は見ていない。
 
(a)
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(i)
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(k)
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(l)
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 前日に終日雨が降り続けたために遊歩道を歩くと深く沈んで靴がビショビショになった。雨に打たれてカサが崩れて倒れたアカヤマタケ属菌があった。持ち帰ってヒダと胞子紋を見ると大小の担子器大小の胞子を持っていた。どうやらネッタイ××タケといった仲間のようだ。


2015年8月18日(火) 不明菌二題:単に同定できないだけかも?
 昨日(8/17)は終日雨で、フィールドでのきのこ観察は困難だった。前日(8/16)に奥日光に行っておいてよかった。観察しても結局よくわからないきのこを二つメモした。

 一つ目は日光だいや川公園で採取したイグチ。ヒビワレニガイグチに似ているが(a〜f)、シスチジアがほとんど見つからない。胞子は明るい黄色でKOH中では更に明るくなる(g)。子実層の縦断面をいくら探してもシスチジアが見つからないので、フロキシンで染めて押しつぶしてみた(h)。あらためてシスチジア探しをしたところ、かろうじてそれらしき?組織をいくつか見つけた(i)。縁シスチジアなのか側シスチジアなのかわからない。担子器基部の様子はいずれもはっきりしない(j)。カサ表皮を切り出してみると(k)、乱れた柵状被ないし毛状被といったところか(l)。保育社図鑑によれば、ヒビワレニガイグチには明瞭なシスチジアが側にも縁にもあるという。胞子形状はヒビワレニガイグチには程遠く、チャニガイグチに似ている。
 

(a)
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(c)
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(i)
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(j)
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(k)
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(l)
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 二つ目は同じ公園でよく見かけるイッポンシメジ属の脆いきのこ(m〜p)。Entoloma(イッポンシメジ属)の仲間は、肉眼的にもヒダが赤みを帯びたものが多いし、胞子を見ればその角ばった姿ですぐにわかる(q)。この仲間の大部分にはシスチジアもなければ(r〜t)、カサ表皮などにも際立った特徴を持つものは少ない。単子器の基部にもクランプの見つからないものが多い(u, v)。要するに種の同定という観点からは顕微鏡はほとんど役立たない。今や生き物の分類にDNAによる解析は不可欠になったが、過去にはもっぱら肉眼的観察がすべてだった。保育社図鑑などには肉眼的観察の特徴によって分けられた亜属について記されている。それによれば、このきのこはモミウラモドキ亜属の種ということになる。それ以上のことは分からない。
 
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(o)
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(v)
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2015年8月17日(月) 奥日光:たっぷりきのこを楽しめた
 昨日朝5:30発の早朝バスに乗り四人で奥日光を散策した。早朝の樹林は暗く、雨も降っていたのでカメラはザックから出さなかった。ヒメベニテングタケが幼菌から老菌まで無数に見られた。カンバからムカシオオミダレタケやらタモギタケが出ていた。薄暗い樹林でアワタケ、アシベニイグチ、ミヤマイロガワリ、イロガワリ、キヒダタケ、ツルタケ、ヒメコナカブリツルタケ、カバイロツルタケ、ガンタケ、マスタケ、オオカボチャタケなど、多くのきのことの出会いを楽しめた。
 撮影したのはオオミノミミブサタケ(a〜e)、スギタケモドキ(f〜h)、カオリツムタケ(i, j)だけだった。特にオオミノミミブサタケは大群落に出会い、踏みつけないようにしながら胞子を噴出する姿を楽しんだ。スギタケモドキは倒木一杯に大きな群落をなしていた。カオリツムタケはまだ幼菌ばかりだった。いわゆるご禁制品(シビレタケ属)がいたる所にあることも分かった。
 
(a)
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(c)
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(i)
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(j)
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 昼前には自宅に戻って、ビールとコーヒーを飲みながら採集したきのこを観察していた。午前中のいろは坂下り車線は車も少なく、30分ほどで自宅近くまで戻れた。


2015年8月16日() 都市公園:少ないけれどいろいろ出ている
 近くの都市公園ではきのこもお盆休みらしく、発生数はいたって少ないが、それなりの数のきのこが出ている。連日の集中豪雨のためか、泥で汚れたりカサが崩れたものが目立つ。それらの中でも、コケの中から出ていたきのこは比較的きれいな状態だ。
 昨日の朝は少ないながらも、テングタケ属とイグチの仲間が目立った。アカハテングタケ(a, b)、テングツルタケ(e)、フクロツルタケ(f)は幾つも出ている。ヒメコナカブリツルタケ(c, d)やらハイカグラテングタケと思われる大型菌は、豪雨のためかカサ表面の粉がすっかりなくなっていた(g)。他にも数種類のテングタケ属が出ていたが大半が崩れていた。
 イグチの仲間ではアワタケ(h, i)、ミドリニガイグチ(j)が多数見られた。柄に網目があってカサが緑色ではないミドリニガイグチもあった(k, l)。ニセアシベニイグチの幼菌と思われるものや(m, n)、ミヤマイロガワリのように見えるイグチ(o, p)、チャニガイグチに似ているイグチ(q, r)が数ヶ所にあった。他にも何種類かのイグチがあったが、崩れたりカビていた。
 
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 昨夜茨城県から客人が二人きて、今朝は急遽中禅寺湖畔に上がることになった。実に久しぶりにam5:30の早朝バスに乗ることになった。お盆渋滞が解消されているとよいのだが。


2015年8月15日() 激しい豪雨と鬼怒川の大渋滞
 矢板市の川崎城跡公園に行ってみたところ、きのこ観察には向いていないことがわかった。その時点でまっすぐ帰宅すればよいものを、鬼怒川遊歩道に足を向けてしまった。鬼怒川温泉までは比較的順調に車を進められた。やがて龍王峡付近から雨になった。
 雨の中、川治温泉から遊歩道を歩き出したが200mも進まないうちに激しい豪雨となった。遊歩道は川となり、視界も極端に悪化してきのこどころではなくなった。こうなるとカサは役に立たず、逃げるように車に戻った。車に戻った時には全身がびしょ濡れになっていた。
 その僅かの間にいくつかのきのこに出会った。マツオウジ(a)、フクロツチガキ(b)、よくわからないテングタケ属(c〜f)。テングタケ属はカサ表皮の様子こそ異なるが、先に尚仁沢遊歩道で出会ったテングタケ属(m,  n ; o,  p )とよく似ている(雑記2015.8.4)。
 
(a)
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(c)
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(d)
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(e)
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(f)
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 川治温泉から鬼怒川温泉に出ると、会津西街道は都会の車で大渋滞していた。そこで、狭い裏道をあちらに抜けこちらを曲がりと、メイン街道を少しでも避けながら帰宅ルートを探った。今市に近づくと雨は全く降っていなかった。どうやら川治温泉では局地的な集中豪雨に見舞われたようだ。あらためて豪雨とお盆の観光地の大混雑の恐ろしさを痛感した。


2015年8月14日(金) オニイグチとオニイグチモドキ
 先日鬼怒川遊歩道で採取したオニイグチ系のきのこの検鏡画像等をメモしておくことにした。「今日の雑記」などで和名を明示して画像を提示するときは、原則として胞子、ヒダの断面、シスチジア、カサ表皮などを検鏡したのち、保育社図鑑あるいは山渓図鑑などに準拠した和名を当てることにしてきた。標本を残すか否かは、関心のありかときのこの状態で決める。
 オニイグチ(上段:a〜f)とオニイグチモドキ(下段:a'〜f')はこの写真(a, b; a', b')のように典型的な姿をしていればいちいち検鏡せずとも判断できる。でも、オニイグチとモドキいずれなのか、あるいはそのどちらでもない別種のオニイグチ属なのか迷うことも多い。そんな場合はとりあえず、胞子の表面模様(d, d')とサイズを確認することになる。サイズの確認には輪郭部に合焦する必要があるが、ここには輪郭部の写真は掲載していない。表面模様にせよサイズにせよ、対物レンズは60倍か油浸100倍を使わないとよくわからないことが多い。
 なお、オニイグチ系のきのこの縁シスチジア(f, f')や側シスチジアは形やサイズがどの種も似通っていて種の判別にはほとんど役に立たない。
 
(a)
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 市営温泉がやたらと混んでいる。子供も多い。お盆の帰省客がやってきているのだろうか。


2015年8月13日(木) 尚仁沢遊歩道にもきのこはない
 昨日朝早いうちに塩谷町の尚仁沢遊歩道を散策してきた。清流沿いにもかかわらず、100%近い高湿度のために猛烈に暑く、何もしないでも衣類が汗でビショビショうになった。
 きのこの姿は殆ど無く、わずかに、典型的なヌメリニガイグチ(a, b)、カメムシタケ(c, d)、ヒラタケ(e, f)、チチタケ(g, h)、ホウライタケ属の小さなきのこ(i, j)、赤色系のベニタケ属数種、白色系のチチタケ属数種、硬質菌類くらいしか見られなかった。
 
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2015年8月12日(水) 直ちに見事な藍色に変色する?
 アイゾメイグチは直ちに鮮やかな藍色になるものとばかり思っていたが、8月10日に中禅寺湖畔のブナ林で出会ったものは、淡い藍色にこそなれ1時間ほど経過しても鮮やかな藍色にはならなかった。先に鬼怒川遊歩道で採取した標本は乾燥した今も藍色を帯びている。
 以下は8月6日に鬼怒川遊歩道で出会ったアイゾメイグチだ(a〜d)。一見したところフェルト状のカサを持ったアワタケ属のようだ。ちょっと触れたり傷つけると直ちに鮮やかな藍色になるのがとても印象的だった(d)。このイグチはXerocomus(アワタケ属)ではなく、Gyroporus(クリイロイグチ属)のきのこだ。胞子の形(j)を見ればアワタケ属との違いは一目瞭然だ。
 カサ表皮(e)をルーペで見るとまるでフェルトの絨毯のようだ(f)。藍色に変色した管孔部(g)は24時間経過しても変色しなかったが、KOHを滴下するとたちまち脱色して黄色になり組織が溶け始める(h, i)。シスチジアは棍棒状のものが多かった。担子器の基部にはクランプがありそうだ(l)。菌糸にはカサ肉にも管孔部にも柄にもクランプが見られる。
 
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 首都圏からの車があふれだした。迂闊に車で外に出るとえらい目に遭う。スーパーマーケットや農協の産直売場は、帰省客を迎える準備のためだろうか、朝からとても賑わっている。


2015年8月11日(火) お盆期間はいろは坂に近寄るべからず
 昨日中禅寺湖畔のブナ林を散策した。いろいろ出ていたが特にイグチ類が多かった。それらのうち八種だけ写真を掲げた。あわせてそれぞれ切断面も載せた。イロガワリ(a, b)、オニイグチモドキ(c, d)、アイゾメイグチ(e, f)、キヒダタケ(g, h)まではまだなんとか分かった。
 クロニガイグチだろうと思ったきのこは管孔が黄色を帯びている(i, j)。ヌメリニガイグチに似たカサと柄にヌメリのあるきのこは、ほとんど変色せず管孔が白色から淡紅色(k, l)。オクヤマニガイグチのようなイグチは弱い赤変性があるが、コビチャニガイグチでもなさそうだ(m, n)。クラヤミイグチのような暗色のイグチは、ヒダやカサ肉と柄の上部は青変するが基部は赤変する(o, p)。他にもわからないイグチが何種類か見られた。樺の立枯れに出たツキヨタケは初めて見た(q, r)。
 
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 思いがけず多くのきのこが出ていたので予想外に時間がかかり、午前中にいろは坂を下ることができなかった。お盆休み間近のせいか、華厳の滝と東照宮周辺はかなり渋滞し始めた。いろは坂には随所に仮設トイレが設置された。エテ公も活発に動き出している。


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