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2016年7月10日() ご禁制品は都市公園がお好き
 埼玉に居住していた頃から感じていたが、なぜかご禁制品つまりシビレタケ属のきのこは6月から8月にかけて、都市公園や都市の緑地帯、ゴルフ場にはよく発生する。
 首都圏では狭山緑地、野山北公園、所沢航空記念公園、秋ヶ瀬公園、川越運動公園、大宮公園、見沼氷川公園で頻繁に出会った。いわき市ではいわき公園、フラワーセンター、新舞子浜公園、海浜自然の家では必ず見られた。広野町の木戸川公園、須賀川の翠ケ丘公園、郡山の逢瀬公園でも、この時期に訪れるとほとんど例外なく必ず見られた。
 そして日光に転居してからも、だいや川公園、八幡山公園、井頭公園、みかも山公園で散歩のたびに必ず見かける。以下の写真(a〜l)は今年の7月に近くの複数の公園を散策した折に出会ったシビレタケ属の一部だ。何種類かのきのこがあるようだが、種名はわからない。
 ここ5〜6年間にしばしば散策した公園名を具体的にあげたが、都市公園の環境や緑地の環境がシビレタケ属の生育環境として適しているということだろうか。
 
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 今日はこれから東京からやってくる友人らと一緒に奥日光を散策することになっている。


2016年7月9日() きのこだらけで先に進めない
 近くの日光だいや川公園を散策したところ、どこもかしこもきのこが溢れんばかりに発生していた。一つひとつていねいに観察していると、一向に先に進めない。
 出会ったきのこをいちいち掲げると50〜60種ほどあって画像が80枚以上になってしまう。そこでたまたま気が向いたものだけをとりあげた。公園のパークゴルフ場などに大きなカサのきのこが芝の上に這いつくばるように多数でていた(a〜c)。大きなものではカサ径20cm以上になる。何だろうと思ったが、近づいてみればいずれも皆ムラサキヤマドリタケだった(d〜f)。
 大型のニガイグチモドキがいたるところで見られた(g, h)。遊歩道脇にはシワチャヤマイグチが多数でていて遠目にも明るい褐色がよく目立った(i, j)。ちょっと上から見た目では、アメリカウラベニイロガワリ(k, l)もミヤマイロガワリもイロガワリも同じようにみえた。
 昨年はこの時期すでにチチタケやらシャカシメジがかなりでていたが、昨日は両者ともにひとつもみられなかった(雑記2015.7.5ほか)。一昨日の宇都宮の公園では何人かの「チダケ狩り」に出会ったが、だいや川公園ではひとりも出会わなかった。
 
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 今日はまたギリシア語とラテン語の読書会。ラテン語の読書会はあまりにも進度が早すぎるためか、すでに当初参加者の半分以上が脱落して消えていった。夏休み明けには復帰する受講者もいようが、秋には開講時の1/3以下になりそうだ。以前にも年末頃には3/4が脱落したという。ギリシア語のほうは言わずもがなで、ラテン語よりも更に厳しい。


2016年7月8日(金) 都市の緑地はきのこだらけ
 昨日は気温も上がり湿度も高くとても蒸し暑い一日だった。宇都宮美術館の駐車場にクルマを駐めて周囲を見回すと呆れるほど多数のきのこが出ていて、笑ってしまった。車中からちょっと見ても、ムラサキヤマドリタケなど大型イグチ類が7〜8種、キツネタケなどキシメジ科が10〜15種、テングタケ類が8〜9種、ノボリリュウタケなど子嚢菌が4〜5種ほど数えられた。
 結局、駐車場の中だけでたっぷり2時間以上を費やしてしまった。そこだけで十分多くのきのこを観察できたので他では何も見ずにただ通過しただけで、散歩にもならなかった。
 ここには4種のテングタケ属だけを掲げた。ヒメコナカブリツルタケ(a〜c)、アカハテングタケ(d〜f)、ヘビキノコモドキ(g〜i)、キタマゴタケ(j〜l)。とにかく暑かった。
 
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 連れ合い(Kamikon)のパソコンは昨年夏頃から内蔵HDDが時折大きな異音を発するようになっていた。故障の前兆だったのかもしれない。結局新たなパソコンに買い換えることになった。問題は内蔵HDDに格納されていたデータ類をどこまで回復することができるかだ。さらにOSとともに失ってしまったMSOfficeやPhotoshopなどをどうするかだ。


2016年7月7日(木) 上は炎天下の真夏、下は曇って梅雨寒
 昨日朝、自宅界隈は明け方まで霧雨で肌寒かった。少し先はどんよりした雲に被われて、山は一切見えなかった。防寒衣を積んで戦場ヶ原に向かった。いろは坂を登るにつれ次第に晴れ間が広がり、戦場ヶ原はすっかり青空が広がっていた。この一週間ほとんど雨は降らず、連日好天が続いていたという。そのせいか、きのこはいたって少なかった。
 直射日光に照らされ、汗をかいて遊歩道を歩いたが、道端には昨日の雑記で取り上げたカイメンタケがいたるところに大きな姿を見せていた。とにかくとても暑かった。
 久しぶりにタモギタケの群生に出会った。一つは倒木に(c, d)、今一つは立ち枯れの樹木に、いずれもビッシリついていた(a, b)。きのこ狩りではないので、撮影だけして歩みを進めた。ホシアンズタケはやはりとても少ない(e, f)。遠からず見られなくなるのかもしれない。
 他に出会ったきのこといえば、スギタケモドキ(g, h)、コウジタケの仲間かアワタケの仲間(i, j)、ナラタケ、ナヨタケの仲間、モリノカレバタケ、オオホウライタケ、チシオタケくらいだった。
 
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 昼過ぎのいろは坂はすっかりガスに覆われていた。下に降りると空気は冷たく、どんよりと曇っていた。東照宮脇の杉の参道では相変わらずミヤマトンビマイが見られた(k, l)。

 わが連れ合いのパソコンが突然の故障! どうやら起動ドライブの損傷らしい。BIOS画面は出るのでマザーボードは無事のようだ。今日はバラして確認せねばならない。しばらくはメール等は使えない。アラゲコベニチャワンタケ類のデータなどが無事だとよいのだが・・・



2016年7月6日(水) カイメンタケ:久しぶりの硬質菌
 カイメンタケは何処にでもよく見られ、いつでも観察できると思っていたので、これまでは持ち帰ることはなかった(a)。このところ出かける先のいたるところで幼菌や若い菌によく出会う。若いうちはカサの縁が丸みを帯び、とても柔らかい(b, c)。しかし、成菌になると意外ともろくて簡単に崩れてしまう。幼菌でも乾燥するととても脆くなる。
 カサの断面を切って(e)、ルーペで覗いてみた(f)。孔口は意外と大きく不規則な形をしていて、1〜2個/1mmほどあり、カサ上面には毛が生えている(e, f)。胞子(g)は非アミロイド(h)。菌糸には細いタイプと太いタイプの二種があり、いずれも薄膜で隔壁を持つ(i〜k)。一菌糸型でクランプはない(k)。子実層には棍棒型のシスチジアが多数見られる(l)。
 
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 観察している間にも、長さ0.2〜0.5mmほどの白色の小さな虫が無数に出てきた。きのこの裏面を撮影している間にも虫は次々に出てきた(d)。
 昨日は最近では珍しく終日霧雨が降っていた。気温が低く肌寒い一日だった。


2016年7月5日(火) 都市公園には大型イグチの仲間がゴソゴソと
 真岡市の井頭公園を散策すると、大型のイグチとテングタケの仲間が多数でていた。すでに発生の最盛期は過ぎていたとみえて、崩れたり溶けて異臭を放つものがとてもよく目立った。多くは樹木が比較的疎らで下草が少ない明るい路端周辺に最もよく出ていた。
 ここでは、それらのうちから比較的良い状態のイグチ類の一部だけを取り上げた。アケボノアワタケ(a, b)やミドリニガイグチ(c, d)は典型的な姿からはほど遠かった。チチアワタケ(e, f)やヤマドリタケモドキ(g, h)はよく見かける姿をしていた。
 キアミアシイグチと思われるのだが異様な姿をしているものがあった(i, j)。ニガイグチモドキのように見えるが、それにしては柄に細かい網目がある大型のイグチが束生していた(k, l)。ムラサキヤマドリタケやアカヤマドリなども見られたが、あまりよい状態ではなかった。
 
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 よく晴れていたので、直射日光下を歩いていると汗まみれになった。しかし、樹木が密に茂っている林の中にはきのこの姿はほとんどない。真岡では熱射病になりそうな暑さだったが、日光に戻ると空はどんよりと曇っていて空気はひんやりしていた。


2016年7月4日(月) 道路脇に投げ散らかしたティッシュペーパー?
 前日光の勝雲山の山頂周辺(標高1322m)を散策したがきのこの姿は殆ど無かった。久しぶりに足尾方面に下る県道を走っていると、前方に白い塊が目に入ってきた。道路脇にティッシュペーパーでも放り散らかしたのだろうと思った。近寄ってクルマを停めてみると大型の白色系のきのこの群生だった(a〜e)。オオイチョウタケのようだ。脇の斜面をみるとあちこちに群生する白色の塊が見えた。一つの株は7〜8個から数十個の子実体からできていた。
 日光の市街地に向かう道すがら、川沿いの道路脇や空き地にはクルマが無数に駐車していた。河原に目をやるといたるところに釣り人が見えた。こんなに多くの人が群がって竿を垂れている姿を見るのは久しぶりだった。川面の脇の林の中にもきのこの姿は全くなかった。
 
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 日光界隈できのこがよく発生しているのはどうやら低地の都市公園や緑地帯だけのようだ。すこし標高を上げるときのこはほとんど見られなかった。


2016年7月3日() 最近のラテン語入門書事情から
 国際命名規約の改正により新種記載にラテン語記載が不要となって既に五年経過したとはいえ(雑記2011.9.2)、生物学徒にとってラテン語の初歩的知識はやはり不可欠だ。過去の文献の理解にはラテン語がわからないとにっちもさっちもいかない。
 生物学に必須のラテン語知識は極く初歩的なもので十分だ。名詞と形容詞の活用と動詞の直説法現在形(一人称と三人称)についての知識があればよい。そういった初歩的知識を得るのに適した教科書というと、かつては有田著『初級ラテン語入門』(c, d)だった(同2010.11.22)。菌類に限定すれば勝本著『菌学ラテン語と命名法』(e, f)が最適だった(同2007.4.17)。日本語による羅和辞典も研究社から良書が出ていた(a, b)。
 上述の書籍に共通するのは名詞や形容詞の格変化を「主対属与奪」の順に配列していることだ(b, d, f)。しかし最近の国内外の傾向はこれを「主属与対奪」として配列される(h, j)。確かにこの方が合理的だ。『羅和辞典』の新版(g, h)も例外ではない。ただちょっと順番が異なるだけだが、これが記憶にとっては大きな違いとなる(同2010.9.27)。
 最近の入門書のなかでも山下『しっかり学ぶ 初級ラテン語』は極めて異色だ。有田著(c, d)同様に巻末に活用変化表などはなく、まるで教室で教師が生徒に語り掛けているような調子で書かれている。普通の入門書などではまったく触れられていないアドバイスや記憶のコツのようなものにも積極的に触れている(k, l)。20年前にこういった入門書が欲しかった。
 
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 昨日の東京はとても暑かった。ビル街の舗装道路を歩いていると頭がクラクラした。昨日の雑記(2016.7.2)でカキシメジ(s, t)としたきのこをキヒダマツシメジに訂正した。


2016年7月2日() 都市公園ではきのこ大発生
 日光だいや川公園を早朝散歩をすると、イグチ類をはじめ多くのきのこがいたるところで大発生をしていた。それらのうちからイグチの仲間を9種類、その他を4種類ほど取り上げた。他にも30種ほどの軟質菌を確認できた。きっと関東地方はどこも似たような状況だろう。
 アメリカウラベニイロガワリ(a, b)やミヤマイロガワリ(c, d)は大型の子実体が数十個あちこちで大群生していた。アカヤマドリはあえて若い菌(e)と幼菌(f)だけを掲げた。ムラサキヤマドリタケは面白い姿をみせていた(g, h)。ミドリニガイグチ(i, j)、アケボノアワタケ(k, l)、アワタケ(m, n)、コショウイグチ(o, p)、ヒメコウジタケ(q, r)なども見られた。
 カキシメジ キヒダマツシメジ(s, t)やらヒメオニタケも広範囲にでていた(u, v)。非典型的な姿のハイカグラテングタケ(w)やムレオオイチョウタケ(x)も見られた。ヒメヒガサヒトヨタケをはじめ広義の旧ヒトヨタケ類、やテングタケをはじめテングタケ属のきのこは何種類も出ていた。
 
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(x)
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 今日(土曜日)は日光だいや川公園で「きのこの観察会」がある。そのため子実体が数十個以上あるものだけ引っこ抜いて裏面を撮影した。数の少ないきのこは鏡で裏面を確認しただけで、採取せずにそのまま残した。今日はこれから東京に行ってギリシア語読書会だ。


2016年7月1日(金) ピンク色のヒダと柄をもつアセタケ属
 真岡市の井頭公園を散策していると、白色系の小さなアセタケ属が出ていた(a, b)。柄の上部とヒダが鮮やかなピンク色をしていた(c)。久しぶりにアセタケの仲間を持ち帰った。
 現地で基部の泥をていねいに落とさなかったため、帰宅して紙袋を開けるとヒダには泥がたくさん詰まっていた。ヒダにはシスチジアが多数ありそうだ(d)。縦断して見ると、ヒダのつき方は上生で柄にもシスチジアがありそうだ(e)。
 胞子紋は淡いピンク色だったが、胞子は茶褐色でコブだらけ(f)。カサの部分をスライドグラス上に伏せて薄切り片を作ってみた。ヒダには先端から基部までしっかり顕著なシスチジアに覆われている(g)。別途ヒダの薄片を切り出しても結果は同じだった(h)。シスチジアは縁も側も同じような姿形で、厚壁で先端にはクリスタル状の結晶が付着している(i, j)。柄表面のシスチジアもほぼ同じだった(k, l)。カサ表皮にはシスチジアはない。モモエノトマヤタケとしてよさそうだ。
 
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 前夜の宴会のあと、客人たちは昨日の朝10:00頃に神奈川に向けて戻っていった。


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