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2017年10月31日(火) 奥日光に冬将軍がやってきた
 中禅寺湖畔の歌が浜から阿世潟を散策しようとam7:30頃家を出た。いろは坂起点の馬返しまで来ると猛烈に強い風と霧雨に見舞われ、トイレ休憩をしている間にもますます強くなってきた。男体山を見上げるとみるみる雪雲に覆われてゆく。冬型の気圧配置が急に強くなってきたらしい。きっと上は雪だろう。そこで急遽行き先を変更して塩谷町の尚仁沢に向かった。
 尚仁沢遊歩道入口の駐車場には一台の車もいなかった。ここも風がとても強かったが、沢沿いの遊歩道には風はなくのんびりと歩けた。遊歩道脇の倒木にはあちこちでヌメリツバタケ(a〜c)とワサビタケ(d, e)が着いていた。落葉の堆積が厚くて地上生のきのこはほとんど見られなかったが、ヒトヨタケが落葉をかき分けてでていた(f, g)。ほかにもムキタケ(h)、キヒラタケ(j, l)、ムササビタケ類似菌(l)が材から、そして河原には踏みつけられたヒイロチャワンタケ(i)。
 
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 今朝の下野新聞によると奥日光はやはり雪になっていた。日光温泉がやたらに混んでいた。このあと10日もすれば、いろは坂の上り下りにはスタッドレスタイヤが必要になろう。


2017年10月30日(月) まだいろいろなきのこが出ている
 近場の都市公園もかなり色づいてきた。遊歩道の舗装路部分では落葉はブロアーで吹き飛ばされているが、非舗装の部分では落葉が深く堆積している。そのため地上生のきのこは非常に見つけにくくなっているが、まだ意外と多くのきのこがでている。
 一昨日、昨日と出会ったきのこの一部を10種ほど並べてみた。コガネタケが出てきたが、数ヵ所でそれぞれたった一本ずつ出ていた(a, b)。ツチスギタケ(c, d)、スギタケ(e, f)は数本から十数本の株が何か所にも出ている。キシメジ(g, h)、アイシメジ(i, j)、スミゾメシメジ(k, l)、ハタケシメジは相変わらずよく見られる。ヒメオニタケ(m, n)、ウスキモリノカサ(o, p)、フユノコガサ(q)、ケコガサタケ(r)にも出会った。アシボソノボリリュウタケなど子嚢菌も数種類が出ていた。
 
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 昨日は終日雨。外での活動はできないので、もっぱら屋内作業の一日となった。


2017年10月29日() 今頃ベニテングタケが・・・ 安が森キャンプ場
 一昨日紅葉探勝ドライブの折に湯西川地区安が森林道の途中にあるキャンプ場を散策したときのこと。道路際の足元をふと見るとベニテングタケがでていた。本来夏のきのこなので、10月末に顔を見せることは珍しい。周辺には若いシラカンバが多数あるので周囲を見回したが、結局一本だけしか見当たらなかった(a, b)。それにしても霜の降りた地表からねぇ〜
 山王林道は、道そのものの左右の樹木ばかりではなく、車窓からの山並みがみごとに紅葉しているので、きのこは二の次だったが、ごくわずか道路沿いで出会ったきのこがいくつかあった。一つはムキタケ(c, d)。そしてとても大きなスギタケモドキ(e)。安が森林道の滝周辺ではクリタケがでていた(f)。落ち葉の堆積がとても厚くて地上生のきのこはほとんど見えなかった。
 
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2017年10月28日() 全山紅葉の山間部をのんびりドライブ
 紅葉を堪能したいと思って、朝6:20頃に家を出ていろは坂に向かった。起点の馬返し駐車場には既に多くの車がいた。ここからは色づいた男体山を遠望できる。いろは坂は道の両側の紅葉が見頃を迎えているが、周囲の山々の紅葉がみごとだった。戦場ヶ原はカラマツ紅葉が終わりを迎えていたが、光徳牧場から山王林道に入ると、再び周辺の山々の全山紅葉を楽しむことができた。林道は紅葉のトンネルの中を抜けるようだった。
 川俣からは馬坂林道を土呂部に向けて走って湯西川に向かいたいと思っていたが、先日の台風で路面が決壊して通行止め(l)。そこで県道23号の黒部温泉から土呂部に入って、県道249号線を平家の里に向かい湯西川に入った。途中で安が森キャンプ場に立ち寄ったりしてから、五十里ダムに抜けて、会津西街道を南下して自宅に戻った。
 全行程の八割ほどが全山紅葉の山間だったので、たっぷりと錦の絨毯を堪能することができた。湯西川の水陸両用バス(q)や東武鬼怒川線のSL(r)など話題の乗物にも出会えた。
 
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(a, b) いろは坂にて、(c) 戦場ヶ原、(d〜g) 山王林道にて、(h) 川俣温泉にて、(i〜k) 川俣 瀬戸合峡にて、(l) 川俣 馬坂林道入口、(m) 大滝にて、(n, o) 土呂部から湯西川への林道にて、(p) 湯西川 安が森キャンプ場にて、(q) 湯西川 水陸両用バス、(r) 東武鬼怒川線のSL

 今朝の「下野新聞」によると、昨日のいろは坂の渋滞はすさまじいかったらしい。日光宇都宮道路の終点手前からいろは坂上の中宮祠まで終日断続的にずっと渋滞が続いたそうだ。


2017年10月27日(金) 紅葉が始まりだした鬼怒川渓谷
 日光ではいろは坂が紅葉真っ盛りを迎えているが、東照宮周辺や鬼怒川渓谷でもようやく紅葉が始まった。昨日朝、龍王峡駅前の大駐車場に車を停めて(a)、遊歩道を散策した(b〜d)。例によって、早朝から中国、台湾、韓国、東南アジアからの団体が大型観光バスで来ていた(e)。バスには「那須・日光・鬼怒川 紅葉鑑賞一週間」といった表示がされていた。
 たいていam7:30にはバスから降りて、自撮り棒を持ってゾロゾロと歩き始めている。とにかくとても賑やかだ。いつも不思議に思うのだが、いったい朝食はいつどこでとっているのだろうか。日本人の観光客なら普通はこの時間帯はまだ宿舎の中にいることだろう。

 きのこはグッと少なくなった。コウボウフデがまだ出ていた(f)。他に出会ったきのこといえば、アイシメジ(g, h)、モエギタケ(i, j)、ヌメリイグチの幼菌(k, l)くらいだった。
 

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 今朝はとてもよく冷え込んでいる。数日前から朝晩ファンヒーターを使うようになった。昨日は18L缶2本に灯油を買ってきた(雑記2017.10.20)。


2017年10月26日(木) 雨が降り始める前にちょとした散策
 天気予報では昨日は朝から雨とのことだった。朝はまだ雨は降っていなかったが空はどんよりとして今にも降りだしそうだった。でも面白いことに男体山、女峰山、高原山ははっきりと見えていた。直に降りだすだろうと思って、朝食後すぐに鬼怒川温泉裏の山に向かった。
 前回この場所を歩いた時よりもきのこはずっと少なくなっていた(雑記2017.10.16)。車を停めた場所にはハタケシメジが多数でていた(a)。しかし、この場所は人や犬が頻繁に小便をする場所だ。それもあってか、だれも採取した跡がなかった。尾根上では前回多数でていたシロマツタケモドキが一本だけ出ていた(c, d)。台風のせいかクリタケは激しく痛んでいた(b)。
 尾根歩きから車に戻ってもまだ雨は降っていなかったので、そのまま矢板市の県民の森に行ってみた。遊歩道は台風の直撃で折れて落ちた大きな枝が散乱して歩きにくかった。ここではさらにきのこが少なくなっていて、出会ったのはミネシメジ類似菌(e, f)とアカモミタケだけだった。アカモミタケにはいずれも落ち葉がべったりと張り付いて、それをはがそうとするとカサの表皮がべとっとはがれてしまうありさまだった。
 
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 きのこ「駄言駄菌」に「アカツムタケをいじくりまわした」を追加した。


2017年10月25日(水) いわき市も那須塩原市もきのこほとんどなし
 昨日早朝暗いうちにいわき市に向かって出発した。明るくなりかけるとに虹がきれいだった。栃木県と福島県の県境の戸中峠周辺と福島県の鮫川村周辺では紅葉がみごとだった。いわき市ではブナ林に寄ってみたが、クリタケ(a, b)とニガクリタケ以外なにもなかった。また海浜の神社林ではカキシメジ(c, d)とウスキモリノカサの幼菌だけしかみられなかった。帰路立ち寄った那須塩原市の烏ヶ森公園ではニガクリタケの幼菌(e)とスギタケ(f)以外のきのこは見られなかった。
 きのこが豊富なのは日光市のだいや川公園だけのようだ。一昨年も昨年もそうだが、他できのこがほとんどない時でも、日光市のだいや川公園でだけはいろいろなきのこがよく出ていた。
 
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 天気予報では日光市やいわき市は朝から昼過ぎまで晴れということになっていたが、終日どんよりと曇り、行動範囲では終日今にも雨が降りそうな天候だった。


2017年10月24日(火) 近場の都市公園はきのこだらけ
 昨日は早朝まで雨風が強く荒れていたが、通勤通学の時間帯あたりから雨が止んだ。そこで近くの日光だいや川公園に出直した(雑記2017.10.22)。公園の遊歩道の一部はまだ川のように水が溜まっていたが、舗装路面では長靴でなくても歩ける状態になっていた。
 歩き出して呆れた。一帯がきのこだらけだった。特に多いのがハタケシメジ(g, h)、スギタケ(o, p)、フユノコガサ(q, r)、ケコガサタケ(s, t)で、次いでキシメジ(a, b)、スミゾメシメジ(c, d)、アイシメジ(e, f)、カキシメジ(k, l)、ヒメオニタケ(m, n)だった。アブラシメジの大きな幼菌にも出会った(i, j)。ご禁制品つまりシビレタケ属(w)やアシボソノボリリュウタケ(x)、チチアワタケも随所に見られた。
 久しぶりにキシメジは昼食時にすまし汁の具に、アブラシメジは味噌汁の具にして食べた。歯ごたえがあって美味かった。夕方鬼怒川公園を散策してから岩風呂温泉に入って帰宅したが、鬼怒川公園にはきのこの姿はほとんどなかった。強風が止むと虹がきれいだった。
 
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 今日はこれからいわき市まで行ってブレッドガーデンでパンを買い、友人宅に寄ることにした。


2017年10月23日(月) ムラサキカスリタケ:特徴的な紫色のRussula
 冷蔵庫の奥に先月採取したムラサキカスリタケがまだ残っていたので、久しぶりに観察してみた。カサ表面やヒダ、柄の表面や断面の画像は、採取当日に撮影したものだが、今回検鏡のために新たに切り出したのは、いずれもこの冷蔵乾燥状態のサンプルからだ。
 ベニタケ属とフウセンタケ属に関しては、ごく一部の特殊な種を別として原則としてふだん撮影・採取・検鏡などはしない。というのは、この仲間の大部分は形態的な特徴からだけでは種の同定は不可能としか思えないからだ。たとえば、昨年出会った種と今年同一場所で遭遇した種が同一であるという確信が持てなければ、継続的な生態観察の素材としては使えない。だから、この仲間については、ふだんから出会っても大方は無視して通り過ぎてきた。
 そんなベニタケ属だが、ムラサキカスリタケはベニタケ属としてはほかに似通ったものがなく、比較的信頼性をもって同定できる数少ないきのこだ。また、その姿はとても美しい。
 
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(c) カサ表面、(d) ヒダ、(e) 柄の表面、(f) 柄の断面、(g) 胞子表面:メルツァー、(h) 胞子輪郭:メルツァー、(i) ヒダ断面、(j) ヒダの先端、(k) ヒダの途中、(l, m) 側シスチジア、(n) カサの断面、(o, p) カサ表皮、(q, r) 柄の表皮

 昨日は台風性の雨が終日降り続き、夜になって強くなり、今朝も激しく降り続いている。


2017年10月22日() 強い雨の中、もの好きなことに公園散策
 台風接近で雨が降り続いている。一昨日からまともに体を動かしていないので、せめて散歩でもと思い日光だいや川公園に行った。大駐車場には車が結構たくさんいた(a)。散策は無論傘をさしてのことだが(b)、遊歩道はすっかり水浸しで、どちらかというと長靴の世界だった。
 公園には予想以上に多くのきのこがでていた。特によく目立ったのがハタケシメジ(c, d)、カキシメジ(e)、スミゾメシメジ(f)、スギタケ(g, h)、ヌメリイグチ(i, j)で大きな群落がいくつも見られた。ほかにはアキヤマタケ(k)、ハナビラニカワタケ(l)、ヒメワカフサタケ、アセタケ属、チチタケ属、ベニタケ属、フウセンタケ属が多かった。どのきのこもグッショリ濡れていた。
 いつも通り園内を一周(およそ2Km)するつもりだったが、雨がかなり強くなってきたので途中で挫折。歩くつもりだったコース全体の1/5にも達していなかった。長靴を履いていたとしても、水たまりばかりの径にうんざりしてやめていただろう。
 
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 驚いたのは、この強い雨の中、首都圏からの観光客の車が続々と奥日光を目指してやってくる姿だった。数か月前から予定を組んで今更中止できないのか、大型観光バスも次々にいろは坂方面に向かっていた。


2017年10月21日() 台風で壊れる前に:ミヤマトンビマイ
 一昨日国道119号線の杉並木で撮影したミヤマトンビマイは、雨降りの暗い中、傘をさして、コンデジを手持ちで撮影したので何とも汚らしい非常に不満な画像だった(雑記2017.10.20)。そこで、なるべく早い時期に明るい時間帯に撮り直したいと思っていた。ところが台風が接近してきて下手をすると杉並木は荒れに荒れてきのこが崩れてしまう恐れがでてきた。
 天気予報では台風が最接近するのは月曜日あたりで、その前もずっと雨が降り続くという。そこで、昨日雨の中、三脚とレフ版をもって再び現地まで行って撮り直してきた(c〜f)。さらに、杉並木で発生しているということは、東照宮裏の神社の境内でもきっと発生しているに違いないと思って、滝尾神社の境内にも行ってみた。予想どおりいくつも発生していた。折あしく雨が強くなってきたので、一株だけ撮影して戻ってきた(a, b)。
 
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 ミヤマトンビマイはこれまで梅雨の頃にしか見たことがなかったが、もしかすると秋にも出ていたのかもしれない。来年は晩夏から秋の頃にも注意して見てみよう。


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