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2017年5月31日(水) 今シーズン初の亜高山帯針葉樹林
 栃木と群馬の県境の金精トンネルが開通して久しいが、昨日ようやくこのトンネルを越えて群馬県片品村の1,700〜1,800mあたりのシラビソ・コメツガ帯を歩いた。栃木県側では国道脇の雪はすっかり消えたが、群馬県側の同じような標高の場所ではまだ至る所に残雪が残っていた(a)。針葉樹林を歩いていると鹿の足跡もそのまま残っていた(b)。
 きのこはまだ融雪盤菌もなければ担子菌のユキワリもみられない。林床の緑色はコケと地衣類だけで、雪解け跡には一部に落葉、多くは地肌が露出していた。亜高山帯のコケがいろいろとみられるが、ミズゴケの仲間(c)、フジノマンネングサ(d)、ハリスギゴケ(e, f)が特に目についた。イワダレゴケ、オオスギゴケ、ナミシッポゴケはあちこちで群生しているが、これらには結局全くカメラを向けなかった。
 
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 5月31日には鰻を食べることにしていたが、肝心の鰻屋が水曜日は定休日。そこで昨日一日前倒しで宇都宮市の田傳で夕食に鰻を食べた。すべて個室で予約が必要。メニューはなく、品目は鰻丼だけ。フワーッと柔らかい極上の鰻だ。美味かった。デザートもよかった(g〜l)。


2017年5月30日(火) バラで賑わう真岡市井頭公園にて
 昨日川口市の宿舎から帰宅する途中で真岡市の井頭公園によった。バラが最盛期のため訪問客が多く、平日にもかかわらず駐車場はどこもいっぱいだった。きのこの姿は例年と比較してかなり少ない。そんな中で、少しでも湿り気のありそうな場所を探ってみた。
 ウラベニガサの仲間はあちこちで見られた(a, b)。ムジナタケが3〜4ヵ所で大きな株を作っていた(c, e)。そのすぐ近くにはヒトヨタケもまた束生した大きな株がいくつもでていた(e, f)。さらにはナヨタケ属のきのこも幼菌から老菌までそろっていた(g, h)。
 コザラミノシメジが多数みられた(i, j)。イヌシデ樹下にはヒロハシデチチタケがでていた(k, l)。撮影も採取もしなかったが、この近くには他にも2〜3種のきのこが見られた。ウッドチップの遊歩道にはやや老菌になりかけたフミヅキタケが群生していた(o, p)。じめじめした薄暗い場所でナヨタケ属のようだが、雨や刺激を受けるとたちまち青変するきのこが出ていた(q, r)。
 
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2017年5月29日(月) 菌類懇話会の総会と講演会
 昨日川崎市生田緑地で行われた菌類懇話会の総会&講演会に参加し、夕方からの懇親会の後、川口市のビジネスホテルに泊まり、今日の昼過ぎに帰宅した。
 生田緑地は好天の休日ということで駐車場に入りたい車が両方向から長い行列を作っていた(a)。夏のように暑い日だったが、日陰に入ると涼しかった。園内にきのこは少なく、四阿の脇でキクラゲの仲間に出会った(b)。総会の参加者は30名には足らなかったが、何人もの懐かしいメンバーにもあえた(c)。会則の総会成立の項が改正され、定数要件が削除された。
 講演会は「発光キノコとその発光メカニズム研究の最前線」というタイトルで、中部大学准教授の大場裕一博士による興味深い話だった(d〜f)。かつてキノコの発光現象は酵素反応ではないかもしれないという説もあった。しかし、現時点でわかったことによれば、この現象もルシフェリンとルシフェラーゼによる酵素反応で、肝心なことは、その生物のルシフェリンとルシフェラーゼを化学的に特定することだという。興味深い面白い話だった。
 
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 向ケ丘遊園駅近くの飲み屋で行われた懇親会には20数名が参加した。二次会には不参加。


2017年5月28日() ノートPC不調:犯人はCDドライブだった
 メインのノートPC NECのVersaPro(2009年製)が不調をきたした(a, e)。購入時はWindowsVistaだった(b〜d)。オリジナルの80GB_HDD(ハードディスク)は外し、500GB_HDDに交換してWindows7を導入して使っていたが、昨年Windows10にアップした。
 このVersaProに最近困った症状が出ていた。電源オンにすると、これまでなかったカリカリという異音がして、一向に起動画面が表示されず、10分以上経過して忘れたころに起動する。そのあとは何事もなかったかのように使うことができる。BIOSにも異常はない。異音からHDDの故障かと思ったが、調べてみると原因は内蔵CDドライブ周辺の故障だった。

 もうひとつのノートPC DellのD420(2006年製)はVersaProより小さく軽いが(f)、いまやあまりにも低スペック。一度はWindows10にもしてみたものの(雑記2016.1.16)、かなり無理がある。そこでWindowsはやめて、Ubuntu16.04(Linux)にした。このPCはWindowsの世界では既に社会的寿命は尽きているが、Linux上でネットサーフィンとメール主体にサクサク動いている。
 

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 今日は菌類懇話会の総会。朝食を済ませたらプリウスで川崎市生田の会場に向けて出発だ。今夜は川口市のビジネスホテルに泊まって明日朝帰宅の途に就くことにした。
 前日に引き続き「こけ雑記」の「観察覚書」に「コツボゴケ」を追加した。配偶体(植物体)の観察よりも胞子体(朔など)の観察を主体とした。


2017年5月27日() また玄関前に繊細なきのこが
 昨日は終日小雨だった。ちょうどよいので、不足していた夏物衣類を買いにユニクロや衣料品店を回った。今市駅近くのスーパーの駐車場がやけに混んでいた。
 店に出かけるために玄関の戸を開けると、すぐ前に繊細で脆そうなきのこがでていた(a, b)。ヒダはやや密で(c)、ルーペで見ると側シスチジアはなさそうだ(d)。水封では胞子に発芽孔があるのかよくわからないが(e)、濃硫酸で封入すると発芽孔があることがわかった(f)。
 ヒダを寝かせて縁をみると(g, h)、縁シスチジアがあることがわかる(g, h)。そこでヒダの断面を切り出してみた(i, j)。カサの上表皮は丸い細胞からできている(k, l)。ヒダの小片をフロキシンで染めてKOHで封入して軽く押しつぶしてみると、縁シスチジア菌糸にクランプが見え、担子器基部にベーサルクランプはなさそうだ。オキナタケ属(Bolbitius)のきのこだろうか。
 
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 コケ関連のワークショップ用のPDFファイルのたたき台がなんとか出来上がった。時間をおいて見直してから最終的に修正をしなくてはならない。
 久しぶりに「こけ雑記」の「観察覚書」に栃木市の満願寺で採集したカヤゴケを追加した。


2017年5月26日(金) RhodophyllusをEntolomaに変更した
 ふだん午前中は屋外で過ごし、午後は屋内で過ごすことが多い。ところが昨日は午前中ずっと雨が降っていた。キノコやコケにとってはとてもありがたい雨だが、屋外での活動はふだんのようにはできない。そこで朝から昼過ぎまで「きのこ雑記」関連の作業を行なった。
 まず、このところずっとアップしていなかった「キノコのフォトアルバム」に最近までのキノコを掲載した(a, a')。ついで、イッポンシメジ属の表記をRhodophyllusからEntolomaに変更した。これに伴って、種形容語(epithet)も男性形(m.)から中性形(n.)に変更した(b → b', c → c')。
 「キノコのフォトアルバムに」掲載しているキノコについて、旧分類体系と新分類体系のいずれからでも検索できるようにしようと思って、時間の取りやすい冬場に作業を始めた。しかし、6年ぶりにコケ観察を再開したことや、ギリシアやローマの古典の読書に時間をとられて、そのまま放置状態となっている。自分たちには無用の索引だし閲覧する人も少ないので、わざわざ時間をかけて手直しをするだけの価値はない。やはりこの先も放置だろう。
 
これまでの表記
Rhodophyllus
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
 
変更した表記
Entoloma
(a')
(a')
(b')
(b')
(c')
(c')
 「こけ雑記」の「たわごと」に「コケは待ってくれるがキノコは待ってくれない」を追加した。このところ、さぼっているコケ観察に対する言い訳のような内容だが・・・


2017年5月25日(木) ようやくベニタケ属が出始めた
 近場の日光だいや川公園では、近々大会でもあるのかパークゴルフ場が大盛況だ。駐車場もまるで休日でもあるかのように、朝から普段の数倍の車が来ていた。
 雨不足がたたっているようで、まだきのこの発生は少ない。出会ったきのこは三種だけ。今シーズン初めてベニタケ属のきのこに出会った(a〜c)。カワリハツに似ているが硫酸鉄での呈色反応を見ると青変性がやや弱い。この仲間は顕微鏡による確認はあまり役に立たない。
 ムジナタケが遊歩道脇に多数群れて出ていた(d〜f)。このきのこは他に類似のきのこもなく、比較的楽に同定できる数少ないきのこの一つだ。念のために胞子を見るとこれまた特徴的でわかりやすい(f)。胞子は濃硫酸で紫色を帯びるが形は崩れにくい。
 ツチスギタケがいくつも出ていたが、いずれもまだとても小さくて見逃しそうだった(g〜i)。ヒダの断面をルーペで見てから(j)、胞子をドライ(k)、水道水(l)で封入してみた。これはクリソシスチジアの存在と縁シスチジアに特徴があるようだ。胞子には目立ちにくい小さな発芽孔があるが、決め手の濃硫酸で封入してもちょっとわかりづらい。
 
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 ずっと不調が続いていたプリウスのドライブレコーダーがついに壊れた(雑記2017.1.8)。新たに注文しておいた機種が届いたので昨日これを取り付けた。軽のR2と同一機種にした。


2017年5月24日(水) 北茨城市でカンゾウタケに出会った
 昨日北茨城市の平潟漁港でカンゾウタケに出会った(a〜c)。例年より発生が遅く、多くはまだ小さな幼菌だった(c)。同港の守り神の神社では階段にハラタケ属のきのこがでていた(d〜f)。また、タブの木にはすっかり乾燥しきったマユハキタケも見られた(g, h)。
 福島県いわき市では探索した場所にきのこの姿は見られなかった。同県鮫川村のブナ林ではブナの倒木からヒラタケ(i, )、フミヅキタケの仲間(k, l)が出ていた。
 
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 いわき市の小名浜からの帰路を、ふだんとは違って高萩市から大子町を経て那須烏山、さくら市、宇都宮市を通るルートをとってみた。南東北を代表す天下の酷道の一つ国道399号線の足元にも及ばないが(雑記2014.3.12同2012.7.6同2012.2.28)、メインの国道461号線は一部改修されたとはいえ、山間部は狭い一車線でガードレールもなく、相変わらず酷道そのものだ。おまけにこのルートは大子町周辺がややこしい上に信号が多くて参った。


2017年5月23日(火) 奥日光では初めて:春のEntoloma
 昨日の奥日光千手ケ原は真夏のような陽気だった。ハイブリッドバスには冷房が入っていた。相変わらず土埃が舞うほどに乾燥していて、きのこの姿はいたって少なかった。
 そんな中で興味深かったのは、ハルシメジの一種(Entoloma sp.)が出ていたことだ(a〜c)。周辺の樹種はハルニレとミズナラばかり。そこは、川の流れに比較的近いとはいえ、遮蔽物もなく太陽光がもろに射す場所だった。そのすぐ脇にはアミガサタケが多数でていた(d〜f)。
 他にはやや肌色気味のヒラタケ(g, h)、タモギタケ、ニガクリタケ(k)、小さなケコガサタケ属のきのこくらいしか見られなかった。ヒラタケはもしかしたらトキイロヒラタケなのかもしれない。タモギタケは二株ほどは新鮮だったが(i)、大きな株は乾燥しきってカサ表皮はひび割れていた(j)。
 例年にないほどの乾燥が続いているせいか、タモギタケの発生は非常に悪く、先週に引き続いてたった一ヵ所でしかみられなかった(雑記2017.5.17)。ただ不思議と西ノ湖の湖面は先週よりもやや広がっていた。高温で雪解け水が一気に流れ込んだためかもしれない。
 
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 奥日光でいわゆる広義のハルシメジに出会ったのは初めてのことだった。今日はこれからいわき市のブレッドガーデンまでパンを買いに行ってくることにした。


2017年5月22日(月) 会津西街道沿いの林道を詰めたが・・・
 朝ひんやりした空気の中、玄関を開けるとすぐ前にカサ径0.5〜1cmほどの小さな脆いきのこが二つ出ていた(a, b)。このきのこは帰宅してから確認してみることにして、会津西街道に向けて車のエンジンを始動させた。鬼怒川を過ぎる頃には真夏のような暑さになった。
 五十里湖を過ぎたあたりに気になる林道があった。バイクならまだしも車では入れない。そこで道脇の狭い駐車スペースに車をとめて、荒れた林道を徒歩で歩いて進んだ。1200m程先で道は川の中に消えていた。ここまでよい林もあったがきのこは何もみられない。車に戻ると再び街道を北上した。公園の桜にハルシメジが出ていないか確認したが何もなかった。その先何本かの林道に入ってみたが、いずれも2015年9月の豪雨被害で崩れたままだった(c)。
 探索はやめて川治温泉の鬼怒川遊歩道を歩いてみた。吊り橋からは野岩鉄道の列車が高いところに見える。この遊歩道もカラカラに乾燥していてきのこの姿は全くない。
 昼食時間にはまだ早かったが、川治名物のコロッケ[ひとつ70円](d, e)を昼食に頬張りながら帰宅の途に就いた。自宅に近づいて豆腐工場の太子(f)で100円のソフトクリーム(g)を食べて帰宅した。昼食代は占めて一人140〜240円。玄関前のきのこはすっかりしなびていた(h)。
 
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 萎れたきのこのヒダは既にペチャンコでヒダは分離困難な状態になっていた(i)。きのこは小さくとも胞子は大きい(j)。発芽孔が頂端からずれた位置にある。濃硫酸で封入すると紫色に変わって内容物が発芽孔から突出した(k)。担子器は短くて丸っころい(l)。ナヨタケ属だろうか。


2017年5月21日() 井頭公園にはキノコほとんどなし
 昨日の午前中、真岡市の井頭公園を散策したが、きのこの姿はいたって少ない。というよりほとんどなかった。わずかに出会ったものといえば、フミヅキタケ(a, b)、ムジナタケ(c, d)、ウラベニガサの仲間(e, f)くらいだった。宇都宮市の文化の森公園にあれほどいろいろなきのこがでていたのに(雑記2017.5.20)、あまりにも対照的だ。園内の樹種に大きな相違はないし、両者とも園内に池やため池はあるが、川のようなものはない。さらに、井頭公園の方がはるかに広大だ。宇都宮市の戸祭山緑地にはシデが多いにもかかわらずヒロハシデチチタケは一つも見つけられなかったが、井頭公園のシデの周辺にもきのこの姿は全くなかった。
 
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 朝はひんやりして、井頭公園に向かう車中では暖房をいれた。しかしすぐに暑くなり、園内の散策時には汗だらけになった。マスコミによれば7月後半の陽気だったという。


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