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日( )

2017年6月20日(火) 乾ききった日光だいや川公園にて
 乾燥してきのこの発生が悪いのは、何も菅平高原や万座鹿沢ばかりではなく、地元の日光でも事態は変わらない。昨日午前中に近くの日光だいや川公園を散策したが、予想通りきのこの姿は非常に少なかった。無理もない、風が吹くと足元に砂埃が舞い上がるのだから。
 大型菌は少なく、孔口と柄が赤色で強い青変性を示すイグチが数本でていた(a, b)。ハタケシメジには5〜6ヵ所で出会った(c, d)。ヒロハシデチチタケは相変わらず出続けている(e, f)。ツチスギタケは一様にみな小さい(g, h)。イッポンシメジ属のきのこが何種類か見られた(i, j)。ヒナノヒガサは小さな幼菌が目立つ(k, l)。キツネタケ属のきのこも発生数が少ない(m, n)。ウスタケも発生が悪い(q)。こんな陽気でもご禁制品は出てくる(r)。胞子に疣があり、菌糸にクランプがあり、シスチジアはなく、ヒダが疎で被膜状のツバをもったフウセンタケ属のきのこも出ていた(o, p)。
 
(a)
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(c)
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 こうやって多くの画像を並べると、まるでたくさんのきのこが出ているかのようだが、発生しているきのこの種類も量も非常に少ない。例年ならテングタケ属、イグチ類が多数でている。


2017年6月19日(月) シイタケほだ場も変わりなし
 近くのシイタケほだ場は樹下の草が大きくなって長靴を履かないと歩けなくなってきた。背丈の高い草が生えているだけならまだしも、足元は広範囲にイノシシのため穴だらけだが、草がそれを覆い隠している。気を付けて歩かないと捻挫しかねない。
 今年はきのこの発生が悪く、相変わらず常連のホウロクタケ(b)、ダイダイタケ(c)以外のきのこは非常に少ない。この二種の硬質菌は小さな若い菌からボロボロになった老菌まで一通りそろっている。柔らかいきのこといえば、ヒメスギタケ(d)、ウラベニガサの仲間(e)、クリイロチャワンタケ(f)くらいしか見られない。
 
(a)
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(b)
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(c)
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(e)
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(f)
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2017年6月18日() どこもかしこもよく乾いていた
 筑波大学の菅平センターでは菅平ナチュラリストの会の皆さんらといっしょにコケ観察の実習をした(a, b)。充実した楽しい一日だった。今朝センターを出て、志賀高原、草津温泉、沼田街道、金精峠を経て午後帰宅した。高原地帯の各地を散策したが、どこもよく乾燥していてきのこの姿はほとんど見られなかった。日曜日ということもあって観光客の車がとても多かった。
 志賀高原ではヒカリゴケの観察をするつもりで自然研究路を探索したが、ヒカリゴケの生えているはずの岩の間や洞には残雪がたっぷり入り込んでいて、残念ながらひとつも見られなかった。周辺ではフジノマンネングサが新鮮で美しかった。
 
(a)
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(e)
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(f)
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2017年6月17日() 上田城跡はカラカラ、菅平はひんやり
 昨日日光を後にして久しぶりに高速道路を上田インターに向かって走った。上田では懐かしい飯島商店でみすず飴を買った。城跡に行ってみたがよく乾燥していてきのこの姿は全くなかった。そこで鹿沢高原に上がると、ツバのあるマツオウジ、アシナガタケなどに出会った。その後、筑波大学の高原センターに行き、昨晩はセンター泊となった。今朝はとてもよく晴れていて北アルプスの稜線がはっきりと見える。。
 
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(c)
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(e)
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(f)
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2017年6月16日(金) 試料を押さえの治具を作った
 ゆえあって実体鏡下で薄片を切り出す際に微細な試料を押さえるのに使う冶具を10数個作成した(a)。モデルは原色日本蘚苔類図鑑(1972, 保育社)の380ページの図だ(b)。以前同様のものを作って日常的に使っていたのは10年以上前で、φ1mmのスチール線を使ったが、六年間ほど放置していたら錆びだらけになっていて使い物にならなくなっていた。
 そこで今回はアルミニウム線で作った。柔らかい線なのでφ1.1mmとφ1.5mmとφ2mmで試してみた。握りの部分は竹製の割箸(c)。アルミ線は100円ショップで5〜7mが100円。ペンチでアルミ線を切って、先端をハンマーで叩くといとも簡単に扁平部ができた(d)。割箸を適当な長さに切って穴をあけて(e)、そこに差し込めば完成だ(f)。スチール線やタングステン線だとこう簡単にはいかない。φ1.1mやφ1.5mで十分しっかり押さえられることも分かった。

 こけの観察覚書に最近追加したツクシツヤゴケフジノマンネングサ(g〜l)ではこの冶具を用いた。後者の枝は葉を含めた幅が1〜1.2mmで、枝葉の長さは1mmほどだ(i)。蘚類の葉は一層の細胞からなっているので非常に薄い。そこで10〜15μm程の厚さに切る必要がある。これは結構シビアな作業を強いられる(j)。出来上がった切片は残念ながら20μm程の厚みとなり、枝はまだしも(k)、枝葉の断面は部分的にしかピントを合わせることができなかった(l)。
 

(a)
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(b)
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(c)
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(g)
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(i)
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 今日はこれから長野県の筑波大学の菅平高原実験所に向けて出発。久しぶりに高速道路に乗る。今夜と明日は実験所泊まりで、帰宅は日曜日(6/18)の夜の予定。
 「観察覚書」にツクシツヤゴケを追加した。日本蘚苔類学会第46回群馬大会(参加料金等支払済)と2017年度日本菌学会菌類観察会(銚子フォーレ)への参加を申し込んだ。


2017年6月15日(木) 宇都宮の都市公園:ほとんどきのこなし
 昨日の朝は気温が低く室内も寒かった。すでに石油ファンヒーターはとっくにしまったので、あきらめてエアコン暖房をいれた。しかし宇都宮の戸祭緑地では暑くて汗を拭きながら歩いた。きのこの姿はほとんどない。ただヒノキオチバタケばかりがいたるところに広範囲に見られた(a, b)。他にはイヌセンボンタケの幼菌が多数出ていた(c, d)。遊歩道のウッドチップは昨年敷かれたばかりだが、すべて滅菌してあるらしく、当分の間はきのこはでそうにない(e)。八幡山公園でも同じくきのこは全く見られず菖蒲の鑑賞をしたのみだった(f)。カメラの出番はなかった。
 
(a)
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(c)
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(d)
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(e)
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(f)
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 久しぶりに昨夜から雨が降り始め、明け方まで降り続いていたが雨量はわずかだった。明日から遠出をするので、今日はその準備と学会やフォーレなどへの手続きをせねばならない。


2017年6月14日(水) この乾燥の中でよくまぁ!
 6月12日の月曜日に奥日光で出会ったきのこについてのメモ。この日は天候不順で、晴れていたと思えば突然雨になったりという不安定な空模様で、気温も終日摂氏12度前後で寒かった。3月頃からずっと雨が少なく、地肌はすっかり乾燥しきって、倒木や立ち枯れ樹はすっかり乾燥しきって色も白くなっている。きのこに関しては絶望的な日々が続いている。
 歩いていると遠くの立ち枯れ樹が縦長の黄色い塊に覆われていた。冗談だろうと思って近づいてみると、地上2〜5mあたりの高さに若いタモギタケの大きな株がビッシリとついていた(g)。それぞれの株は差し渡し15〜30cmほど(h)。根元にも大きな株がいくつも出ていた(i)。近くの倒木にも成菌の大きな株がいくつもついていた(j)。いずれも材はよく乾燥していた。
 お目当ての一つであるヒロメノトガリアミガサタケは8〜10本ほどしか見られなかったが、大きく育っていた。ただ、乾燥のためいずれも頂部がしなびていた(m〜p)。他にはオオワライタケ(k)やアシナガタケの仲間(q)、腐朽材からでる白色の小さなきのこ(r)、チャワンタケの仲間(l)などに出会った。チャワンタケの仲間は5m四方位の範囲に40株ほど群生していた。
 
(g)
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(r)
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 昨日は終日肌寒く霧雨が降り続いていた。しかし雨量はというと検出不能(non detectable)。日光だいや川公園まで行って今週末の実習用蘚類3〜4点を採取してきた。
 コケの「観察覚書」にイワツキヤスデゴケを追加した。10年ぶりに茎葉体苔類を観察した。
 「駄言駄菌」に「胞子の両端が特徴的:クリイロチャワンタケ」を追加した。


2017年6月13日(火) クリンソウ狂騒曲を鑑賞してきた
 昨日奥日光赤沼車庫発am7:50のバスに乗るべく、am6:30に軽自動車のスバルR2で自宅を出発した。まずは月極駐車場まで行ってプリウスに乗り換え、近くのコンビニでおにぎりを買って準備完了。まだ通勤渋滞前なので順調に日光駅前から神橋への国道を通過し、いろは坂を上って赤沼駐車場に向かった。7:25頃に駐車場に到着すると広い駐車場はすでに首都圏からの車で混雑し、バスを待つ客の長い列が出来上がっていた(a, c)。
 テレビや新聞で奥日光中禅寺湖畔のクリンソウ群落は見頃を迎えていて、月末頃まで花を楽しめると報道されたばかり。土日の混雑は凄まじかったらしい。しかし、毎日がサンデーの団塊世代は土日を避けて月曜日に大挙して押しかけてくる。だから月曜日といえどバスは大変な混雑となる。帰りは終点以外からの乗車は困難だと運転手が異例のアナウンスをする有様だ(b)。
 西ノ湖入口で下車する客はまれで、乗客の大部分はクリンソウ目当ての客なので終点を目指す。おかげで西ノ湖周辺はふだんよりもずっと静かだった。湖面は6月2日よりもさらに小さくなっていた(雑記2017.6.3)。遊歩道の足元の土は白色となり、この間ずっと雨らしい雨が降っていなかったことを物語っていた。きのこの姿はいたって少なかった。
 千手が浜では新型遊覧船の建造が行われ、重機や溶接の音がにぎやかだった(e)。湖畔の千手堂新築の話題も手伝って、ふだんはとても静かな湖畔がまるで銀座通りさながらだった。行きはよいよい帰りは恐い。千手が浜バス停から赤沼車庫に向かうバスに乗るためには、長い長い行列に並ばなくてはならない(f)。行列に並ぶのは月一度のいわき市でのパン屋ブレッドガーデンだけでたくさんだ。結局一時間ほど並ぶ羽目になった。
 クリンソウ最盛期は例年常軌を逸しているほどバスが混雑するが、団塊世代が定年退職をした頃からとみにひどくなった。クリンソウに対するマスコミの扱いも混雑に輪をかける。皮肉なことに、この時期にしか見られないきのこがいくつもある。うんざりして帰ってきた。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
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(e)
(e)
(f)
(f)
 今年の奥日光の乾燥ぶりは最近30年間では最悪かもしれない。昨年も雪や雨が少なく長いこと乾燥状態が続いたが、今年はそれどころではない。ハルニレやミズナラ倒木は乾ききっている。例年ならすでに20数ヶ所で少なくとも7〜8回はホシアンズタケにであっているが、今年はこれまでのところ一つも見ていない。雨台風でも来ない限り、きのこは期待できないかもしれない。
 とりあえず、この日出会ったきのこはタモギタケ、ヒロメノトガリアミガサタケ、オオワライタケ、チャワンタケの仲間、アシナガタケ、ニガクリタケだけだった。これらのきのこは明日の雑記にでも取りあげよう。マルミノノボリリュウには今年も出合えなかった。


2017年6月12日(月) アミタケがたった一つ:那須野が原公園
 那須塩原市の那須野が原公園は東北自動車道の西那須野塩原インターを降りると、数分で到着する位置にある。この公園は、自宅から距離にして約46Km、一般道経由で1時間ほど走ると到着する。標高は約330mで自宅とほぼ同じだ。園内にはアカマツが非常に多い。
 昨日は日曜日のため通勤渋滞はなく、55分ほどですんなり公園の駐車場に着いた。風は冷たくて日陰は寒く、日向は暑かった。いつものように園内をグルッと一回りしたが、これといったきのこはほとんどなかった。出会ったのは、アミタケがたったひとつ(a, b)、カヤタケ(c〜f)、やや乾燥気味のフミヅキタケ(g, h)、マツの切株についたヒトクチタケ(i, j)、これまた乾燥気味のモリノカレバタケ(k, l)だけだった。きのこはなくとも散歩コースとしては優れものだ。
 
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 帰路、宇都宮大学の演習林近くにある蕎麦屋「ぼうじぼ」が開いていた。土日だけしか営業しないが、それも気まぐれで月に2〜3回しか店を開けないときもある。それでもこの店の蕎麦は極細の麺で、たれ汁を含めてとても美味い(雑記2017.4.30)。五月中は結局一度もこの店の蕎麦にはありつけなかった。もり蕎麦500円、唐揚げが100円というのもよい。


2017年6月11日() コガネヌメリタケの当たり年
 奥日光の千手ケ原ではちょうど今頃ヒロメノトガリアミガサタケやらマルミノノボリリュウがでる時期なのだが、土日にはうかつに近寄るわけにはいかない。栽培クリンソウ群落を楽しむ人たちが大挙して押しかけてくるので、ハイブリッドバスは長時間並ばないと乗れないし、遊歩道は人だらけになる。ゆっくりきのこ観察などやっていられない。
 そこで、尚仁沢遊歩道を散策した。未明に激しい雨が降ったらしく沢の水量が多く、遊歩道の周辺のコケも緑色を取り戻して瑞々しい姿をみせてくれる。梅雨入りしたとはいえ、雨は少なく乾燥しているので、沢沿いの広葉樹林でさえきのこの姿はあまり見られない。
 唯一の例外がコガネヌメリタケだ。ブナ科の倒木に梅雨の時期に出るが、そうありふれたきのこではない。それが今年はよく出会う(雑記2017.6.10同2017.6.8同2017.6.3)。昨日の尚仁沢でも1Kmほどしかない短い遊歩道の7〜8ヵ所で出会った(a〜d)。他にはクヌギタケ属のきのこ2種(e, f)、フサヒメホウキタケ、フミヅキタケくらいだった。
 
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 「こけ雑記」の「観察覚書」にハリスギゴケを追加した。


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