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2007年11月30日(金)
 
全文検索システムのこと
 
 「きのこ雑記」では全文検索エンジンに Namazu を使っている。この優れたフリーソフトはサーバー内検索ソフトとして非常に有名で、高速・高性能とされ、国立国会図書館、総務省、最高裁判所、日本銀行、京都府、青森市、仙台市などの行政機関や自治体をはじめ、公的私的を問わず多くのサイトで利用されている。
 もとはUNIX用に開発されたものだが、Windows環境でも動作するバイナリプログラム(Namazu for Win32)も配布されている。ただ、きちんと稼働する状態を構築するのがちょっと面倒くさい。そこで Namazu に準ずる性能を誇る msearch システムを利用しているサイトも多い。ちなみに、日本菌学会のWebサイトで使われている検索エンジンもmsearchだ。
 Namazu システムを導入しようとして、敷居の高さに閉口して断念した、という話をよく聞く。しかし、Perl版の pnamazu を使えば、かなり楽に構築できる。ハウツー式でていねいに解説したサイトがいくつもある: [マニュアルに書いてないNAMAZU]、[Namazuを使おう]、[NAMAZUをインストールする前に] などは特にていねいで初心者にもわかりやすい。
 かつて、ソフトバンクパブリッシングから、2003年7月に馬場肇著『改訂Namazuシステムの構築と活用 〜日本語全文検索徹底ガイド〜』(2,800円) が出たが、すでに絶版となって、現在Namazuについて解説された単行本は皆無だ。ちなみに上掲書をアマゾンで検索したところ、古書がプレミアムつきで、5,970〜9,250円で並んでいた。[こんな価格で売れるなんて! 捨てないで古書店に持ち込めばよかった(雑記2006.8.12)!] コンピュータや情報処理、プログラミングのことはほとんど忘れたが、検索システムをもったウェブサイトは使いやすい(これで答になっているのだろうか?)。

2007年11月29日(木)
 
全文検索システムと正規表現
 
 日常行動範囲には相変わらずきのこがほとんどない。おまけに、パソコン不調のため写真をアップするのが難しいので、久しぶりにホームページ構成に関わる作業をした。「きのこ雑記」の全文検索(b)同じように「こけ雑記」でも全文検索システムを使えるようにした(a)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
 全文検索システムは「きのこ雑記」で使用している Namazu を用いた。また、お手軽に作成したので、デザインはきのこ雑記の全文検索と全く同一である。Namazu は多様な検索パターンに対応しているばかりではなく、"/インター?フェ[イー]ス/" とか "/カバノ?アナタケ/" といった正規表現も使えるので非常に便利だ。
 ちなみに、"/インター?フェ[イー]ス/" という表現は、インタフェイス、インターフェイス、インタフェース、インターフェースという4通りの文字列を意味する。[秀丸] や [WZ] といったエディタでも正規表現を使えるので、複雑な検索や表現の統一が非常に楽に行える。バイオインフォマティックスや系統樹などを取り扱う者にとっては必須の知識だろう。

2007年11月28日(水)
 
パソコンを注文した
 
 このところメインパソコンが絶不調のため、やむなく、寄せ集め部品からなる古いキューブパソコンを使っている(雑記2007.11.15)。これは、かつて自宅サーバーとして停電時以外は四六時中電源オンの状態で稼働させていたためか、しばしばフリーズする。また、このPCではメールに添付されたWordやExcelの原稿は開くこともできない。
 不調のメインパソコンは2002年に14万円ほどかけて完成品に近い形で買った物だが、HDDのクラッシュをはじめ、毎年のように何かしらのトラブルに見舞われ、その都度パーツを交換して現在に至っている。いまやつぎはぎだらけのパソコンとなってしまった。

 このままでは、画像の取扱いや原稿書きもままならない。やむなく、清水の舞台から飛び降りたつもりで、スリムタワー型のパソコンを注文した。PCにはOSしか入っていない。19インチディスプレイも一緒に注文したので、16万699円を来週末までに振り込まねばならない。さきに古いアプリソフトをみな捨ててしまったので、OfficeシリーズやPhotoshop等も新規に購入しなくてはならなくない。あぁ〜。


2007年11月26日(月)
 
ケータイを換えた
 
 近場の埼玉県南部では、ほとんどきのこが見られない。例年なら、公園などのウッドチップにシロフクロタケ、ツバナシフミヅキタケ、ムラサキシメジ、ヒトヨタケの仲間などが見られるのだが、今年は様子が違うようだ。きのこがないので、昨日は観察時間を他のことに充てた。
 懸案事項だったケータイ変更をした。これまでのDocomからauにした。DocomoショップでMNP予約番号をもらい直ちに解約して、その足でauショップに行き、新規契約をした。思いの外時間がかかり、半日仕事だった。とりあえず、数時間で電池切れを起こしたり、特定のボタンが元に戻らないといった不快さから解放された。GPS機能もDocomoのmovaと比較するとはるかに使いやすい。auの送受信環境がさらによくなってくれることを期待したい。

2007年11月23日(金)
 
やさしいきのこから
 
 昨日は、早朝さいたま市、昼に所沢市、午後川崎市と、数ヶ所で生きのこを探したが、結局新鮮な大形ハラタケ目菌はひとつも得られなかった。「薄切り研修会」では、食品として市販されているきのこを材料に使うしかなさそうだ。シイタケ、アガリクス、マッシュルーム・・・・・。
 昨日歩いた範囲にも、ハラタケ目のカサと柄をもったきのこが全くなかったわけではなく、カサ径5〜6mmのMycenaや、子嚢盤径3〜4mmのチャワンタケ、アラゲキクラゲなどは出ていた。しかし、これらはミクロトーム初心者にとっては、取扱いがかなり難しい。
 最初はムラサキシメジとかシロフクロタケなどのような大形きのこで、ヒダやカサ表皮などを切り出す練習をして「薄切り」のコツを収得するのが早道のようだ。過去の例を振り返ると、最初に微小なきのこを取り扱うと、絶望感ばかりが先に立ってしまうケースが多かった。
 何かを習得しようと思えば、やはり「易から難へ」が原則だろう。いったんコツを掴めば、微小菌や、葉長1mmの葉の横断面でも、比較的気楽に切り出せるようになるようだ。

2007年11月22日(木)
 
ハラタケ目きのこなし
 
 明日の「薄切り講座」の素材確保のため、早朝さいたま市見沼区の公園に行ってみた。ハタケキノコ、ムラサキシメジとかシロフクロタケでも出ていないかとおもってのことだ。出会ったのはツマミタケだけで(a, b)、カサとヒダをもったきのこは全くでていなかった。ふだんなら池にいる鳥たちが芝生の上でのんびりしていたのが印象的だった(c)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
 明日の午前中は、マラソン大会があって見沼地区には近づけない。したがって、見沼地区から素材を確保するチャンスは今日しかない。何も得られなければ、市販きのこのシイタケとかエリンギなどを使わねばならない。しかし、それもバカバカしい。もう少し悪戦苦闘してみよう。

2007年11月21日(水)
 
ふたたび復活
 
 夏頃に「雑記 戯れ言」を廃止したおり、「顕微鏡下の素顔」も削除した。汚らしい顕微鏡写真を載せてもしょうがないと思ってのことだった。ゆえあって、この「素顔」をあらためて復活させ、今後も少しずつ更新を続けてゆくことにした。
 また「こけ雑記」へのリンクも復活させることにした。これは、かつてきのこを学び始めた頃の [同定への模索と手法] をそのままなぞったものだ。観察対象をキノコからコケに置き換えただけで、種名にいたるアプローチは全く同一といえる。種の同定への作業などといったものは、多くの人にとっては、重箱の隅をほじくり返すような、極度に単調で退屈なものだろう。

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