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日( )

2007年11月10日()
 
お役立ち小物
 
 今週はパソコン修復週間となってしまった。結局、不調の原因はわからなかったが、とりあえず悩まされ続けていたいくつかの問題は解決した。修復やバックアップをするにあたって、とても役だったものがある。「IDE/ATPI→USB2.0 CABLE」だ(a, b)。
 裸のハードディスク(c)を、他のパソコンのUSB接続の外付けハードディスクとして利用できる優れものだ(d)。この装置のおかげで、今回のPC修復作業はかなり効率化された。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
 今朝、久しぶりに「Windowsのライセンス認証」画面をみた(e)。構成するハードが大幅に変わったためらしい。認証手続きを済ませた直後に、突然の電源落ちを味わうことになった。どうやら、根本的には直っていないようだ。問題を孕んでいるのはマザーボードかもしれない。本質的な問題解決のためには、パソコン全体を新しく調達するしかないのだろう。

2007年11月9日(金)
 
とりあえずPC復活
 
 WindowsXPをSP2としUpdateを済ませ、アンチウイルスソフトを導入した後、日常頻繁に使用するアプリケーションをインストールした。とりあえず、システム→詳細設定→起動と回復の [自動的に再起動する] はデフォルトのままで起動してみた。何度か試行してとりあえずOKだった。
 アンチウイルスソフトは「重いノートン」を捨てて、"avast! 4 HomeEdition" に変更した。常駐容量も少なくて、Windowsやアプリの起動がずっと軽くなった。しかしまだ、多くのアプリケーション類のインストール作業が残っている。数年前にアプリのCD-ROMを大方捨ててしまったので、Officeシリーズ等は新たに購入せねばならない。そして、最後にC:ドライブ全体をAcronis True Imageでバックアップする作業が残っている。
 この4日間は他の作業はほとんどできず、[きのこ採り] も [こけ観察] もすべて棚上げ状態で、もっぱらパソコンの修復作業で終わってしまった。

2007年11月8日(木)
 
ザラミノシメジ属のきのこ
 
 今月2日に見沼の公園から持ち帰ったザラミノシメジ属についての検鏡写真をアップしておくことにした。先の雑記(2007.11.2)でコザラミノシメジとしてアップしたものだ(a)。ヒダは垂生気味の上生(b)。胞子はドライでみると微疣がよくわかる(c)。エタノール(d)、メルツァーで封入した(e)。
 シスチジアは、縁も側も同じような姿で、先端にクリスタル状結晶をつけている(f〜h)。KOHで封入すると結晶はすぐに溶ける(i)。縁シスチジアの確認だけなら、ヒダを一枚つまんで縁を検鏡すればよい(j)。傘の上表皮は、薄く引きはがしてみたものだ(k, l)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 メインパソコンを修復中なので、非力なサブマシンでアップした。メールの送受信やエディタ使用には大きな支障はないが、画像表示や処理には気が遠くなるほどの時間がかかる。今日とりあげた画像は、先に処理して保存してあったものだ。FTPには長い長い時間がかかった。
 パーツをいくつも交換してWindowsXPをインストールしたメインパソコンは、どうやら安定して稼働するようだ。WindowsのUpdateを再開できるところまでたどりついた。

2007年11月7日(水)
 
PCと悪戦苦闘
 
 昨日早朝からメインパソコンが使えなくなった。バックアップをとっていなかったデータもあったので、とりあえず、パソコンを分解してハードディスクを取り外した。これを古いサブパソコンに接続して、必要なデータをバックアップ専用の外付けハードディスクにコピーした。
 その上で、本体を清掃しBIOSをチェックした。ハードディスクをフォーマットし、WindowsXPをCD-ROMからインストールした。その後、AntiVirus、Perl、Editor、NextFTP、Becky、Lhasaなど使用頻度の高いアプリケーションだけをインストールした。これには4〜5時間を要した。
 Windowsはシステムエラーが発生すると、デフォルトでは自動的に再起動する。そこで最初に、コントロールパネル→システム→詳細設定→起動と回復の [自動的に再起動する] のチェックをはずした。WindowsのUPdateをする前までは、症状は改善されたかにみえた。
 アンチウイルスソフトを最新のものにするにはWindowsのUPdateが必要とされる。そこでOSのUPdateをすると、突然の再起動やら電源落ちが再び生じるようになった。やはり不調の原因はソフト的なものばかりではなかったようだ。あきらめて、電源とハードディスクを新品に交換した。2万円強の出費だ。電源交換は2001年以来のことになる。
 今日は再度Windowsのインストールと動作テストをやらねばならない。疲れた一日だった。

2007年11月6日(火)
 
PCが致命的!
 
 パソコンがどうにもならなくなってしまった! 半年ほど前から不調が続き、最近1ヶ月ほどは、だましだまし使ってきた。起動までに何度も何度も、電源が落ちる。作業中にも突然電源が落ちる。特に最近1週間は祈るような気持ちで電源を入れる毎朝だった。
 今朝は、Windowsが起動してアイコンの並んだ画面が出てくるまでに、17〜18回の電源落ちを繰り返した。最初に電源を入れたときから、この文章を書けるようになるまでにちょうど1時間強が必要だった。Nortonセキュリティは、すべての項目に「安全」と表示するばかりだ。
 ウイルスだとすれば、アンチウイルスソフトでは検出できないタイプなのか。OfficeやPhotoshopなど多くのアプリケーションCDは、処分してしまって手元にはほとんどない。新規にパソコンを調達しても、アプリケーションソフトも改めて購入せねばならない。経費の捻出も大変だけれども、以前と同じ環境を整えるのがまた大仕事になってしまう。あぁ〜!

2007年11月5日(月)
 
ツマミタケの断面
 
 昨日京都でツマミタケ、スジチャダイゴケにであった。公園のウッドチップからは腹菌類がよく出る。埼玉南部で特に多くみられるのが、キツネノタイマツ、カニノツメ、ツマミタケ、サンコタケ、ハタケチャダイゴケだ。チャダイゴケの仲間を別として、これらはすべて強い異臭を放つので、遠くからでもよく分かる。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 今朝は、ツマミタケ(a, b)を題材にして遊んだ。成長段階の異なる卵が多数あったので、それらを縦切り(c, e)、横切り(d, f)にして並べてみた。この段階の卵はまだほとんど異臭はない。
 卵は最初、球形に近い形で、内部は白色部と白褐色のゼラチン質ばかりだ。やがて、卵形となり、柱軸部分がピンク色になってくる。さらに、白褐色の部分が茶色になり、卵の頭部が尖ってくる。さらに成長すると、白色の殼皮を破って、赤色の頭部が顔を出す。ピンク色の頭部が袋を破ってでてくるころには、凄まじい異臭を伴うようになる。

2007年11月3日()
 
タマムクエタケだった
 
 昨日さいたま市見沼の公園から持ち帰ったきのこのうち、「コガサタケ属?」(a)としたきのこを調べてみた。なにか変だなぁと思いつつ、とりあえずコガサタケ属?としたものだが、柄がしっかりしすぎていること(b)が気になっていた。一般にコガサタケ属の柄は弱々しくやわらかい。
 ヒダは直生ないし上生(c)、カサ表皮に独特の皺(d)、柄の基部に菌糸がまとわりつく(e)。褐色の胞子紋を検鏡すると、発芽孔をもっている(f)。ヒダを一枚つまんでスライドグラスに寝かせ縁をみた。縁シスチジアはコガサタケ特有のこけしの頭のような姿ではなく、ボーリングピンのような姿をしている(g)。この時点でコガサタケ属ではなく、フミズキタケ属らしいと気がついた。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 どうやらヒダを切り出して側シスチジアをみる必要がありそうだ。ところが、子実体がやや老熟して、きのこ虫も多数いる。撮影中にもはい出してきた(b)。つぶれたり老熟したヒダは簡易ミクロトームで切るには馴染まない。実体鏡の下でヒダを切り出した。ひだ実質は並列型で(h)、おもしろい形の側シスチジアがみえる(i)。
 あらためて、ヒダの一部をつまみ出し、フロキシンで染めて3%KOHで封入し、軽く押し潰した。縁シスチジア(j)、側シスチジア(k)が明瞭にとらえられた。菌糸にはクランプがある(l)。こういう姿の側シスチジアをもったきのこといえば、タマムクエタケ Agrocybe arvalis となる。
 かつて、北海道上川の佐藤清吉さんから送られてきたタマムクエタケ標本を検鏡したことがある(雑記2003.7.23)。さらに昨年9月さいたま市の秋ヶ瀬公園でそれらしき個体を一つだけみた(同2006.9.19)。今回は3本の個体だけが発生していたが、いずれもすでにかなり傷み始めていた。なお、傘表皮にも縁シスチジアと同じような形の傘シスチジアがある。

 今日はこれから京都に一泊旅行に出かけてくるので、明日の「今日の雑記」はお休みとなる。


2007年11月2日(金)
 
早朝の見沼公園
 
 さいたま市見沼区にある公園に行ってきた。先週土曜日の雨のためか、いろいろなキノコがでていた。ただ、ほとんど常連のきのこばかりで目新しいきのこはない。コムラサキシメジ(a, b)、シロフクロタケ(c, d)、アイバシロハツ(e, f)、ナラタケ類(g, h)、オニタケ(i, j)、コザラミノシメジ(k)、コガサタケ属?(l)、ツマミタケ、キツネノタイマツ、ハタケキノコ、キオキナタケ、クズヒトヨタケといったところだ。硬質菌も何種類かの幼菌がみられた。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 純然たるウッドチップ上には、きのこはあまりみられず、分解腐朽が進んで土となり草が生えた一帯に多くのきのこがみられた。なぜか、シロフクロタケは幼菌のまま腐ってしまったものが数十個みられた。その一方で、カサ径15cmに及ぶものが、いくつも草の中に倒れていた。

2007年11月1日(木)
 
クリタケの顕微鏡観察
 
 埼玉県小川町で採取したクリタケを顕微鏡で覗いて楽しんだ。帰宅すると、すぐにカサの一部から直接カバーグラスに胞子紋をとった(a)。これを水(b)、3%KOH(c)でみた。胞子は、平滑で厚膜、発芽孔がみられ、アルカリで明るい褐色になる。
 ヒダを簡易ミクロトームで切り出してみた(d)。倍率を上げると、ヒダ実質が並列型であることがわかる(e)。さらに一段倍率を上げて、ヒダの側をみると、子実層に担子器や側シスチジアがあるのがわかる(f)。水で封入しているせいか、クリソシスチジアははっきりしない。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 ヒダの縁付近をつまみ出して、そのままスライドグラスに載せ、カバーグラスをかぶせて水で封入してみた。縁シスチジアがあることがわかる(g)。フロキシンで染め、水をKOHで置き換えて軽く押し潰すと、縁シスチジアが明瞭にとらえられた(h)。側シスチジア(i)、クリソシスチジア(j)、担子器(k)も明瞭にとらえられた。担子器の基部にはクランプがある。
 傘表皮は、クランプをもち平行に走る菌糸からなる上表皮層と、丸くて色素を沈着した偽柔組織からなる下表皮層から構成されている。どうやら例年今頃になると、一度はクリタケを覗いているようだ(雑記2005.11.25同2004.11.8)。

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