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昨日に引き続いて、アシグロホウライタケ(2008.7.10)やキリノミタケ(2008.10.25)などを「キノコのフォトアルバム」に追加した。昨日に比較すると、すこし勘を取り戻したらしく、比較的短時間で索引生成までできた。ちょうど野外にきのこも少ない季節なので、アルバムの追加・更新作業などにはおあつらえだ。年内は、過去の画像の差し替えなどの作業も含めて、「アルバム」に画像を追加していこうと思っている。「顕微鏡下の素顔」にもボチボチ追加していくつもりだ。
今週末の千葉菌講座の準備をせねばならない。観察実習に使える標本を選別する作業は思いのほか面倒だ。個体数の少ない標本を使うのは躊躇するし、光学顕微鏡レベルで判定できるような特徴的な胞子をもった種を選ぶことも考えねばなるまい。 |
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珍しいことをした。「キノコのフォトアルバム」にいくつか新しい画像を加えた。「アルバム」の更新は、ほぼ2年ぶりのことだ。つい最近まで、もはや「アルバム」を更新することはないだろうと思っていた。というのも、基礎データを失い、標本を廃棄したこともあり、「アルバム」掲載のデータは [砂上の楼閣] にすぎないと感じていたからだ(雑記2008.4.11)。 「アルバム」を更新することにしたのには、それなりの理由があるのだがくどくど書いてもしかたない。ただ、ひさしぶりにアルバムの更新をしようとしてはたと困った。2年近く作業をしていなかったせいか、どうやって画像を追加したらよいのか、またそれに伴って多数の索引をどのようにして作成したらよいのか、すっかり忘れていた。だから、たった4〜5種類のきのこを追加しただけなのに、索引の構築などで思いのほか苦労した。 基本的に索引などは自作プログラムに自動生成させてきたが、そのプログラムの仕組みや使い方をすっかり忘れている。また、状況の変化に伴ってプログラムの内部を書き換えなくてはならないのだが、プログラミング言語を読めなくなっている。昨日は、C言語とPerlの再学習で一日が終わってしまった。使わないものはどんどん錆びていくものだ。 |
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昨日、上野の国立科学博物館で行われた日本菌学会関東支部のシンポジウムに参加した。開始時刻を間違えて30分ほど遅刻してしまったが、シンポジウムは非常に興味深く、多くの知人・友人らにも会えて楽しかった。 驚いたのは開催中の特別展「菌類のふしぎ」であった。土日は混雑すると、話には聞いていたが、ここまで多くの人が参観しているとは思ってもいなかった。午後から夕方にかけてどんどん人が増える。「もやしもん」人気にあやかってか若い人がとても多い。 |
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「もやしもん」作者の石川さんによるいたずら書きが思いがけない場所にいくつもある。これを見つけては、大喜びでケータイで撮影する姿があちこちでみられた。きのこやカビの展示の前でじっと眺めたり、解説をていねいに読んでいる子どもたちの姿がとても印象的だった。 | |||||||
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先月末に武蔵野地域で採集したハナビラニカワタケは大部分食用に回してしまったが、一部を冷蔵庫のの中にキャベツなどと一緒に保管しておいた。今朝袋から出してみると、胞子を放出して表面がすっかり白色になっていた。最近はハナビラニカワタケの倒卵形の担子器を覗いていない(雑記2003.11.3)。そこで久しぶりに、子実層を切り出してみた。 |
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キクラゲ類は生の状態で薄片を切り出すのは難しいが、半乾燥状態にすると楽に薄切りができる。今朝はグニャグニャのやわらかい状態から切り出したので切片はかなり厚い(a, b)。染色しないとコントラストが弱くてはっきり見えないので、最初からフロキシンで封入した。 ついで水をKOHで置き換えて軽く押しつぶした。倒卵形の担子器は隔壁で縦に分割されてそれぞれから小柄を伸ばしている。分割数は4が多い。小柄が身近なものから長いものまでいろいろあって、みていて飽きない(c〜e)。なお、菌糸のクランプはうまく染まってくれない(f)。 |
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かつては細かな作業をする場合、先細の眼科手術用ピンセットを使うことが多かった(a 上)。ところがコケを扱うようになると、もはや眼科手術用ピンセットでは手に負えなくなった。そこで、先端が極細のピンセットを使うようになった(a, b)。
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はじめのうちは手持ちのピンセットの先端を砥石で研いで細くして使った。ところが、これがなかなか難しい。うまく研いだつもりでも、先端がそろわない。さらに、せっかく細くできても、剛性・熱耐性・薬品耐性が不足してすぐに曲がってしまう。特にきのこ関係の試薬には弱い。何回か研いでいるうち馬鹿馬鹿しくなり、高価なスイス製の極細ピンセットを購入した(a)。 両刃カミソリの刃を挟んでみると、先がいかに細いかよくわかる(c)。両刃カミソリの幅は0.1mmつまり100μm。薬剤や熱にも強く、落としたりぶつけたりしない限り、狂いは出ない。最初は1本しか買わなかったため、微細解剖には苦労していた(d, e)。2本目を購入してからは、実体鏡下での解剖作業が格段に楽になった(f)。やはり道具選びは大切だ。 |
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細かい作業をするのにピンセットは欠かせない。ピンセットにもいろいろあるが当然のこととして、目的に応じて使い分ける必要がある。日常使っているものをいくつか並べてみた(a)。野外で使う大型のものや、先の曲がったもの、切手を扱う特殊なものなどは取り上げていない。 |
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これらは、顕微鏡や実体鏡絡みで使うものばかりだが、先端の太さがまるでちがう(b)。ケシボウズタケ属やヒメツチグリ属を取り扱う場合、口孔を壊さぬために、頭部の横腹に穴を開けて胞子や弾糸を取り出す。標本の損壊を最小にするため、先端をフック状にした柄付針を使ったり、先の細いピンセットを使う(c)。孔はなるべく小さいにこしたことはない(d)。 実体鏡を使っての作業では、特に先の細いものが威力を発揮する。傘径1〜2mmのクヌギタケ属のヒダを取り外したり、葉長1mm程度のミズゴケ類の葉を、茎や枝から外して並べたり、葉の横断面を切り出したりするには、特に先端が極細のものでないと作業が困難となる(e, f) [雑記2006.8.17]。こういった作業では、眼科手術用ピンセット(c)でも太すぎる。 この手の極細ピンセットは、慎重に取り扱うことが要求される。うかつに床に落とそうものなら、先端がたちまち曲がったり折れてしまう。そんな場合には、実体鏡で先端を確認しては、仕上用の砥石で研がねばならない。ぶつけたり落としたりしないことが一番だ。 |
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WindowsVistaからWindowsXPへのダウングレードは、思いのほか厄介だ(雑記2008.11.28)。ダウングレードできる条件からしてわかりずらい。WindowsVistaなら何でもダウングレードできるのかというと、Vista Home Premium や Vista Basic からではダウングレードはできない。さいわいにも昨年購入したのはダウングレード対象の Vista Business だった。 おまけに、ダウングレードに成功しても、次にまっている難関がライセンス認証だ。ネット上からはできずに、ライセンス認証専用電話窓口を通じてしかできない。ところがこの電話、なかなかつながらない。また、やっとつながってもとても悠長でかったるい。 ライセンス認証電話が混雑しているということは、いまもダウングレード希望者が多数いることの証なのだろう。2004年ベースの寄せ集めパソコンが何とか従来のそれと同等の環境を得たこともあって、ダウングレードパソコンの整備はなかば棚上げ状態だ。 しかしこの寄せ集めパソコン、メモリが少ないため複数の画像を開いて何らかの処理を施すと、長いこと待たされる。メモリが安価になったので、せめて 2〜3GB にしたいと思い、1GB のメモリを3本挿した。しかしこのマザーボードでは、1.5GB としてしか認識してくれない。マザーボードの型番を頼りにネット上から調べてみると、メモリ上限が 1.5GB だった。 そうなると、面倒でも早い時期にダウングレードパソコンを整備せねばならない。これはメモリ上限が 4GB で、昨年購入時に 4GB に設置済みだからだ。 |
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武蔵野の雑木林を歩いてみた。先日の雨で多少はきのこがでているのではないかと思ってのことだった。ほとんどきのこの姿はなく、わずかにエノキタケ(a, b)、ハナビラニカワタケ(e)に出会ったのみだった。パソコンの修復作業と分解作業をしながらだったので、胞子を覗く時間しか割けなかった。エノキタケの胞子は水で封入するとコントラストが極端に弱くて目が疲れる(c)。フロキシンで染めると明瞭に捕らえられた(d)。ハナビラニカワタケの胞子も無色だが、これは明瞭に捕らえることができる(f)。 |
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古いパソコンから取り外したハードディスクはもはや古典的なIDEタイプで容量も少ない。とりあえず、ハンマーで破壊してから金属ごみとして廃棄処分した。120GBとか200GBもあるので、当初は外付けUSBハードディスクとして使うことも考えたが、最近のパソコンのSATAと互換性もないし、突然のクラッシュの恐れを考慮してやはり捨てることにした。 | |||||||
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北海道のローカル雑誌「faura」の2008年冬号(通巻第22号)に、海岸砂地生菌類をメインテーマとした記事が掲載される。執筆を担当した竹橋誠司さんと、編集部から案内が届いているので紹介しておこう。fauraは非常に意欲的で楽しい雑誌なので、ぜひとも購入して目を通したい。
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