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きのこの撮影では、カメラを低い位置に設置して撮影する機会が多い(a)。低い位置では液晶ビューアー画面がとても見づらい。Coolpix995等のスイバル機を使わなくなってからは、こんな時には100円ショップで購入した小形の蓋付きミラーを利用していた(b〜d)。
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現実の撮影場面では、たいてい三脚を使う。この場合、左手でミラーを支えながらピントを合わせることになる。慣れないと、この作業は意外と面倒だ。 似たような悩みを抱える人が多いのだろう。面白い製品があることを知った。ViewPlayerという製品である(e)。サイズは2インチ用と2.5インチ用があり、液晶画面に貼り付けて使う。コンパクトデジカメや、ライブビューモード搭載の一眼レフなどにはけっこう使えそうだ(f)。ただし、野暮ったくなって見栄えは悪くなり、コンパクト性は失われる。 |
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昨日栃木県佐野市の北から前日光にかけての山中をほっつき歩いた。下界はサクラの開花でわいているが、まだ山の中ではようやくウメやモクレンが開花したばかり。昨日出会ったキノコは、硬質菌を除いて、たったの3種だけだった(a〜e)。いずれも小さなものばかりである。 |
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山中の林道にはいまだ残雪が残っていた。ザゼンソウの多くがいまだ最盛期で(f)、しおれたものはほとんどなく、小さな蕾がまだ多数残っていた。例年ならほとんど終わっている季節だというのに・・・。カタクリはまだ開きだしたばかりだった。 帰路、最初はよかったのだが、最後の70Kmは渋滞に泣かされた。約5時間、傷めた左足首の痛みに耐えながら、クラッチを切る作業にはウンザリした。車から降りると、凄まじい痛みのために、しばし動くことができなかった。故障中はジッとしているのが賢明なのだろう。 |
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昨年10月、オリンパスの一眼レフE-300とレンズ6〜7本をすべて他人にあげてしまった(雑記2007.10.4)。二度とフォーサーズには戻らないつもりだった。しかしその後、レンズ交換をするたびに、撮像センサーに付くゴミに悩まされることになった。砂地でレンズ交換をするのが悪いのだろうが、E-300を使っていた時には、砂浜でも安心してレンズ交換ができた。
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結局、新機種の登場で価格の急落したE-410と35mmマクロレンズ等を購入した。バカバカしいことに、レンズをすべて買い直さねばならない。せめて昨年レンズだけでも残しておけばと思うが、あとの祭りである。フォーサーズ連合の不協和音も聞こえてくる昨今、このシステムの未来は明るくないと思う。しかし、そんな先のことはどうでもかまわない。 [E-410+35mmマクロ] のサイズと軽さに驚いた。これまで常用していた [D70+50mmマクロ] と比較すると重量で半分ほどだろうか(a)。使い初めの被写体は、コツボゴケ(b)の間から顔をだしたトガリアミガサタケ(c)、東京千鳥が淵の濠面からのサクラ(d〜f)となった。 |
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先日、千葉菌類談話会の会誌第24号が届いた。サービス精神旺盛というか広く公開するという寛大な精神の賜物か、この会誌の内容はネット上にすべて公開されている。本誌ではモノクロ写真で掲載されている写真も、ネット上ではカラーで見られる。 昨今はネット上に会報会誌を置いて、誰にでも見られるようにする団体が増えた。しかし、菌類関係ではまだ非常に少ない。かつて埼玉きのこ研究会が、ネット上に会誌内容を公開していた時期がある(第13号、第16号など)。会員以外に会誌会報を公開することの是非についてはいろいろ議論もあろうが、やはり一般公開は歓迎すべきことだと思う。 最新号は無理でも、せめてバックナンバーについては一般公開して欲しい。会誌を作る時点で、初めからPDFファイル化しておけば、これは簡単にできることだと思う。 |
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都内台東区から文京区の緑地帯や公園では、トガリアミガサタケが最盛期を迎えているようだ。都内のソメイヨシノ名所では、花見の場所取りで熾烈な争いがみられる。その脇に、目立たぬ色でトガリアミガサタケがあちこちで見られた。
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王子の飛鳥山公園から上野公園を経て本郷の大学構内、さらに特別名勝六義園などを巡ってみると、トガリアミガサタケがかなり見られた。蹴飛ばされたり、踏んづけられた個体も多かった。大きなものでは、高さ15〜18cmに及ぶ。 | |||||||
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毎年春にはツクシンボウの佃煮を楽しみにしているが、採取したツクシは数本を観察用に回す。今朝は残してあったツクシの頭部をみて遊んだ。五角形から六角形の褐色の台座には胞子のつまった袋が辺に沿って柵状に並ぶ。胞子がつまっている時は膨らんでいて緑色にみえる(b, d)。胞子を放出してしまうと、袋は白色になる(c, e)。
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成熟した胞子嚢(f)はちょっとの刺激ですぐに破裂して胞子を放出する(g)。湿った胞子には弾糸がコイル状に巻きついている。乾燥すると、弾糸は大きく広がる。弾糸の先はスリッパの様な形をしている。弾糸は乾湿に応じて、向きや形を変える。息を軽く吹きかけながら眺めていると、まるで、胞子がダンスをしているようだ。 | |||||||||||
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菌懇会通信No.144(2008/3/16発行)には記したが、PV製簡易ミクロトームを最後に15台だけ作ることにした。これが最後の製品ということになる。そこで、ひさしぶりに、PV製簡易ミクロトームを使って、3月22日に東京湾で採集したアオサ(a〜c)の横断面を切り出してみた。
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緑藻のアオサ属は葉状体を構成する細胞が2層からなるというが、実際に見たのはこれが初めてだった(d, f)。最初に、実体鏡の下でカミソリをあてて薄片を切り出してみた。生の状態で切ったせいか、ズルズルと捕らえどころなく、滑るのでなかなか思い通りに切れなかった。 ついで、簡易ミクロトームに挟んで切ったところ、楽に綺麗な横断面を得ることができた(d)。以前生のキクラゲを切ったときにも、同様の経験をしている。やはり、簡易ミクロトームは薄片切りだしには非常に有効なことを痛感した。 |
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菌学教育研究会の講座「菌類の多様性と分類」の詳細が発表された。それによれば、平成20年度前記講座は4日間で、6月20日(金)〜23日(月)となっている。同研究会の専用施設 筑波センター(茨城県つくば市筑波字外輪町2074-4)を会場に実施される。講座受講の申込〆切は6月10日(必着)となっている。照会先は下記の通り
[講座概要] (敬称略)
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昨日早朝から昼にかけて、房総半島の中央部の丘陵地帯から内房の浜を走り回った。サクラが咲き始め、暖かな日差しの中を歩いていると汗がでてきた。きのこの発生は予想に反して、意外と悪かった。出会ったキノコといえば、野生のシイタケ、チャムクエタケの仲間(a)、チャワンタケ類(b)、キクラゲの仲間ばかり。カシタケはどこもまだ非常に小さな幼菌ばかりだった(c)。
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海浜にもきのこの姿はほとんどなく、ケシボウズの仲間がミイラとなり小さな坊主頭をさらしているばかりだった(e, f)。海浜の草地ではトガリアミガサタケの若い菌がみられた(d)。 | |||||||
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毎年春になるとツクシ摘みに出かけるのが長年の習慣となっている。3月には平地で、そのあと徐々に標高をあげて5月ころまで、約3ヶ月にわたってツクシの味わいを楽しんできた。今年は最初のツクシ摘みが3月後半になった。今日は房総半島の海浜近くでツクシをとった。帰宅して、早速ハカマを取り除き、春を味わった。
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野生のシイタケは、春と秋にでる。春のシイタケは、例年3月に出始めて山間部では6月頃まで楽しめる。中休みがあって、秋になるとまた出始める。春のシイタケは、観察はせずに山菜として楽しんできた。今日はシイタケばかりではなく、千葉の海浜にトガリアミガサタケもでていた。 | |||||||
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先日埼玉県上尾市の雑木林の腐朽株についていた小さな盤菌を覗いてみた(a〜c)。とても小さくて、大きなものでも径1mm程度(d)。柄はなく裏面中心部で広く材に着生している(e)。春先に広くみられるハイイロチャワンタケ科の Mollisia の仲間らしい。
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子実層托外皮は円形菌組織からなり、薄膜の細胞からなっている(g, h, j)。子嚢胞子は棍棒状で、先端の口の部分が綺麗なアミロイド反応を示し、側糸は糸状(i)。子嚢胞子は全体に未成熟で、長さ6〜9μmの屈曲した紡錘形。ハイイロクズチャワンタケなどに近い種類なのだろう。久しぶりに子嚢菌を覗いてみた。 | |||||||||||
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