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昨日栃木県の那須連山を歩いてきた。夜中に猛暑の川口市を出て、早朝大丸温泉の登山口に到着すると、摂氏16度という冷気にホッとした。am3:30〜4:30の東北自動車道で、車の多さとサービスエリアの混雑にはビックリした。お盆渋滞の前哨戦が始まっているのだろうか。 |
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先週の日光と同じく(雑記2008.8.3)、山の樹林でも、きのこはとても少なく、シロイボカサタケ(a)、キイボカサタケ(b)しか見あたらない。シロイボカサタケを採集していると、地下生菌がコロコロと転がり出てきた(c)。イグチやテングタケの仲間にはひとつとして出会えなかった。 山頂は日差しこそ強かったが、じっとしている涼しく(d)、登山基地の駐車場はam9:00頃には満杯状態となっっていた(e)。帰路、秘湯として名高い北温泉で汗を流し、たっぷりと涼んでから帰宅した。北温泉の周辺ではチチタケ(f)、オキナクサハツなどがわずかに見られた。 |
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昨日早朝、狭山湖南岸の野山北公園を歩いてみた。とにかく、きのこの姿がほとんどない。わずかのタコウキン類、イボタケ類を除くと、ほとんどきのこに出会うことはなかった。ごくわずかに出会ったのは、ムレオオイチョウタケの幼菌(a)、フクロツルタケ(b, c)、ホオベニシロアシイグチ(d, e)、ヒメカバイロタケ(f)といったところだった。 |
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連日のあまりの暑さに耐えかねて、今日は標高の高いところに逃げ出す予定。今am3:00そろそろ出発して、標高1800m以上を目指すことにしよう。気温は高度100mにつき約0.6度下がるとされるから、下界よりも10度ばかり低いことになる。西に行くか北に行くかは成り行き次第だ。 | |||||||
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日本菌学会関東支部の観察会が近づいた。観察会は9月19日(金)〜20日(土)に実施される。初日の14:30〜16:00までは興味深いセミナーが予定されている。セミナーや観察会が行われるのは、東京の高尾駅北口から徒歩10分の多摩森林科学園(森の科学館)である。 関東支部による観察会は、従来より会員のみならず、広く一般のアマチュアにも門戸を開いている。参加申込は8月31締切(必着)となっている。宿泊費、セミナー受講料、観察会参加費を含めて11,000円(非会員)は、内容を考慮するととても安い。宿泊は八王子市営施設おおるりの家(東京都八王子市上恩方町2030)となっている。例年夜の懇親会がとても楽しく、そのために参加する(??・・)人が結構いるとか。もっとも、宿泊せずに20日(土)の観察会だけに参加することもできる(当日参加費 2,000円)。是非とも参加したい観察会といえる。 詳細については、日本菌学会関東支部のサイトに入り、観察会の案内を参照されたい。 |
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以前は、試料をピスに挟むとそのままカミソリをあてるのが常だったが、最近では簡易ミクロトームを使うことが面倒ではなくなってきた。ここ半年は、必要に迫られて何度か付け焼き刃で練習した。その成果として、徒手切片よりも安定して切り出せるようになった。 ふだんは簡易ミクロトームは補助的にときどき使う。プレパラート作成を10回行うと、そのうち7〜8回は、従来どおりもっぱら実体鏡下での作業である。作業用にはワーキングディスタンスの広い20倍固定の実体鏡を主に使っている。最近は照明装置も使うようになった。
あらためて、簡易ミクロトームの使用と、実体鏡下での切り出しとのメリット・デメリットを、場当たり的に比較してみた。適切な使い分けが妥当なのだろう。
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NIKON顕微鏡三眼部に装着する直筒を入手した(a)。オリンパスのOM直筒と似たような用途に使われていたのだろうか。かなり古いものらしいが、直筒下部の筒外径と顕微鏡三眼部の筒内径はピッタリ一致する。マウントアダプタを介してオリンパスのE-410を装着してみた(b)。この状態で、すんなりと顕微鏡の三眼部に装着できる(c)。 レンズと筒長の組み合わせがよいらしく、双眼部で焦点を合わせてシャッターを切ると、ほぼ正確にピントの合った画像が得られた。この直筒を使えば、弁当箱(コントローラ)とおさらばできると思ったが、そう簡単にはいかなかった。しっかり落とし穴があった。 |
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直筒の装着部のステンレス筒の長さがとても短い。いわゆる潜望鏡つき撮影装置のステンレス筒部と比較すると半分以下だ(d, e)。このため、三眼鏡筒部にしっかりと固定することができない。要するに不安定で日常的に装着したままの状態では使えない。ちょっと衝撃を与えたり、カメラに強く触れると、外れてしまう。結局この直筒も撮影用レンズと三眼部固定位置がうまく合う顕微鏡にしかつかえない。手持ちのニコン顕微鏡ではダメだった。 | ||||||
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8月2日(土)に日光で、コケの下からいくつものコケを採取した。ちょっとみたところ、コケの絨毯の一部が凸凹しているように見えるだけだったが、近づいてよく見ると、下にいろいろな種類のキノコがあった。テングタケ類、イグチ類ついては、持ち帰った直後に大部分が腐ってしまった。今朝は比較的傷みの少なかったケシロハツモドキを覗いて楽しんだ。 一面にマット状に広がったハイゴケの下からは、ケシロハツ(a〜c)の他にもケシロハツモドキやツチカブリまで出ていて、ちょっと見ただけでは判別できなかった。持ち帰った大部分のきのこで、胞子紋はとれなかった(雑記2008.8.4)。 |
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このケシロハツでも、胞子紋はほとんど落ちなかった。わずかに落ちた胞子紋は、イグチ類やテングタケ類から浸みだした液汁とウジ虫の海に溺れてご臨終となった。傘表面の毛(e, f)、ヒダの断面(g, h)、ヒダ先端(i)、子実層(j)、担子器(k)、シスチジア(l)などを列挙した。黄色っぽい画像はメルツァー液で、赤色の画像はフロキシンで封入している。 今日はこれから千葉行き。千葉は東京より暑いから、せめて少しでも涼しい収蔵庫などで過ごしたい。手元の宿題はいっこうに片づいていない。あぁ、嘆かわしい。 |
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昨夜は暑くてなかなか眠つかれず、Yahoo!オークションをぼんやりと眺めていた。ルールでは、締切までの残り時間が5分を切っても、新たな入札があるとさらに5分延長される。いったいいくらで落札されるのかに興味があって、あるクラシカルな音響機器をみていた。残り30秒ほどという時に入札があり何度も締切延長となった。結局、元々の締切時間から15分ほど後になって、それまでの倍近くの価格で落札されていた。いつの間にか4日(月)になっていた。
土曜日に採取したきのこはとりあえず冷蔵庫の野菜ケースに放り込み、昨夜になって、胞子紋とりの処置をした。イグチ類、テングタケ類、ベニタケ類、その他計10点あった。直ちに検鏡できるよう、カバーグラスに直接きのこの傘の断片を載せて蓋をした。 |
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昨日、栃木県と群馬県の県境の金精峠から上がって温泉ヶ岳と金精山を歩いてきた。樹林の中の径は涼しかったが、日向は地獄の暑さだった。予測通りキノコの発生は悪く、イグチの仲間7〜8種類、テングタケ科5〜6種、ベニタケ類とチチタケ類3〜4種など、キノコの姿は例年よりずっと少なかった。いくつかのイグチ類だけを掲載した。
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ヤシャイグチ(a)、アシベニイグチ(b)、クロアワタケ(c)、ススケイグチ(d)、ニガイグチモドキ(c)、ヤマイグチ(f)などはいくつも見られた。アワタケ、キッコウアワタケ、オクヤマニガイグチらしいイグチもあった。正確に観察していないので、種名は推定である。 昨日は、東京都板橋区と埼玉県戸田市との合同で荒川花火大会があった。山を降りてから、花火大会に間に合うように必至に車を走らせて帰宅した。pm7:15の花火大会開始に間に合って、ビールを飲みながら花火を楽しむことができた。 10月の鳥取大山合宿は、150名以上の参加者を数え、7月31日に締め切られたが、まだ宿泊施設に若干の余裕があるそうだ。参加したい方は、早急に申込みをされたい。 |
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キノコの発生がひどく悪いので、もっぱらコケを観察している。コケはキノコと違って腐敗しにくいので、採集してきた標本は、採集袋に入れたまま室内に放置してある。昨日になって、6月24日に奥多摩の石灰岩壁から採集してきたコケをようやく観察した(a)。 |
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ギンゴケないしその近縁種らしいが、無性芽の他にも、類球形の組織が多数ついている(b)。当初、これも無性芽だろうかと思ったが、大きさのバラツキが大き過ぎる上に、袋が丈夫で何となく変だ。押し潰すと、無性芽はペシャンコになったのに、類球形の組織は壊れなかった(c)。倍率を上げて見ていくと、藍藻類のネンジュモ属の姿がみえてきた(d〜f)。 まてよ、この姿どこかで見たことがある。どこだっ! そうだ、海浜生菌類を探しているときに、しょっちゅう出会うイシクラゲだ。イシクラゲはネンジュモ属の藍藻類だった。まさにこれ(f)は、毎年海辺で出会うイシクラゲのミクロの姿とそっくりだ。 今日はこれから涼を求めて金精峠に行くことにした。標高2,000mを越えれば少しは涼しいはずだ。温泉ヶ岳と金精岳に登るつもり。時間的にゆとりがあれば、日光白根山にも。ふだんの日光とは別世界だ。楽しい出会いがあるとよいのだが・・・。 |
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今日の雑記は、昨日のParasola属菌の続きである。観察の途中で、胞子紋採取の一つを除いて、すべてを乾燥機に放り込んだ。最初に胞子紋をとった傘を切り出すと、すっかり崩れてしまい、まともな観察は無理だった(a)。慌ててやや若い菌を乾燥機から取りだした。
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若い菌はすでに半乾燥状態となっていたが、何とか間に合った(b, c) 。作業中にもキノコはどんどん溶けていく。濃色タイプの子実層をみるまではよかったが(d)、淡色タイプでは、すでに担子器もシスチジアもバラバラになっていた。30分ほどで乾燥中の標本はすっかり乾いた(e)。乾燥すると、濃色タイプも淡色タイプも全く区別できない。胞子の形だけが手がかりとなる。
濃色タイプと淡色タイプは、峻別して持ち帰り、乾燥もそれぞれ別のネットに容れて行った。ところが、どちらの乾燥標本にも、2種類の形の胞子がある。両者の外見的差異は、生時の傘の色だけである。束生しているから同一種だろうと考えて採集したのだが、そうではなかったらしい。別種同士が隣接して、入り乱れて出ていたとしか考えにくい。 |
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