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千葉県内房の浜を歩いていると肩ごしにダミ声が降ってきた。いつもの声だ。
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この人には、これまで何度も顔をあわせている。なぜかいつも似たような会話となる。地元の古老によれば、30年ほど前までは海岸クロマツ林でマツタケがよく採れたのだという。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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第52回日本菌学会年次大会への参加申込をした。菌学会のサイトの案内をみると、今月中に参加費を振り込まないと料金が割り増しになるとある。あわてて郵便局に行って払込取扱票をもらい、必要事項を記入して振り込んだ。 帰宅して日本菌学会報をみると、表紙裏に口座記号番号などの印刷された払込取扱票が綴じ込んであった。表紙の目次をみて関心のあるページへ直接飛んでしまい、黄色紙のページは全く読んでいなかった。分かっていれば、面倒くさい項目を書かなくても済んだのにと思ったが、すべてはあとの祭りである。 昨年の筑波や一昨年の千葉大会はいずれも近場だったので、宿泊費は不要で交通費は安いから、安心して参加することができた。しかし、三重となると二人分の交通費と宿泊費が家計を圧迫する。さらに遠方で行われる秋の一大イベントへの参加はどうも危うくなった。 |
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注文していたマクロレンズが届いたので、昨日、ツバキキンカクチャワンタケを試し撮りしようとなじみのツバキ園を訪れた。土日の強風と黄砂のためか、ツバキが黄褐色の粉をまとい、枝には飛んできたゴミや紙くずがついて見苦しい姿をさらしていた。 園内ではあちこちで清掃作業が行われており、樹下の落ち葉はほとんど片づけられてしまっていた。先週多数群生していた若いツバキンは根こそぎえぐり取られていた。所々に転がった盤菌は、いずれもすっかり乾ききって萎れていた。 あきらめてすごすごと引き返し、自宅近くで舗装路の縁にへばりついたギンゴケを撮影した。パソコン画面上に表示された画像は、コケというより砂粒を撮影したみたいだった。 |
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先月Yahoo!オークションで落札初体験をした。入手したのはニコン製デジカメのACアダプタ。ヨドバシ秋葉の店頭で尋ねると、生産終了から久しいため、メーカーにも在庫はなく、取り寄せにも時間がかかるという。Yahoo!オークションを覗くと、たまたま1点出品されていた。 これまでネット上のオークションでものを買ったことはなかった。数年前、ネット上のオークションに応札したことはあった。終了予定時刻の数分前になると、落札価格が急激に上昇していくのに驚いた。数値入力が追いつかず、あれよあれよと、ただ呆然とながめるばかりだった。3〜4回ほどこういった経験をしたので、それ以来今日までオークションには手をださなかった。 今回のACアダプタについては、どのみち必要なのだからと思い、終了時刻10分ほど前になって初めて入札し、「最高入札額」には発売時の定価の80%という高額な数値を入れた。オークションのことは忘れていた翌朝、メールを開くと落札のお知らせが届いていた。結果的には「最高入札額」まで届くことはなく、思いの外安価に入手することができた。 これに気をよくして、昨夜、終了予定時刻の1時間ほどまえに、最高入札額を入れた。5分ほど前になったら、再度確認するつもりだった。ところが、終了予定時刻は苦手な夜中だった。軽く一寝入りしたあと、慌ててパソコンの電源を入れると、残り時間は1分もない。パスワードを入力している間に、自分で設定した最高入札額を500円上回る数値で、落札されてしまった。 |
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昨日、国立科学博物館新宿分館で行われた「自然史セミナー コケ類の分類」に参加した。受講者は20名以下で、顕微鏡と実体鏡を一人一台使える恵まれた環境での講座だった。めったにお目に掛かれない珍しいコケであるナンジャモンジャゴケ属(Takakia)がテーマだった。 |
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奇妙な和名の由来は、発見当時、正体が不明だったことによる。1958年に日本人の研究者によって、T. lepidozioides として、新目新科新属新種のタイ類として発表されたが、のちにセン類を示唆する胞子体が発見されセン類に移されたという、珍しい経緯をもっている。夏でも残雪の残る標高の高い場所でしか発見されておらず、背丈もたかだか1cmほどしかないため、誰にでも簡単に見つかるコケではない。発見には、体力とコケを見る目が必要だ。 ナンジャモンジャゴケという名を聞くと、担子菌だとされてきたコウボウフデが、いわき市の佐藤浩氏による胞子嚢の発見を機に、子嚢菌に移されたことを思い出す。コケの世界でも、セン類からタイ類へ、あるいはタイ類からセン類へ移されるような例は非常に希だという。 昨日は、そのナンジャモンジャゴケ、さらにヒマラヤナンジャモンジャゴケを観察することができた(a〜e)。一度はじっくり観察してみたいと思っていた。種の同定には、小さな葉の横断切片の作成が必須となる。実体鏡の下での切り出しには、参加者の皆さん、やはりかなり苦労されていた。昨日はスライドグラスを定規にしたので、比較的楽に切り出せた。 |
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昨日ザイル(クライミングロープ)を処分した。未使用のザイルがあったことなどすっかり忘れていた(a, b)。以前登攀具をゴミとして処分したときザイルを捨てなかったのは、きのこ探しに役立つと思ってのことだろう。高所のきのこを採るのに役だったザイルも知人に譲ることになった(c)。
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3〜4年程前に、家中のスキー板16台ほどを処分したが、秀岳荘のヒッコリー製山スキーを1台だけ残した(d)。セーフティ機構はなく、金属ワイヤーで登山靴を固定した(e)。残した1本のザイルとスキー板は、いわば青春の墓碑銘といったところか。 | ||||||
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一昨日の雑記(2008.2.20)で取りあげたニシキタケの乾燥標本の胞子を水洗したときのやり方だ。たぶん、他にもっとよい方法があるのだろうが、ふだんは大抵この方法でやっている。 |
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慣れると当たり前で簡単なのだが、いくつかポイントがある。スライドグラスの傾きが強すぎると、カバーグラスが流れ落ちてしまう。水量が多すぎると、カバーグラスが一緒に流れたり、カバーグラスの上面に水が回ったり、最悪の場合には胞子が外に流れ出してしまう。要は少量を少しずつ流して、反対側から濾紙で吸い取ることにつきる。 | ||||
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昨日さいたま市まで出向いて、トガリアミガサタケの様子を確認した。径1mmにも満たない菌糸塊(子実体原基?)がようやくでき始め、まだきのこの形をなしていなかった。昨年は2月22日に出始めたが(雑記2007.2.22)、2004年2月にも幼菌の発生を確認している(同2004.2.25)。2002年3月からの、ここ6年間の発生の様子を表にしてみた。 今年は1月後半〜2月前半の気温が低かったから、発生は遅れるかもしれない。しかし、神奈川県、静岡県あたりではそろそろ幼菌が出始めたかもしれない。
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