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[その2] |
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観察会に出発前に、過去の雑記をみるため、「今日の雑記」を開いて最下行までスクロールした。ありゃ、2001年8月[中] から後がブルーになって消えている(a)。ブラウザ上でソースを見ると、ファイルのおしまいの方がない! いままでこういった現象はなかった。 このところ、パソコンの不調が続いていたので、アップしたファイルが壊れたのだと思い、上書きモードで当該ファイルを転送した。しかし、一向に症状は変わらない。自宅パソコンのファイルには欠損などない。「もしや・・・」と思い当たることがあった。 |
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WAKWAKの管理サイトに入って現在値を確認してみた(b)。案の定、50MBの枠は満杯となっていた(c)。テキストファイルのみといっても、いつの間にかファイル数が4,800を超えていた。アップしようにも満杯のため捨てられたようだ。とりあえず、古いファイルを44個ほど削除して、容量を1MBほど確保して凌いだ(d)。しかし、しょせん彌縫策に過ぎない。 メインプロバイダとして利用してきたWAKWAKは、ホームページ容量が50MBと非常に小さい。そこで、WAKWAKには純テキストファイルのみを置き、ファイル容量の大きな画像は別のプロバイダに置くなど、いろいろ工夫してきた。それもそろそろ限界だ。 さてどうしたものか? アルバムの更新は中止したし、慢性的マンネリ化も指摘されている。この際とうぶん放置するか。それとも、来週にでも面倒な引越作業を行うか? |
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先日川越で採取したニガクリタケ各部の画像メモ。ヒダは茎に上生だろうか(0)。ヒダはKOHで封入すると黄褐色を帯びる(1)。子実層托実質は並列型(2)。縁シスチジア、側シスチジアがあり、クリソシスチジアをもつ(3)。カサ表皮には偽柔組織のような細胞がみられる(4)。菌糸には、表皮にも傘肉にもヒダにもクランプがあり、この写真は柄表皮のクランプだ(5)。 |
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さる14日(日)には、腰痛を抱えた状態でよく歩いた。車も、30分ほど走行しては5分ほど車外で腰を伸ばすパターンを繰り返した。一昨日も片道40km足らずの距離に、途中で3回ほど車外に出て腰を伸ばした。静養の効果が出てきたのか、腰痛は回復に向かいはじめた。今日の午後から、菌学会関東支部主催の観察会に参加するので、明日の雑記はお休み。 | |||||||
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昨日東京の水源地狭山湖南岸の雑木林を2時間ほど歩いた。テングタケ類が種類、量ともによく出ていた。特に白色系のものが目立った。むやみやたらと、どこにでも出ていたのがコトヒラシロテングタケだった(a, b)。シロオニタケ(c, d)、タマシロオニタケ、フクロツルタケ、ツルタケ(e, f)、オオツルタケ、カバイロツルタケには数多くであった。おもしろいことに、ドクツルタケやシロタマゴテングタケは一つもなかった。
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倒木、腐朽木、桟道の丸木などからは、ベニヒダタケ(g, h)、ナラタケモドキ、ミドリスギタケ、チャツムタケが各所で見られた。アイバシロハツ(i, j)をはじめ、ベニタケ類、チチタケ類も多数でていた。クリイロイグチ(k)、コビチャニガイグチ、ダイダイイグチもあちこちにでていた。マントカラカサタケは、傘径30cmほどあった(l)。夏のきのこが多く、ようやく秋のきのこも顔を出しはじめた。 メルツァーなどの試薬類を目薬ケースに容れて持ち、携帯顕微鏡を肩に、小形一眼レフを片手に、狭い範囲をのんびり歩いた。数十種のきのこに出会ったが、撮影したのはそのうちのごく一部だ。現場で検鏡しているので、持ち帰った種類は少ない。 |
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今週日曜日の富士山、シラビソ樹下でコケを押し上げるように地下生菌?が一部顔を出していた。掘り出してみると、ムカゴかジャガイモのような塊がコロコロとでてきた(a)。ジャガイモタケの仲間らしい。ただ、切断面は、これまで見てきたジャガイモタケとちょっと印象が違う(b)。形は大きくとも、いずれも未成熟な菌ばかりだったのかもしれない。
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とりあえずエタノールを滴下してみた。すぐに赤橙色に変わり、やがて黒紫色に変色した(c)。フォルマリンを切らしていたので、エタノールでしか呈色反応は確かめられなかった。顕微鏡で覗くと、鈍角円錐形の突起に被われた球形の胞子が見られた(d)。明瞭な形の担子器がやたらに多数みられるのも、未成熟な菌の証だろうか。 KOH+フロキシンでも(e)、ラクトフェノール+フロキシンでも(f)、いずれの場合も、突起が長く伸びることはなかった。これまで出会ったジャガイモタケの仲間の多くは、乳酸系の試薬で封入すると、決まって突起が長く伸びたのだが、これは違った(雑記2006.7.5)。 |
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採集時既にに虫だらけで乾燥しきったきのこは、いつもなら持ち帰らないかすぐに捨ててしまうのだが、なぜか、オニイグチモドキが袋に入ったまま、まだベランダに放置されていた。袋を開けると多量の虫がウヨウヨしていたが、どうせなら検鏡してから捨てることにした。 |
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何とか苦労して管孔部実質を切り出した(a)。虫に食われていない部分を選んで、孔口付近から先端部を切りだした(b)。縁シスチジア(b)も側シスチジア(c, e)も同じような紡錘形をしている。黒色の内容物を持ったものや、透明のものがある(d)。担子器はかなり大きく、基部にクランプはない(f)。傘表皮は淡黒色の菌糸が入り乱れている(g, h)。胞子は14日の雑記に掲げた。 異臭と虫に悩まされながらの作業となった。食卓で作業していたので、白い小さなウジムシが皿やらパンの上にも多数這い回っていた。臭いがなかなか消えてくれなかった。 |
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昨日am2:30に出発して、静岡県浜松市の中田島砂丘から御前崎市の浜岡砂丘までの遠州灘数ヶ所を歩いたのち、富士山に上がってキノコ観察をしてきた。富士山からの帰路大渋滞に巻き込まれて、やむなく高速道路を降りて山越えをして夜遅くに帰宅した。埼玉から浜名湖まで3時間半で到着したというのに、富士山からの帰宅には5時間もかかってしまった。
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遠州灘はどこもきのこの発生が非常に悪く、かろうじて中田島砂丘で2種類のケシボウズを観察することができた(a)。昼前にそのまま富士山の山梨県側に入った。雨のため、標高2000mまで上がるのはやめて、それ以下の針葉樹林を歩くことになった。ムラサキフウセンタケ(b, c)やタマゴタケ(d, e)、ベニテングタケ(f)、ベニタケ類、チチタケ類、テングタケ類が多かった。 | |||||||
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先日狭山や川越で採集したきのこの胞子を覗いた。今朝アップしたのは、それらのうち、ナラタケモドキ(a, b)、ニガクリタケ(c, d)、オニイグチモドキ(e, f)だ。ニガクリタケの胞子は水道水で封入したときは紫色だが(c)、KOHで封入すると黄褐色になった(d)。オニイグチモドキは胞子表面に合焦(e)したものと、胞子輪郭部に合焦(f)したものだ。
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乾ききっていたようにみえたオニイグチモドキからは胞子と多数のウジ虫が落ちていた。フィールドで見たときは、すっかり干からびていて、オニイグチなのかオニイグチモドキなのか分からなかった。胞子をみると、オニイグチの胞子とは明らかに違う(雑記2006.6.30)。 これらの胞子は、いずれもカバーグラスに落としたものを撮影した。胞子観察に特別な技術は何もいらない。ベニタケ類、チチタケ類では、メルツァー液で封入するが、多くのきのこはそのまま水道水で封入すればよい。最初からカバーグラスに胞子紋を落とすと楽だ。 |
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キイロイグチ属 Pulveroboletus は、南方性で遠目にもわかる鮮やかな色をしたものが多い。たいていは傷つけると変色するとされるが、ハナガサイグチは切っても傷つけても変色しない。この属の管孔部実質は散開型の一種であるヤマドリタケ亜型、胞子は類紡錘形をしている。 |
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先日、川越の雑木林で採取したハナガサイグチを覗いて遊んだ(a)。胞子紋をカバーグラスにとって、水で封入した(b)。管孔部を縦切りにしてみると、実質が明瞭に捉えられた(c)。確かにヤマドリタケ亜型の綺麗な散開型を見せてくれる(d)。 縁シスチジアを見ようとKOHで封入したところ、全体が透明でコントラストがあまりにも弱いので、フロキシンを加えた。図鑑に記述されているような、棍棒形もあるが、多くは先端が大きく膨らみやや波打ったような形をしていた(e)。 カサ表皮の菌糸には表面に黄褐色の顆粒が多数ついているが(f)、KOHで封入したとたんに、この顆粒は消えて、全体のコントラストが急に弱くなった。 |
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一昨日三芳町と川越市の雑木林で出会った暗紫色のイグチを調べてみようと思った。上段が三芳町のもの(a〜f)、下段が川越市のもの(a'〜f')。現地ですでにかなり乾燥していたが、予測通り、一晩放置しても胞子紋はほとんど、あるいは全く落ちなかった。 |
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三芳町のイグチ(a)は、わずか二つだけ胞子を落とした(c)。川越市のイグチ(a')は全く胞子を落とさず、子嚢や分生子、他の担子菌の胞子が多数落ちた。両者ともに、小さな白いウジ虫やその糞が多数落ちた。川越市のイグチは組織を潰して胞子をみた(c')。 柄の表面模様は、両者ともよく似ている(b, b')。傘表皮(d, d')は、両者とも紫色で色素を含んだ菌糸が柵状に並ぶ。KOHに置き換えるとブルーに変色した(e, e')。管孔の表面は、カラカラに干からびていたり(f)、白色の子嚢菌に被われていた(f)。 両者ともにムラサキヤマドリタケのようだ。結果的にだが、ムラサキヤマドリタケを検鏡したのは、2006年の7月以来のことだ(雑記2006.7.21)。両者ともに、このような状態では、標本的価値はゼロに近いので、いずれも台所ゴミとして処分した。 |
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昨日の午後、久しぶりに近郊の雑木林を歩いてみた。まだ腰痛の回復が芳しくないので、うまくしゃがみ込むことができない。所沢、三芳、川越と三ヵ所の雑木林を回ったが、いずれも最盛期からは数日遅かったらしく、カラカラに乾いていて、きのこもくたびれ気味だった。 |
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それでもヤマドリタケモドキ(a)、ハナガサイグチ(b)、オニイグチ[モドキ?](c)、黒紫色のイグチ(d)、ナラタケモドキ(e)、ニガクリタケ(f)、チチタケ、ベニタケ類7〜8種、フクロツルタケ、テングタケ、シロオニタケ等々に出会うことができた。最も頻繁に出会ったのは、フクロツルタケとチチタケだった。腰痛で動きが鈍い上に、香取線香類を持たなかったので、腕や顔を数十ヵ所蚊に刺されひどい状態で帰宅した。先の鳥海山登山の効果か、体を動かすことが少し楽になってきた。 | |||||||
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