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日( )

2008年2月10日()
 
ラベルライター
 
 ラベルライターを購入した。brotherのP-touchシリーズの小型機種だ(a)。つい最近まで使っていたDYMOのM-1600と並べてみると、若干大きいかなと思えるサイズだ(b)。20年来使ってきたが、ついに経年変化に耐えられず本体プラスチックが破損してしまった。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 まるでオモチャのようなこのM-1600(e)、ひらがな、かたなか、英数字という3枚の文字盤を差し替えて使う(c)。数字の [1] と英字の [I]、数字の [0] と英字の [O] は共用だ(d)。歯車を回して文字を合わせ、ピストルの引き金のような部分を引くと、浮き彫り文字が現れる。それを手動でカットする(f)。この浮き彫り文字には独特の味わいがあった。
 使い慣れたM-1600では、目にもとまらぬ早さで文字盤を回して刻印し、次々と文字ラベルを切り出すことができた。あらたに購入したラベルライターは、いわば、出力部をセロハンテープとした旧式ワープロである。仮名漢字変換ができ、明朝とゴシックの2書体を持ち、若干の装飾などができるが、かつての原始的なテプラのような味わいはない。

2008年2月9日()
 
「押し潰し法」の極意?
 
 一昨日の秋ヶ瀬公園では、小さなエノキタケとアラゲキクラゲも採取した。研修の場では油浸レンズは使えず、対物40倍までで観察しなくてはならない。プレパラート初心者にとっては、きのこのヒダ切片切りだしは、そう簡単ではない。そこで、最初から押し潰し法で観察した。
 ヒダの縁から、1.5mm四方をつまみ出した。フロキシンを微量注ぎ、さらに3%KOHを加え、カバーグラスをかけた。この上に消しゴムをあて、軽く圧を加えながら、文字を消すように前後左右に動かす。KOHで浮いた状態となっているカバーグラスが一緒に動き、やがて組織がバラバラになる。組織を潰さないようにバラすのが「押しつぶし法」の極意(?)だ。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 「押し潰し法」というより「組織バラし法」というのが妥当かもしれない。これを低倍率でみると、まるで線香花火のように、組織がバラバラになっている。対物40倍にしてみると、担子器(c)、担子器基部のクランプ(d)、子実層托を構成する菌糸のクランプ(e)までよく分かる。シスチジアは大きいのでもちろんすぐに分かる(f)。

2008年2月8日(金)
 
キンカクキンの子嚢観察
 
 今日の研修会で子嚢や担子器を観察することになっているので、昨日さいたま市の秋ヶ瀬公園で、子嚢菌と担子菌をいくつか採集した。日なたのハンノキ林で落ち葉の下をさがした(a)。落ち葉をどけると、茶碗の径3〜5mmほどのキンカクキンが多数でてきた(b〜d)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 とりあえず、切片を切りだしてメルツァー液で封入して覗いてみた。細長い子嚢に8つの胞子があること、さらに子嚢先端の穴の内側が青色になったのがよく分かる。研修の場では、油浸100倍レンズを使えないので、対物40倍レンズで撮影した(e)。
 このキンカクキンは子実体が小さいので、薄片切り出しは難しい。そこで、ピンセットで子嚢盤の一部をつまみ出し、KOHで封入し押し潰したのち、水洗いしてメルツァー液を加えた。この方法で充分に子嚢を観察できる(f)。水洗いを省略すると白濁してしまう。油浸100倍レンズが使えると、さらに細かい部分まで観察できるのだが、まぁ、これはしょうがないか。

2008年2月7日(木)
 
柴田 尚博士の講演会
 
 2月17日(日)に菌類懇話会による講演会が開催される。菌類懇話会会員ばかりではなく、一般の方の聴講も歓迎である。事前申込みは不要で、当日直接会場に行けばよい。
 関東のきのこ好きにとって、富士山は特別のフィールドだろう。その富士山の亜高山帯の菌類の生態を長年観察してきた柴田博士による話は、学術的関心からばかりではなく、フィールドを楽しむ愛好家にとっても役立つに違いない。

講 師柴田 尚博士 (山梨県森林総合研究所)
演 題富士山の亜高山帯針葉樹林を中心とした外生菌根菌の生態
日 時2月17日()   14:30〜16:30
場 所駒込地域文化創造館 (旧駒込社会教育会館)
 東京都豊島区駒込2-2-2
 電話:03-3940-2400
交 通JR山手線駒込駅北口下車徒歩2分
参加費用資料代 500円

2008年2月6日(水)
 
日本初のウロコケシボウズタケ
 
 筑波大学の糟谷大河氏が、筑波の国立科学博物館標本庫でみつけたというケシボウズタケ属について、[きのこのねどこ] の [ささやき 2月3日] で紹介している。百年以上前の1894年3月31日「信州保福寺」で採集された標本には、J. E. Wright が Tulostoma squamosum (ウロコケシボウズタケ) と同定したアノテーションノートが添えられているという。
 さすがに国立科学博物館、100年以上前の標本が残っている。Wrightは日本にもやってきて科博標本庫にも寄っている。Wright は代表作 "The Genus Tulostoma (Gasteromycetes)−A World Monograph"(1987 Berlin) で、自ら検討した世界中の標本を詳細に記している。しかし、なぜかこのウロコケシボウズ標本についてはまったく触れていない。

 信州で保福寺といえば、長野県松本市(旧四賀村)にある曹洞宗の古刹永安山保福寺に違いない。隣の青木村との境界をなす保福寺峠(1,345m)までは6〜7kmある。この峠道は、松本在住の頃には未舗装路で、走り屋(オフロード好み)の間ではよく知られた峠道だった。
 当時は冬季閉鎖の悪路。そこを冬にスパイクタイヤ(今は禁止)で走るのが楽しかった。車を何台か潰したが、それにも懲りずにしばしば走り抜けた。冬の峠からは雪を戴いた北アルプスが広く展望できた。冬季通行の可否は知らないが、今はこの峠道は舗装されている。


2008年2月5日(火)
 
終日雪の世界
 
 一昨日から昨日にかけて、雪の温泉地まで行ってきた。首都圏は久しぶりの雪で交通が大きく混乱した。3日、埼玉スタジアム周辺でも、路面はすっかり雪道だった(a)。もっぱら一般道を走ったが、車が少なく快適だった。栃木県の峠路もすっかり雪がついて、車がしばしばよく踊った(b)。川口から宇都宮までに、雪が原因と思われる交通事故の現場に3件遭遇した。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
 途中何度か全面通行止めの表示が現れた(c)。しかし、ゲートがあるわけではない。「通るのは勝手だが、何かあっても自己責任」という意思表示だ。除雪されない新雪の路面では、タイヤがすっかり雪に埋まったが、スコップ、エアジャッキ、ザイル等は使わずにすんだ。
 何ヵ所かで、雪まみれになって、あちこち探したが、きのこは一つも見つからなかった。宿では、雪に埋もれた露天風呂をたっぷり楽しんだ(d)。ひさびさの息抜きだった。

2008年2月3日()
 
迷惑メールと誤削除
 
 昨年11〜12月は、これまでになく多くの迷惑メールに悩まされた。プロバイダ側でのフィルタリング、自宅メーラーでのフィルタリングと、何回かの篩いにかけられて、多少は減っているのだろうが、それをかいくぐって多くの不快メールが届く。
 重要なメールがフィルタリングで削除されてしまった(らしい)。関係各方面からお叱りの連絡を受けて気づいた。それもあって年末に、フィルタリング条件を緩和した。すると、今度は迷惑メールが一気に増えた。たった今も、ウンザリしながら100件以上の迷惑メールを削除した。

 無性に雪道を走りたくなって、先日雪国の山奥にある一軒宿を予約した。今朝目を覚ますと、ここ川口市でも雪が降り始めている。向かいの家の屋根がわずかに白い。これから重装備をして雪国の林道走りに出発だ。明日の「今日の雑記」はお休み。


2008年2月2日()
 
撮影システム構築経費!
 
 昨日、大型カメラ店でコンパクトデジカメの世界の様変わりを痛感した。手ぶれ補正、顔認識ができ薄くて軽いタイプが主流で、顕微鏡撮影に適した機種は数える程しかない。顕微鏡撮影に利用するなら、コンバージョンアダプタなどを介してデジカメアダプタを装着できることが必須だ。そのうえで、液晶画面が動き(バリアングル、スイバル)、リモコンが使えればなおよい。
 デジカメアダプタなど使わずとも、接眼レンズにデジカメのレンズ先端を密着させてシャッターを切れば、撮影はできる。しかし、常に安定した状態で良質の画像を得るのは難しい。

 知人から、手持ちのコンパクトデジカメCanon PowerShot A640を顕微鏡撮影専用にしたいと相談を受けていた。さいわいA640には専用アダプタを装着すると、ステップダウンリングを介してVixenのデジカメアダプタにつながる。必要なパーツを具体的に連絡すると、購入経費を知らせてきた。でも、いったい何を撮影するんだろう。

コンバージョンアダプタ(Canon)  LA-DC58F1,700円
ステップダウンリング(マルミ)  58-52mm800円
デジカメアダプタ(Vixen)DG-MF DX8,400円
DGリング(Vixen)DGリング52 DX  2,500円
接眼レンズ(Vixen)10倍3,000円

総  計16,400円

2008年2月1日(金)
 
小形顕微鏡での撮影
 
 昨日の雑記でも書いたように、小形の顕微鏡で撮影するには、一眼レフボディは不向きだ。軽いコンパクトカメラにアダプタをつけて撮影するのが適している。以前から使用しているVixenのアダプタDG-MF(DX)を装着して、手持ちのCoolpix4500とCaplioGX100で撮影してみた(a)。たいていの顕微鏡の双眼部にも装着できる(e, f)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 DG-MFは6年ほど前に購入したものだが(雑記2002.8.10同2002.8.19)、現在は改良が施されてDG-MF DXとして販売されている(b, c)。サイズも以前の製品より若干大きくなり、筒も深くなっている。さらに顕微鏡側にピッタリ装着できるように、アダプタが3つ付き、固定ネジも3ヵ所となり、センター出しが楽になった(c)。価格は若干高くなったが、多くのコンパクトデジカメに対応している。なお、DGリングは新旧製品の間に互換性はない(d)。
 コンパクトデジカメには専用アダプタを装着して、DGリングDXを介してDG-MF DXに繋げることになる。どんなコンパクトデジカメでもよいというわけにはいかないが、コンバージョンアダプタなどを介してフィルタを装着できるものなら、ほぼ大丈夫だ。DGリングDXには28mm、37mm、43mm、52mmがある。これ以外の径ならば、マルミのステップアップリングやステップダウンリングを噛ませればよい。筒の中に入れるのは普通の接眼レンズだ。

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