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ラベルライターを購入した。brotherのP-touchシリーズの小型機種だ(a)。つい最近まで使っていたDYMOのM-1600と並べてみると、若干大きいかなと思えるサイズだ(b)。20年来使ってきたが、ついに経年変化に耐えられず本体プラスチックが破損してしまった。
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まるでオモチャのようなこのM-1600(e)、ひらがな、かたなか、英数字という3枚の文字盤を差し替えて使う(c)。数字の [1] と英字の [I]、数字の [0] と英字の [O] は共用だ(d)。歯車を回して文字を合わせ、ピストルの引き金のような部分を引くと、浮き彫り文字が現れる。それを手動でカットする(f)。この浮き彫り文字には独特の味わいがあった。 使い慣れたM-1600では、目にもとまらぬ早さで文字盤を回して刻印し、次々と文字ラベルを切り出すことができた。あらたに購入したラベルライターは、いわば、出力部をセロハンテープとした旧式ワープロである。仮名漢字変換ができ、明朝とゴシックの2書体を持ち、若干の装飾などができるが、かつての原始的なテプラのような味わいはない。 |
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一昨日の秋ヶ瀬公園では、小さなエノキタケとアラゲキクラゲも採取した。研修の場では油浸レンズは使えず、対物40倍までで観察しなくてはならない。プレパラート初心者にとっては、きのこのヒダ切片切りだしは、そう簡単ではない。そこで、最初から押し潰し法で観察した。 ヒダの縁から、1.5mm四方をつまみ出した。フロキシンを微量注ぎ、さらに3%KOHを加え、カバーグラスをかけた。この上に消しゴムをあて、軽く圧を加えながら、文字を消すように前後左右に動かす。KOHで浮いた状態となっているカバーグラスが一緒に動き、やがて組織がバラバラになる。組織を潰さないようにバラすのが「押しつぶし法」の極意(?)だ。 |
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「押し潰し法」というより「組織バラし法」というのが妥当かもしれない。これを低倍率でみると、まるで線香花火のように、組織がバラバラになっている。対物40倍にしてみると、担子器(c)、担子器基部のクランプ(d)、子実層托を構成する菌糸のクランプ(e)までよく分かる。シスチジアは大きいのでもちろんすぐに分かる(f)。 | |||||||
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今日の研修会で子嚢や担子器を観察することになっているので、昨日さいたま市の秋ヶ瀬公園で、子嚢菌と担子菌をいくつか採集した。日なたのハンノキ林で落ち葉の下をさがした(a)。落ち葉をどけると、茶碗の径3〜5mmほどのキンカクキンが多数でてきた(b〜d)。
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とりあえず、切片を切りだしてメルツァー液で封入して覗いてみた。細長い子嚢に8つの胞子があること、さらに子嚢先端の穴の内側が青色になったのがよく分かる。研修の場では、油浸100倍レンズを使えないので、対物40倍レンズで撮影した(e)。 このキンカクキンは子実体が小さいので、薄片切り出しは難しい。そこで、ピンセットで子嚢盤の一部をつまみ出し、KOHで封入し押し潰したのち、水洗いしてメルツァー液を加えた。この方法で充分に子嚢を観察できる(f)。水洗いを省略すると白濁してしまう。油浸100倍レンズが使えると、さらに細かい部分まで観察できるのだが、まぁ、これはしょうがないか。 |
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2月17日(日)に菌類懇話会による講演会が開催される。菌類懇話会会員ばかりではなく、一般の方の聴講も歓迎である。事前申込みは不要で、当日直接会場に行けばよい。 関東のきのこ好きにとって、富士山は特別のフィールドだろう。その富士山の亜高山帯の菌類の生態を長年観察してきた柴田博士による話は、学術的関心からばかりではなく、フィールドを楽しむ愛好家にとっても役立つに違いない。
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