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昨日さいたま市見沼区の公園を歩いてみた。ウッドチップにもきのこの気配はなかった。荒川河川敷の秋ヶ瀬公園では、ツバキ樹下、ハンノキ樹下にキンカクキンが多数でていた。 |
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オリンパスの顕微鏡(BH2)での撮影には、直筒+一眼デジカメによるシステムとしてEOS Kiss Digitalをメインに、COOLPIX4500をサブとして使うことにした(a)。ただ、COOLPIX4500の液晶サイズは995よりもさらに小さい。したがって、合焦位置付近で多数撮影して、あとでピントの合った画像だけを残すことになる。しかし、得られる画像は鮮明で良質だ(c, d)。 ネット上で4500の中古価格をみると、1月24日時点で43,800円という高値に驚いた(e)。前日には42,800円で数台が並んでいたが、いずれもアップした日に売れたという。当初10万円近かった実売価格は、3年ほど経た2005年には50,000円前後となり、やがて生産終了となった。それから何年も経過した今、中古価格が4万円以上とは! OlympusのE-330よりも高い。 小形の比較的軽い顕微鏡などでは、一眼レフボディのミラーアップ時のショックで画像がブレやすく、一眼ボディの重さで顕微鏡が不安定になりがちだ。その点、小形で軽いコンパクトデジカメを使っての撮影では、そういった問題は生じない。 |
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ニシキタケ[2005年9月](a)とオニイグチ[2006年6月](d)の乾燥標本(a', d')を使って、直筒+一眼デジカメ(EOS Kiss Digital)で、胞子を撮影してみた。いずれもピントが甘いが、比較のため、上段に当時Coolpix950で撮影した顕微鏡写真を並べてみた(b〜e)。 |
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カサの一部(a', d')から、子実層を少しつまみ出して、70%エタノールをかけ、スライドグラスに残った胞子を撮影した。コリメート法による撮影では、同心円状の環紋が現れたが(b, c, e, f)、直筒+一眼レフのシステムでは、そういった環紋は現れない(b', c', e', f')。しかし、コリメート法でも一眼レフ撮影でも、得られる画像にほとんど差異はない。 | |||||||||||||
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友人のきのこ屋(高橋 博)さんのライブビューカメラOlympus E-330で、二人で一杯やりながら、直筒を使って顕微鏡撮影をやってみた(a, b)。いまや陳腐化したかのように扱われるE-330だが、顕微鏡撮影という視点からは、最適の一眼デジカメといえそうだ。 |
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可動式の液晶画面でピントの確認をした(c)。CanonのEOS Kiss DigitalやNikonのD70よりずっと楽だった。しかし、ファインダーを使ってピント合わせをしようとすると、Kiss Digitalなどと同様に光の干渉模様に悩まされた。記憶媒体(CF, xDカードなど)を入れないと警告がでるが(a, b)、ホワイトバランスAutoのままでも、適正露出を確保してくれた(d〜f)。 直筒はVixenのMF Tアダプタにフォーサーズ用Tリング、撮影用レンズは普通の接眼レンズ5倍を使った。PhotoshopLEで若干の画像処理をした(d〜f)。低倍率でのケラれはご愛敬だ(d)。プレパラートはクワの枝の断面、(a)〜(c)の写真はケータイ(au)のカメラで撮ったものだ。E-330の中古相場を調べたら、安いものでは4万円を切っていた。 [補足] [MF Tアダプタ] は筒長が短かいため、撮影用レンズ(焦点距離)によっては、接眼レンズでせっかくピントを合わせても、撮影のためには、あらためてカメラ側のピント合わせをゼロからやり直さなくてはならない。両者のピント位置はかなり異なり、微動ノブだけでは困難なケースもある。なお、[カメラアダプタSX] ではこういった問題は生じにくい。 |
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昨日、東京都江戸川区にある葛西海浜公園を歩き回ってみた。葛西臨海公園に隣接して三日月干潟、東なぎさ、西なぎさという顕著な渚が3つある。このうち、西なぎさだけが葛西海浜公園として一般公開されている。車ではなく、京葉線を使って出かけた。 葛西臨海公園駅を降り(a)、臨海公園の海側の端までくると、西なぎさが葛西渚橋で繋がっている(b)。臨海公園の縁には黒松林があるが土壌は砂ではない。橋の上からは広く東京湾岸の先に富士山まで展望できる(c)。海浜公園となっている西なぎさには砂地が広がる(d)。 |
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目的はケシボウズをはじめとする海浜生の菌類の探索だった。埋め立て開発などから、すでにかなりの年月を経ているので、トベラ、ハマボウフウをなどの灌木も随所に根付き、腹菌類などが発生してもおかしくない環境となっている。 1時間ほど足元に注意しながら歩いたが、結局ケシボウズやヒメツチグリ等との出会いはなかった。ハラタケ科のきのこがハマボウフウの茂みのなかで乾燥標本となっていた。 |
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先週は、一眼デジカメによる撮影システムを安価に構築するため、試行錯誤を繰り返した。マイクロネットの一眼レフ専用アダプター(NY-1S)を使えば楽だが、9万円は痛いし、難点もある。一方、顕微鏡メーカーの専用デジタル撮影システムは、呆れるほど高価だ。
一眼デジカメのエントリー機では過剰な親切設計がされている。これが、応用的な使い方には致命的な障害となる。「レンズ未装着」といった警告は、まさにその典型だ。一般論では、古い型のデジカメか非エントリー機を選ぶのが無難だ。機種選定にあたっては、レンズを取り外した際のボディ本体の動作について、メーカーに照会するのが間違いない。
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昨日、Vixenの直筒にキャノンのEOS Kiss Digitalをつけて撮影した画像(a〜c)と、ニコンのD70をつけて撮影した画像(d〜f)だ。試料はスギの材の断面をサフラニンで染色したもの。ホワイトバランスは、対物レンズ20倍でとり、カメラ側はPモードに設定して、リモコンを使って撮影した。なお、純正品の直筒を使った場合と遜色ない鮮明な画像が得られた。 |
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昨日は5倍の撮影用レンズ使ったので、ファインダーにはピント合わせに邪魔なゴーストが若干出現した。2〜3倍程度の撮影用レンズを使うと、ゴーストは激減する。撮像画面にはほとんど影響ないとはいえ、ピントが楽に確認できるかどうかは重要だ。 Nikonのエントリー機D40xでの撮影も試みたが、途中で煩わしくなって止めた。Mモードしか使えないので、少しでも顕微鏡側の状態を変えると、シャッター速度をその都度変更して、画像確認をする必要がある。その際、いちいち高い位置にあるカメラの液晶をみなくてはならない。これは、かなりのストレスであり、気楽に撮影というわけにはいかない。 |
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オリンパス純正の直筒には固定絞りがあるので、2.5〜3.3倍といった低倍率の撮影用レンズを使用する必要がある。さもないと、ファインダーに強いゴースト(干渉模様)が現れる。得られる画像への影響はわずかでも、ピント合わせに大きな支障がでる(雑記2008.1.18)。 今朝はVixenの直筒を用いて、キャノンのEOS Kiss Digitalで撮影してみた(a, b)。これは単純な筒なので、5倍レンズでもゴーストはごくわずかで、ピント合わせに支障はない。適切にホワイトバランスを取れば、P(プログラム)モードで、顕微鏡の対物レンズを変えても、アングルファインダーを覗いたまま、微動ノブ操作だけで、鮮明な画像が得られた。 ニコンの入門機D40x(c)ではホワイトバランスの取得でつまづいた。「レンズ未装着」という警告がでて、シャッターを切ることができない(d)。Pモードはもちろん、A(絞り優先)もS(シャッター優先)もダメ。この関門をクリアしても、撮影はすべてM(マニュアル)モードでやらねばならない。 |
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これまで、顕微鏡撮影をするために、オリンパス顕微鏡に装着する直筒は純正品でテストしてきた(a)。この直筒には固定の絞りがついている(b)。フィルムカメラ専用のOMマウントなので、この直筒に一眼デジカメを装着するには、別途高価なマウントアダプタが必要となる。 顕微鏡用ではなく天体望遠鏡用だが、Vixenのカメラアダプタには流用可能なものがある。内側は空洞で価格は3,000〜4,000円だ(c, d)。この筒に「Tリング」という専用マウンタを介して一眼デジカメを装着する。Tリングは種類も多く比較的安価である(e, f)。オリンパス純正品の直筒でも、Vixen製品でも、別途に撮影用レンズが必要となる。 ここで使用したVixenの製品は、カメラアダプタSX(c 左)、MF Tアダプタ(c 右)、キャノンEOS用Tリング(e)、ニコン用Tリング(f)だ。一眼レフを使わずコンパクトカメラで撮影するのであれば、同じくVixenの [デジタルカメラアダプタDG-MF DX]に [DGリングDX] を組み合わせて使う手がある。DGリングは、フィルタ径別に4種ある。なお、Kenko製品のデジカメアダプタとTリングも、製作所が同一らしく、Vixen製品と互換性がある。 |
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きたる2月11日(祝)に、上野の国立科学博物館で、科博と日本菌学会共催による公開講演会が行われる。参加費は不要で、会員・非会員を問わず参加できる。博物館入館料(600円)が別途必要。事前の申し込み等は不要。時宜を得た講演内容であり、是非とも聴講したい。以下は日本菌学会からの案内文面からの抜粋である。2008年日本菌学会公開講演会のご案内場 所 東京都 台東区上野 国立科学博物館(本館2F講堂) 講 演 ◎ ふしぎな生きものカビ・キノコ 大阪工業大学リエゾンセンター 小川 眞 ◎ ツボカビ類の多様性 製品評価技術基盤機構 研究員 稲葉 重樹 ◎ 菌類の功罪 国立科学博物館 主任研究員 細矢 剛 |
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日曜日(1/20)に菌懇会の例会と冬季ゼミが川崎市の生田緑地で行われた。筑波大学の院生 糟谷大河氏による「砂浜海岸のきのこ:分類と生態」は非常に面白く興味深いものだった(a)。充実した内容を、ICレコーダで記録しておかなかったことが悔やまれた。 |
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午前中に緑地のヤブツバキとサザンカ樹下を歩いてみた。いずれもすっかり落ち葉に被われて、きのこの姿などまるでないかに見えた。しかし、ちょっと落ち葉をかきわけてみると、どちらの樹下にもツバキキンカクチャワンタケがでていた。1月8日以来である(雑記2008.1.8)。 | ||||
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先に九州から届いたケシボウズ Tulostoma の胞子をSEMで覗いてみた(雑記2008.1.7)。アラナミケシボウズタケとウネミケシボウズタケについては、SEMで確認したところほぼ間違いなさそうだったので、画像は省略した。No.5-3(c)の胞子画像については、No.4(b)とほとんど同じ模様のものから、No1(a)とよく似たものまで、変異が大きかった。 |
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上段の標本写真と光顕写真は、去る1月7日の雑記に掲載したものと同じものだ。No.5-3(c)はT. kotlabaeとしたが、SEM画像をあらためてよくみると、T.adhaerens かもしれない。 | |||||||||||||
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