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昨日の朝、am9:10に上野の科学博物館を訪れた。霙混じりの冷たい雨が降っていた。そのせいか、博物館前にはほとんど人通りもなく(a)、菌類展入り口も閑散としていた(b)。チケット売り場へ続く路も人は少なく(c)、売り場も待ち時間ゼロ(d)。チケットを渡してエスカレータを下った(e)。きっと会場もまだガラガラだろうと思いきや、すでに多数の参観者がいた(f)。 |
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参観者の皆さん、意外とていねいに解説をよんだり展示品をじっくりみている(g)。きのこの乾燥標本も昨年10月の展示開始当事と変わらぬ姿を見せてくれていた(h)。「もやしもん」著者の石川さんの落書きはずいぶん増えた(i)。担子器模型も健在(j)。菌類アートギャラリーのコーナーは、さすがにまだ人がほとんどいなかった。「Oryzae de オリゼ」も整った姿を見せてくれた(k)。 第二会場もまだとても静かだった。小林路子さんや石川さん(もやしもん)の原画展も人は少なくじっくりと鑑賞することができた。グッズ売店も店員が暇をもてあましていた。第二会場の隅にあるトイレにも、もやしもんキャラがあふれていた。トイレ入り口のガラスにも、便器にも金属製のもやしもんキャラがいた(l)。そして、それを熱心に撮影しているファンの姿があった。 いったんam9:50に会場から出た。外は相変わらずの氷雨。常設展を眺め、シアター360を鑑賞したのち、am11:00に再び菌類展に入場してみた。まだチケット売り場に行列はできていなかったが、展示会場はかなり混んでいた。ダンボールのあちこちにそれとなく書かれたもやしもんキャラを探しては撮影するファンの姿は前にもまして増えていた。展示は12日が最終日だ。 |
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胞子の観察は切片作りが不要だから気楽にできても、かさ表皮やシスチジアの観察は難しいと感じている人が多いようだ。確かに、一般的には、きのこのかさ表皮やヒダを観察するには、その一部を薄切りにしてプレパラートを作ることになる。「切片作りは難しい」という誤った常識があり、これが顕微鏡に馴染めない大きな理由ともなっている。 ヒダの横断面を切り出すのは、慣れれば特に難しい作業ではない。(a) ヒダを指先で摘んで切り出す、(b) ヒダをピスに挟んでピスごと切り出す、(c) 実体鏡の下で切り出す、(d) 簡易ミクロトームを使って切り出す、(e) 包埋処理をしてミクロトームで切り出す、等いろいろなやり方がある。
一般的には (a) から (e) に向かうにしたがって薄いものが得られる。(a) は乾燥標本から切り出すならいざ知らず、生きのこの切り出しではかなり熟練を要する。(a)、(b) はいわば熟練を要する職人芸だ。(e) は超薄切片が得られるが、自宅で簡易にというわけにはいかない。 |
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5日から今日まで埼玉県南部と東京都の水源地である村山貯水池周辺を歩いてみたが、きのこの姿はほとんどみられなかった。連日よく乾燥した日々が続いているせいか、ウッドチップにもきのこは出ていない。出会えるのは硬質菌とカラからに乾いたキクラゲの仲間ばかりだ。 この間ずっと風邪に捕まってしまい体調はあまり芳しくない。自宅のある団地は昨年春から冬にかけて施工された全面改装工事のため、コケはほとんど滅びてしまった。今朝はコケの採集に高尾山まで出かけようと家を出たが、なんとも億劫になり結局やめてしまった。 円高をよいことに、これまでなかなか購入に踏み切れなかった文献を、昨年11〜12月にかけて何冊も注文してしまった。書籍と請求書が届くたびに、ため息をつく羽目になった。数か月分の食費を文献オバケに食わしてしまったようだ。 |
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昨年10月に始まった国立科学博物館の特別展「菌類のふしぎ−きのことカビと仲間たち−」の会期も残り少なくなってきた。来週月曜日1月12日(祝)が最終日となる。好評のうちに入場者数もすでに13万人を越えたという。期間中毎週金曜日に行われてきた科博植物研究部菌類・藻類研究グループの3人の研究者(細谷剛、保坂健太郎、大村嘉人) H2O(Hosoya、Hosaka、Omura)によるギャラリートークも今週9日の細谷剛博士の話が最終回となる。 「菌類展」だ、いや「もやしもん展」だ、として親しまれてきた特別展だが、見逃すのは非常に惜しい。まだ一度も訪問していなかった方、再度じっくり見たい方など、今週と週末の連休が最後のチャンスとなる。週末にまた行ってみようと思っている。 |
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千葉県東金市と山武市にまたがって広がる国指定天然記念物「食虫植物群落」を訪れた(a)。大正9年(1920)に指定された日本で最初の天然記念物のひとつだという。「得意な湿生植物、なかでも食虫植物の種類に富む」ことが指定の理由とされるが、土取り、芝剥ぎといった土壌攪乱的要素が失われたため、規模や植生には大きな変化があるようだ。 多くのボランティアの手で天然記念物保護の活動がなされているようすが伺えるが、冬のこの時期訪れる人はなく、とても静かだった。残念ながら、期待していたものは見られなかった。 |
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この地から南に位置する外房の海は久しく歩いていなかった。大網白里町から始めて、白子町、長生村、一宮町と九十九里の浜を歩いたが(b, c)、海浜砂地生の菌類には出会えなかった。最後に、勝浦市吉尾にある海の博物館にFさんを表敬訪問して、楽しい時を過ごした(d, e)。 | ||||||
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今日はこれから仲間三人で千葉方面に出発だ。ことし初の遠出となるが、目的はきのこではなくコケ(蘚苔類)だ。昨年末というか先週も千葉県の外房蓮沼を訪れたが、今日はそのすぐ近くまで行く予定。ただ、海を訪れる予定はない。 世間では今日は郷里からのUターンラッシュが始まる日だとか。午後は首都圏に向かう道路はあちこちで渋滞が予測されている。行きはよいよい帰りは怖い、ということか。 |
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長年使ってきたCoolpix4500を処分した。このスイバル機は昨年1月から実体鏡での撮影専用に使っていたが、今日からはCamedia5060を使うことに変更した(雑記2008.1.31)。マイクロネットのアダプター NY2000S3 を介して顕微鏡撮影専用に使っていたものだ(雑記2005.2.3)。 Yahoo!オークションなどをみると、Coolpix4500やらCamedia5060は22,000〜30,000円あたりで落札されているようだ。ただ、両機とも出品される玉数は非常に少なくなってきた。こんな古い機種にこだわることなく、アダプターさえ安価に入手あるいは作製できれば、最近のデジカメを用いる方がさらにきれいな画像を得られることだろう。
顕微鏡メーカーの提供する撮影装置をみると、相変わらず70〜150万円という価格で販売されている。安価が売りのオリンパスDSE330というシステムですら27万円。これは一眼デジカメE-330に撮影用レンズとアダプタをセットしたもので、ピントあわせはカメラの液晶画面で行う。 |
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久しぶりに年末と元旦の朝を自宅で迎えた。2005〜2007年は、31日早朝から友人らと千葉や静岡の海に、泊りがけで出かけていたので、自宅で元旦を迎えるのは4年ぶりのことだ。2008年の大晦日には久しぶりに年越しそばを食べた。しかし、除夜の鐘を聴くことなく早々と眠った。 基本的に自分から年賀状は出さず、受け取った賀状に対してだけ返信を出してきた。こうすれば、書かねばならない年賀状の数は、年々減ってくるだろうと考えてのことだったが、予期したほどには数が減ってくれていない。今朝最初の仕事はハードディスクのバックアップだ。 |
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