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日( )
2010年1月26日(火)
 
植木鉢のきのこ
 
 友人の家のベランダに置かれた植木鉢から小さな茶褐色のきのこがでた(a, b, c)。1週間ほど前に小さな個体を2つほど受け取っていたのだが、連日の会合やら宴会のため、なかなか調べてみるチャンスがなかった。ただ、胞子紋をとる処置だけをしてあった。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 胞子紋は白色で、胞子は非アミロイド(f, g)。今朝保管してあったフィルムケースを開いてみると、すっかり黒ずんでしなびていた(d)。ヒダは直生〜垂生のようだ。全体にとても水っぽくヒダは厚ぼったい。ヒダをルーペでみると何となくシスチジアがあるようにみえた(e)。でも、ヒダの横断面をみても(i)、ヒダを寝かせて縁をみても(j)、シスチジアらしきものはない。ヒダ実質の構造は不明瞭で(h, i)、カサ表皮には平行菌糸があるようにみえる(k)。担子器や偽担子器の基部にはクランプをもつもの、もたないもの両者があった(l)。アカヤマタケ属のきのこだろうか。傘と柄をもったきのこを観察するのは久しぶりだった。今年初めてのきのこ観察となった。

2010年1月20日(水)
 
凍てついた奥久慈
 
 茨城県北部の奥久慈方面大子町に足を伸ばした(a)。寒い日が続いていたため、あちこちで川がすっかり凍っていた(b)。受験シーズンの平日ということもあってか、観光客はとても少なく、あちこちの施設は無料開放されていた。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 数十年ぶりに袋田の滝を訪れてみた(c, d, e)。ここでも訪問者は数人しかいなくて、静かに凍った滝の景観を味わうことができた。この周辺には滝がいくつもある。それらを訪れ、竜神峡を歩き(f)、沢沿いの斜面や岩壁、法面などを探索した。目的のものには全く出会えず、走行400Km、徒歩10Kmほどのハイキングとなってしまった。山の中の温泉がよかった。

 「きのこ雑記」では取り上げなかったが、先日大阪で行われた「初心者のための和文論文執筆講座」の様子などを大阪自然史博物館のSさん、参加者のTさんが、それぞれWEB上で紹介している。それぞれ一読の価値がある興味深い意見が述べられている。

[Sさん] キノコ・植物・博物館 →2010年01月19日 和文論文執筆講座
[Tさん] 牛肝菌研究所 →覚え書き:和文論文執筆講座2010.01.19

2010年1月13日(水)
 
週末は大阪へ
 
 菌類懇話会事務局のジイさん(Gさん)は、入院初日以来毎日マイカーで入院先の病院を「外出」して自宅に戻ってメールチェックなどしたあと病室に戻ってくる。何とも奇妙な「入院」だが、症状の方は順調に快方に向かっている様子だ。完治までには多少時間がかかろうが、今月20日過ぎには日常活動に支障はなくなっていると思われる。
 今週末の土日は大阪市立自然史博物館を会場に行われる「初心者のための和文論文執筆講座」のため久しぶりの関西行きとなる。受講者のケイさん(Kさん)と一緒に15日夜、新宿から夜行バスで出発する予定だ。iPodと充電器を忘れないようにしなくては・・・。
 今年に入って、顕微鏡を覗いたきのこといえば、シロフクロタケ、ムラサキシメジとスナヤマチャワンタケの3点だけだった。ムラサキシメジは年末に採取したもの。シロフクロタケを例外として、近場には一部の硬質菌以外きのこの姿はない。

2010年1月9日()
 
多難な年明け
 
 今年は多難な年になりそうだ。新年早々に菌類懇話会事務局のジイさん(Gさん)が突然2週間入院することになった。ジイさんは、今月16-17日に大阪で行われる「初心者のための和文論文執筆講座」の関東側担当幹事でもあるが、やむなく欠席となる。一昨日ジイさんの入院する取手の病院を訪問したところ、思ったよりも症状は軽く元気そうなので一安心した。
 その講座出席者の大半が大阪で宿泊するはずだったホテルが今朝突然倒産した。関西側担当幹事である幼菌の会会長のエムさん(Mさん)の機転で、急遽別のビジネスホテルを予約していただいた。倒産したホテルはWEB上では健在だ。WEB管理まで手が回らないのだろう。
 今年は元旦から首筋が硬直して痛みが激しく、首を左右に振れなかった。車の運転でも上半身をひねらないと左右の確認が全くできなかったので、非常におとなしく運転してきた。基本的に医者にはかからない方針なので原因は不明だが、ここ数日やっと楽になってきた。
 下を向いて屋外を探索したり、プレパラートを作ったり、パソコン画面に向かうのは非常に辛かったので、「雑記」は更新しなかった。どうやら快方に向かいつつあるようだ。それにしても2010年は多難な幕開けとなった。まだまだ何か起こりそうだ。

2010年1月8日(金)
 
まさかの落札金額
 
 新年早々にYahoo!オークションに出品した。開始時の価格は100円に設定。終了当日の朝「アクセス総数」は500を越え、「ウオッチリスト追加数」も40を越えていた。夜になって終了時刻間際になれば値がせり上がって、多分相場通り一万円は越えるだろうと予測していた。
 昼前にYahoo!から「オークション終了」を伝えるメールが入っていた。おかしいな、終了は夜の九時過ぎのはずだけれど・・・、そう思ってオークションサイトにアクセスしてみた。落札価格はなんと百円台。入札件数こそ多いものの、10円ずつせり上がったものばかりだった。
 終了日時をみると、夜の九時台ではなく朝の九時台となっていた。9:00を21:00と思い込んでしまったようだ。既に後の祭り。それにしても朝九時といえば、仕事が始まったばかりであり、こんな時刻にネットオークションにうつつを抜かしている人は少ない。
 Yahoo!への支払い金額(オークションシステム利用料)の方が落札価格よりも高かった。落札者にしてみれば新年早々宝くじを引き当てたようなものだろう。

2010年1月6日(水)
 
いちおう復旧を試みた
 
 昨日奥多摩の山中を三脚とカメラを抱えて歩いていた。石灰岩壁の脇でテカテカに凍った斜面に足をとられた。やばいと思ったその瞬間、あっという間もなく体が宙を舞っていた。墜落したのは数メートル下の河原だった。三脚は壊れ、カメラは遠くにすっ飛んだ。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
 撮影データを収めたコンパクトフラッシュを、昨日誤ってフォーマットしてしまったが、夜になって念のため復旧を試みた。使ったのは2種の定評ある復旧ソフト。ひとつはトキワ個別教育研究所のフリーソフトDataRecovery。もう一つはQueTekの有料ソフトFileScavenger
 完璧に復旧できたのは、DataRecoveryでは8枚、FileScavengerでは10枚だった。復旧の確率は8〜10/200といったところだ。いちおう復旧はできても、モザイク状になったり、極小部分だけしか復旧できなかったものが多い(a〜c)。両ソフトはハードディスクの復旧には威力を発揮するが、コンパクトフラッシュやSDカード、USBメモリーなどでは復旧は困難と思った方がよさそうだ。

2010年1月5日(火)
 
今年初の大失態
 
 今朝テカテカに凍った道を奥多摩の石灰岩地まで行ってきた。路面の凍結状態はすさまじく、ゆっくりと信号停止をしただけで車が大きく尻を振りスリップする有様だった。坂道でハンドブレーキを引いて停止していても車が動き出す。目的地までに10数回のスリップを重ねて走ることになった。往路ではたかだか10kmほどの間に3件の交通事故に出くわした。追突事故やらガードレール衝突だが、逆さまになってガードレールに張りついた車もあった。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
 石灰岩地に目的のものは少なかったが、マクロレンズで200枚ほど撮影した。帰宅後カメラの記録媒体からハードディスクにコピーしたつもりでフォーマットしてしまった。すべて後の祭り。バカチョンカメラによる古里附のイヌグスについたマユハキタケのピンぼけ写真だけが今日の収穫となった。雪と氷の中撮影したすべてのデータは消滅してしまった。

2010年1月1日()
 
遠州灘で初きのこ
 
 今朝は静岡県の御前崎まで行って初日の出を楽しんできた。am6:40〜7:00頃の浜は気温マイナス3〜2度、とても風の強い朝だった。水辺線には雲がかかり、予定の時刻を10分ほど過ぎたところで突然太陽が雲の合間から姿を現した。寒さに震えながらきのこを探したが何もみつからなかった。そのあと遠州灘の浜を歩き回った(a〜c)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 今朝出会えたきのこといえば、アバタケシボウズタケ(d)とスナヤマチャワンタケ(e)だけだった。いつもなら必ずみられるはずのドングリタケやナガエノホコリタケには出会えなかった。遠州福田の浜には今年も神様が出張してきていた(f)。掛川市や磐田市では激しい風の中で雪が舞っていた。pm3:00には帰宅し、pm4:00からは「笑点」を楽しみながらビールを飲んだ。

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