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Excelデータのアイコンクリックから内容表示まで、このところひどく長い時間がかかるようになった。使い始めの頃には、2〜3秒で起動し、5〜6秒もあれば内容が表示された。最近は起動から表示まで40〜80秒もかかる。特に早朝最初の起動では40秒以内に表示されることはまずない。アンチウイルスソフトの影響もあろうがそれにしても時間がかかる。 文書作成はもっぱら秀丸エディタ、整形には主に一太郎を使う。表データはテキスト形式のCSVファイルを使っている。Microsoft製品、特にWordとExcelは好きではない。しかし、メール添付の資料や、学術雑誌などで原稿のやり取りで、WordとExcelが実質的な標準となってしまったので、しかたなしに利用している。
次の隠しファイルを削除するとExcelの起動が劇的に早くなるが、すぐにまた生まれてくる。 |
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一昨日南伊豆の沢沿いの腐葉土から発生していたCollybia(モリノカレバタケ属)で遊んだ(a)。カサの径2〜3cm、ヒダは密で上生から湾生、幼菌ではヒダの縁が内側に巻き込む(b)。柄は上から下まで同じ太さで、表面には白色の微毛が密生し、中は中空だ(b, c)。 胞子紋は白色。胞子を水道水(d)、メルツァー液(e)、フロキシン(f)で封入して見た。ドライマウントやエタノールで封入すると、画質は極端に落ちるが、胞子が立体的に見えておもしろい。胞子紋が白色系の胞子は水で封入したとき、どうしてもコントラストが弱くなって見づらくなる。 今朝はピント合わせがどれもうまくいかず、フロキシンで染めた胞子も輪郭がはっきり出ていない(f)。簡単にきれいな顕微鏡写真を撮ろうと思ったら、一眼デジカメは使わず、コンパクトデジカメでコリメート法による撮影をするのが楽だ(雑記2002.3.24、雑記2005.1.13)。 |
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カサをピザ切りで1/6ほど切り取り、実体鏡の下にヒダを下にして、スライドグラスの上に置いた。実体鏡を覗きながらヒダをまとめて切り出した(g)。これを顕微鏡で覗くと、シスチジアはなく、ひだ実質は並列型だった(h, i)。カサ肉でもヒダ実質でも、多数のクランプがみえる(j)。担子器基部にもクランプがある(k)。カサ表皮はやや細めの菌糸が複雑に絡み合っている(l)。 | |||||||||||||
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昨日早朝、といっても人によっては深夜の頃、伊豆半島に向かって出発した。箱根から伊豆スカイラインに入ると雪が舞っていた。明るくなりはじめても富士山は見えず、車の姿はほとんどなかった。湯ヶ島温泉を経て南伊豆方面に向かった。 沢沿いの山道を走り、路肩崩壊のため通行禁止と表示された林道を抜け、空中湿度の高い照葉樹林を探して回った。結果として、昨日はそういった沢スジを見つけることはできなかった。狭い沢スジの林道では、多数のシイタケや傘と柄をもったきのこに出会った(a〜d)。 |
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南伊豆で沢スジをたどっていくと、突然ゲートが現れた(e)。東大の演習林(樹芸研究所)だった(e, f)。日曜日(2/1)の千葉県清澄でも同様だったが、昨日も事前の許可申請を出していなかったので、この先には入ることはできなかった。はからずも同一週に2度も、千葉県と静岡県の東大演習林に行ってしまった。山道を走り、苔むした沢を歩き回った一日だった。 | |||||||
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昨日採取したキンカク菌を顕微鏡で覗いて楽しんだ。これも今の時期恒例の遊びだが、シーズン初めの切片作成練習にはちょうどよい。うかつにも持ち帰る時に紙袋にいれてポケットに押し込んでしまったので、チャワンの部分がみな潰れたり崩れていた。 それでも大勢に影響ないだろうと高をくくって実体鏡の下に置いて愕然とした。かなり激しく潰れたり皺がよって干からびかけていた。あらためてチャックつきポリ袋に入れて霧吹きで水分を補充し、30分ほど放置した。元には戻らなかったが、何とか切り易くなっていた。 |
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最初水で封入し子実層、托実質、托外皮などを観察してから(a)、やや倍率を上げて子実層をみた(b)。メルツァー液を加えると、子嚢先端の穴の壁が青色に変色する(c)。あらためて薄片を切り出して、最初からメルツァー液で封入したものを水洗いした(d, e)。プレパラートを軽く押しつぶして、頭部の穴が分かるように傾けてみたが、なかなか思い通りにはなってくれなかった。それでもじっとよくみると、なんとか青色のリングが分かる(f)。 | |||||||
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今年もまたキンカク菌の季節がやってきた。ツバキキンカクチャワンタケは昨年の11月から毎月ずっと子実体をみせているが、最盛期はこれからのようだ。一方、ハンノキの樹下には、先週は非常に小さな子実体がごくわずかしかみられなかった。昨日さいたま市の秋ヶ瀬公園に行ってみると、非常に多数のキンカク菌が顔を見せてくれた。 ハンノキには多数の果穂が垂れ下がり(a, b)、その下の落ち葉を掻き分けると、多数のチャワンが現れ、一斉に胞子を放出した(c〜e)。2m四方に数百個の子実体があった。隣接する杉林では足元の腐朽木にヒラタケやエノキタケが散発的についていた(f)。 |
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1月末から2月はじめになると、ハンノキ樹下の落ち葉をどけてキンカク菌の発生を確認するのが年中行事となって久しいが、2007年にはこの時期全くハンノキ樹下に近寄らなかった。また、2005年と2006年は、他の年よりも2週間ほど発生が遅れていた。
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先日千葉県の清和県民の森でクロハナビラタケを採集したので、捨てる前に顕微鏡で覗いて遊んだ。外見がよく似ているクロハナビラニカワタケとの比較は、雑記2003.4.2でやっているが、クロハナビラタケを検鏡するのはほぼ2年ぶりだ(同2007.3.17)。 紙袋に容れて持ち帰ったのだが、とてもよく乾燥しているせいか、袋の底には小さな欠片がいくつも落ちていた。これに70%エタノール、3%KOHをかけてみた。エタノールでは緑褐色、KOHでは赤紫色の色素が滲み出した(b)。乾燥した標本はカミソリをあてるだけで粉々に砕けてしまう。水に浸してしばらく待ったが一向に埒が明かない。そこで、熱湯に浸すと褐色の色素を出してやわらかくなった(c, d)。これでようやく実体鏡下で切片を切り出すことができた(e)。 |
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花びら状の部分の片側だけに子実層をつくる(e, f)。キクラゲ同様に、薄く切るのは難しい。メルツァー液を加えて子嚢を見た。子嚢は非アミロイド(g)。つぎに新たに切り出した切片をKOHで封入すると、子嚢や菌糸が赤紫色に変色しコントラストがはっきりした(h)。
小さなソーセージ形の胞子は分かりにくく、側糸の先は円弧を描いている(i)。子嚢の基部や周辺の造嚢糸には、担子菌のクランプによく似たクロージャー(crozier : フック、鈎状構造、笏杖ともいう)が多数見られる(j, k)。しかし、子実層托実質や托外皮などにクロージャーはない。 | ||||||||||||
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今週の日曜日の午後に千葉県内房にある富津市の浜を訪ねた。強い風に悩まされたが、ずっと富士山が端正な姿をみせていた。ここを訪れたのは昨年12月29日以来のことだが、新たにナガエノホコリタケ(b〜d)、Tulostoma kotlabae と思しき個体(e, f)がいくつも発生していた。
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どうもこのケシボウズの仲間、かなりの気分屋のように思えてしかたない。一年のうちの決まった時期に発生するとは思えず、散発的にパラパラと発生している節がある。そして、時折思いがけない時期に大量発生することがある。そして、大量発生したあとは、近隣での発生は何年ものあいだほとんどない。ここの浜でも、2003年夏に千数百個体の大量発生をみているが、それ以降、ごくわずかの個体が季節に関係なく散発的に発生するのみだ(雑記2003.7.17)。 | |||||||
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日曜日、千葉県房総半島中部の清和県民の森に立ち寄った。カーナビに清和県民の森をセットして、あぜ道の先から続く怪しい林道(?)に入った。カーナビでは県民の森に続いている。尾根の上で突然道は消えた。カーナビの表示によると、現在地は県民の森の中央部にいることになっている。やはり怪しい林道には入らないのが賢明なのだろう。 冷や汗をかいて怪しい林道から国道に戻り、キャンプ場入口から自然公園の舗装された林道に入った。ここの林道は所々にパーキング施設がある。公園の案内地図を見ると、先に誤って入ってしまった林道は破線で記されていた。車通行可の表示はなかった。 |
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予測通りきのこの姿はほとんどない。わずかにクロハナビラタケ(a)やタマキクラゲ(b)、ツチグリ(c)などが見られた(雑記2003.4.1)。頭上では多数の雄花をつけた杉が今にも花粉を撒き散らしそうだった(d, e)。雨の後だったためか水流が多く、大滝には近づけなかった(f)。 | |||||||
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昨日千葉県南部の東大清澄演習林に向けて車を進めた。あらかじめ許可を取っていなかったので「一般公開」区間の一部でも歩ければよいと思い、北部の上総亀山方面の黒滝コースを目指した。亀山湖を過ぎ演習林への道に入ると、すれ違いは全く不可能な狭い道となった。 なんとなく広くなって左に林道を分けたあたりで、少し先に進むと突然「車両通行止」の標識が現れた(a)。ゲートで閉ざされているのでしぶしぶバックして、分岐点まで戻った。ここにクルマを置いて、徒歩でゲートにたどり着くと「黒滝コース」と記した看板がある(b)。 |
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トンネルを抜けると(c)、突然右下の眼下に黒滝が現れた(d)。しかし、直ぐ先で「関係者以外立入禁止」の標識が現れ、道は完全に封鎖されている(e)。かなり強い意思表示を感じるので、あきらめて南側清澄山寄りの入り口を目指すことにした。道脇のエノキタケがやけに立派だった(f)。 | |||||||
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先日園芸店で購入してきたエリカ(雑記2009.1.25)を鉢(a)から取り外して根を露出させ(b)、地表面に近い部分から細い毛根を取り外した。毛根は白色のため、撮影するとコントラストが弱くはっきりしない。そこでサフラニンで染めてしまった(c)。 枝分かれする毛根から細く延びた先端付近を摘み取って顕微鏡で覗いてみた。毛根の表皮細胞の中に菌糸らしきものが入り込んで毛糸球のようになっている(d, e)。しかし、サフラニンで染めてしまったために、菌糸らしきものははっきりしない。 |
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毛根の表皮細胞を染めずに、菌糸壁だけを特異的に染める染料を知らないので、水だけで再び覗いてみることにした。毛根を実体鏡で覗いて、なんとなく菌糸らしきものがわずかにまとわりついている部分を切り外した。菌糸の一部からは黒い毛のようなものも伸びている(g)。 菌糸が毛根の表皮細胞に潜り込んでいるように見えるあたりを選んで倍率を上げると、表皮細胞の中に毛糸玉のようなものが見えた(h)。フロキシンを加えてみた(i)。毛根の横断面を切ってみたが、どうやら毛糸玉の部分を避けてしまったようだ(j)。はたしてこの毛糸玉が先日の子嚢菌(同2009.1.26)とエリカの作るツツジ型菌根なのかどうか、はなはだ心もとない。 |
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