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持ち帰ったきのこはカサの一部を切り取って胞子紋とりに回すと、ただちに乾燥機にかける。採集袋に入れたまま乾燥機に放り込むので、コンタミの起こる可能性は極めて低い。少数のきのこだけ、生標本観察用に数日間冷蔵庫に保管する。 昨日はコナガエノアカカゴタケを乾燥機にかけた。意外と乾きが遅く、長時間乾燥機をつけた。夏〜秋にはベランダに乾燥機を置いていたが、冬場は風が強いので室内に持ち込んでいる。すさまじい異臭が部屋中を駆け巡った。家人はもっぱら口で呼吸をしていた。 11月から始まった団地の工事が相変わらず続いている(雑記2010.11.26)。作業にはドリルを頻繁に使うため、別の階で作業が行われていても、同じ棟であればすさまじい騒音と振動が伝わってくる。しかも、明るい時間帯は常にどこかの部屋で作業が行われている。顕微鏡写真にはもろにブレが伝わってきて、ことごとくピンぼけになる。 今日は悪臭と騒音から逃げ出して、千葉に行くことにした。千葉県立中央博物館で「ラン植物と共生するきのこ」という講演会がある。講師は鳥取大学の谷亀高広さんだ。 |
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房総半島まで足を伸ばすとたいていは、内房と外房の両方の浜を観察して回ることが多い。この場合走行距離は400kmほどになる。しかし昨日は、内房の浜で多くのきのこが発生していたので数時間を費やしてしまった。外房の浜の観察をするには高速道路を使わないと間に合わない。そこで外房には行かずそのまま帰宅した。そのため走行距離も250km未満に収まった。 |
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先月には全く何もなかった場所に多くのケシボウズタケ属のきのこが多数でていた。ナガエノホコリタケ(a, b)やケシボウズタケ(c, d)ばかりではなく、他にも何種類かのケシボウズタケ属がでていた(e, f)。いずれもまだ柄が太く最近発生したばかりのようだった。 | |||||||
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今日の早朝家を出発して千葉県内房の浜を歩いてきた(a)。先月11日以来の浜辺だった(雑記2010.11.12)。先月と比較して際立っていたのが、漂流物のやたらに多かったこと(b)。ついで、この1ヶ月間にケシボウズタケの仲間が多量に発生していたことだった。植生の全くない砂浜には、カサと柄をもったきのこが出ていた。ナヨタケ属やフミヅキタケ属のきのこだ。
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先月は影も形もなかったが、今朝はコナガエノアカカゴタケに多数であった(c, d)。これは実に久しぶりのことだった。スナヤマチャワンタケも新たに発生していた(e, f)。 帰路は初めてアクアライン経由で首都高を使って帰宅した。来年3月末までは通行料金が終日800円ということを思い出してのことだった。結果的には館山自動車道を使うよりも、高速料金はずっと安価にすんだ。自宅までの走行距離も40kmほど少なかった。「ウミホタル」の駐車場はガラガラで、のんびり過ごすことができた。珍しく午後になって雑記を更新した。 |
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学習し始めてほぼ10日が経過するが、ギリシア語の教科書は第三課あたりで停滞したままなかなか先に進めない。新出語彙を覚えられないのだ。このもたもたした「亀の歩み」をメモとして「雑記」に記しておこうとしたところ、簡単にはいかないことを知った。 Miniticaを使うことによって、ギリシア語をキーボードから入力するのは楽にできるようになったが、ネット上に表示するとなると、いろいろな難関がある。たとえば「日本語の馬は、英語 horse、ラテン語 equus、ギリシア語 ἵππος となる」といった表現をうまく表示できない。 『菌学ラテン語と命名法』で pseudo- を引くと、「pseudo-[G] false, spurious 偽の」とある。[G] とあるのは、ギリシア語の ψεῦδος (名詞: 嘘、偽物)、ψεύδω (動詞: だます) などに由来する接頭辞だからだ。ところが、こういったギリシア文字が意図したとおりに表示されない。間の抜けた全角で ψεῦδος となってしまったり、全く別の文字に化けてしまう。 今日は日本菌学会関東支部の第25回シンポジウムが東京農大グリーンアカデミーホールで行われる。「光るキノコについての最前線:研究からエコ・ツーリズムまで」という興味深いテーマ。関東支部の行事に参加するのはひさしぶりのことだ。 |
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