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友人等が富士山で採取したことで、急にシャグマアミガサタケに会いたくなって奥日光まで行ってきた。奥日光では全般的にきのこの発生は悪く、シャグマアミガサタケ(a〜c)、タモギタケの幼菌(d, e)以外には、ほとんどきのこらしいきのこには出遭えなかった。帰路として選んだ前日光地域もきのこがほとんどないので、地衣類の採取ばかりをすることになった(f)。
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栃木市の満願寺付近では、鍾乳洞入り口付近の岩壁に生育する石灰岩生の蘚類を採取した。久しぶりに乗った東北自動車道は思いの外交通量が多かった。 | |||||||
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今日は友人らが富士山に出かけてシャグマアミガサタケなどを持ち帰ってきた。食べたことがないというので、夕食時に酒の肴に仕立てて食べることにした。かつてはこの時期になると、悪友6名が集まって「赤熊祭り」と称して、昼過ぎから多量のシャグマアミガサタケを調理していろいろな料理を作って飲み食いをして楽しんでいた。 |
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「赤熊祭り」をやめて久しい。久しぶりに酒の肴にシャグマアミガサタケを食べた。シャグマアミガサタケの毒は水溶性なので、茹でこぼしてから調理する。今日はバター炒めにして食べた。 | |||
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悔しいことに昨日の雑記では子嚢菌の胞子にスケールを入れることができなかった。記載紙には接眼ミクロメータで測って各々の縦横のサイズは記録したのだが、対物ミクロメータの画像は一度も撮影したことがなかった。一度は撮影しておかないと、せっかくの計測ソフト PhotoRuler (兵庫のアセタケ) も宝の持ち腐れになってしまうといわれた。 そこで、連れ合いの力を借りて、対物ミクロメータ(a, b)を各倍率ごとに撮影(c)して、スケールを作った。できあがったのは、「きのこ雑記」用に縦横サイズを 600 x 450 ピクセルにしたもの(d)、撮影したままの画像にそのまま当てることのできるスケール(e)の二つ。 |
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早速昨日観察したウラスジチャワンタケによく似た子嚢菌の胞子に、できたてのスケールを入れてみた(f)。スケールや胞子測定のことなどについては、過去の雑記(2008.6.24)で何度か取り上げられているので、これらが参考になったけれど、昨日よりもくたびれたぁ〜。 (Y. A.) | |||||||
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岡山県高梁市で行われた「コケフォレー2010」に連れ合いと一緒に行った。といっても、コケを観察するつもりは全くなく、石灰岩生のきのこを探すための参加だった。3日間まるまるウロコケシボウズタケ探しをしたが、やはり今回も出会えなかった。(a) (b) (c)は沢沿いのたぶん広葉樹であろう倒木に群生していた。(g) (h) (i)は宿舎の前の松、ツツジが植わっていた根元に菌輪?をつくっていた。どちらも托外被層、子実層の色が似通っていてカニタケの仲間に近いのではと思って
顕鏡してみると胞子、ヨード反応もまるで違っていた。生態写真、顕微鏡写真、そしてなにより大変なデータ保存、整理のパソコン操作でくたびれた一日でした。
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上段(a)〜(f):高梁市前谷川沿いで採取。下段(g)〜(l):高梁市弥高山宿舎の前で採取。(Y. A.) | |||||||||||||
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先に未成熟だったオオシトネタケ (雑記2010.4.21、同2010.4.26) を連休の間中、ずっと追培養しておいた。帰宅してみると、すっかり成熟して間欠的に胞子を放出する状態となっていた。その放出された胞子を染色して遊んだ。掲載した画像は合焦位置をかえて撮影したもの。スケールは水封の画像2枚(e, h)にだけいれて、他の画像では省略した。
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胞子を包む網目状模様の膜は、フロキシンやサフラニンでは染まるが、コットンブルーには染まりにくいようだ。それにしても、オオシトネタケやフクロシトネタケは姿こそグロテスクだが、両者とも成熟した胞子表面の模様は美しい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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4月29日夜に東名高速に乗ってひたすら西に向かって走り、翌30日朝中国自動車道の北房インター(岡山県)を降りた。ゴールデンウイークの狭間の時間帯ということもあってか、全く渋滞に遭遇することはなく、ほぼ10時間後には順調に目的地に辿り着いた。 夜を徹して走り続けたせいで、とにかく眠くてどうにもならない一日ではあったが、のんびりときのことこけの観察を楽しんで、夜は高梁市公営の宿に泊まった。クロチャワンタケやカニタケの仲間、ナヨタケ属、フウセンタケ科の不明種など、数は少ないがきのこにも出会った。 翌日(5/1)から三日間はたっぷりコケ漬けの合宿生活を送り、5月3日の夕刻前に岡山県を発った。中国自動車道は兵庫県の吉川ICに近づくとにわかに激しい渋滞が始まった。そこで舞鶴若狭自動車道を選んで小浜西まで走った。一般道も車は多かったが順調に走り、敦賀ICから北陸自動車道に乗った。米原から名神自動車道に入り、あとは東名自動車道をひたすら東に向かった。何回か数キロメートルの渋滞には遭遇したが、ほぼ順調に走って4日早朝帰り着いた。休み休み12時間ほどの旅だった。結局、往復ともに夜行となった。 |
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