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中高生あるいは高校生のための実践的で興味深い講座が関西と関東で行われる。両者とも定員は20名程度で、申込み期限までは残り少ない。
一つは、夏休みの7月27日(水)に大阪市立自然史博物館で行われる中高生のための菌類研究講座。「未知の生物・菌類(キノコ・カビ・コウボ)の世界を調べよう」というタイトルで、講師は筑波大学の出川洋介さん。日本菌学会と博物館の共催で、申込みはメールまたは往復はがきとなっている。なお詳細は、日本菌学会のホームページを参照されたい。
今一つは、国立科学博物館主催による高校生のためのフィールド生物学実践講座で、8月2日(火)〜4日(木)の2泊3日に富士山周辺で行われる。テーマは「富士山のきのこと植物」。講師は国立科学博物館 植物研究部の保坂健太郎さん、門田裕一さん、北山太樹さん。詳細は国立科学博物館の案内ページを参照されたい。 |
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早朝に埼玉県南部の保護林を数ヶ所歩いてみた。どこもきのこの姿は非常に少なく、ごくわずかにベニタケ属(a〜f)、テングタケ属、イグチ類(g〜l)、アセタケ属が見られただけだった。 相変わらずインターネット接続が非常に不安定なため、朝のうちにアップしようと試みたが無駄だった。昼近くになってやや少し安定してネットにアクセスできるのでようやくアップできた。 |
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例年なら多くのクロハツ(e, f)上にはヤグラタケが見られるのだが、今年はまだみていない。ヤマドリタケモドキ(g)やコガネヤマドリ(i)、ムラサキヤマドリタケ(j, k)は非常に発生が悪い。また、イグチ類をはじめ多くのきのこがカビに冒されて惨めな姿をさらしている(l)。 | |||||||||||||
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25日午後からの富山県中央植物園/友の会での講演のため、2時起床、3時に自宅を出発した。ETC割引の休日1000円の制度が終わってしまったので深夜早朝割引を利用するためである。台風と梅雨前線の影響で天気は期待できない。 当初の予定では富山訪問後に平湯に宿泊を予定していた。久しぶりの温泉宿泊と期待していたが、この豪雨で安房越えの道が通行止めとなりあえなく中止となった。上信越道経由で富山に向かったが信濃町のあたりから豪雨となった。速度規制50q、視界30m、路面には池と川ができ、運転を変わってもらいたいと思ったが隣で連れ合いはぐっすり眠っている。あまりによく眠っているのであきらめた。上越ジャンクションからはトンネル街道である。26ものトンネルはいつもならうんざりと思うが今回は有難い救世主と思ってしまった。トンネルを抜ける頃から小雨となったが、黒部川が川幅いっぱいの濁流となっていた。 講演会はこの悪天候にも関わらず大勢の方が集まり、石川の池田先生も参加されていた。夜の交流会も雨に降られることなく楽しい時間があっという間に過ぎて行った。 |
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翌日の高岡市、氷見市での野外観察は雨にじゃまされることなく楽しんだ。大型のきのこはほとんどみられなかったがアオキオチバタケの仲間や小型菌がけっこう発生していた。メタセコイアの球果から発生していたクヌギタケ属、背着生のきのこ2種、ヒメスギタケを採取し持ち帰った。この旅を雑記に書こうと思い立った時、野外観察会風景や環境の撮影を忘れていたのに気付いた。写真での記録はまだまだと反省である。 (Y. A.) | ||||||
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6月16日に日光で採集したナミハタケ属菌を処分する前に覗いて遊んだ。ヒダの表面にメルツァー液を注いでも色は変わらない(c)。ヒダ実質は非アミロイドということだ。胞子は小さな類球形でアミロイド(d)。ヒダ実質が非アミロイドで胞子表面が平滑だからイタチナミハタケではない。写真では分からないが、肉眼で顕微鏡を覗くと担子器についていた部分が微小突起となっているのがわかる。ピンぼけを承知で画像の一部をトリミングして表示してみた(e)。
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念のためヒダの断面を切り出してみたが、シスチジアの類はみられない(f)。ヒダの実質は並列型(g)。カサ表皮は菌糸が並行に走っている(h)。カサ肉やヒダ実質にはクランプがある(i)。担子器の基部にクランプが有るや否やはよくわからない(j)。 明日の早朝、というより今夜から車を走らせて富山に向かう。高速道路休日最大1,000円が終わってしまったので、深夜割引を利用しないと遠出が難しくなった。帰宅するのは月曜日の夜あたりの予定。残年ながら天気はあまり芳しくない。 |
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先日日光で採取した小さな紅色のクヌギタケ属の観察を試みた(a, b)。持ち帰ったきのこはいずれもカサ径2〜4mmほどで(c, d)、胞子紋は全く落ちなかった。細い枝や針葉樹の葉などから出ていたので、湿らせて追培養もどきの操作をして冷蔵庫に保管しておいた。 今日になっても胞子はできておらず、極度に脆くなっていて、カサやヒダは軽く触れただけで簡単に崩れてしまう。かろうじて断面を切り出したが(e)、ヒダ実質が類並列型らしいこと、側シスチジアはなさそうな気配だけしか確認できず(f)、未熟胞子がわずかに見られただけだった。 |
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縁シスチジアを確認しようと実体鏡下でヒダを一枚取り外して(g)、顕微鏡で縁をみた(h)。縁シスチジアらしきものがあるので、フロキシンで染めると薄膜のシスチジアを確認できた(i)。担子器の基部にはクランプがあるのだが、うまく撮影できなかった(j)。カサの上表皮には細くて微小突起に被われた細い菌糸があるように見えるが、これもはっきりとは捉えられなかった(k, l)。ベニカノアシタケ節かコウバイタケ節の可能性があるが、胞子は不明だし、カサ表皮の明瞭な姿を確認できないのでこれ以上の探索は諦めた(雑記2007.6.25)。 ネット環境が相変わらず超不安定なため、早朝にアップを試みたがうまくいかなかった。 |
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一昨日は埼玉県南部で多数多様のきのこが見られたが、今朝の多摩湖畔ではほとんど何も見られなかった。出会ったきのこといえば、ヒビワレシロハツ、ヒメカバイロタケ、イタチタケ、キクラゲ、シロキクラゲばかりで、他にきのこはほとんどない。犬の散歩をさせていた人によれば、先週はきのこが大発生していたという。1週間で大きく変わるものだ。
昨日から突然、インターネットが極度に不安定になっている。つい今しがたまで普通に繋がっていたと思えば、急に遮断されて一切繋がらなくなる。悪戦苦闘して試行錯誤しても回復しない。そこで1〜2時間ほど放置するといつのまにかまた正常に接続される。プロバイダ側には特に問題が起きていないから、自宅PCから団地の接続網までのどこかに異常が発生していることになる。ブロードバンドルータやモデムなどをチェックしてみても異常は見つからない。回復して安心していると再び突然回線が遮断されてしまう。この繰り返し・・・、あ〜ぁ! |
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