Top | since 2001/04/24 | back |
|
||||
昨日「今日の雑記」のカウンター値が故意にいじられた。カウンターには「総アクセス数、今日のアクセス数(Today)、昨日のアクセス数(Yestaday)」が連続して表示されている。pm.8:40頃に何気なく見て気づいたのがこの数値だ(a, b)。自動記録のログには「20:00--763696T165Y167」とあり、画面もそうなっていた(c)。カウンター数値の改竄は今年に入って3回目だろうか。
|
||||
|
||||
どうやってコンテンツプロバイダやアクセスカウンター運営サイトのサーバーに侵入したのかは分からない。何らかの不正手段でパスワードを盗み知ったに違いない。放置すると危険なので、関連しそうな複数のIDについて、パスワード変更を余儀なくされた。 それにしてもIDとパスワードの管理はやっかいだ。これまでは、ネットに接続しない小型ノートパソコン上にだけ記録し、随時プリントアウトして保管してきた。ところが最近は、パスワードを変更したにもかかわらずファイルの修正を忘れたり、手書きした英字 "I" と数字 "1"、"o" と "0" などを入力時に判別できないケースが増えた。こうなるとその後の処理に多大の時間と手間がかる。昨日もこの手のしくじりをして歯がゆい思いをした。他の人はどうしているのだろうか。 |
||||
|
|||||||||||||
近郊の公園の草地に黄色いキノコが多数でていた(a)。モエギタケ科のきのこのようだ。ここは一年ほど前にウッドチップが大量に撒かれたが、今ではその面影はほとんど無く、黒い土に変わり一帯は草地となっている。持ち帰ったきのこを顕微鏡で覗いて遊んだ。 カバーグラスに採取した胞子紋を、スライドグラスの伏せてそのまま(dry)覗いた(e)。ついで、カバーグラスの端から消毒用アルコールを微量注いだ(f)。その後、いったんカバーグラスを外してあらためて水道水で封入した(g)。最後に3%KOHで封入した(h)。 ヒダを一枚スライドグラスに載せて実体鏡のプレート上に置いた。新たに開封した両刃カミソリを半分に割った。刃を指先で摘み、慎重にヒダの上に数回落とした。厚めの切片をスライドグラスから取り除き、水を加えてカバーグラスをかけた。ゴミも一緒にプレパラートになった(i)。 ヒダ先端には細長い縁シスチジアがあり(j)、ヒダ側面にはクリソシスチジアやフラスコ型の側シスチジアがある(k)。ヒダをスライドグラスに寝かせて縁を見ると、細長い縁シスチジアが多数ある。典型的ではないが、ニガクリタケモドキのようだ(雑記2009.11.5)。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
|
||
福島県いわき市まで日帰りで往復してきた。主たる目的は古い民家の下見。往復で約470km、高速道路はまったく使わず、主に国道六号線と主要県道を走った。いわき市に滞在していたのは4時間半ほどで、およそ13時間はずっと運転しっぱなしとなった。 夜中から明け方の六号線は比較的順調に車が流れていたが、早朝通勤時間帯の日立市では動きはほとんど止まってしまった。大渋滞から抜け出そうと悪戦苦闘したが、ほとんど八方ふさがりとなり、結局大子町の袋田の滝の近くを迂回して高萩市に入ることになった。 話に聞いてはいたが、日立市の通勤渋滞はすさまじかった。東京都八王子市や埼玉県所沢市の通勤渋滞を思い浮かべさせられた。帰路は六号線から離れて比較的車の少ない道を選んだが、やはり日立市に近づくと車の流れは極端に悪くなった。今後早朝や夕方に日立市を通過する場合は通行経路を工夫する必要がありそうだ。 |
||
|
|||||||
便利になったのか、お手軽になったのか、たかだか十数年の間の変わり様はすさまじい。教科書の練習問題に(a)未知の語彙がでてきた(b)。辞書に掲載されている形を推測しつつ、EBWinでGreek-English Lexiconに赤線部分を入力した(c)。すると文法的解析結果と辞書に掲載されている形が示された。推測は当たっていた。ついで、基本形をクリックすると、方言・用例とともに意味が英語で表示された(d)。さらに、英訳をコピーして、PdicWinにペーストすると(e)、直ちに和訳がでてきた。これで練習問題(a)が楽に片付いた。たかだか数分の作業だった。 ギリシア語の教科書はPDF化したものを使った。菌類や蘚苔類の論文や各種の学術誌もPDFファイルで配布されるものが増えた。スイスの菌類図鑑をPDF化してタブレット端末に入れてしまったら楽だろうなぁ。「重くてかさばる書籍」をフィールドで楽に参照できるのだから。 |
|||||||
|
|||||||
まだ外は真っ暗だが、今日はこれからいわき市まで行ってくる予定だ。平日なので高速道路は使えない。もっぱら国道六号線を走るので、6〜7時間ほどかかるのだろう。 | |||||||
|
|||||||||||||
先日さいたま市で採取したオオシロカラカサタケについてのメモ(雑記2011.11.14)。胞子は偽アミロイドだが、メルツァー試薬による反応にはずいぶん大きな差がある。また、水道水で封入したときよりも、メルツァー試薬で封入した方が、発芽孔の姿は明瞭に捉えられた(a, d)。 同一の胞子紋から得た胞子を同一のメルツァー試薬で封入したが、ほとんど変色しない胞子もあれば、かなり暗い褐色に変色する胞子もある(b, c, d)。別の子実体から採取した胞子で試みた結果も同一の傾向を示していた。試薬は今年8月に調整したものだ(雑記2011.8.11)。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
ヒダの縁をルーペでみると随所に濃点が見える(e, f)。これは縁シスチジアが束生しているためだ。ヒダの断面を切り出すときの部位によっては、縁シスチジアがほとんどないようにも(g)、多量に群がっているようにも見える(h)。ヒダをスライドグラスに寝かせ、倍率を上げて縁を見ると、のう状の縁シスチジアが群生している様子がよくわかる(l)。 最後にヒダ実質の構造だが、2007年の雑記(2007.7.28)では「平行気味に錯綜」と記されている。一方、2009年の雑記(2009.7.30)では「錯綜型」と記されている。今回の観察では、興味深いことが一つあった。ヒダの先端部付近は並列型だが(j)、中央部から基部にかけては錯綜型をしている(k)。両者の変わり目では、並行気味に錯綜している。
[覚書] |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
川越の保護林から珍しくナヨタケ属のきのこを持ち帰った(a, b, c)。強い吸水性があって乾燥するとカサの条線は消える。カサ頂部が丸みをもって膨らんだ子実体もある。胞子紋は暗紫褐色。胞子を濃硫酸で封入すると、スレート色というのだろうか、紫色が強くなる(e)。 ヒダを寝かせて縁をみると透明なシスチジアがみえる(f)。そこでヒダ切片を作ってみた(g)。先端にも(h)、ヒダ側面にも(i)、同じような形と大きさのシスチジアがある。油浸100倍レンズで見ると、シスチジアは薄膜(j)。担子器の基部にはクランプがある(k)。カサの表皮には細胞状ないし偽柔組織のような細胞が並ぶ(l)。組織にはクランプが豊富にある。胞子が小さく(長径5〜6μm)、側シスチジアがある、などからムササビタケのようだ。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
[覚書] ミラーサイトとして長年利用していたコンテンツプロバイダーとの契約を今月末で解約することにした。今後はミラーサイトは無い(たかだか年間12,000円ほどの節約に過ぎないが・・・)。 |
|||||||||||||
|
|||||||
近郊の自然公園のチップにオオシロカラカサタケが大量に発生していた(a, b)。第一の最盛期は過ぎたらしく、今はヒダが内被膜にすっかり被われた幼菌があちこちに見られる。丸い頭の幼菌だけを見たとき、最初はドクカラカサタケかツブカラカサタケの若い菌でも群生しているかのように見えた。若い菌を縦断してみると、カサ肉や柄が赤変した。ヒダの色は何となく緑色も感じさせる白色だが、ヒダの縁は肌色を帯びている(c)。しかし、内被膜が破れ、カサを大きく開いた子実体のヒダは明瞭に緑色を帯びていた(d)。 アラゲキクラゲも多量にでていた(e, f)。他にはハタケシメジ、ニガクリタケモドキ?といったきのこが多少見られただけで、この時期になるとやはりきのこは少ない。 |
|||||||
|
|||||||
オオシロカラカサタケを11月半ばに見たのは初めてだった。これまでは7月か8月の暑い時期にしか見たことがなかった(雑記2011.8.7、同2009.7.30、同2008.7.4、同2007.7.28)。 | |||||||
|
|||||||||||||
先日川越でミネシメジによく似たきのこを採取したが、あまり興味を持てないまま冷蔵庫に放置してあった(a〜c)。何となく石けん臭いニオイはまだ残っている。傷みが激しくなってきたが、処分する前に無駄を承知で検鏡してみた。ヒダ切片からはヒダ実質のタイプくらいしか、得られる情報はほとんどない(d, e)。カサ表皮は菌糸が錯綜している(f)。 シメジ属 Lyophyllum やキシメジ属 Tricholoma のきのこでは肉眼的観察が最も重要だ。いずれも胞子は非アミロイドで、ヒダにシスチジアを持つものは希で、多くは外生菌根を作る。顕微鏡で見るのは胞子、クランプの有無、カサ表皮の三点くらいだ。乾燥標本になってしまうと、DNAでも使わないと、同定は極度に難しくなる。DNAはアマチュアには馴染まない。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
単調さに飽きて、胞子で遊ぶことになった。水道水(g)、メルツァー試薬(h)、フロキシン(i)、コンゴーレッド(j)、コットンブルー(k)、サフラニン、濃硫酸などで封入して遊んだ。担子器の基部には、クランプのあるものとないもの両者がみられた(l)。カサ表皮、カサ肉、ヒダ実質、柄などの多くの組織にクランプを認めることができた。 | |||||||||||||
|
||||||
センボンイチメガサの胞子はカバーグラス上に一晩でたっぷり落ちた。胞子紋の色を見た後、このカバーグラスをそのまま水道水で封入した。水が少し多すぎたせいか胞子が一斉に一定方向に流れて一向に止まらない。そこでしばし放置して他の作業を始めた。 5〜6分後に覗くと胞子の動きは止まっていた(a)。しかし、先ほど始めた別の作業はまだ途中だった。そこで、さらに10分間ほど顕微鏡から離れることになった。次に顕微鏡を覗くと、今度は水が蒸発し始めて、いたるところで膜が切れてバラバラになり始めていた(b)。 カバーグラスの横から微量の水を加えれば適切なプレパラートになるが、水と胞子が作る模様が面白いので、そのまま油浸100倍レンズで見ることにした。水が蒸発するにつれて模様は次々と変わっていく。面白い世界が広がっていた(c〜e)。 |
||||||
|
||||||
|
|||||||||||||
たき火跡に小さなきのこが出ていた。メモ写真も撮らずに何本か摘んで持ち帰っていた。数日経つがまだ乾ききってはいなかった(a〜d)。乾燥気味で胞子はあまり落ちなかった(e)。切り出したヒダ断面はいずれも縁が崩れてしまい、まともなヒダ切片は作れなかった(f)。 それでも倍率を上げて子実層をみると側シスチジアのあることがわかる(g)。比較的整ったヒダをスライドグラスに寝かせて縁をみると、縁シスチジアがみえた(h)。フロキシンで染めてKOHで封入して軽く圧を加えると、多数の縁シスチジアが明瞭になった(i)。 ついで、そのまま押しつぶした。シスチジアは縁も側も同じような形と大きさだ(j, k)。担子器の基部にはクランプがある(k)。ヒダ実質やカサ肉、柄の菌糸にもクランプがある(l)。ヤケアトツムタケのようだ。それにしても、小さなきのこが乾燥し始めると観察は極度に難しくなる。 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
ヤケアトツムタケは昨年春に観察しているが、このときは比較的大きな個体を採取したので切片作りなどは比較的楽だった(雑記2010.4.28)。 | |||||||||||||
|