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身近な所にきのこがほとんどないので、Inkscapeを使って胞子のトレース練習をしつつ、少し遊んでみた。まず、気まぐれに選んだ5種の胞子画像から、それぞれ二つずつトレースした。つぎにそれを少しデフォルメして、縦横比をかえたり任意に回転させたりして数を増やした。
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この5枚はすべて場当たり的な線画で、単に線と面に着色しただけなので、(a')〜(c')はそれぞれ5〜6分間で作業完了。(d')は非力なノートパソコンを使って作業してみたところ、画像の回転や移動、ぼかし等に時間がかかり、結局30分以上かかってしまった。(e')は再びデスクトップパソコンに戻って作業し、20分ほどで遊びながら切頭楕円形の胞子ができた。 | ||||||||||||||||
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房総半島から採取してきたクヌギタケ属を覗いて遊んだ(a, b)。カサ表皮やヒダには例によってスギ花粉がかなり付着していた。また、同じ立ち枯れのタブにマユハキタケが群生したこともあって、マユハキタケの胞子や分生子も付着していた。この付近の森には例年1〜3月にセンボンクヌギタケなどいくつかのクヌギタケ属のきのこがよく見られる(雑記2003.1.31)。
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胞子はアミロイド(c)。シスチジアの類は全く見られない。カサ表皮を含めて断面を切り出したが、どうやっても全体の輪郭が曖昧で、カサ上表皮の様子がよく分からない(d)。カサ表皮だけを剥がしてフロキシンで染めてみたが、数珠が繋がったような細い菌糸が交錯していて、簡単にその数珠がバラバラになる。そのため、カサ表皮に別の菌の分生子が密集しているかのようにみえる。クランプはあるにはあるが、非常に頻度が低い(f)。ほとんど取り除いたつもりだったが、スギ花粉がまだ残っていた(d, e)。 | |||||||
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昨日房総半島を内房経由で館山まで行ってきた。ナガエノホコリタケ(b)、クヌギタケ属(c)、マユハキタケ(d〜f)などに出会った。暖かかったが風が非常に強かった。海を隔てた対岸には富士山が見えていた(a)。往復ともにメインの街道を避け道路は渋滞もなく順調だった。
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標識のほとんどない細い道は快適だった。60km制限だろうと思って走っていると、急に道幅が広がった。つい最近拡幅工事が完了したらしい。やがて後方に白バイの姿、なんでこんな道にと思いつつ、しばらくそのまま走っていた。ところが、次に後ろをみると赤色灯が回っている。やがてみるみる近づいてくる。道脇に車を止めて聞けば、サイレンも鳴らしていたのだという。 ここは40km制限なのだと知った。反則切符には23kmオーバーで減点2とある。手渡された反則金納付書には15,000円とあった。高くついた一日だった。 |
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昨年12月に学習を開始したギリシヤ語は相変わらず亀の歩みだが、教科書だけでは面白くないので、対訳書でSophoclesの作品を読み始めた(a 左側, b, c, d)。 辞書はふだんLiddell and Scott'sのABRIDGED版を使っているが(a 右側, e)、様々に活用する動詞は原形が分からないと辞書が引けない。そこで動詞の逆引き辞書も使うようになった。この本(ALL THE GREEK VERBS)には、活用形と原形だけが記されている(f)。 |
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ネット上にはPerseus Projectという有名なサイトがある。わざわざ対訳書を買わなくても、このサイトに行けばローマやギリシアの豊富な古典を対訳で学びつつ読むことができる。テキスト中のすべてのギリシア語(g)やラテン語(j)は、クリック一つで英訳のページ(h, k)や詳細な辞書・解説にとぶこともできる(i, l)。画像(g, h, i)はHomerのOdyssey (オデッセイ)、画像(j, k, l)はCiceroのIn Catilinam (カティリナ弾劾演説)の一節だ。世の中便利になったものだ。
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上記で動詞の「原形」と書いたが、正確には「直説法能動相現在一人称単数形」のこと。 | |||||||
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月末に行われる画像トレース講座に備えて、当日持参するノートパソコンでInkscapeの動き具合などを確認した。3年ほど前2万円強で購入したものだが、A5版程度の大きさで持ち歩きには便利でも、メモリは1GBで画面も小さくおよそ画像処理にはふさわしくない(a)。ネットオークションでの最近の落札価格をみると5,000〜8,000円で落札されていた。
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PhotoRulerを操作するには全く支障ない(雑記2010.12.7)。Inkscapeに元画像を読み込むのにややもたつくが、トレース作業はスムースにできた。トレースしたのは葉状体の苔類(b, c)ときのこの担子器(d, e)。苔類のトレースではマウスを使わずノートパッドでやってみたところ、非常にやりにくかった。次いで担子器の方はマウスをつないで操作した。作業効率は雲泥の差だった。画面が小さいのでやりにくいが、とりあえず作業が可能であることを確認できた。 | ||||||
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気温の低い季節なると激しいレイノー症状が出て、指先は感覚がなくなり思い通りに動かせなくなる。手足や指先は白色となり体温が極度に低下する。感覚は鈍くなり矛盾することに激しい痛みに襲われる。持病とはいうものの、寒い季節には細かい作業が難しくなる。プレパラート作りも例外ではなく、カミソリで指先を切ってもすぐには気づかない。 放置しておけば症状はさらに悪化するので、敢えて指先を使う作業をするようにしてきた。今日は久しぶりにマウスを使ったリハビリをやってみた。ドロー系描画ソフトInkscapeにフクロシトネタケの胞子(a)やイトコミミゴケの腹葉(c)、クジャクゴケの葉(f)などを読み込んで、トレース作業をやってみた。やはり手や指先が思い通りに動いてくれず歯がゆい思いをした。 |
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胞子は一つだけ描いて、それをコピーして三つならべた(b)。イトコミミゴケの葉は輪郭と葉身細胞を描いた(d)。さらにリハビリのため手動でポツリポツリと点を打って緑色にしたが、閉区間に色を流し込んで着色したように綺麗にはできなかった(e)。クジャクゴケの葉はトレースを始めたまではよかったが、途中で指先の痛みが激しくついに中止した(f)。 | |||||||
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実体鏡を観察用にだけ使う場合は問題とならないが、薄片の切り出しなど作業用にも使おうと思うと、対物レンズ面とステージ板との間の距離(ワーキングディスタンス:wd)が狭すぎてやりにくい場合がある。よくしたもので、内蔵照明の場合は特に困ることはない(a, b)。 ところが普通に作業するには十分なwdがあっても(c)、リングライトを装着したとたんにwdが狭くなって急に作業がしづらくなることがある(d)。こんな場合は、補助対物レンズの0.5倍ないし0.7倍あたりを装着すると(e)、wdが広がって作業が楽になる(f)。ただし、総合倍率はその分低くなる。 |
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ニコンやオリンパスだと、普通はA.L.5とかA.L.7と記された補助対物レンズが標準オプションにある。A.L.はauxiliary lens、5とか7という数値は0.5倍、0.7倍という意味だ。ネットオークションなどにもしばしば出品されている。ただし、内径に何種類かあるので確認が必要だ。 | |||||||
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