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日曜日に三重県北勢町の沢沿いでキヒラタケを採取した(a, b)。雨上がりのためか、かさ表皮を覆う毛はベッタリと張り付いていて、縁以外では目立たなかった。背着生のため子実体のヒダ側かさ中央部には、柄のかわりに綿毛状の菌糸塊がみられるだけだった(d)。 カバーグラスにたっぷり落ちた胞子紋をそのまま水封してプレパラートを作成したので、胞子の動きが止まらず、まともな胞子画像を得られなかった(e)。胞子をカバーグラスにごくわずか付着させ、それを微量の液で封入すれば、こういったことは起こりにくい。胞子は非アミロイド(f)。 |
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ヒダに縁シスチジア様の組織をもつこともあるが、持ち帰った子実体ではそれはみられなかった(g)。ヒダ実質は類並列型(h)(雑記2006.3.8)。担子小柄をつけた担子器は見つけられなかったが、(偽)担子器の基部にはクランプがある(i)。子実層托の菌糸をはじめ(j)、かさ表皮(k)、かさの毛(l)の菌糸は、どこをみてもクランプが豊富にある。 | |||||||||||||
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日曜日(12/4)三重県から高速道路を走って帰宅途中、pm2:30頃東名高速の裾野あたりを走っていた。突如電光掲示板に「事故。大井松田IC 厚木IC間通行止め」と表示された。次のインターは裾野、その次は御殿場だった。どうしたものか決断する間もなく裾野ICを通り過ぎた。 かつて高速道路上で突然の事故による通行止めに遭遇し、回避するまもなく渋滞に巻き込まれた。そのまま最寄りのインタチェンジから一般道に降ろされたが、なかなか進まず結局半日足止めを食らったことがある。となると、大井松田ICはひどい渋滞が発生する。そこで、急遽御殿場ICで高速を降りた。一般道を少し走り、東富士五湖道路に入り、そのまま中央自動車道河口湖線から大月を経て都心に向かった。逆光の富士山が美しかった。 休日午後の中央自動車道は慢性渋滞街道。刻々入ってくる渋滞情報を参考に走路を選び、午後7:00前には帰宅できた。すぐに交通情報を聞くと東名高速はまだ通行止めが続き、大井松田IC近くはひどい渋滞が続いていた。早めに経路変更をしてよかったと思った。 |
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先週の土曜日(12/3)、静岡県の浜岡砂丘から中田島砂丘にかけて、仲間五人で浜のきのこを観察した(a)。折しも強い雨風のため、浜岡砂丘では傘もまともに使えない状態だった。スナヤマチャワンタケは例年より発生が少なかった(b, c)。コナガエノアカカゴタケは数本を数えただけで、よい状態のものはなかった(d)。その一方で、ナガエノホコリタケ(e)やアバタケシボウズタケ(f)などのケシボウズタケ属は多数発生していた。
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午前中はひどい悪天に悩まされたが、午後になると雨もやみ浜を歩くのが楽になった。ケシボウズタケ属については、新たな種はみられなかったので、ほとんど採取しなかった。ほかにヒメツチグリ属、ショウロなどもみられた。夕方、桑名インターを降りて、三重の菌輪館に向かった。 | |||||||
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10月末の定期点検の折りに、ノーマルタイヤの一本に深い傷が発見され、直ちにタイヤ交換をするように勧められていた。接地面も摩耗して残り溝も少なくなっていたので、高速道路を走ることになる前にスタッドレスタイヤに交換して、傷有りタイヤは廃棄するつもりだった。 昨日タイヤを交換しようと、保管してあったスタッドレスタイヤを台車に載せ、車に向かおうとした。このとき、ポリ袋に入ったタイヤ側面に引っかかりを感じたので袋を開けてみると、側面に長さ6cmほどの亀裂を見つけた。ノーマルタイヤに戻した時には気がつかなかった。念のため、残りの三本のタイヤをチェックしてみると、もう一本にも4cmほどの亀裂がある。いつバーストしても不思議はない。もはやこの冬季タイヤでは走れない(雑記2011.7.4)。 あきらめて、タイヤ館でスタッドレスを購入した(14万円超の緊急出費)。往路はホイール付きタイヤ四本をトランクに載せ、復路は新品タイヤを履いて、使い古したホイール四本を積んで帰ってきた。来春にまた新品のノーマルタイヤを購入してこの使い古しホイールに組み込むことになる。ノーマルタイヤとスタッドレスが同時に寿命を迎えることになるとは! 今日はこれから遠州灘に向かう。今夜は三重県泊まり。土日で700km以上走ることになりそうだ。天気は芳しくないが、そろそろ出発時刻になる。 |
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どうやらWindowVistaからWindows7への移行がほぼ完了。めんどうなnamazu(日本語全文検索システム)も予測していたより楽に再構築できた。ActivePerlのバージョンがキーだった。バージョンアップに必要な旧バージョンCDを捨ててしまったアプリに関しては、やはり導入できないものがいくつかあった。さらに、同一人が同一PCにインストールするにもかかわらず、違法コピーによる不正扱いとされ導入できないアプリもあった。それでも、なんとか日常環境が戻ってきて、おおむね順調に稼働しはじめたわけだが、あらたにふたつほど問題が発生した。 ひとつは、レーザープリンタが非対応のためWindows標準の汎用ドライバでしか動かない。このため、両面印刷や複数ページ縮小印刷などができなくなった。くだんのプリンタは、すでにメーカー指定の耐用限界を遙かに超えている。この件は以前から判明していたことなので、あきらめがつく。いずれ新たな機種を購入すれば解決するだろう(雑記2011.11.8)。
今ひとつは深刻だ。OSのバックアップツールAcronisTrueImageが全く使い物にならない。これまで使っていたのはHome11だがこれはVistaにまでしか対応していない。そこでやむなくHome2002を購入した。従来通りに普通にOSのバックアップができるとばかり思っていた。 |
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本郷図鑑の検索表に慣れるため、ムジナタケらしい(a)と聞かされていてもまずは検索を試みることにしている。いちいちハラタケ目の検索表(P20〜P23)から始めるのである。 このきのこはかさ上表皮をどう判断するかで悩んだ(b, c)。ささくれを上表皮とみなさなければ上表皮はふくらんだ細胞からなる短細胞被となりヒトヨタケ科におちる。ささくれを上表皮とみれば糸状の菌糸からなる毛状被または平行菌糸被となり検索表の22以降になってしまう。 この胞子の突起を発芽孔とみてよいのかも、自信がもてなかった(d)。細胞壁は厚みがあるようにみえる。両端に突起があるが、多分片方は発芽孔なのだろうと考えた(e, f)。濃硫酸で封入したときの変色は明らかだが、発芽孔とは断定できなかった。縁・側シスチジアはともに観察できた(g, h)。 |
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旧分類でいうヒトヨタケ科の概念もわからないため、結局索引から「ムジナタケ」の項をひいてしまった。ハラタケ目であろうことはわかるが、さてどの科に分類されるのか判らないことがけっこうある。そんな時安易に索引から「〜らしい種」の記述をみて同定しようとすることが多々ある。まだまだ検索表の使い方が理解できていない。検索表で調べるのに少し慣れてくるとスイスの菌類図鑑3巻P28〜P47と4巻P28〜P47の検索表も気になってくる。最近は分かる英単語が増え英語文の敷居が少しずつ低くなってきている。 (Y. A.) | |||||||||
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