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相変わらずイノシシの被害が激しい。借家の広い庭には芝や花壇が広がっていた(a)。10坪ほどの家庭菜園も作り始めた。ある朝、まるで耕したかの様にいたるところがほじくり返されていた(b)。深さ20cmあたりまで根こそぎひっくり返されていた。やがて1週間後には庭の半分以上がほじくり返されてしまった(c)。随所にイノシシの糞や毛も見つかった。 奇妙なことに、水仙類やルピナス類の部分をよけてほり返している(d, e)。家屋に近い庭木の周辺に被害はない(f)。近隣の里山との境界部にはあちこちにイノシシの獣道がある。借家裏の小川の畔にもイノシシ様ご専用の獣道がある(g)。小川の畔にはイチリンソウとニリンソウの群落がある。ここには時折踏み跡がみられるが、ほり返されたことはない(h)。 |
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隣近所の農家に話を聞いたが、イノシシ対策にこれといった決め手はないという。一時的であっても多少なりとも効果があればと、夜間青色LEDが不規則に点滅を繰り返す装置(l)を庭の菜園周辺に設置した(i)。太陽光で発電し(j)、LEDを点滅させる商品だ(k)。 その後も今日まで、庭の被害は相変わらずひどい状態が続いている。3日に一度は現れて庭のあちこちがほり返される。チャムクエタケの仲間もほじくり返された。10kgほどの重さの石など簡単にひっくり返されてしまう。しかし、点滅する青色LEDを設置した菜園の周辺では、従来の様なメチャクチャなほじくり返しはなくなった。今のところ、一定の忌避効果はあるようだ。 |
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車を20分ほど転がすとアカマツ混じりの杉林に小さな池がある。例年ここにはカンムリタケがでる。周辺は松枯れなどの影響で林の様子がすっかり変わり、林床も荒れてしまった。今年はもうカンムリタケはでないかもしれないと思っていたが、朝行ってみると顔を見せ始めていた(a〜c)。まだ子実層は未完成の様子だ。最盛期は2週間ほどさきだろうか。 周辺では樹液酵母の橙色が目にまぶしい(d)。林道脇にピスに手頃なキブシの枝が数本あったので、遊びがてら髄抜きをした。今年最初のピス採取となった(e)。 |
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深い亀裂と崩壊や落石で荒れた林道に何本か入ったが、それらの複数箇所にとてもよいモミ林があることを知った。しかし、車は気の毒なほど悲鳴を上げて走っていた。 [メモ] いわき市ではソメイヨシノが満開でどこに行っても淡いピンクがよく目立つ。一方、庭の草も畑もイノシシにほじくり返されてメチャメチャになってしまった。これといった決め手なし。 |
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早朝、先日観察したトガリアミガサタケ(雑記2012.4.12)、シャグマアミガサタケとフクロシトネタケの仲間(同2012.4.15)の成長具合を確認してきた。トガリアミガサタケはほぼ1週間経過したので十分成熟した子実体もできてきた。新たな発生も数個見られた。一方、数日しか経過してないためか、シャグマアミガサタケの姿形には全くといってよいほど変化が見られない。まだ4〜5日待たないと成熟しないのかもしれない。フクロシトネタケの仲間はわずかに変化が見られる。つるつるだった子嚢盤表面が何となく粉っぽくなってきた。子実層に胞子が形成されはじめたのだろう。このきのこも十分成熟するまでにはまだ数日は必要だろう。
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自宅庭にもクヌギタケ属のきのこが出ている。いよいよ春のきのこシーズンが始まったようだ。 | |||||||
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1月末にいわき市に転居して以来、レイノー症候群の発症が激しくて、痛みと硬直のため指先がまともに動かせない日々が続いている。ボールペンを握って文字を書いたり、顕微鏡の微動ノブを操作したり、プレパラートの作成には非常な困難がともなう。それが主因で顕微鏡には埃が溜まりがちだった。ようやく気温も上がりだしたので症状が少し軽くなってきた。 昨日コケの生えた腐朽木から出ていたきのこを持ち帰った(a〜d)。腐朽木はたぶんアカマツと思われる。指先を温めて騙しだましプレパラートを作り、このきのこを材料にプレパラートを作ったり、顕微鏡を操作してみた。パソコンのキーボードを叩くだけなら、指先が硬直した状態でも何とかなるが、実体鏡の下できのこを切り出すのはとても無理な相談だった。そこで、切片作りはすべて簡易ミクロトーム頼みとなった。これだと指を使わず掌で操作できる。 |
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ヒダは上生でやや密(d)。胞子紋は紫褐色(e)、胞子は濃硫酸でスレート色になり発芽孔が顕著になる(f, g)。縁シスチジア(i)、側シスチジア(j)があり、クランプも見られる(k)。かさ表皮は嚢状から細胞状(l)。ナヨタケ属 Psathyrella に間違いない。保育者図鑑の検索表からはイタチタケ亜属に落ちる。ムササビタケによく似ているが、側シスチジアが多数ある(雑記2011.11.15)。 | |||||||||||||
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後生大事に松本市から抱えてきた古いガソリンはやはりダメだった(雑記2012.3.28)。常識的に考えてもエンジンに使用するのは無謀といえる。最初の1週間ほどは何とかエンジンを動かせたが、次第に始動困難となり、ついにエンジンはうんともすんともいわなくなった。 そこで古いガソリンをすべて抜き去ってエンジンをばらし、シリンダーやピストンリング、点火プラグを清掃し、キャブレターも分解整備した。早い話オーバーホールである。新しいガソリンで動かしてみると、刈り払い機もチェンソーもすんなりと始動して、回転も安定している。古いガソリンは、キャブの分解整備などをする時に洗浄液として使うことになった。
[覚え書き:追加] |
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ここには画像の下におく文章をかく | |||||
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シャグマアミガサタケが出てきた。自宅から車で10分ほどの杉林にシイタケ農場がある。昨年の原発事故のため原木栽培は断念され、以後放置状態のままとなっている。仕事道脇にでていたシャグマはいずれも未熟な若い菌なので、撮影しただけで採取はしなかった(a〜d)。フクロシトネタケの仲間も10数個、かなり大きくなっがものが出ていたが、これも大部分がまだ未熟と思われた(e, f)。これらは、数日して十分成熟したら採取に行くつもりだ。
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埼玉県川口市に住んでいた頃には、未熟な子嚢菌でも採取して持ち帰らざるを得なかった。容易には現地を再訪問できなかったからだ。そのため、土や材を一緒に持ち帰って、自宅で何日も追培養してから胞子などの観察をしていた。しかし、追培養は失敗するケースも多かった。 今は全く事情が変わった。首都圏などの都会と違って、朝食前にちょっと出かけてきて成長具合を確認することができる。未成熟とわかれば、そのまま帰宅すればよい。 |
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磐梯吾妻スカイラインでは昨年10月にセンニンタケのミイラを多数確認したり、ミズゴケから出るキノコを何種類も見ているので(雑記2011.10.11)、今年も何度か訪問することになりそうだ。今月はじめに除雪が完了し、8日の開通日には雪の回廊が話題となった。通行料金は今年も無料となる。今日は雪の壁と温泉を楽しむつもりで出かけてきた。 福島市や二本松市では春霞のため山がぼんやりしていたが、山上はすっかり晴れて展望を楽しむことができた(a〜d)。ここ数日の暖かさのため雪の壁は急速に低くなっている。今日の午前中は台風並みの強い風が吹き、迂闊に外に出られない状態だった。路面は完全に除雪され冬季タイヤの必要はなかった。高湯温泉の共同浴場は250円で楽しめた。帰路、阿武隈洞周辺の石灰岩地を探索してきたが、収穫はゼロだった。 |
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早朝友人がやってきて、すぐ近くでトガリアミガサタケが出ていることを教えてくれた。友人の車に同乗して行ってみると、道路脇に5〜6個の子実体がでていた。 そのあとカメラを持って出直した。数日前に、そこから20mほど離れたイチョウ樹下を探索したばかりだった。マクロレンズと一眼レフを持って行ったのだが、オリンパスの一眼レフボディが故障を起こして使えなかった。写真はコンパクトデジカメのもの(a〜c)。 |
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調理してみて思いの外おいしかったシュンランを、記憶にとどめておくためにメモした。十分にゆでてから三杯酢に浸した物(d)は特に味わいがあった。袴の除去もせず採取したままの状態で天ぷらにしたものは、わずかだが袴がモシャモシャと口に残った(e)。しかし上品な山菜だ。 | ||||||
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自宅裏山を散歩がてらのんびり歩いていたら、久しぶりにカサと柄をもったキノコに出会った。一つはクヌギタケ属のきのこ(a〜c)、今ひとつはイッポンシメジ属のきのこ(d〜f)のようだ。よりによって三脚もなければ、採集袋ももっていなかった。コンパクトカメラの画像は半分がピンぼけだった。カサと柄を持ったきのこは、いわき市に転居してからまだ四種ほどしかない。
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髄をピスとして使えるキブシは遠目からもよくわかる花を多数つけている(g)。ふと脇をみるとタラの芽がずいぶん大きくなってきた(h)。側には養蜂家による地蜂の巣箱もある(i)。自宅に戻って、シュンランを摘んだ(j)。さっと熱湯であく抜きをしても色味はかわらない(k)。なお、袴の部分はツクシンボウ同様に筋が硬いので、調理する前に取り除く(l)。 | |||||||||||||
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昨日今日と暖かい日が続いたので、小沢沿いのモミ林やヤマザクラの周辺を何ヶ所も歩き回ってみたが、いずこもまだきのこの姿はない。シイタケ原木栽培跡の腐朽木にも子嚢菌はみられない。しかし、春は着実に近づいてきている。庭ではシュンラン(a, b)、カタクリ(c, d)、ニリンソウとイチリンソウ(e)、スミレ類(f)などの野草が最盛期を迎えている。 |
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ここ2週間ほど庭のツクシンボウを毎日100〜200本ほど摘んでは野趣を楽しんできたが、今日は食に適したものは10本ほど(g)、多量に出ているツクシンボウは既に食不適なものばかりになった(h)。近郊の小沢や湿地ではショウジョウバカマの群生がよく目立つ(i〜l)。 | |||||||||||||
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今年の寒さは特別だったらしい。県立いわき公園ではツバキキンカクチャワンタケがようやく最盛期をむかえ(a)、他にはタマキクラゲ、ヒメキクラゲ、ツチグリくらいしか見られない。一方、公園のアスファルトを突き破ってツクシンボウがたくましく伸びている(b)。近郊の石灰鉱山跡では石灰砂利を押しのけてフキノトウが顔をだしている(c)。 さて自宅の庭ではようやくケコガサタケ属 Galerina の仲間とおぼしききのこがでてきた。といってもたった一つで、かさ径6mm足らずの小さなものだ(d, e)。3月に入って急にイノシシの出没が激しくなり、自宅の庭はいたるところで掘り起こされ、まるで畑を耕したようになってしまった。自宅農園の畝も壊され、ジャガイモや苗はほとんど全滅した。ヨモギの根本から出ていたチャムクエタケの仲間も足蹴にされてほとんど全滅した。さらにあちこちに糞を残している(f)。 |
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近郊のシイタケほだ木跡にも、サクラ樹下にもまだ子嚢菌の姿は全くない。 | |||||||
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昨日は異常に発達した低気圧のため全国的に大荒れの一日だったようだ。よりによってつくば市で打ち合わせの予定が入っていた。常磐自動車道の水戸以北無料化も3月末で終わってしまったし、ガソリン価格も激しく上昇しているので、ハイオクガソリン仕様のフォレスターを使うのはやめて、レギュラーガソリン仕様の軽自動車でもっぱら国道六号線を南下した。常陸那珂ICから常磐道に乗ったが、往きはまだ雨も降らず強風もさほどではなかった。 午後3時過ぎに(独)森林総研を出るときはまだ小降りだったが、次第に雨も風も激しくなって、小さな車体は右に左に大きく振られ、視界も次第に悪くなってきた。例によって日立市周辺を抜けるのにひどく難儀した。北茨城市からは国道六号線も流れ出したが、嵐の方はますますひどくなり、何度か車の前を飛来物が舞った。バイパスでは水たまりで車が浮くハイドロプレーニングが頻発した。帰宅したのは午後8時頃だったが、車のドアを開けたとたんにビショビショになった。夜中から明け方までひどく荒れ、家屋が軋んだが幸い被害はなかった。 |
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いわき市と伊達市を南北に結ぶ酷道(国道)399号線の周辺には古くからよく知られた名山がいくつもある。それらの多くには林道が途中まで通じているが、昨年の地震と原発事故のため、いまだに大部分は途中で通行止めになったり、立入禁止状態となっている。 二ツ箭山には国道脇に立派な駐車場があり、そこが登山基地となっている。登山道ではキノコには出会えなかった(a)。399号を北上し、吃兎屋山と猫鳴山に向かう林道に入り(b)、少し進むと堅固なゲートがあり「立入禁止」の標識が掲げられ(c)、登山口までも到達できない。このあたりは沢沿いにモミの大木が林立する環境で、足下には黄橙色の鮮やかなキノコが見られた(d, e)。さらに、399号を進み標高580mあたり「通行止め」の林道があって吃兎屋山方面に伸びている。ここは2kmも進まないうちに雪のため通行不可だった(f)。アカマツとコナラの良い環境が広がるが、相変わらず放射線量がとても高かった。 |
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このところ連日いわき市の林道を走ってみたが、大部分の林道で、突然の路肩崩壊や落石や倒木に難儀した。また、多くが通行止め、通行禁止、立入禁止、冬季閉鎖などの標識やゲートで閉ざされていた。地図上に道が描かれていても、どれひとつとして通り抜けられる林道はなかった。手持ちのチェンソーやスコップ、鉈程度の装備ではお手上げだった。 | |||||||
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