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「キノコのフォトアルバム」の画像表示枠を600X450ピクセルに変更した。このため古い画像は枠と画像の間に余白が生じることになった(a, b)。「フォトアルバム」を開始した2001年5月には、520X420ピクセルといえば標準的ノートパソコンでは画面いっぱいに表示された。しかし今や「今日の雑記」で標準の600X450ピクセルですら(c, d)、かなり控えめなサイズになってしまった。そうだからといって、膨大な量の古い画像をいじる気にはなれない。おまけに、古い画像についてはオリジナルを失っているから物理的にも不可能だ(雑記2006.3.17)。 膨大なファイルの該当箇所の文字列すべてを一括変更するには、perlやrubyのスクリプトを使うに限る。しかしperlやrubyとはすでに5〜6年ほど縁がない。どこまで覚えているか不安だったが、案ずるより産むが易しで、書き始めるとすぐに5〜6行ほどのスクリプトが完成した。デバッグも問題なし。このスクリプトをWindows上で実行すると、すべてのhtmファイルの該当箇所の変換作業は数分間で完了した。ファイルを一つ一つを開いて修正したら1週間あっても足りない。 |
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まだ残暑はすさまじいが、作物の収穫期に入り再びイノシシが頻繁に現れ始めた。道路から庭、畑まですっかり掘り返されて、あちこちが再びボコボコになってしまった(e, f)。 | |||||||
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きのこ標本は年に二回すべての除湿剤を交換してきた(雑記2006.11.14)。今年は引越のゴタゴタのあおりを受けて、6〜7月に行う除湿剤の入れ替えが9月にずれこんでしまった。箱の蓋を開き、チャック付きポリ袋の除湿剤を交換し始めて驚いた(a, b)。今年採取したきのこのうち40数点が湿気でフニャフニャになり、3点ほどの標本は完全に腐敗しきっていた(c)。フニャフニャ標本はあらためて紙袋に移して、急いで乾燥機にかけた。これが結構面倒だった。 多量の紙袋入り標本を短時間で乾かそうと乾燥機内部に置いた熱源のスイッチを強(600W)にした。原則は弱(300W)で運用する仕様だ。案の定、熱源本体が異常高温となって非常停止してしまった。そこで急遽側面に穴を開けて、熱風だけを内部に送り出す方式に変更した(d)。さらに前面を強化ガラスに変更した(e)。特注ガラスは送料込みで約8,000円也(同2012.8.24)。 |
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刈り払い機は器械整備屋さんに修理してもらった。キャブレターのオーバーホールが必要だった。燃料ホースやフィルター、プラグなどが主因ではなかった(雑記2012.9.14)。 昨夜は久しぶりに激しい雨が降ったが、短時間だったせいか雨量としては微量だった。 |
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昨日センニンタケが気になって磐梯吾妻スカイラインに行ってみた。今年は発生数も大きさもやはり芳しくない(a〜c)。ちょうど1週間ほど前に見た子実体はみな腐りきっていた。タマテングノメシガイやフサクギタケ、フウセンタケ属などはまだ出ていた(雑記2012.9.11)。 標高1,600mの湿原を後にして、帰路は田村市都路から川内村に向かった。川内村は相変わらず乾燥してきのこはとても少なかったが、沢スジにはセンボンキツネノサカズキが出始めていた(d, e)。沢の周辺は放射線量が高く、0.80〜2.2μSv/hほどあった(f)。 |
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昨日は終日風が強く、空には積雲や積乱雲が激しく動いていた。しかし、結局雨は全く降らなかった。倒れた稲穂がやけに目立つようになった。一部では稲刈りも始まった。 | |||||||
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昨日はいわき市草野地区の運動会に参加して一日を楽しんだ。昨年は原発事故に伴う放射線の影響であらゆる野外行事が中止になり、運動会も例外ではなかったという。それだけに今年は特に盛況だったようだ。隣接する中学校の広い駐車場は参加者の車ですぐに満杯になった。絹谷、馬目、下神谷、水品といった集落ごとの対抗戦は特に盛り上がった(a, b)。中でも玉入れは興味深かった。玉を投げ入れる人と専ら玉を拾って渡す人に徹底して分業化したチームが圧倒的な強さを発揮していた。しかし、真夏並の炎天下での運動会はさすがに疲れた。
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早朝の庭のきのこがかわり始めた。これまでは大部分がParasora(ヒメヒガサヒトヨタケ属)だったが(c)、ここ数日はConocybe(コガサタケ属)の方が多くなってきた(d)。刈り取った草を主体とした堆肥の山からはCoprinus(ササクレヒトヨタケ属)が次第に数を増してきた(e, f)。これらのきのこはいずれも非常に短命で、am2:30頃からカサを広げ始め、am5:00〜6:00頃に最もよい状態となり、am10:00頃にはほとんど姿を消してしまう。 [メモ] 堆肥の山の周辺をイノシシに派手にほじくり返された。そういえば夜中に激しい息を交えた不審な音がしていた。再び複数のイノシシが跋扈し始めたようだ。 |
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先日放射線高線量地域の飯舘村で採取したカラスタケ(a, b)を覗いて遊んだ(雑記2012.9.8)。保育社の『原色日本新菌類図鑑』ではイボタケ科に配置してあるが、子実層側にシワはあってもイボはない(c)。乾燥すると強くなるという「ヒジキのにおい」はあまり感じられなかった。 子実体は、熱を通すと真っ黒になり(d)、KOHでは暗緑色を帯びる。胞子もKOHで緑色を帯びる(e, f)。上掲書には「胞子はほぼ球形で,細かい疣をおび」とあるが、どうみても「微疣」とは言い難い。疣自体は確かに小さいが、胞子サイズからみると相対的にはかなり大きい(f)。 子実層(g, h, i)は分かりにくく、担子器(j, k)は細長い。菌糸にはクランプがある(l)。きのこはしっかりして弾力性もあるが、骨格菌糸はなくmonomitic(一菌糸型)のようだ。 |
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[メモ] 今日は地区の運動会。あらかじめ配布されたプログラムには綱引きのメンバーとして名前が印刷されていた。今年は市議会議員選挙があったため日程が若干ずれたという。 昨日のNHKテレビによれば、いわき市民の数は住民票上は激減しているが、市内居住者の数は2010年当時より10〜15%ほど増えているという。原発事故による避難者と原発関連の作業員、「除染」関連の作業員が多量に流入しているためらしい。確かに、スーパーマーケットも、道路も、病院もいつだって混雑している。こんなことは2010年まではなかったという。 |
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「フォトアルバム」については、いろいろな経緯があって2006年頃から意欲を失い、2008年秋を最後に更新や追加をやめた(雑記2008.12.9、同2006.11.14、同2004.8.1)。しかし、いくつかのデータベースに登録されているためか、常時一定数のアクセスがある。 最近になって、複数の書籍・雑誌やサイトで「『きのこ雑記』より(引用)」としておかしな画像が取り上げられていることを知った。誤りを放置しておくわけにはいかない。そこで、同定ミスによる画像や非典型的な画像などから少しずつ手を入れて修正をしていくことにした。「顕微鏡下の素顔」についても、亀の歩みだろうが気づいたところから修正していこうと思う。 作業を開始すると、なんと「アルバム」のヤギタケの項にクロチチタケの画像が貼り付けてあった。どこで画像が入れ替わってしまったのだろう、これまで気づかなかった。他にも同じようなケースがあるかもしれない。 とりあえず、ここ数日の間にクロチチタケ、ヤギタケ、アオキオチバタケなどについて修正し、新たにキショウゲンジ、タマテングノメシガイ、ネッタイベニヒガサ、オオシロカラカサタケ、ミズゴケタケなど9〜10種を追加した。 [メモ] am4:00に懐中電灯を携えて庭のきのこを見回った。すでにヒメヒガサヒトヨタケの仲間はすでにカサを広げており、釣り鐘状の幼菌まったくなし。一方、堆肥上から出ているマグソヒトヨタケの仲間は、同時刻に既にドロドロに溶けている。ハタケチャダイゴケはまだ蕾状態。 |
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昨日早朝、たぶん何もないだろうと思いつつ、広野町の五社山に行ってみた。五社山は自宅から30kmほど北にあり、広野町で最も高い山(標高685m)だ。山頂付近はミズナラ、モミ、ケヤキ、アカマツの樹林が広がり、樹下もすっきりしてとてもきれいだ(a)。 例年ならば今頃はきのこが豊富に見られるという。でも見かけたきのこと言えばコウモリタケだけで(b)、他には乾燥しきったベニタケ属の虫食いきのこが数個あっただけだ。 去年に引き続き、相変わらずハイカーの姿は全くない。いまだに放射線量が高く、コウモリタケの出ていたあたりは地上1mで2.8〜3.5μSv/hあった(c)。南相馬市小高区某所の五十〜百分の一とはいえ、不安なしに遊歩道を歩ける線量ではない(雑記2012.9.8)。 |
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[メモ] 自宅近くの田圃は稲穂が頭を垂れている(d, f)。中には、雑草だらけの田圃もある(e)。 自宅玄関前の放射線量0.14μSv/h、室内0.08〜0.11μSv/h、庭の小川の周辺0.23μSv/h、裏の杉林脇の落ち葉溜まり0.34μSv/h。1月末と比較してごくわずか低くなっている。 刈り払い機(新ダイワ)エンジン不調。プラグ交換し、キャブ調整、エアクリーナー清掃するも、回転安定せず。あとは燃料フィルターか燃料パイプの詰まりか。今日にでもチェックしてみよう。 |
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先日飯舘村でアリの頸部に子座をつくる虫草にいくつも出会った(雑記2012.9.8)。頭部と腹が黒く胸が赤いからムネアカオオアリのようだが、どのありもいかにも苦しそうな表情をして下あごで細枝に食らいついている(a〜d)。断末魔のあがきを見るような姿だ。頸部にできる子座は柄を持たず、アリが太いマフラーをしているかのように見える。 子座の断面をみると、埋生型の子嚢果の中には無数の子嚢が見える(g, h)。しかし子嚢はいずれも未熟で一次胞子すら十分にできていないようだった(i)。子座表面は褐色の組織に被われている(j)。アリの頭部を縦断してみると、内部には白色の菌糸が充満していた(k, l)。 |
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コブガタアリタケにであったのは初めてだった。虫草を覗いたのは実に久しぶりだった(雑記2006.7.27、同2005.5.24、同2002.8.22)。やはりふつうのきのことは異質の世界だ。 | |||||||||||||
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竹橋・星野・糟谷『石狩砂丘と砂浜のきのこ』が届いた。本文216ページには石狩浜で観察されたきのこについての詳細な記載ばかりではなく、浜の自然・地理と地質・海浜植物・昆虫・野鳥などについての紹介もあり、非常に興味深い多数の「資料」や「エピソード」、「コラム」「Topic」等がちりばめられている。これらは読み物としてもとても面白い。 著者・協力者以外に、コラムやエピソードなどに寄稿したメンバーは、細矢剛、橋屋誠、谷口雅仁、名部光男・名部みち代、北原涼子といった、きのこ関係者の間では全国的によく知られた人たちだ(敬称略)。彼らのコラムやエピソードを拾い読みするだけでも楽しくなる。 |
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予約者主体に頒布した限定出版だったが、まだ若干の余部もあるようだ。砂浜や海浜生の菌類に関心をもつ人にとっては必読書といえる。詳細はこのPDFファイルを参照されたい。 | |||||||
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磐梯吾妻スカイラインの湿原地帯周辺では、例年ならば今頃は多くの種類のきのこが多数でているのだが、今年はかなり様子が違う。湿原のミズゴケからはいまだにタマテングノメシガイ(a)、キミズゴケノハナ(b)、ミズゴケタケ(c)などがみられる。湿原脇の遊歩道の道脇にはまだ出始めたばかりのセンニンタケがいくつも見られたが(f)、小さなままカビに犯されたり、成長できずに腐ったものが圧倒的に多かった。ヤギタケ(d)やフウセンタケ属(e)も見られた。
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土湯峠の周辺ではひさしぶりに大きなカバノアナタケの菌核にであった(g, h)。周辺の森ではシロオニタケ(i)やスギヒラタケ(j)、カバイロツルタケ、ヒメコナカブリツルタケ、フクロツルタケ、テングタケがよく見られた。イグチ類はニガイグチモドキやウラグロニガイグチが多かったが、多くは白色系から黄色系のカビに犯されていた(k, l)。 | |||||||||||||
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