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北方菌類フォーラム『石狩砂丘と砂浜のきのこ』予約受付中 |
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昨日午前中川内村まで行ってみた。きのこの姿はほとんどなく、わずかにアミタケ(a, b)、ミネシメジ?(c, d)、ホウキタケの仲間(e)とベニタケ類、落ち葉分解菌くらいしか見られなかった。
昼に帰宅すると自宅前がヤケに賑やかだった。砂利トラックや重機などが道路に何台も駐車し、自宅の玄関に通じるコンクリート舗装通路の補修工事が行われていた。先日の建物解体工事(雑記2012.6.13〜同6.30)の折に、重量級の産廃トラックや大型重機のために、通路舗装部が壊れたり沈下してしまった。この部分の補修工事が急に始まったのだ。このため、車を自宅の敷地内に入れることができない。庭には再び作業用トラックが乗り入れ、舗装関連の資材が積まれて、デコボコはさらに激しくなった。
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初日の工事は段取りとコンクリートを流し込む直前の状態で終わりになった。重機も道路に残された。今日コンクリ―ト流し込みが行われるらしい。 二階建て部から切り離された母屋の外壁はまだ合板を打ち付けただけの状態だ。この部分の工事も7月中には始まるという。まだしばらくは落ち着けない日々が続くようだ。 |
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昨日神奈川県の命の星・地球博物館まで行ってきた。きのこ観察会には長野県や新潟県、富山県からの参加者もあり、思いのほか多くの参加者があり盛況だった。菌類担当の学芸員Oさんに会うのも久しぶりだった。Oさんもボランティアの皆さんも、Dさんのあとを受けて精力的に楽しく活動している様子が感じられた。 きのこの発生は少なく、テーブルに並べられた採集品にも大型菌は少なかった。博物館の入り口前の芝生には小さなきのこが多数でていた(a, b; c, d)。観察地にはクモタケがやたらに多かった(e)。午後は皆さん、熱心に顕微鏡を覗きながら観察・研修に励んでいた(f)。 |
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それにしてもやはり箱根の麓の入生田は遠い。昨日はam3:30に自宅を出発して、博物館に到着したのは10:00過ぎだった。筑波あたりまでは雨だったが、観察地では雨も上がり、午後には青空も見え始めた。持ち帰った標本はごくごくわずかだった。 | |||||||
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今月3日に公園から持ち帰った白色系のベニタケ属は、紙袋に入れたまま冷蔵庫に放置してあった(a, b)。昨夕取り出してみると、かなり乾燥気味で硫酸鉄、グアヤク、フェノールというベニタケ科の(呈色反応)試薬御三家を滴下しても、なかなか変色しなかった(c)。新鮮な状態なら5〜10分で変色が起こり始めるのだが、25〜30分ほどしてようやく変色し始めた。 ヒダには縁シスチジア、側シスチジアがあり、両者はサイズも形もよく似ている(e〜g, i)。カサ表皮は細長い糸状の菌糸が匍匐したり絡み合ったりして、随所から立ち上がっている(h)。先日はヒビワレシロハツかもしれないと書いたが(雑記2012.7.5)、むしろツギハギハツに近いようだ。 |
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終日降り続いた雨のため、建物解体跡の更地がすっかり湿地になってしまった。うっかり足を踏み入れると泥に足を取られて偉い目に遭う。道路から玄関に続く舗装通路も重機の重みですっかり沈み、流れの淀んだ川と見間違うほどだ。あぁ〜解体作業。 いまam3:00、今日はこれから始発バス(am4:00 いわき駅発)に乗って神奈川県博行き。いわき市では止んだが、神奈川はどうだろう。現地到着はam10:00過ぎ頃だろうか。 |
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きのこのヒダ切片を低倍率でみていると、なぜかときおり「草刈りをしなくては」という強迫観念におそわれる。ヒダの先端が丸くてシスチジアが無いあるいは目立たない切片をみている時に生じることが多い。なぜだろうと思っていたが、どうやら理由が読めてきた。 ヒダ切片の形(a, b)がチェーンソーの刃の部分を連想させるらしい(c, d)。チェーンソーは川口時代はたまにしか使わなかったが、福島県の林道ではしばしば使うようになった。だから刃がなまくらになりやすい。ハスクバーナとタナカの二台をフル活用しているが、川口時代とは比較にならぬほど交互にソーチェーンの目立て(刃を研ぐ)が必要になった。 このソーチェーンの目立てが刈払い機の刃の目立てを想起させる。普段はチップソーを使っているが、この刃は石にあたるとチリチリと音を立ててやがて切れなくなる。そこで新しい刃に交換する。刃先の丸くなった古い刃をどうするか。1枚500〜4,000円の刃を簡単に棄てるわけにはいかない(e)。目立てをすれば再度使える(f)。ところがこれが結構面倒でコツがいる。 チップソーの刃は超合金で硬いので普通のヤスリでは研磨できない。グラインダーにダイヤモンドホイールを装着して研磨というか研削する。当初はしくじって、刃先を飛ばしたり、かえって切れなくしてしまったこともあったが、最近はすっかり慣れた。ヒダ切片→チェーンソー→目立て→チップソー→草刈り。なにか、風が吹けば桶屋が儲かる、みたいだ。 |
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福島県立図書館は福島市にある。普段はもっぱらいわき市立図書館を利用しているが、昨日は県立図書館まで行って資料等を借りてきた。図書館は美術館と両翼をなして並び、その周辺には広大な庭園が広がっている。昨日は庭園にも裏の信夫山にもきのこの姿はほとんど無く、カメラも採集道具も全く出番はなかった。 帰路は国道114号線を経て川俣町の山木屋地区を通り、国道339号線を南下するコースを選んだ。両国道とも原発事故以来、放射線高線量路線として全国的に有名になってしまった。川俣町山木屋から浪江町上津島、葛尾村のあたりを通過していると、車内でも線量計が四六時中けたたましい警報音を出しっぱなしだった(雑記2012.6.13)。 幅が狭く屈曲の多い酷道399号線の道路脇にはコナラ林のとても良い環境が広がっているが、昨日もなぜかきのこの姿はほとんど見られなかった。このあたり車の通行量は非常に少なく、川内村までに出会った対向車は数台だった。途中ずっと続く周囲の景観は、かつての田園風景とはまるで異なり、およそ心和むものとは縁遠いものとなってしまった。 |
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近くの溜め池と国宝の阿弥陀堂の芝生を散歩した。相変わらずきのこは少ないが、Amanita(テングタケ属)、Inocybe(アセタケ属)、Russula(ベニタケ属)などが見られた。 Amanitaはヘビキノコモドキのようだ。若い成菌(b)とやや老熟した菌(a)が新鮮な姿をみせていた。Inocybeは老熟した大きな菌(c)と小さな幼菌(d)では、大きさに大人と幼児くらいの差があった。いずれも柄の基部が軽く膨らんでいる(e)。キヌハダトマヤタケないしオオキヌハダトマヤタケの可能性がある。Russulaは大きくてしっかりしていた(f)。ヒビワレシロハツかもしれない。 |
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少し離れたコナラ・ミズナラ林ではザラエノハラタケ(g)、ツチダンゴの仲間(h, i)に出会った。また自宅近くの雑木林ではオオツルタケ?(j, k)、ヌメリニガイグチ?(l)なども出始めた。いずれも胞子紋すら確認していないので種名についてはかなり怪しい。
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スギ林下の遊歩道にカサ頂部が突出した淡い茶褐色のきのこが群生していた。掘り出してみると、ウッドチップから束生している。カサは吸水性があり乾くと条線は消える。カサ肉はもろくて薄く、ヒダは疎で横脈がある。柄にはクモの巣膜の名残はなく、やや扁圧され内部は中空。 肉眼的な特徴から保育者図鑑にあたると、フウセンタケ属のトガリニセフウセンタケの解説とほぼ符合する。観察会などの現地仮同定ではきっとトガリニセフウセンタケにされてしまうんだろう。せいぜいのところ、胞子くらい覗いてみようかとなればしめたものだ。 図鑑によれば胞子は「楕円形」。しかしこのきのこの胞子はアーモンド形〜紡錘形だ。あれあれと思ってヒダ断面を切り出してみると、嚢状の縁シスチジアとフラスコ形〜便腹形の側シスチジアがある。図鑑のトガリニセフウセンタケには「明瞭なシスチジアももたない」とある。 |
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どうやらCortinarius(フウセンタケ属)ではなく、Galerina(ケコガサタケ属)のようだ。胞子盤の有無はやや不明瞭だが無さそうだ。菌糸の大部分にクランプは見られないが、担子器にはベーサルクランプがある。フユノコガサ亜属のきのこかもしれない。 胞子は表面が微疣に被われるが、KOHで封入して10分間ほど放置すると、胞子の表層が袋のように本体から浮き上がってきた。まるで上着を脱ぐかのようだ。 [メモ] FM専用屋外アンテナを屋根に設置した。結果として2系統のFM受信環境ができた。 |
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早朝、食事前にいわき市の新舞子浜を歩き回った。砂地にはほとんどきのこはなく、スナジホウライタケばかりがやけに目立った。昨年の大津波から既に一年以上経過するが、ケシボウズタケやスッポンタケ類は相変わらず全く見あたらない。海浜までは車で15分ほどの距離なので、朝の通勤ラッシュ前am6:00には帰宅していた。 アカマツ防風林にもきのこの姿はほとんど見あたらない。唯一出会ったのがカサが真っ白で、柄に黒い斑点のあるきのこだった。これも大部分は干からびたり虫に食われて、まともな姿のものはふたつしかなかった(a, b)。海浜防風林でツブエノシメジに出会ったのは久しぶりだ。 |
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この子実体には縁シスチジアはあったが、側シスチジアはなかった。縁シスチジアにはフラスコ型のものは少なく、多くは先端の膨大した棍棒型だった。さらに柄の基部は虫に食われてボロボロになっていたので、残念ながら柄の基部や菌糸束に出るシスチジアは確認できなかった。 | |||||||||||
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昨日午前中川内村のコナラ林に出かけた。ちょっと近所までというつもりでチェーンソーは積まなかった。通いなれた林道を進んでいくと、次第に路面が荒れはじめ、ついに倒木に道を遮られた。先日の豪雨の爪痕だ。あ〜ぁ、チェーンソーさえあれば通れたのに・・・。 どこもやはりきのこの姿はほとんど無かった。出会ったきのこといえば、アミタケ?(a, b)、ウラベニガサ属(c, d, e)、フウセンタケ属(f, g, h)、キツネタケ属(i, j)くらいのものだった。 |
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立ち枯れのコナラから出ていたウラベニガサ属は(c)、下側から見ると柄が大きく湾曲して上に向かっている(d)。あらためて樹皮を剥がしてみると、柄は上から垂れ下がっていた(e)。また、数本まとまって出ていたキツネタケ属の下をみると、落ち葉が胞子紋で真っ白になっていた(j)。 | |||||||||||
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川口市に住んでいる頃からテレビはあまりみない。みるのはニュース、天気予報、そして「笑点」くらいだった。いわき市に転居した今も変わらない。ところが、自宅借家のある地域は地デジ難視聴地域だ。TVがまともに映るかどうかは、その時の電波様のご機嫌次第となる。 おっ、今日はニュースがまともに見られるぞ、などと思っていると、突然モザイク模様が入り音声が飛び飛びとなる。次第にモザイクは広がり音声は引き裂かれる(a〜d)。やがて画面全体がモザイクだらけとなり(e, f)、音声はまったく意味不明となる。たまには終日安定してニュースなどをみられることもある。アナログ用のTVアンテナは既に撤去されていた。 |
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テレビはまだしも、FM放送がまともに受信できないのは困った。土曜日14:00〜16:00NHK FMの「ラジオマンジャック」や音楽がまともに聞けないのは辛い。そこで高感度のFM専用屋外アンテナを購入して、古い高品質な専用FMチューナーを繋いでみた。すると、予想外にきれいな音が出た。このアンテナは床の間の梁から吊すことになった。 | |||||||
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