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北方菌類フォーラム『石狩砂丘と砂浜のきのこ』予約受付中 |
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7月8日神奈川県の入生田での観察会で採取したものである(a)。土壌からの発生と思ったが針葉樹の球果からも発生しているので土壌中に腐朽木があるかもしれない。土にまみれていため水で洗浄してから観察したがそれでも除去できず十分な観察ができなかった。子嚢盤の構造、剛毛が髄層から出ているのかどうかの確認が出来なかった(b, c, d)。ただ胞子をみてびっくりである。Scutellinia(アラゲコベニチャワンタケ属)の胞子って丸かった? 別の個体でも確認してみたが間違いなく球形で、半球形の疣に覆われている(e, f)。 |
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大谷博士「日本産盤菌類ー目から属までの検索表ー」で検索すると間違いなくアラゲコベニチャワンタケ属となる。信頼性の高い国内のチャワンタケサイト「Discomycetes etc.」に1種だけ球形胞子の記述のものがあった。 チャンスがあれば生標本をもう一度じっくり観察してみたいものである。 (Y. A.) |
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早朝広野町の五社山を歩いた。この山は放射線量がとても高く、いつ行っても人影はほとんどない。線量計がずっと賑やかだった。人ばかりかきのこの姿もほとんどなく、立ち枯れの樹木についたMicromphale(サカズキホウライタケ属)のきのこが唯一のものだった(a)。 この山では三森山で味わったのと同様の症状(雑記2012.5.1)に悩まされことがあった。カメラやバッテリーが突如不調をきたし、現地から5〜6kmほど離れるとようやく正常に戻った。そこで、昨日は予備ボディ1台と予備バッテリーを4つ持って行った。Micromphaleを撮影中に、一瞬カメラ背面の液晶画面が消えた。またかと思ったが、レンズの直前を落ち葉が落下したのが原因だった。カメラにもバッテリーにも異常は全く起こらなかった。 |
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帰路主要幹線近く、林道の道ばたにはいくつかのきのこが見られた。ヤグラタケ(b)、アカハテングタケ(e)、ガンタケ(f)、Amanita不明菌(c, d)、ヤマドリタケモドキ(g)、シロイボカサタケ(i)、イグチの幼菌(h)、ケロウジの仲間(k, l)などがあった。ウスタケ(j)がまだ出ていた(同2012.5.28)。 昨夕東京から友人がやってきて、今朝am4:00いわき駅発のバスで慌ただしく帰京した。目的は野生ホタルの鑑賞。首都圏で見られるホタルの多くが養殖ホタル、あるいは他所から持ち込まれたホタルだが、わが家の周辺で見られるヘイケボタルはいわば地物だ。この2週間ほどよく見られたが、昨夜あたりから数が急に減ってきた。自宅横の小川ではついに見られなかった。しかし、野生の地場ホタルを鑑賞した友人は、満足して帰って行った。 |
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昨日家の外装工事が始まることになっていたので、早朝やや遠くのフィールドに出かけた。前日に引き続きとても蒸し暑かった。しかし、出向いた先にはどこもきのこはほとんどなかった。出会ったのは、カバイロツルタケ、カワリハツ、オオホウライタケ、小型の落ち葉分解菌、硬質菌くらいだった。軟質菌はいずれもあまり状態のよいものではなかった。 昼過ぎに帰宅してみると、家の外装工事はまだ始まっていなかった。ガソリンと時間を浪費しただけに終わってしまった。ここ数日はきのこを求めて外出しても無駄かもしれない。冷蔵庫に放置したままになっているきのこの処理をすることになりそうだ。 |
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休日に埼玉から来た友人らと4人で車を60分ほど走らせて阿武隈高原の公園を歩いてみた。大型のきのこがいくつか出始めていた。ウラグロニガイグチ(a, b)、アメリカウラベニイロガワリ?(c, d)、オオツルタケ(e, f)、カラカサタケの仲間(g, h)やツルタケなどが目立った。 帰宅してふと庭の一角をみると、小川の畔では相変わらずヘイケボタルが葉裏に休み、羽化したばかりのオニヤンマが羽の伸びるのを待っていた(i)。庭に目をやるとParasola属(ヒメヒガサヒトヨタケ属)の繊細なきのこが何種類か風に揺られていた(j, k, l)。 |
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昨日は転居して以来初めての猛暑だった。埼玉から来た友人らも去り、再びもとの生活が始まるはずだったが、今日から母屋の外壁外装工事が始まる。まだしばらくは賑やかな日々が続く。ヘイケボタルは相変わらず夜になると点滅しながら乱舞しているが、数が減ってきた。 | |||||||||||||
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川口市に住んでいた時は大型書店や専門店、博物館や専門機関は比較的身近な場所にあった。だから新刊書は書店巡りをすれば買おうかどうか判断することができた。新刊書以外や書店に並んでいない書籍、古書類、論文(集)等については、公立図書館ないし国会図書館、大学や専門的施設の図書館などで内容を確認することができた。そして、今後再び読む可能性があると思う本だけを購入してきた。だからネット上の書店等から和書を購入するするとき、内容の概要はすでにわかっているものばかりだった。 いわき市に転居してみてはじめて、こういった環境は大都市圏などに居住する者だけの特権であることを痛感するようになった。県内都市部に専門書店はない。最近の公共図書館はどこも無料貸本屋と化していて、話題の新刊書や古典的文芸和書はそろっているが、非和文書籍や専門書となると蔵書は非常に貧しい。いやでも書籍代は川口時代より出費が大きくなった。 福島県立図書館には、原発、原子物理学、原子炉工学、核兵器、放射線、3・11F1事故などに関わる文献や基礎資料は豊富に集積され、普通には容易には閲覧できない資料などもかなりそろっていた。しかし、もちろん菌類やきのこ関連の文献はお粗末だ。 |
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家から車で20分ほどのいわき公園と10分ほどの石森山を歩いてみた。Amanita(テングタケ属)がいろいろと出始めた。ヒメコナカブリツルタケ?(a)とその近縁種(b, c)、タマゴテングタケ?(d)、テングツルタケ?(e, f)、よくわからない種(g, h)、ツルタケ、オオツルタケなどがみられた。 芝からはオオヒメノカサ近縁種が群生し(i)、道の法面からはヤブレベニタケ類似種(j)をはじめ7〜8種のベニタケ属、チチタケ(k)、ナカグロモリノカサ?(l)、5〜6種のアセタケ属などが見られた。雨が降り、急に暑くなってきたことがきのこの発生を促したようだ。 |
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ここ数日、夜8:00過ぎになると自宅の北側10〜20mあたりまでホタル鑑賞に出かけていた。昨夜ふと自宅の小川に面した部屋の窓から外をみると、すぐ近くでホタルが点滅しているではないか。昼間、川辺に生えた葉の裏をみるとホタルがいた。ヘイケボタルのようだ。その存在に気づいてなかっただけで、おそらくずっと前から自宅の庭を乱舞していたようだ。 | |||||||||||||
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先日神奈川県立博物館前の芝生に出ていたイッポンシメジ属の淡黄色の小さなきのこ(a, b)は乾燥すると赤みが強くなった(c)。今朝はこの乾燥標本を観察した。ヒダの縁をみると白っぽい層がある(d)。ヒダの一部をKOHに浸すとたちまち黄色い色素が滲み出た。 ヒダの断面を切り出すと案の定、縁シスチジアが所狭しと密集している(h)。ヒダをフロキシンで染めてKOHで封入し、軽く押し潰してみると、縁シスチジアが明瞭になった(i, j)。とても長くて大きい。短いものでも長さ25μm、長いものでは60μmもあり、多くは40μmを超えている。カサの表皮細胞は平行に走る(k)。なぜか担子小柄をつけたものが非常に少なかった(l)。 |
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シバフウラベニタケ(Entoloma pulchellum)(保育社図鑑では Rhodophyllus pulchellus)だろうが、保育社図鑑には「縁シスチジアは25〜37×13〜14.5μm,こん棒形〜西洋なし形」とある。本標本のそれは多数密集し、ほとんどがこん棒形をしている。 | |||||||||||||
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昨日早朝、食事前に新舞子浜の周辺を歩いてみた。黒松防風林の中にはキシメジ科のきのこ(a)と小さな落ち葉分解菌しかみられなかった。浜に出ると相変わらずスナジホウライタケ(b)とナヨタケ属(c)のきのこがよく出ていた。海浜近くの公園のコナラ樹下にはイグチがでていた(d)。午後に自宅近くの石森山を歩くと、フウセンタケ属(e, f)とアセタケ属がよく出ていた。
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昨夜は夕食後、というか夜の宴会後に家の裏に出てみると、蛍が10数匹乱舞していた。酔った勢いで20〜30分ほど蛍の乱舞を見ていた。昨夜は一昨夜よりも数が多かった。 母屋の外壁外装工事のための足場が組まれた。じきに屋根と外装工事が始まるらしい。 |
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先日神奈川県立博物館前の芝生に出ていたイッポンシメジ属の濃色の小さなきのこ(a, b)を覗いた。ヒダは柄に対して、湾生〜上生もあれば、直生〜垂生もあり、多くは垂生気味の直生だった(c, d)。ヒダを一枚スライドグラスに寝かせて縁を見ると薄膜で円柱形〜棍棒状の縁シスチジアがみえる(f)。ヒダの断面を切り出して先端をみた(g)。ヒダをKOHで封入して押し潰すと明瞭に捉えられた(h)。担子小柄をつけた担子器がなかなか見つからなかった(i)。カサ表皮は黒っぽい色の色素を帯びた菌糸が平行気味に匍匐している(j)。KOHで封入すると菌糸がバラバラになった(k)。柄の表皮細胞も色素を帯びた菌糸からなる(l)。典型的なコキイロウラベニタケのようだ。
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昨日午前中に家のアスファルト部分の補修工事が終わった。補修済みのつぎはぎ道は速乾性とはいえ、今日の午前中くらいまでは車を通すことはできない。 夜8:00頃自宅横の小川脇を10mほど遡ると6〜7匹の蛍が点滅を繰り返しながら乱舞していた。手を差し出すと掌に蛍が捕らえられた。こんな近くにいたことに驚いた。 |
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