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昨夜珍しく採取してきたきのこを酒の肴にした。オオモミタケはクロマイタケと一緒に油炒め(a)。ニンギョウタケは茄子と一緒に煮物(b)。サクラシメジは厚揚げやコンニャク、にんじんなどと一緒の煮物(c)。タマゴタケは味噌汁に入れてみた(d)。調理はすべて Y. A. の手になる。 オオモミタケは歯ごたえこそ良いが味も素っ気もなく、マツタケ料理などの増量材と思ってきた。一緒に調理されたマイタケと比べると、味わいが乏しい気がした。ニンギョウタケは色々な料理によく合うようだ。サクラシメジは巷の人気ほどの味ではないように感じる。タマゴタケは油料理に合うと思ってきたが、幼菌を具にした味噌汁は意外とおいしかった。 |
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今am3:20。今朝は新潟フォーレに参加するためもうじき出発。昨日までに採取したきのこは胞子紋だけ採取し、本体は乾燥機にかけた。詳細な観察はフォーレから戻ってきてから。 | |||||
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昨日午前中に川内村を散策してきた。出発時は雨でどうなることかと思ったが、やがて小降りになり時折雨は止んだ。数ヶ所の斜面に入ったが、いずこもきのこが大発生していて、白いカビにおかされた子実体も無数に見られた。雨と気温の急降下で一気に発生したようだ。 美しい柄と鶯色の管孔部をもったセイタカイグチ(a〜c)、桜餅のような良い香りのアオイヌシメジ(d〜f)の群生が印象的だった。サクラシメジは柄が太くしっかりしていた(g)。ニンギョウタケはようやく出始めたようだ(h)。巨大なオオモミタケが相変わらず出ていた(i)。 他にも多数みられたのはシワチャヤマイグチ(j)、ハナガサイグチ(k)、キショウゲンジ、ニガイグチモドキ、ヤマドリタケモドキ、イロガワリ、アシベニイグチ、ダイダイイグチ、カラカサタケ(l)などだった。種名までわからないイグチ類は他にも7〜8種ほどあった。斜面によっては、大きなイグチの「死骸」が累々と横たわり、あたり一帯に異臭を放っていた。 |
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不思議とセンボンキツネノサカズキとコウボウフデにはひとつも出会えなかった。また、ドクツルタケやカバイロツルタケなどのテングタケ類、アイタケや色彩豊かなベニタケ類、モリノカレバタケの仲間など、どこに行っても夏のきのこが相変わらず多数発生している。フウセンタケ属もいろいろな種類が見られるようになってきた。 | |||||||||||||
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昨日は福島県の西南部にあたる南会津まで行ってきた。自宅からは片道170〜190kmほどある。例年と比較してきのこの発生は芳しくないという。昭和村では目的のきのこはみつからなかったが、相変わらずミズゴケの間にネッタイベニヒガサがよく見られた(e, f)。放射能騒ぎの昨年と違い、南会津町ではきのこ刈りの車が随所にみられたが、いずれもオケラ状態だった。 西郷村の観音沼周辺では、Russula(ベニタケ属)とHygrocybe(アカヤマタケ属)がわずかにみられただけだった。しかし、甲子トンネル周辺の山ではようやくサクラシメジ(c, d)なども出始めた。ここではキショウゲンジ(a, b)ばかりが異常発生でとてもよく目立った。 |
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自宅のある絹谷地区では、9月最終の土日に諏訪神社の例大祭が行われ、伝統芸能の獅子舞が奉納される。当日は新潟フォーレに参加のために、残念ながら獅子舞を見られない。三匹獅子舞はいわき市指定無形民俗文化財になっていて(g)、このところ夜になると練習に余念がない(j〜l)。わが家からは諏訪神社の灯りがよく見え、笛の音も聞こえる(h)。昨夜8:00過ぎに、神社の階段を上り(i)、練習風景を見学に行ってみた。非常にていねいで美しい舞だった。 | |||||||||||||
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今年は、じつによくシロテングタケに出会う(a〜f)。埼玉時代にはそう頻繁に出会えるキノコではなかった。2008年はやはりシロテングタケの当たり年で、あちこちでよく出会った。 このキノコ、テングタケ属の中では変わり者だ。ツボの破片を残したカサはヌルヌルし、柄に触れると白い粉にまみれてしまう。たいていはカサの縁にツバの破片が垂れ下がって残るが(a)、雨の後などはきれいさっぱり無くなってしまう(b)。幼菌を見ていると、真っ白なカサがこの下にあるとはとても思えない(c)。柄の基部は、しばしば棍棒状に長く地中に伸びている。 胞子はアミロイド(g)。ヒダ断面を切り出してみると(h)、子実層托実質が逆散開型であることがよくわかる(i)。カサを薄切りにして縦断面を見ると、表皮の部分には楕円形やら類球形の細胞がころがっている(k)。これはヒダの先端(縁)にも見られ、ツバの部分の組織と同様の形をしている。その下にはゼラチン状の組織があり、どこまでが表皮細胞なのか分かりにくい(j)。担子器はかなり大きく、対物油浸100倍(l)にせずとも十分よくわかる。 |
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am4:20、今朝はこれから一般道を走って会津地方の昭和村へ向かう。今度の週末に新潟フォーレに向かう経路も、昭和村まではこれからの行程と同じコースとなる。 | |||||||||||||
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昨日ホウキタケを2種ほど採取した。コアラホウキタケかなと思ったものは(a)、胞子表面が一面に長い棘に被われ(b)、担子器には小柄が四つある(c)。ということはコアラホウキタケではない。標本は鳥取大学のAさんに送った。ハナホウキタケを持ち帰ったのはさらに久しぶりだ(d)。胞子をコットンブルーで染めると表面に微細なイボがある(e)。担子器には小柄が四つある(f)。胞子を水封でみると、イボの有無は分かりにくい。それにしてもコットンブルーが強すぎた。
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昨日、ブナ・ミズナラ林にはきのこがほとんど無かったが、アキヤマタケが群生していた(g〜l)。前日の激しい雨にしっかり打たれたせいか、持ち帰ったきのこは非常に脆くなっていて、ヒダに触れると簡単に崩れた。それでもヒダ実質の並列型は明瞭に観察できた。 このところきのこの発生状況がなんとも変だ。コナラ主体の雑木林でも、たくさんのきのこが一面に発生している場所があるかと思うと、いくら歩き回ってもきのこがほとんど見られない場所がある。さらに多数出ている場所でも、やはり圧倒的に多いのは夏のきのこだ。 自宅庭のヒガンバナにようやく花芽がつき始めた。例年ならとっくに花盛りのはずだ。イノシシの害はさらに拡大して、集落一帯の農作物や庭の被害はすさまじくなってきた。 |
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昨日の雑記で少し触れたカラカサタケ型のきのこについてメモを残しておくことにした。9月22日のam6:00頃に気づいたときは、カサ頂部を除いて真っ白だった(a)。まだ雨が降っていて日差しはなかった。可動性のツバも白かった。am9:00過ぎに雨はやみ太陽が姿をみせたので、近場の山に観察に出た。pm3:00過ぎに帰宅すると、何とも妙な色に変わっていた(b)。幼菌は9月22日時点で既に赤褐色を帯びていたが、夕方になっても大きさも色もほとんど変わらなかった。 翌朝(9/23)am6:00にはカサ表面にはささくれが目立ち色も鮮やかになっていた(c)。幼菌だった二つの子実体(d)もすっかりカサを広げていた(e)。さらに、束生して重なり合ったヒダのうち、陽があたっていた部分と、陽があたっていなかった部分で明瞭に色が違っていた(f)。また、9/22朝は白色のカサに触れると黄色になり、すぐに赤色に変わったのに、9/23の時点では黄変現象は全くみられず、触れたり傷つけると直ちに赤変するようになった。 |
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ヒダには縁シスチジアしかなく、親ヒダのそれはこん棒型から便腹型をしている。しかし、子ヒダや孫ヒダの縁には先端に付属器のついた縁シスチジアがある(m, n)。柄上部にもシスチジアがあり、これもやはり先端に細い突起がついたものが見られた(q)。なお、クランプはない。 最初に見たとき、候補としてツブカラカサタケ、イロガワリシロカラカサタケ、ミイノヒガサタケなどを連想したが、変色性やシスチジアの形、日差しによるカサ色の変色性、胞子のサイズと形状などから、ツブカラカサタケとしてよさそうだ。 |
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昨日午後すぐ近くの石森山に再び行ってみた。一昨日見たきのこはほとんどが崩れたりカビにおかされていたが、新たにまた大量にいろいろなきのこが発生していた。結果的に50〜60mほどの範囲を動き回っただけに終わった。圧倒的に多かったのはシロオニタケ(a, b)、ヘビキノコモドキ?(c, d)、タマゴタケ(e)、コテングタケモドキ(f)だった。これらは数十個が狭い範囲に群生していた。シロテングタケ(g, h, i)も大きな子実体がいくつも出ていた。コビチャニガイグチ(j, k, l)の乱立する様をみたのは初めてだった。他にもテングタケ類4〜6種、イグチが10〜12種ほど、それぞれ多数でていた。何でもかんでも撮影したり持ち帰ってもどうにもならないので、撮影したのは出会ったきのこの数十分の一、持ち帰ったのは数種類となった。
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自宅の庭にも多数のきのこが発生している。昨日朝、イロガワリシロカラカサタケに似たきのこが遠くからよく目立った(m, n)。触れるとはじめ黄変しすぐに赤変する。夕方石森山から戻ってみると、カサ表面のざらつきは消え、色が全く変色していて驚いた(o)。
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自宅の周辺では、稲刈りで賑やかになり始めた。最近はどこもコンバインで作業する農家が増え(p)、稲刈り後の田圃に稲の束はみられない。しかしこの地区では農協に出荷しない小規模な田圃が多いせいか、手押し稲刈機を使う農家も多く、なかには昔ながらの手作業で稲刈りをする姿もあり(q)、刈り取った田圃には昔懐かしの稲架が並ぶ(r)。 | |||||||||||||
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一昨日家のすぐ近くの石森山でミヤマベニイグチを採取した(a)。保育社図鑑によれば、このきのこの胞子は「長楕円形で,表面にかすかな縦すじ模様がある」(p.281)と記されている。そして、検鏡図(p.277)には縦すじの描かれた胞子の図が掲載されている。 この縦すじはよほど注意深く顕微鏡を覗かないと、ほとんど気がつかないほど弱い。蒸留水(b)、KOH(c)、KOH+フロキシン(d)、メルツァー液(e)で封入して、油浸100倍の対物レンズで胞子表面に合焦した。メルツァー液は胞子表面に薄膜を作るため、縦すじがわかりやすくなるのだろう。斜光照明にすれば水封でも期待がもてそうだが、やってみなかった。しかし、対物40倍レンズでは、どうあがいても縦すじの識別はかなり難しい(f)。 |
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十年ほど前までは、顕微鏡を使ってきのこを観察する愛好家はとても少なかった。ましてや顕微鏡写真にいたっては論外だった。そこで、なるべく「安価な単眼顕微鏡と中古のコンデジ」で撮影した画像を主に掲載した(雑記2003.1.2、同2002.8.19)。 おまけに当時は自分自身のプレパラート作成や撮影の技術も稚拙だった。それもあって、「顕微鏡下の素顔」のミヤマベニイグチの胞子には、胞子表面のかすかな縦しわは全く捉えられていない。「顕微鏡下の素顔」の画像は、多くが2003年頃までのものゆえ、あまり芳しくない検鏡写真が多数載っている。これらは、おいおい差し替えて行こうと思っている。 |
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つい数日前まで、自宅近くではほとんどきのこが見られなかった。今朝自宅のすぐ近くの石森山に行ってみると、車道や遊歩道の両脇に多数のきのこが発生していた。 ハイカグラテングタケ(a〜c)、シロオニタケ(d〜f)、タマゴタケ(g, h)は大発生で、成長の各段階の展示場の様相を呈していた。ハイカグラテングタケは7月末に引き続いて二度目の発生となる(雑記2012.7.30)。7月には2日間にわたって朝夕2回現地に行って一つの子実体の成長を観察したが、昨日は狭い範囲に成長段階の異なる子実体が複数出ていた。 テングタケ類は、ツルタケ、カバイロツルタケ、コテングタケモドキ、アカハテングタケ、ヒメコナカブリツルタケ、ガンタケなど多種が多数出ていた。ちょっと見にはウスキテングタケに似たきのこがあった(i, j)。カサ表面には強い粘性があり、ツバはしっかりしていて、柄の表面は白色で繊維状にささくれ、基部は大きく膨らんでいる。 イグチ類は多数みられたが、カビで表面が白色となったり崩れたものが多かった。ウラグロニガイグチ、クリイロイグチ、アメリカウラベニイロガワリ、アシベニイグチ、ヤマドリタケモドキ、コガネヤマドリ、キイロイグチ、クロアザアワタケ、チチアワタケ(k, l)などを数えた。 |
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まさかこんなにきのこが出ているとは思わず、カメラと簡易三脚、採集袋を少々持って家を出た。ところがなかなか先に進めず、持ち帰ってきたのは5〜6種だった。午後から雨が降り始めたので再訪は中止した。採集したイグチ類はミヤマベニイグチだけだった。 | |||||||||||||
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