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日( )
2013年12月20日(金)
 
凄まじい被害:きのこ実験区全滅
 
 昼過ぎに雨も小降りになったので庭に出てみて唖然とした。駐車スペースにしている一画の北側一帯が広範囲に掘り返されひどい泥濘になっていた。深い長靴を履いても歩くのに難儀する有様だ。面積にして50〜60坪ほどだろうか。アンモニアを多量に撒いた区画や、馬糞を1トンほど積み上げた区画などを設けて、きのこ実験区にしていた場所が全滅してしまった。
 車のタイヤをイノシシに傷つけられたという話を、近郊で何度か聞いた。今回ひどく掘り返されたところから車までは60cmほど。このまま放置すればタイヤが傷つけられるおそれも現実化してきた。この区画の外延に張っておいたダミーの電気柵も壊された。
 昨夜はずっと強い雨が降っていた。獣にしてみれば臭いや音が雨でかき消されるので、集団で大胆に動き回ることができる。きのこ実験区ばかりではなく、玄関前から縁側のすぐ脇まで広範囲に掘り返されている。昨夜の被害面積は延べ100坪ほどになるだろう。
 今は狩猟解禁期間で、集落近辺では二〜三日に一頭の割でイノシシが捕獲されている。そのせいかここしばらくはイノシシの被害は比較的少なかった。昨夜は少なくとも7〜10頭ほどが出没している。電気柵強化にも限度がある。あ〜ぁ、どうしたものか。

2013年12月18日(水)
 
喪服 カビ
 
 この集落に住むようになってそろそろ満二年経つが、まだ集落全員の顔と名前が一致しない。先週末集落の構成員が亡くなった。今日の夕方は通夜。いわき市に移住してからは初の葬儀参加となる。わが身を省みるまでもなく、友人知人たちも高齢化している。またそのご両親の訃報も年々増えてきた。今後はますます喪服を着る機会が増えることだろう。
 古い民家は一年を通して湿度がとても高い。そのため、春から秋の頃、菌類標本やコケ標本がカビに犯されてかなり駄目になった。標本ばかりではなく、衣類や日用品もカビにやられる。昨年は衣料品や革靴、鞄、ファイルなどをかなり処分することになった。
 幸いなことに、滅多に着ることのない一張羅の背広や喪服は、わずかにカビにやられたがありがたいことに大事には至らなかった。しかし、ワイシャツや靴下は駄目だった。

2013年12月14日()
 
浜辺の防風林:ケシボウズだけ
 
 昨日は強い冬型の気圧配置のためいわき市の新舞子浜はよく晴れ上がっていた。クロマツ防風林を歩いてみた(a)。一昨年3月11日の大津波にも耐えたマツが次々に枯れ始めている(b)。コウボウシバなどがみられる砂地には(c)、相変わらずナガエノホコリタケが見られる(d〜f)。10月頃から顕著に目立つようになったが、この二ヶ月30〜60個の範囲で増減している。
 どれが10月に発生した子実体で、どれが最近発生した子実体なのか判然としない。かつて千葉県で観察していた時のように、ひとつ一つの子実体に識別票でもつけないとわからないかもしれない。なお、マツボックリからはきのこがほとんど出ていなかった。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 今日は日本菌学会関東支部の 第28回シンポジウム「見えない(見えにくい)生物の多様性を探る:様々なアプローチで迫る多様性解析」に参加予定。シンポジウム会場は国立科学博物館の講義室で午後1:30から行われる。プリウスで往路は一般道、復路は常磐自動車道を使う。例によって埼玉県南部のコインパークに駐車。懇親会には参加せず日帰りだ。

2013年12月13日(金)
 
乾燥リンゴとイノシシ肉
 
 今年もまた友人からリンゴを多量にもらった。例によってドライフルーツ作製器ばかりではなくきのこ乾燥器も総動員だ。今回はリンゴの皮むきは省略して薄切りにしただけで直ちに乾燥に回した(雑記2013.1.13)。(a)〜(c)は電源オンの直後、(a')〜(c')はそれから24時間後。
 今年一年を振り返ると、きのこは全般的に不作気味で、結局これといった収穫はなかった。したがって、きのこ標本作りに乾燥器はあまり使われなかった。
 
(a)
(a)
(a')
(a')
(b)
(b)
(b')
(b')
(c)
(c)
(c')
(c')
 このところ集落周辺では、連日ほぼ一頭のイノシシが捕獲されている。この界隈のイノシシからは現在30〜350Bq/Kgほどのセシウムが検出されている。昨年よりはかなり低くなってはいるが、出荷制限は解除されておらず、捕獲されたイノシシは公式には焼却処分される。
 県や市は野生きのこやイノシシ肉の自家消費を控えるよう呼びかけているが、効果のほどはかなり疑問視されている。昨日も超新鮮なあばら肉、もも肉などを分けてもらった。

2013年12月12日(木)
 
ドライブレコーダー
 
 以前から「JAFMate」で「ドラドラ」というドライブレコーダを薦めていたが、自分には全く関係ないものと思っていた。ところが、ここ半年ほどの間に何度も怖い思いをした。いわき市では原発事故後、無謀運転や危険運転による事故が急増している。
 右折車線から突然左折する車、上り坂の途中で急ブレーキをかけて突然停止する車、赤信号を全く無視して通行する車、などなど。いつ事故に遭遇するかわからない。その折にわが身の潔白を証する必要があるやもしれない。そこでドライブレコーダーを取り付けることにした。
 ドラドラはとても高価なので、@U-sKの製品を二つを購入して、アルト(a, b)とプリウス(d, e)のルームミラー左前方に、それぞれ吸盤で据え付けた(b)。電源はシガーソケットからとった。運転席からはミラーの裏になって視野にはほとんど影響がない(c)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f) 動画
 雨の中を走ってみた。画質は思いの外良い(f)。安価なタイプ(a)のビデオ画像(f:動画 24秒)でも対向車や前車のナンバープレートをはっきり読み取れる。カードが容量いっぱいになると上書きされていくが、事故などで強いショックを受けるとファイルロックされ上書きされずに残る。
 (a)タイプ[4,180円]と(d)タイプ[13,800円]とは3倍の価格差があるが、両者の間に画質・機能の差はあまりなかった。いずれにせよ事故など万一の場合以外にもいろいろ遊べそうだ。

2013年12月11日(水)
 
ビロードツエタケ属のきのこ
 
 9月にいわき市の沼の内弁天で採取したキノコである(a, b, c)。たったひとつしか発生していなかったが気になるものはやはり手がでてしまう。ビロード状のかさの美しさにひかれ写真を撮った。いい加減に採取したので根っこをギロチンしてしまった。
 かさ(d, e)と柄(f, g)の密集した針状の毛に感激し、初めて実体鏡での撮影をしてみた(d, f)。顕微鏡下でもほんとに美しく立派な針である。縁シスチジア、側シスチジアは少ない(h)。このきのこは顕微鏡観察時に水で封入したにもかかわらず泡の発生が多く観察に苦労した(i, j)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
 「きのこ雑記」でビロードツエタケを検索してみたら「今日の雑記」に自分の記録が載っているではないか。茨城県鹿嶋市の森で採取、顕微鏡観察したことなどすっかり忘れていた。ツエタケの仲間にビロードツエタケなるものがあるなどもすっかり忘れていた。
 ちょっと離れているとすっかり忘れてしまっている。   (Y. A.)

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