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土曜日(6/8)の早朝、駅前の友人の駐車場に車を駐めて、いわき駅から出発する高速バスに乗った。土日両日は東京農大で開催された日本菌学会の大会に参加。日曜日の夜8:00東京駅発のバスに乗りpm11:00にいわき駅前に戻った。15分も走れば家に帰れる。 なぜか電子キーにドアがまったく反応しない。そこで、キーを差し込んで運転席側のドアを開けた。ところがセルモータが一向に反応しない。ここでやっと気づいた。どうやらバッテリー上がりを起こしたらしい。室内灯でもオンにしたまま放置してしまったのかもしれない。 あきらめてタクシーで帰宅しようと思った矢先、JAFに加盟していたことを思い出した。早速会員証を引っ張り出してケータイから電話をして救援を依頼した。ありがたいことに10数分ほど待つとJAFの救援車が到着した。慣れているとはいえ実に手際よくエンジンがかかるようにしてくれた。この間20分ほどだった。寒くもなく雨降りでもないことがせめてもの救いだった。 この過程で、思いがけないことが判明した。バッテリが車に固定されていない! 単に台の上に置かれているだけだった。つい最近も、この状態でかなり荒れた林道を走っていた。いまにして思えば、よくまあバッテリが車から落ちなかったものだ。ボンネットを開けてエンジンオイルを補充したときにもまったく気づかなかった。今年1月の車検時にも見過ごされたようだ。知らぬが仏とはこのことだ。駅前からの帰路は坂道を避け、振動の少ない道を選び、恐る恐る走った。 JAF加入歴40数年になろうか。お世話になったのはこれが二度目、あるいは三度目だろうか。加入していることすら忘れていたが、昨夜はしみじみありがたいと思った。 |
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庭の馬糞堆から出るザラエノヒトヨタケは連日数を増している。以下は昨日朝の画像だ。 am2:30頃には柄の短い小さな蕾状態。真っ暗のため撮影はしていない。 am4:30には成長のピークに達する。しかし、まだカサの反り返った子実体は少ない(a)。 am7:30になると多くはカサがすっかり反り返り、既に崩れはじめた子実体もかなり出てくる(b)。 am9:30頃には大部分がヨレヨレになって倒れてしまい、カサは完全に崩れている(c)。 昨年の今頃には庭の芝のいたるところにコガサタケ属のきのこがでていたが、今年はとても少ない。先日も1本、昨日朝もまた1本だけ庭の片隅に姿を見せていたが(am4:30)、am9:30には干からび始めてすっかり萎れてしまい(e)、夕方には姿が見られなくなった。 |
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庭の馬糞堆も運んできた当日のそれと比較すると、すっかり沈み込んで小さくなってきた。今日はこれからまたサラブレッド調教施設まででかけて新たな馬糞をもらってくることにした。 | ||||||
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いわき市ではきのこがほとんど無い。五月の少雨と低温が大きく影響していると思われた。では、連日夏日に見舞われている中通り地方に行ったら、きのこも出ているのではあるまいかと思った。そこで、昨日、郡山から須賀川周辺の自然公園をいくつも回ってみた。 どこの公園もすっかり乾燥していて、ニガクリタケやヒナノヒガサすらない。かろうじてマツオウジが見られるばかりだった(c)。どこの公園でも松枯れが広がっていて、あちこちでヒトクチタケがよく目立った。きのこならぬ県指定天然記念物の「きのこ岩」が面白かった(b)。 |
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早朝いわき市の自宅を出るときは摂氏12度、寒くて車に暖房を入れた。約二時間後郡山市の公園に到着すると摂氏26度、とにかく暑くて参った。その二時間ほど後、須賀川市の公園では更に気温が上がっていた。福島空港周辺の玉川村の公園では、暑さのためついに歩く気力もなくなり、車に冷房を入れて帰宅の途に着いた。昼近くいわき市に戻る頃には再び涼しくなり、自宅周辺に戻るとひんやりしてきた。家の中は肌寒くて上着を羽織って昼食をとった。 「猛暑の中通り」、「涼冷の浜通り」を実感として味わった貴重な体験だった。冬暖かく、夏は涼しい。あらためていわき市は暮らしやすいところだと感じた。 |
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庭に電気柵を設置してから、今日で二ヶ月が経過した(雑記2013.4.6)。電気柵設置を契機にイノシシの被害はピタッと止まった。庭の草花は掘り返されることなく咲き乱れ、絶望的と思われていた畑の作物も順調に育っている(a〜d)。ところが、電気柵を設けなかった場所は相変わらず激しく掘り返された。そこで、この部分にダミーの柵を作った(e)。電気は通していないが、この柵を設けてからは庭の被害はまったくなくなった。しかし、周辺の田畑では以前と同様に相変わらず被害が続いている。田植えの済んだ田圃にも、ぼちぼちと電気柵が設置されはじめた。あと一ヶ月もすれば、集落のほとんどすべての田圃には電気柵が設置されることだろう。
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この一週間ほど、関東地方や福島市などでは暑い日が続いたようだが、いわき市の自宅周辺では夏日はおろか、連日ひんやりした日々が続いている。雨不足ばかりではなく気温が低いせいか、昨年の同時期と比較するときのこの発生はひどく悪い。 | ||||||
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いわき公園から持ち帰ったGalerina(ケコガサタケ属)のきのこを検鏡してみた。見た目も脆そうだが、実際にとても脆弱でヒダ切片やカサ切片を切り出すのが思いの外難しい。まずはルーペで柄の表面(b)と子実体の縦断面を見た(c)。カサ中心部の肉は厚い(c)。 胞子には胞子盤がある(d)。ヒダを寝かせて(e)、縁を見ると多数の縁シスチジアがある(f)。そこでヒダ断面を切り出した(g)。先端には確かにシスチジアがある(h)。数は少ないがヒダの側面にもシスチジアがある(j)。シスチジアはフラスコ型〜便腹型のものが多い(j)。担子器にベーサルクランプがあるかどうかはっきりしない(k)。カサ表皮は並列〜わずかに匍匐している(l)。広義のケコガサタケということになるのだろうか。 |
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馬糞堆からは今朝もザラエノヒトヨタケと思われるきのこが多数出ている。昼前には消えてしまうことだろう。また、庭の縁にはハタケキノコが多数出ている。 | |||||||||||||
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カバイロチャワンタケの托外皮は際だった特徴を持っている。肉眼で見るとただ白色系のゼラチン質だが、顕微鏡で見ると柵状に並んだ紐状の菌糸が整然と並ぶ。その基部には数珠を連ねたような構造が見られる。ところが、これを鮮明に捉えるのが意外と難しい。 今朝は托外皮の構造を何とか鮮明に捉えられないものかと悪戦苦闘してみた。肉厚でゼラチン質の柔らかいきのこは、薄切りにするのが難しい。なんとか薄い切片を切り出して水で封入したものの、托外皮の様子はよく分からない。そこでKOHで封入してみたがあまり事態は変わらない。コンデンサを思い切り絞るやや鮮明に見えた。メルツァー試薬で封入すると水での場合よりはわずかに見やすくなった。 ついでサフラニン、フロキシン、コットンブルーで封入してみることにした。きのこ観察では頻繁に使う手許にあった染料を使ったまでのことだ。コットンブルーはまるで役に立たず撮影する気にもなれなかった。フロキシンで染めるとかえって見にくくなった。サフラニンは何とか使えたが、水やメルツァーで封入してコンデンサーをかなり絞った状態とあまり変わりない。 いちおう子実層も覗いたが、KOHで封入すると胞子の輪郭がぼけて油球ばかりがやけに目立った(j)。メルツァー試薬で封入すると、逆に胞子の形は明瞭にわかるが油球などはかえって分かりにくくなった(k)。成熟していた割には胞子はあまり落ちなかった(l)。 |
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庭の馬糞堆からきのこが出てきた(雑記2013.5.29)。ザラエノヒトヨタケあるいはバフンヒトヨタケなどの仲間のようだ。今週もまた馬糞をもう一山もらいに行くつもりだ。 |
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いわき公園を歩いてみた。予想通りにヒロハシデチチタケは出ていたが、昨年より発生が遅く、発生量もひどく少ない(a, b)。コケの間からケコガサタケ属のきのこが多数でていたが(c, d)、ヒナノヒガサはたった1本見ただけだった(e)。昨年は至るところにヒナノヒガサの群落が多数みられたのに・・・。遊歩道脇に大きなハタケシメジが立派な株を作っていたが、誰かに蹴飛ばされたらしく、一部がもぎ取られかけらが数メートル先に転がっていた(f)。ほかに柔らかいきのこは何一つ見られなかった(雑記2012.5.28)。
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昨日も「やませ」のため午前中いっぱい寒くてひんやりしていた。海の方角から冷たい空気を帯びた白い魔物がじわじわとジワジワと押し寄せてくる。埼玉時代には「やませ」は「単なる知識」にすぎなかったが、ここいわきでは実感としてよく分かる。午後になってようやく「やませ」は去ったが気温はあまり上がらなかった。 | |||||||
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このところシイタケほだ場の腐朽木には黄色で類球形の頭部をもつ虫草がよく見られる。昨日も数個体を持ち帰ってきた。アリの胸部からばかりではなく、頭部からや、腹部から子実体を伸ばしているものもある。また、たった一つの柄を伸ばすものから、5〜6本の柄を伸ばすものもある。いずれも頭部と結実部との境界は明瞭で、子嚢果は斜埋生型で、孔口は表面にわずかに突出する。子嚢の先端は亀頭型で、二次胞子は紡錘形。マルミアリタケ(マルミノアリタケ)のようだ。
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一昨日の雨、昨日からの気温上昇のせいか、カバイロチャワンタケをはじめ、淡色のチャワンタケやヒメスギタケが一気に大きくなった。庭のサヤエンドウは毎日多数の収穫となり、サラダ菜類も次々に大きくなっている。毎日野菜尽くしの生活だ。 | |||||||||||||
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