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一昨日磐梯吾妻スカイラインを遊覧観光した後、安達太良山登山道のブナ林を歩いた。ちょっとしたハイキングだった。ブナ林は先日の台風の影響で落葉、落枝、倒木がよく目立った。 ブナハリタケは立ち枯れや倒木にビッシリついていた(a)。ムキタケ(b)、ブナシメジ(c)も同様によく見られた。ナメコは全般に虫が凄まじく、幼菌だけが綺麗な姿を保っていた(d)。立ち枯れのブナの高い所にはムカシオオミダレタケがよくついていた(e)。 足元を見るとウスキブナノミタケが随所に見られた(f)。ブナの高所にはあちこちでツキヨタケとムキタケが混生してでていた(g, h)。ニガクリタケモドキ(or アシボソクリタケ)は見られたが、クリタケの姿はどこにもなかった。登山道の足元にはサナギタケもでていた(k, l)。 |
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今日はこれから筑波の植物園で行われるきのこ展へ。天気も悪いので朝食後に出発だ。 | |||||||||||||
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昨年カベンタケとおぼしききのこに出会った場所に、昨日行ってみた。一見カベンタケとそっくりな黄色いきのこがいくつも出ていた(a, b)。自宅に戻って顕微鏡で覗くと子嚢菌だった。どうやらカベンタケモドキらしい。昨年10月に発生していた担子菌は、今年は出なかったと考えられる。 昨年担子器を確認したものと、肉眼的にはそっくりで両者の違いを区別することはできなかった。自宅に戻るまで担子菌のカベンタケだろうと思っていたので、子嚢菌だと分かったとたんに急に気が抜けた。しかしNeolecta属であるカベンタケモドキには、側糸がないということ以外にも面白い特徴があるので、それを再確認して遊んだ。 最初子実層を水で封入した(c)。ついでメルツァーで封入した(d)。非アミロイドだ。ところが、熱したKOHに浸してからメルツァーに浸すと子実層がアミロイド反応をみせる(e, f)。具体的には切片をスライドグラスに載せ、KOHで封入して下からライターで炙る。その後水洗いして、改めてメルツァーで封入する。熱しすぎるとスライドグラスが割れたり、子嚢が変形してしまう。 |
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今年の磐梯吾妻スカイライン周辺の紅葉はあまりパットしない。紅葉というより枯れて黄変ないし褐変した葉が目立つ。気温の高い日が続き、朝晩の冷え込みが少なかったことが主因とされているようだ。昨日のスカイラインの路面では霜がおり、山の頂付近には雪がついていた。 | |||||||
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昨年の10月30日に近くの石森山でルリハツに出会った(雑記2012.10.31)。しかし、それはナメクジに食われてカサの一部が欠損した子実体だった。そこで、今年はなんとか綺麗な子実体に出会いたいと思って、8月からほぼ5日に一度は昨年のルリハツ発生場所に通ってきた。 一方昨年土湯道の駅近くの公園ではカベンタケと思われるきのこに出会った(同2012.12.31)。ところがまだ未熟子実体で担子器の確認はできたが胞子は見られなかった。そこでこれまた8月からほぼ毎週のように現地に行って発生の確認をしてきた。 これまでのところ、両者ともにいまだ発生を確認できていない。今年の気候はかなり異常なのか、秋口になってもきのこの発生は非常に悪い。今日は紅葉鑑賞を兼ねて磐梯吾妻スカイラインに行ってみることにした。主目的は土湯の公園でカベンタケを確認することだ。 |
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寺社林の遊歩道で木道の上からミドリスギタケが何本もでていた(a, b)。そのすぐ脇に見慣れないきのこが出ていた(a')。ヒダを見ると真っ白で(b')、一見してミドリスギタケとは別種のきのこにみえた。しかし、ツバや柄の様子はミドリスギタケそのものだった。 念のために検鏡して、胞子(c, c')、縁シスチジア(d, d')、クランプの様子(e, e')、カサ表皮(f, f')を比較してみた。上段がミドリスギタケ、下段が見慣れないきのこだ。これらをみると、顕微鏡レベルでは少なくとも両者の間に差異は感じられない。 これまで幼菌のヒダが白色のミドリスギタケを見たことはない。これまで見たものはすべて、幼菌の時代からヒダは黄褐色を帯びていた。一日室内の放置してみると、見慣れないきのこのヒダは褐色になり、両者の間に肉眼的差異はほとんどなくなっていた。 [cf: 雑記2010.10.27、同2007.6.15、同2005.7.23、同2002.6.22] |
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昨日午前中は台風16号の接近で、庭の横の小川が氾濫寸前だった。強い風で、隣家の栗の木が折れた。自宅裏の崖は無事だった。今朝は気温が低くすっかり秋めいた。 | |||||||||||||
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フラワーセンターにはきのこの姿がほとんど無く地面は乾燥している。石森山北東面でのきのこ発生がウソのようだ。石森山ではウラベニホテイシメジやクサウラベニタケがよく出ていた。クサウラベニタケか否かに迷うきのこも多かった(a, c, d, e)。なお画像(b)は(a)の断面。これらはすべてクサウラベニタケの仲間かもしれない。 図鑑には典型的なウラベニホテイシメジの特徴として、カサ表面が銀白色の薄い繊維で被われ、細かなかすり模様をあらわし、しばしば指先で押したような斑紋があり、柄は太く白色で中実、肉は粉臭がある、とたいてい記されている。 一方、典型的なクサウラベニタケでは、カサ表面はややノッペリしていて、細かなかすり模様や斑紋はなく、柄は細くて白色からやや灰褐色で中空、肉には粉臭がある、とされる。ウラベニホテイシメジと比較すると一般に華奢であるという。 |
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大型台風16号接近ということで、昨日午後から雨が、夜中から風も強くなってきた。昨夜は突然の停電が二度あった。今朝はやや強い風と雨で外が賑やかだ。台風通過後に気温が下がれば今度の土日あたりはきのこ観察日和になることだろう。 | |||||||
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昨日の朝、家のすぐ近くの石森山を歩いてみた。昨年に引き続いて、今年もサクラシメジの群落があちこちに見られた(a〜c)。しかし、昨年の同時期と比較すると発生量はずっと少ない。同じ斜面にはウラベニホテイシメジ(d〜f)がいくつも出ていた。斜面にはきのこ狩りの人達の踏み跡がいくつもあり、斜面下部の食用きのこはほとんど取り尽くされていた。 ウラベニホテイシメジに混じって、クサウラベニタケ(g, h)もいたるところで見られる。オニフウセンタケも出ていたが今年は少ない(i, j)。シロアンズタケは時期を過ぎて褐色になってしまった(k)。今年はいまだにシロオニタケがあちこちに見られる(l)。 前日までの秋田県、山形県、宮城県では探索した場所にきのこの姿はほとんどなかったが、石森山では昨年同様にきのこがよく出ているようだった(雑記2012.10.13)。 |
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昨日は朝、近場できのこ散策(上記)。午後から20年ぶりに洗車したが、ブラシやスポンジがなく近くのホームセンターまで買いに行った。夕方は庭の草刈り、200坪ほどを刈り払った。すぐ前の田圃では天日干し(はざ掛け)をしていた稲の脱穀作業に忙しい。 | |||||||||||||
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先の雑記(2013.10.9)に写真だけ掲げたフウセンタケ属の胞子をメモしておくことにした。下段の胞子写真は、上段のきのこの胞子だ。よくよく見ると、少しずつ違うことは分かる。しかし、この仲間に縁シスチジアを持つ種は少ないし、側シスチジアを持つ種はごくごくわずか。いずれも菌糸にはクランプがあるが、どれもヒダ実質やカサ表皮の構造は非常に似通っている。 種の同定には、胞子の形状もさることながら、おのずと生状態での肉眼的観察が最も重要となる。カサや柄にヌメリがあるとかないとか、はたまたカサに吸水性があるとかないとか、柄の基部が膨らんでいるとかいないとか、菌糸に蛍光性物質があるとかないとか、カサの色が紫色を帯びているとかいないとか、カサ表皮が平滑か否か、・・・。しかし乾燥標本になってしまうと、いずれもみな同じようになってしまう。フウセンタケ属の同定に顕微鏡はあまり役に立たない。 |
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昨日夕方秋田県から戻った。昨日は何ヶ所かの公園や緑地に寄ってみたが、日本海側も太平洋側も、どこもきのこの発生は芳しくなかった。東北自動車道の福島西ICから二本松ICが事故で通行止めになっていた。飯坂ICで一般道に降りたが観光地の渋滞に巻き込まれてしまった。途中から裏道に入り緑地や山に入ったが、きのこはほとんど見られなかった。 | |||||||||||||
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昨日はam10:00頃から雨が降り出し、昼過ぎからは強い雨となり風も加わった。濡れながら野外での作業を済ませ、宿に戻ってはもっぱら記録と乾燥標本作りに従事した。 今回の秋田行きでは、データ処理用にノートパソコンを持ってきた。出先の宿舎にインターネット環境があるとは思っていなかったが、すべての部屋で無線LANが使えた。しかし「雑記」に写真を掲載しようにもそれは無理な相談だった。手持ちのノートパソコンにはSDカード挿入スロットはついていないし、USB接続のカードリーダーはもってこなかった。 |
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今朝は雲が空一面に重苦しくたれこめ、今にも雨が降り出しそう。せめて午前中だけでも雨が降らずにいてくれるとよいのだが。 昨日回った五地点では大型菌はほとんどなかった。きのこらしいきのこといえば、かろうじてナラタケ類、ハナイグチ、スギエダタケ、アシナガタケ、ウスキブナノミタケなど、ごく少数しかなかった。秋のキノコはどこへいってしまったのだろう。採取したきのこは計80〜90点あったが、大部分は非常に小さなものばかりだった。結局撮影に値するきのこは一つもなく、カメラの出番はなかった。撮影したのはメモとして一時的に利用するコンパクトカメラの画像だけだった。天気には恵まれ終日よい天気だった。夜は採集品の撮影と乾燥処理に追われた。 |
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