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にゃんこが客人を二人連れてきた。きのこを見ようということで、昨日の昼過ぎに野外を歩いてみた。あちこちの斜面で霜柱が地表面を持ち上げ、さらにイノシシにも掘り返されていた。 今の時期見られるきのこといえば、エノキタケ、ヒラタケ、キヌメリガサ、マツカサキノコモドキ、ニセマツカサシメジ、ケシボウズタケといったところしかない。 Hygrocybeに関心があるというので、昨日にゃんこに留守番をしてもらって、フユヤマタケを見に行ってきた。この場所を訪れるのは、12月後半にはいって三度目になる。きのこはかなり大きく育っていた。大きさからいうとシモフリヌメリガサとするのがよい子実体が多かった。 |
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午後、にゃんこを留守番に残して、岳温泉まで行って打ち立ての年越しそばを受け取って帰ってきた。主要幹線も思っていたよりも車の通行量が少ないのに驚いた。 | |||||||
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自宅のある集落でも帰省者の車が目立つようになってきた。市街地に出ると急に車が増えたことを感じる。ガソリンスタンドが静かなのも朝のうちの短い間だけだ。午後になると給油の車と灯油購入の車が道路に数珠つながりとなり、長い時間待たされる。 昨日リンゴを90〜100Kgほどもらってしまった。今朝のわが家は乾燥リンゴ製造工場と化している。例によってきのこ乾燥機とドライフルーツ製作器を総動員となった。 ここ数日は自宅庭ではイノシシ被害はない。家の裏山のくくり罠にもかかっていない。毎朝見回りに来る猟友会もなんとなく手持ちぶさたのようだ。庭に設置したトレイルカメラには猫や鳥しか写っていない。しかし、12月後半はカメラを設置していない日に限ってイノシシが出没して庭をボコボコにしてくれた。千葉菌用のスライド作りは棚上げ状態だ。 |
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昨日朝、家の近くの新舞子浜のアカマツ防風林を散策した。昨年と比して今年の12月はきのこの発生がさらに悪いようだ。松枯れもさらに広範囲に及んでいる。 よくみると、ニセマツカサシメジ(a〜c)、マツカサキノコモドキ(d〜f)は随所に見られる。ナガエノホコリタケは更に新しい子実体がいくつか見られたが、カベンタケモドキはいずれも成長が悪く小さなものばかりだった。今年の秋はついにマツカサキノコには出会えなかった。 |
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納戸の修復作業は一段落して、新たに工具類や資材関係の収納庫となった。来年1月5日の千葉菌類談話会で上映するスライドを作らねばならない。基本的には先に菌類懇話会で行ったものに少々手をいれるだけだが、若干の手直しが必要になる。 | |||||||
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先の日曜日に出会ったフユヤマタケはどちらかといえばまだ若い菌が多かったので、昨日再び観察に赴いた。すっかり成菌になったものがいくつも見られた(a〜d)。アカマツの林の樹下はすっかり乾燥していて、フユヤマタケ以外のきのこは一切見られなかった。
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一ヶ月ほど先の寒い時期にきのこの観察講座をすることになった。テーマは「キノコの体を顕微鏡で観察」する。引き受けた後にわかったことだが、講座の時間は二時間。準備と後片付けに20分は必要だろう。初心者を相手にこの時間で何ができるのか考えねばならない。 | ||||
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昨日は朝から夕方暗くなるまで、もっぱら納戸の修復作業に終始してしまった。南側の廊下のどん詰まりに位置する納戸は、2011年3月の大震災でかなり痛めつけられ、今年の震度五の地震でさらにひどい状態になっていた。 外から小枝や落ち葉が入ってくる、ネズミやヘビが四六時中出入りする。扉はゆがんでほとんど動かない。そこで、もっぱら工具置き場として使っていたが、肝心の時に工具が取り出せなくなり、やっとのことで引っ張り出すと金属部分が錆びてしまっている。 何とかせねばならないと感じていたが、昨日意を決して修復作業に取りかかり始めた。まずは工具類をすべて放り出して寸法を測り、修復後の図面を引き必要な資材を見積もった。ついで、ホームセンターに行ってコンパネやら角材やら木ねじを購入してきた。 庭に作業台を設置して、角材とコンパネを丸鋸で切り、切り口をサンダーでなめらかにした。随時組み立てとはめ込み作業をしては、また丸鋸で切り出す。外では北風がピュウピュウ吹いて指先が動かない。室内作業に入るとほっとする。 夕方暗くなる頃には一通りの修復も終わって、隙間のコーキング作業をした。廊下には放り出したままの工具類やら資材があふれかえっている。しかしコーキング剤が乾くまではどうにもならない。よりによって寒い日にとんでもない作業をしてしまったものだ。 |
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昨日の雑記で取り上げたフユヤマタケ(シモフリヌメリガサ)を顕微鏡で覗いてみた。カサの色とヒダの付き方をみると、大まかに三タイプに分けられたが、顕微鏡でみる限りはそれらの間に有意差はみられなかった。ここではそれら三タイプの胞子だけを掲げた。カサ色が灰褐色〜オリーブ褐色(a)、明橙色〜黄褐色(b)、暗褐色(c)で、いずれも複数子実体で確認した。 胞子は非アミロイドで(d)、ヒダにはシスチジアなどはない(e, f)。いかにもこの仲間らしく担子器は細長い(g, h)。カサ表皮の断面をみるとゼラチン質が明瞭に区別できる(i, j)。ゼラチン質の菌糸には高い頻度でクランプがあるが(l)、カサ肉部分ではクランプは少ない(k)。 |
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三タイプに分けたきのこからそれぞれ二つないし三つの子実体を選び出して胞子以外にも、カサ表皮・担子器・柄の表皮なども比較してみたので、思いの外時間がかかった。ミクロの姿に差異がないからといって、これらが同一種であるということにはならない。 | |||||||||||||
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昨日友人の誘いで、いわき市内を活動の場としているきのこ会に参加させてもらった。気さくで気持ちのよい人たちと一緒に、フユヤマタケを探して若い松林を這いつくばった(k, l)。 全般的にまだ若い菌が多かったが、カサ径3cmほどの子実体もあった。カサが灰褐色〜オリーブ褐色をしたものが多かったが(a〜e)、明橙色をした子実体が混成していた(g〜i)。ヒダは疎で垂生だが(c, d, j)、橙色の子実体では直生気味の垂生が多かった(g, i, j)。松林のなかでも、背の高い草が茂りハイゴケに覆われた場所に目的のきのこはよく出ていた(l)。 |
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カサ色の異なるタイプのきのこは、いずれも同一種かもしれないし、別種かもしれない。両者の間には上記のように、全体的な大きさとヒダの付き方にやや異なった傾向がみられた。 保育社図鑑によればフユヤマタケはシモフリヌメリガサHygrophorus hypothejusの一品種に過ぎないという。それならばフユヤマタケとシモフリヌメリガサをわざわざ分ける必要はなさそうだ。さらに、西欧の種Hygrophorus hypothejusはシモフリヌメリガサとは別かもしれない。 |
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上京する都度外神田の秋月電子で必要なパーツを買い集めては、電子工作を続けた。目的はイノシシ対策。近づいたら大きな音と光を発して威嚇し、同時に赤外線撮影をするはずだった。しかしデバッグ作業が意外と面倒で、なかなか思い通りに動かなかった。 そのうちにマイコンのプログラミングが億劫になってきた。そんな折に、名刺サイズのコンピュータRapsberry Piを知った(a, b)。OSはDebian系LinuxのRapsbianが使える(c)。制御部にマイコンではなくこれを使うとプログラミングは格段に楽になった。しかし、イノシシの方が一枚上だった。音や光にはすぐに慣れ、電子工作は徒労に終わった。 Rapsberry Piは新たなおもちゃとなり、ケースに収めてUSB分岐器をつけた(d)。遊ぶ時にはあり合わせの器機を繋ぐ(e, f)。ディスプレイは古い小型テレビ(雑記2007.7.9)。 |
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今朝はRapsberry Piから「今日の雑記」を更新してみた(i)。メインPCと比較すると反応が何テンポも遅いが、ネットサーフィンもできればメールも読み書きできる。OfficeSoftも使え(h)、複数のアプリを同時に使うこともできる(j)。20米ドルの電子おもちゃは結構遊べる。 | |||||||||||
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