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アラゲコベニチャワンタケの仲間のきのこは小さくて愛らしいきのこである。しかし、これまで「Scutellinia scutellata」と自信をもって同定できなかった。わが家に資料がないのも原因のひとつである。この仲間は倒木や腐朽材からしか発生しないと思いこんでいた。2012年7月の神奈川県入生田での観察会(菌懇会)で出会ったアラゲコベニチャワンタケの仲間は土壌と杉の球果から発生していた。博物館に戻り、顕微鏡で観察してみると胞子が球形であった。 アラゲコベニチャワンタケの胞子は楕円形である。球形の胞子があるというのに驚いた。参加していた井口潔さんから「S. minorだと思う。スイスの図鑑を参考にしなさい」とアドバイスをいただいた。泥まみれのきのこだったので、縁、托外皮の毛、子嚢果の構造も充分観察できなかった。スイスの図鑑を調べたが掲載されていなかった。「日本産菌類集覧」にあたってみるとScutelliniaの仲間の出典にはやたらと[Opera Bot. 101;64,1990]と書かれている。 これがSchumacherのモノグラフ(Schumacher 1990: The genus Scutellinia [Pyronemataceae].)であった。これを是非入手して丸い胞子のアラゲコベニチャワンタケについて知りたいと思ったのである。知りたくなるとどうも無謀な道を進んでしまいまたまた大きな荷物を背負い込んでしまいがちである。この論文誌の入手は科博の細矢先生にコピーをお願いすることにした。届いた資料は107頁に及ぶものであった。大変な手間、時間を費やす作業をお願いしてしまった。あー!途中でやめたり、あきらめたりは許されない。 和訳は書き残さずに英文に慣れよう、そしてすべてを読もうと始めたのであるが遅々として進まなかった。英語力のなさと辞書をひいてもひいてもひいてもすぐ忘れてしまう記憶力のなさ、遂には辞書引きに飽きてしまった。では検索表に直接あたってみようとしたが、観察、記録の不備でいったりきたり。結局きのこシーズン到来で一端中断した。この作業を通して胞子の観察には必ずコットンブルーでの染色が必要。いぼ、こぶの形状、高さ幅の計測が不可欠であることがわかった。2013年の生標本での観察が少しスムーズに進むようになっていた。 (Y. A.) |
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昨夜からテレビが全く映らなくなった(a)。雪は夜中から朝まで降り続けたらしく、明るくなってみると玄関から市道までの道は30cmほど積もった重い雪にすっかり覆われていた(b)。 昨日買い物に使った軽自動車側は比較的少なかったが、車の周囲には40cmほどの雪の壁ができていた(c)。雪を払いのけてスズキアルトで公道に出ようとしたところ、すぐにタイヤが空転して動けなくなった。外に出てみると、腹の下に雪が詰まって亀さん状態となっていた。しかたないので、車はそのまま放置して、徒歩で大字総会の会場に向かった。 市道にはたった一つの轍が長く続いていた。自宅に引かれた電線は着雪で垂れ下がり(e)、隣家の農業用パイプハウスは雪の重みで押し潰されていた(f)。 |
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古老の話では、いわきでこれほど多量の雪が積もったことは記憶にないという。午後明るくなったので、1時間ほどかけて玄関から市道まで50mほど通路の雪をどけた。明日・明後日の路面がどうなるか、やっかいなことになりそうだ。 | |||||||
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[メモ] 日本全国が雪に包まれたらしい。東京でも積雪22cmを超えたという。ここ、いわき市の自宅でも夕方4:00頃には積雪25cmを超えていた。午前中に動かした軽自動車もいつの間にか再び雪をかぶっていた。首都圏ではいろいろと混乱が起こった様子だ。 明日は各地でいろいろな興味深い行事がある。いわき市のサンシャインマラソンはどうなるのだろうか。集落では年に一度の大字総会(am8:00〜12:00)がある。必ず出席しなくてはならず、今年で三回目の経験となる。東京では都知事選の投票日だそうだ。 昨夜と今日は久しぶりに少し大きな地震があったが、テレビはソチの冬季オリンピック報道一色で、津波速報や地震速報はかなり時間が経ってからようやくテロップが流れた。 |
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夜8:30を過ぎてもまだ雪は降り続いている。強い風も吹いている。 | |||||
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「いちど来てみませんか」との言葉に甘えて、地元のきのこ愛好家の集まりに参加して手作りの料理と蕎麦をごちそうになった。「夏井野生きのこサークル」は、いわき市の公民館を拠点に毎月一度集まって活動しているグループだという。昨年12月にはフユヤマタケ採りの集いに混ぜてもらった(雑記2013.12.23)。今日は美味しい料理をありがとうございました。 午後になって友人が野菜を持ってきてくれた。そのなかに面白い形の大根があった。子孫繁栄のご本尊のような姿をしていた。 |
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今日は日射もあって昨日よりはるかに暖かくなった。庭の雪はすっかり消えたが、夕方になると急に寒くなってきた。日陰の路面はすっかり凍り付いている。 | ||||||
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今日も終日寒かった。起床時の室内は摂氏マイナス2度、室外はマイナス8度。居間で1時間ほど石油ストーブを焚くと10度を超えた。外は寒々として気温は上がらず、強い風が吹いて、どの部屋もすきま風がたっぷりと入ってくる。居間だけが嘘のように暖かい。 屋外観察はできないので、このところもっぱらデータベースやらスクリプト言語の学習ばかり。メインパソコンは顕微鏡室にあるのだが日中でも室温は2〜4度でとても寒い。そこで、メインパソコンの操作は、すっかりサボって居間においたノートパソコンから行っている。 連れ合い(Y. A.)はもっぱらアラゲコベニチャワンタケの仲間の標本観察に没頭している。この分野ではSchumacherのモノグラフ(Schumacher 1990: The genus Scutellinia [Pyronemataceae]. [Opera botanica ; 101])を熟読しないと先に進めない。二段組み100ページほどの文献で小さな文字に眼が疲れる。しかしそれよりも慣れない英語に辞書を引き引き悪戦苦闘している様子だ。一昨年と昨年採取した乾燥標本を、顕微鏡室で検鏡しては文献にあったっているようだ。 |
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[後日のための覚え] 昨日の降雪は夕方には止んだが、気温は更に下がった。今朝7:00の残雪は昨夕より少し減ったが、路面はガチンガチンに凍り付いていた(a〜c)。時折太陽が顔を出すものの、強い北西風に流されてきた雪雲からちらほらと雪が舞う。間欠的な日差しのなかでも雪は解けて、午後3:00にはかなり少なくなった(a'〜c')。
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今日は日射のある縁側でも気温が上がらずとても寒い。暖房をしない部屋の気温は摂氏2〜5度くらい。ストーブをじゃんじゃん焚いても、13〜14度くらいにしかならない。 | |||||||
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昨日は4月の陽気とかであまりにも暖かかったので、寒くなるという天気予報が信じられなかった。今朝もam5:00の室内は摂氏9度と高い気温だったが、じわじわと気温が下がりam9:30頃になると室温も6度となり、外では雪がちらほら舞った(a)。しかしこの雪はすぐに止んだ。 午後1:30頃になると再び雪が降り始め(b)、pm3:45頃には車の上がわずかに白くなった(c)。そのあたりがピークでやがて雪は止んだ。夕方5:00頃に外に出てみると、庭や集落の田圃がうっすらと雪化粧をしていた(d, e)。昨日は初夏の陽気、今日は雪景色。 |
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昨日の天気予報によれば「福島県の浜通りでも午後から夕方に雪が舞うかもしれない」とのことだったが、全く信じられなかった。しかし、本当に雪が降った! | ||||||
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やはりメモしておくことにした[異常気象]:このところ相変わらず高温が続いていて、特に今日の午前中の気温は異常としか言いようがない。南から暖気が入ったとかで、全国的に4月末から5月の陽気になったという。起床時の室内は12度以上で、暖房もしないのに午後には18度に達した。風も非常に弱かったため、半袖シャツ一枚で屋外にいても寒さをほとんど感じなかった。昨年の2月3日に引き続き今年もおかしな陽気だ(雑記2013.2.3)。 昨年は厳冬期の2月初旬ばかりではなくその後の気候も例年とはかなり異なった。きのこに関していえば、昨年は過去に例を見ないほど不作で発生時期もおかしかったように思える。天気予報では今夜から寒気団が南下して寒くなるという。はたして? |
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昨日は埼玉県長瀞町にある埼玉自然の博物館まで行ってきた。朝4:00にいわき市の自宅を車で出発してひたすら常磐自動車道を南下し、首都圏に入ってからは国道254から同140号を走っておよそ300kmの行程。途中渋滞に巻き込まれて、博物館に到着したのはam9:10頃だった。 この日は博物館の実習室で、埼玉キノコ研究会「30周年記念行事」のひとつ「きのこの顕微鏡観察・培養講座」が行われた。午前中が顕微鏡、午後が培養の研修だった。20数名の参加者はみな熱心に乾燥標本のきのこから、胞子やらシスチジアなどを観察していた。 |
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朝、博物館に行く道筋で旧知の樹木医Nさん宅に寄った。元気な姿を見せてくれたが、聞けば今年で齢88歳になるという。7月には氏の竹林での再会を約した。 帰路は花園ICから関越道に入り東関道経由で友部JCNから常磐道を北上し勿来ICで高速を降りた。ひどい風邪に捕まって辛い一日だったが、帰宅後のビールが美味かった。 |
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