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たまにはベニタケ属:シュイロハツ | |||||||||||||
ふだんベニタケ属に出会ってもたいていは見なかったことにして通過する。しかし、あまりにもきれいだったり印象的なものは気が向いたら持ち帰ることがある。 先日勿来の関公園からシュイロハツを持ち帰っていた。このきのこには小ヒダもなければヒダの分岐もない(d)。柄には縦線がしわ状に入っている(e)。呈色反応を見たつもりが、使った試薬が古すぎてまともな反応を得られなかった(f)。やはり古い試薬は廃棄すべきだろう。 カサ表皮がどうやっても薄く切れない。ごちゃごちゃして何が何だかわからない(l)。そこでカサの構造をしっかりとらえようとKOHで封入したところ、すっかり脱色されて透明になりかえってわかりにくくなってしまった。それにしてもほんの一部の種を例外として、多くのベニタケ属では形態と呈色反応だけで種名にまでたどり着くのはほとんど無理なのだろう。 |
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昨日は終日強い雨が降り続いた。梅雨に入る前に屋根の修繕を終えたので、当面雨漏りの心配はなくなった。しかし、家の横を流れる小川がひどく増水している。このまま雨が降り続けば再び氾濫する恐れがある。昨日はハラハラしながら雨足を見守っていた。 |
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Clavulina(カレエダタケ属)のきのこ | |||||||||||||
昨夜から強い雨が降り出し、今朝も雨。昨日朝いわき公園に行って放射線量測定用きのこを十数種採取した。昼過ぎに家の近くの石森山の尾根筋を歩いてみたが、わずかにツルタケやガンタケ、ベニタケ属などが見られただけだった。場所によって発生には大きな偏りがある。
先日勿来の関公園で妙な姿のカレエダタケ属のきのこに出会った(a〜d)。40cmほどの範囲に10〜15株ほどでていたが、一部の株はまるで他の雑菌に犯されたかのように見えた(a)。 |
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草の伸びがとても早い。昨日も夕方草刈りをしたが、40分ほど作業をしたところでブヨの襲撃を受けてもろに顎をやられた。放置しておくとひどく腫れる。直ちに冷やして事なきを得た。 | |||||||||||||
近場の公園はどこもきのこだらけ | |||||||||||||
自宅から比較的近く公園ではどこに行ってもきのこが種類・量ともに多数みられる。昨日午前中に出会ったきのこの一部を掲載した(裏面などは省略)。撮影したり持ち帰ったきのこは掲載した画像の倍以上あった。見ないことにして通り過ぎたきのこはさらに多かった。 チチタケは相変わらず最盛期だ(a)、ニオイワチチタケの群生で辺り一帯はカレー粉臭に包まれている(b)。淡肌色にシミのあるチチタケ属(c)や強い甲虫様の臭いのニオイコベニタケ(d)が群生している。腐った魚のようないやな臭いのアカカバイロタケもやたらに多い(e)。 イグチ類もいろいろ出ているが、それらの多くが形態のみからでは分からない。ヤマドリタケモドキはカビに犯されたものが多かったが、柄の模様が綺麗な若い菌も多い(f)。 相変わらず多いのはテングタケ属で、ヘビキノコモドキが大群落を作っていた(g)。今シーズン初めてドクツルタケに出会った(h)。コテングタケモドキ(i)やツルタケ(j)、オオツルタケも数多くでている。カサにゼラチン状の膜を帯びた変わり種のテングタケ属もみられた(k)。 しかし、相変わらずどこの公園にも必ず出ているのが、シビレタケ属のきのこだ(l)。ヒカゲシビレタケ、オオシビレタケ、アイセンボンタケと思われる株があちこちで見れらた。 |
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気温と雨の案配がよいのかこのところ多くのキノコが急に大発生している。またしばらくするとほとんどキノコの姿が見られなくなるのだろう。すべてをていねいに観察していると、フィールドにでる時間が全くとれなくなってしまう。 | |||||||||||||
オニイグチモドキなども出始めた | |||||||||||||
埼玉県長瀞町から持ち帰ったキヌガサタケの卵を一昨日午後植木鉢に据えた。昨日朝6:00にはまだ何も変化がなかった。しかしam6:40頃に卵の中から暗草色の頭部が現れた(a)。午前中は海辺の寺社林を歩く予定だったのだが、急遽変更してキヌガサタケの成長を観察することになった。最終的にマントが完成したのはam10:10頃だった(b)。近隣の農家からも人がやってきて一緒に楽しんだ。 [つぼみから開花までの様子を動画にしたものはここをクリック。すぐ脇に時計を配置した動画はここをクリック]
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午後海辺の寺社林を歩いてみた。テングタケ属のきのことイグチの仲間が目立った。テングツルタケ(c)、ガンタケ(d)、サンコタケ(e)、マルミアリタケ(f)、オニイグチモドキ(g, h および i, j)、スミゾメヤマイグチ(k, l)など少数を撮影した。(l)はカサ表皮。 両者ともオニイグチモドキとしたが、(g)と(i)とではカサ表皮の様子がやや異なり、胞子の表面模様とサイズはかなり違う(h, j)。両者のシスチジアなどに差異は感じられなかった。しかし(i)はコオニイグチとも違うようだ。 |
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キヌガサタケをたっぷり楽しんだ | |||||||||||||
一昨日長瀞のNさんからキヌガサタケが開き始めたという連絡をもらった。そこで友人ら三名で昨日早朝4:00にいわき市を出発して埼玉県長瀞の竹林まで行ってきた。 雨の中国道六号バイパスを南下し、勿来ICから常磐道に乗り北関東道を経て関越道の花園ICで降りた。目的地に到着したのはam7:30頃だったが、すでにいくつものキヌガサタケが卵から頭を出し、柄を伸ばし始めていた。am10:20頃まで成長過程をたっぷり堪能することができた。 きのこが卵から頭部を現した状態から、マントをすっかり広げるまでじっくりと観察することができた。この間ずっと霧雨から小雨状態だったのでカサを手放せなかったが、おかげで蚊の発生も少なく、きのこもよい状態で成長を続けてくれた。(c)〜(f)、(g)〜(i)が同一の子実体。 |
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帰路休憩した中郷サービスエリアではコムラサキシメジの大きな群落や、キツネノタイマツ、ツルタケ、キコガサタケ、オオヒメノカサ、ニオイコベニタケなど10数種類のきのこがでていた。昨日までのぐずついた天気とは打って変わって、今朝はとてもよく晴れ上がっている。 | |||||||||||||
胞子を落とさなかったきのこ二種 | |||||||||||||
今週採取したきのこのうち胞子紋を全く落とさなかったきのこが二つあった。ひとつはキクラゲ類で、今ひとつはベニチャワンタケ科のきのこだ。 広義のキクラゲ仲間(a)は外見的な姿からハナビラダクリオキン(Dacrymycetaceae アカキクラゲ科)またはコガネニカワタケ(Tremellaceae シロキクラゲ科)を思わせる。子実層を切り出してみると倒卵型の担子器が見えるが(c)、少し厚いと分かりにくい(b)。ということはTremellaceaeのきのこということになる。子実層をフロキシンで染めて見ると(d)、担子器の形がとらえやすくなった(e)。子実層を上から眺めると担子器は多くが四室に区画されていることがわかる(f)。 ベニチャワンタケ科のきのこはシロキツネノサカズキないしシロキツネノサカズキモドキを思わせる(g)。コップ状の部分を横に輪切りにしてみた(h)。子実層には細い紐状の側糸(j)と太くて先端脇に蓋のついた子嚢が見られる(i)。側糸には赤色の色素が散在する。メルツァー試薬で封入すると色素が青変するが子嚢は非アミロイドだ(k)。子実体の基部に絨毯状に広がる暗褐色の部分は、厚壁の菌糸からなり、薄い隔壁で仕切られている(l)。 |
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昨日は終日雨。もっぱら月末に向けて宿題のPPTファイルやテキストの作成準備に追われた。今日はam4:00前に埼玉県の秩父方面に向けて出発。雨が止んでくれるとよいのだが。 | |||||||||||||
イグチ類もいろいろ出てきた | |||||||||||||
いわき市内の公園ではイグチ類、テングタケ類、ベニタケ類などの大型菌がいろいろ見られるようになってきた。昨日もニガイグチモドキ(a, b)、ウツロイイグチ(c, d)、キッコウアワタケ(e, f)、アミタケ、ヤマドリタケモドキなどのイグチ類、テングタケ(g)、アカハテングタケ(h)、フクロツルタケ(i)、ツルタケ、カバイロツルタケ、ヒメコナカブリツルタケなどが見られた。 しかし、今の時期どこの公園でも必ずといってよいほど出ているのがシビレタケ属のきのこだ。特にヒカゲシビレタケと思われるきのこには、幼菌から成菌まで、2〜3本まとまって出るものから多数が束生して発生している姿によく出会う(j〜l)。 これらのきのこは麻薬取締関連の法律で採取はもちろん所持や譲渡が禁止されている。しかし、シビレタケ属のきのこは都市公園であろうと学校の敷地であろうと場所を選ばずゲリラ的に発生する。一般の警察官や検察官僚にこれらを識別できるとは思えない。数少ない厚労省の麻薬取締官だけで対応できているのだろうか。いつも疑問に思うことだ・・・ |
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川内村と石森山にて | |||||||||||||
昨日朝、ニャンコを留守番に残して川内村まで行ってみた。相変わらずきのこの発生はとても悪い。ウラグロニガイグチはまだ幼菌だし、センニンタケとウスタケは崩れ始め、キショウゲンジ(i, j)は発生数が少なく状態もよくない。ツルタケ、カバイロツルタケ、ドクベニタケ(k)をはじめ、シュイロハツ、ヒビワレシロハツなど一部のテングタケ属とベニタケ属以外は少ない。 一方、家のすぐ近くの石森山ではキシャモジタケが最盛期を迎え(a)、黒色のテングノメシガイの仲間が発生し始めた(b)。特に綺麗だったのがシロキツネノサカズキで、細い枝いっぱいについていた(c)。基部は菌糸マットのような黒褐色の層に覆われていた(d)。 同じく石森山で、子嚢盤の径と比較してやけに柄の短いナガエノチャワンタケが出ていた(e, f)。そこから遠くない場所にはアンドンタケも見られた(g, h)。やや干からびたベニタケ属のカサの上から小さなベニタケが発生していた(l)。マツバシャモジタケは全く見られなかった。 |
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庭の草刈りをしていたら | ||||||
このところ庭にはキコガサタケとベニヒダタケが頻繁に出ている。しかしそれ以外のきのこといえば、ときおりテングタケやツルタケが出る程度だった。。ところが昨日庭の草刈りをしていたらマンネンタケ(a)やらアカヤマタケ属(b, c)のきのこが出ていた。さらに庭に撒いた籾殻からはチャダイゴケの仲間(d)やちょっと怪しげなきのこ(e)がいろいろ出始めた。
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集落では田植えからほぼ2ヶ月が経過し、家の周辺は緑色の田園地帯が広がっている。庭では昼間頻繁にホタルが見られるが、なぜか暗くなって光を発して飛んでいる姿は見られない。 | ||||||
幼菌から老菌まで:ゴムタケ | |||||||||||||
先月の日光(6月18日)ではゴムタケがミズナラ倒木に多数ついていた。まだ子実層がようやく開き始めた幼菌から、一面黒いゴムのような老菌まで一通りそろっていた((a〜c)。 紙袋に入れて持ち帰ったところ、袋の内側は真っ黒な胞子粉で一面に染まっていた。成菌の脇にカバーグラスを置いておいてガラス容器をかぶせておくと、30分ほどでたちまち黒色になった。子実体を縦断すると大理石模様のゼラチン質が現れた(d)。 胞子には長軸に沿ってスリットが一本はいっているのだが(e)、輪郭部に合焦すると見逃してしまいそうだ(f)。子実層面から噴出される胞子は、成熟したものばかりではなく未熟な小さなものが多数混じっている。 子実層を切り出してメルツァー試薬で封入した。対物40倍レンズでは子嚢先端のアミロイド反応がよくわからない(g)。油浸100倍レンズでみると先端の孔口が青く染まっているのがわかる(h, i)。側糸は細長い糸状をしている(k)。ゼラチン質を包む外皮は偽柔組織のようなものからなり、そこから楕円形の細胞が連なったような短い毛が出ている(k, l)。 ゴムタケのミクロの姿を覗いたのは久しぶりだった(雑記2009.6.8、同2005.6.28) |
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昨日茨城県からニャンコがやってきた。部屋の中を好き勝手に走り回っている。 | |||||||||||||
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