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日( )
2014年2月27日(木)
 
温泉で雪見酒
 
 二月になると雪道と温泉が無性に恋しくなって、毎年のように豪雪地帯の温泉を目指すのが常だった(雑記2010.2.12同2008.2.5、etc)。昨日昼前にサンドイッチを抱えて高湯温泉に向かった。当初は先週の予定だったが、思わぬ豪雪のためいたる所で道路閉鎖となって身動きできなかった。山梨県の豪雪被害が大きかったが、福島県でも中通りの被害が凄まじかった。
 国道を避けて人の嫌う山間部を通る道を選んだ。先週まで閉ざされていた道はかろうじて一車線が確保されていたが、急激な気温上昇で路面に雪は少なかった。途中で福寿草にも出会った。林道や非生活道路には重い雪が例年よりもずっと厚く積もっていて、とても車で入れる状態ではなかった。道筋の両側は真っ白な世界が一面に広がっていた。
 露天風呂は日中よりも夜間のほうが情緒があった。道路がまだあいたばかりのせいか客は少なかった。今日は高湯温泉からいったん町に降りて土湯峠を目指した。土湯道の駅の周辺でも路面の雪はすっかり解けていた(f)。雪道走りはできなかったが、温泉はたっぷり堪能できた。
 
(a)
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(b)
(b)
(c)
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(d)
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(e)
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(f)
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2014年2月25日(火)
 
冬はやはり勉強の季節
 
 いわき市は福島県の中では最も暖かいといわれるが、それでもやはり東北である。埼玉県川口市周辺であれば真冬の1月2月でも、ヤブツバキ樹下にはツバキキンカクチャワンタケが見られた(雑記2003.2.1同2004.2.7同2005.1.30同2008.1.8、etc.)。しかしいわき市の自宅では、一昨年は3月7日に、昨年は4月2日になってようやく顔を出した。
 そこできのこの少ないこの時期にはいったい何をしていたのだろうかと、過去の「今日の雑記」を覗いてみた。ほぼ10年前の2004年にはDNAデータから系統樹を作っている(同2004年3月15〜20日)。分子データの解析に使うアプリにはいろいろなオプションがある。それらが何を意味しているのか理解するには分子系統解析の基礎知識が必須だが、それは棚上げにしてとりあえず、系統樹を作るだけなら誰にでもできることを示している。
 この冬はもっぱらスクリプト言語とデータベース(RDBMS)の再学習。標本データをAccess+PerlからフリーソフトのMySQL+Rubyに切り替えはじめたが、この過程で多くのトラブルに遭遇することになった。当たり前のことだが、OracleのSQLコマンドはそのままMySQLには通用しなかった。さらに10数年以上前に理解していたSQLの知識もかなり錆び付いていた。

2014年2月23日()
 
広野IC−常磐富岡IC 開通
 
 昨日午後3:00に常磐自動車道の広野IC(インター)から常磐富岡ICまでの16.4kmが開通した。復旧まで3年もかかったのは、区間全体が福島第一原発の事故に伴う警戒区域に指定され約1年間放置されていたためだ。富岡町を走る区間では道路脇に線量計が設置されている。
 午前中線量計は2.90μSv/hと表示していた(b)。このとき車内の線量計は2.22μSv/h(c)。終点から料金所の周辺までは車内の線量計は2.5〜2.8μSv/hを示していたが、500mほど離れた駐車場で車外に出ると線量計はたちまち4.8〜5.5μSv/hまで上昇した。
 常磐線富岡駅の周辺の光景は3年前とほとんど変わっていない(e)。現在も死の町そのものだ。駅舎は相変わらず津波で破壊されたままの状態だし、駅前駐車場では車が野ざらしとなっている。訪問者への便宜を図ってか駅前には簡易トイレが設置されていた(f)。折しも「大宮」ナンバーのマイクロバスから降り立った集団が駅舎をバックに記念写真を撮っていた。
 
(a)
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(c)
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(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 第二原発南側の地区では瓦礫は取り除かれ、広大な高線量瓦礫置き場となっていた。道路脇に転がった倒木にはカワラタケがビッシリとついていた。

2014年2月22日()
 
Scutellinia cejpii (アラゲコベニチャワンタケ属)
 
 昨年の8月14日に福島市の磐梯吾妻スカイラインの兎平で採取したきのこである(a〜f)。縁と托外被の剛毛の長さが短く、隔壁が少なく、托髄層が絡み合い菌糸、胞子が細長い楕円形という特徴がある。Schumacherのモノグラフの検索表をたどるとS. cejpii におちた。

 2011年から採取してきたアラゲコベニチャワンタケ属のきのこの同定を進めてみると、計16点のなかに剛毛と胞子の特徴が似ているものが4点みつかった。この4点を「今日の雑記」の2月16日に掲載した一覧表と同じように表を作成して比較してみた。

 その結果、二つのグループに分けられるような気がしてきた。4点とも剛毛と胞子の特徴はほぼ同一だが、托髄層の構造が二つのグループに分かれる。ひとつは絡み合い菌組織からなり、もう一つのグループは円形菌組織と矩形菌組織の二層からなっていた。前者のグループは兎平と富士山で採取したものである。後者のグループは長野市の戸隠森林植物園と福島市の野地温泉ぶなっこの森で採取したものである(g〜l)。後者のタイプはSchumacherのモノグラフのリストからはみつけることができなかった。  (Y. A.)
 

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(c)
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(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
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(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 
(比較表)
(表の任意の場所をクリックすると大きくなります。)

2014年2月21日(金)
 
凍てつく寒さの中でも
 
 自宅の庭にはわずかに少数の硬質菌しかみられない。今日の午前中に、近くの放置されたシイタケほだ場に行ってみた。先日の雪もすっかり解けて杉林樹下はかなり乾燥していたが、シイタケの幼菌や成菌がいくつも出ていた(a〜c)。この寒さの中でも成長している。
 シイタケほだ場を後にして、新舞子浜の公園に行ってみた。昨年の「除染」作業で、遊歩道脇では落枝や灌木がほとんど片付けられ、すっかり殺風景になってしまった。ナガエノホコリタケも「除染」のあおりで少なくなったが、まだ子実体が数十個健在だった。掘り起こされて転がったものもいくつか残っていた(d〜f)。風が強くて寒かった。
 
(a)
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(b)
(c)
(c)
(d)
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(e)
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(f)
(f)

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