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北茨城市の海浜探索:成果なし | |||||||
先日北茨城市大津漁港周辺を探索したので(雑記2014.12.16)、その南側の海浜を探索した。大津漁港から二つ島(a)を過ぎて磯原海岸にいたる地域にはこれといった浜はない。わずかに防風林が随所に少しだけあるが、樹下は藪に被われてきのこの姿はない。 磯原の弟橘姫神社から南側の海辺を見ると、狭い砂浜が続いている(b)。この陸側、つまり北茨城市中郷町あたりでは、陸前浜街道(国道六号線)のさらに海側に細い道が平行して続いている。このあたりはすでに堤防が完成していて浜に出ることができる。 浜に出てみると堤防直下の部分にだけわずかに植生が残っていた(c, d)。コウボウムギとハマニンニクがみられるので、なにか海浜生の菌類が出ていてもおかしくない。そう思って足下をじっと見つめながら歩いてみたが、結局なにも見つからなかった。 |
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午前中ずっと穏やかに晴れ渡り、気温こそ低かったが風もなくとても暖かだった。帰路常磐線の磯原駅に寄って帰宅の途についた。駅には人影もなく静かだった。 今日はこれから首都圏に向けて出発し、今夜は我孫子泊まり。明日は八王子の友人宅にいって顕微鏡を預けてから帰宅する。天気が悪そうなので茨城の海浜探索はしない。 |
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強い北風の一日だった | |||||||
昨日朝はごくごくわずかの積雪があった。am7:00頃に窓から外を見ると車の上にわずかに雪がついていた(a)。玄関を開けると庭がうっすら白く、道路までの径がすっかり凍り付いていた(b, c)。集落の道路も同じように凍結していた(d)。しかしam10:00頃には雪はほとんど解けて(e)、日影の一部にだけに残っていたが(f)、昼頃には全く消えた。 ただ終日風が非常に強く、隙間だらけの古い木造家屋はあちこちからきしみ音がきこえ、すきま風がいたるところを吹き抜けた。北側の部屋は昼間でも室温が摂氏4〜6度、南側の部屋でも暖房をしてようやく14度を超える有様だった。ファンヒーターを切るとすぐに7〜8度に下がってしまい、とても寒い一日だった。 |
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夕方近くになって風が収まったので、家の北側のスギの太い幹を伐採した。この幹は屋根に被さっていまにも瓦屋根を押しつぶしそうになっていた。長尺ハシゴをかけて枝先から切り進めて、最後に基部の幹を切り落とした。ずっと気になっていたがやっと一安心だ。 | |||||||
籾殻肥料をもらってきた | |||||||
昨日午後から全国的に冬型が強くなって各地で大雪の被害が出ている様子だ。わが家の周辺では、昨日夕方から今シーズン初めての雪が舞いはじめた。今朝は庭がうっすらと白いが、午前5:30の時点で積雪は1cmもなく、計測できないほど少ない。新聞配達もバイクでの配達だった。 昨日午後、軽トラックで近くのカントリーエレベータ(農協)に行って籾殻肥料を150kgほどもらってきた(a)。これでまた稲藁(b)、アンモニア(c)、各種の材(d〜f)の環境が揃った。今回は馬糞や牛糞の山を作るのはやめにした。 |
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遺品の古い顕微鏡(?)の実力 | |||||||||||||
連れ合いの叔母が亡くなり、その遺品に古い顕微鏡があるとのことだった。顕微鏡などまるで縁がなさそうな人だったという。一瞬耳を疑った。なんでそんなものが? 先月上京した折に、連れ合いが小さな箱に入った顕微鏡をもらって帰ってきた(a)。 箱を開いてみると、小さな黒い単眼顕微鏡が入っていた(b, c)。オリンパス製の古い学習用単眼顕微鏡と並べると半分ほどの大きさだ(d)。コンデンサーや絞りはなく(e)、鏡筒には4通りの倍率が刻まれている(f)。対物レンズに倍率は記されていない(g)。接眼レンズは20倍程度のようだ。顕微鏡というとなにかしかつめらしく聞こえるが、何のことはない、子供のおもちゃだった。 松の葉の断面を覗いてみた。低倍率では結構見える。ところが撮影しようとして困った。接眼レンズの径が2mmとあまりにも小さいので、コリメート法では小さな円形画面が写るばかり。もちろんリレーレンズなどありえない。そこで、直接焦点法とでもいうのだろうか、接眼レンズを取り外して、そこにアダプターをつけた一眼レフを鏡筒部にかぶせて撮影した。 |
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対物レンズの5倍(たぶん)はまだ何とか見られる(j)、10倍レンズになると視野の一部にしかピントが合わず各種の収差が目立つ(k)。20倍レンズではもはや鮮明な画像は得られなかった(l)。 結局このおもちゃの顕微鏡は、胞子の形やサイズとなると心眼をもってしても知ることはできないが、きのこのヒダ断面の構造やシスチジアの有無を判定することはできる。 |
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大津港の神社林でシイタケ | |||||||
このところいわき市の海浜から少しずつ南下して、植生ときのこ発生の可能性を探っている。砂浜があれば砂浜を、神社林があれば神社林を、防風林があれば防風林を、といった案配で樹種と砂地の植生などをていねいに見ることにしている。 先日に引き続いて(雑記2014.12.14)、昨日は北茨城市の大津漁港周辺の防風林と神社林を歩いた。港の守り神の佐波波地祇神社(さわわちき じんじゃ)からは漁港が一望の下に見下ろせる。先日の平潟漁港近くの神社林と同じく、タブの太い老木がいくつもあった。しかし、マユハキタケは見つけられなかった。出会ったのはコナラの枯れ枝からでたシイタケだけだった。 高台にある三峯神社からは北茨城の海浜が遠望できるが、海辺に近づける場所はほとんど無く、わずかにあっても堤防と細い帯状の防風林ばかりだった。 |
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気温が上がらず、北風の強い一日だった。夕方は通夜に参加。寒かった。 | |||||||
「きのこ講話」:多忙な中で15人 | |
昨日の午後集会所で「きのこ講話」を行った。区長からの要望で地区の役員会に諮って実現することになったという。年末の多忙な時期に加えて、集落内での葬儀、地区の神社の祭礼、衆議院議員選挙と重なったにもかかわらず、15名の参加があったのは驚きだった。ちなみに集落全体の戸数は50戸ほどで、ご多分に漏れず高齢化が進んでいる。 地区の役員の一人がホームシアター用のスクリーンを設置してくれた。画面が少々小さめだったが、このおかげで投影先の確保ができ、とてもありがたかった。ところが、心配していたとおり、日差しが強く室内がとても明るい。そこで、自宅から厚手のカーテン持ち出して窓に画鋲で留めた。少しでも日射を防ぐことができればと思ったのだが、室内を暗くするにはあまりにも微力だった。それにも関わらず、皆さん90分間じっと話を聞いてくれた。 |
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スナヤマチャワンタケがひとつ | |||||||
先日いわき市南部の海浜の様子を確認してきたが(雑記2014.12.11)、昨日はそこからさらに南下して北茨城市の北部、平潟漁港周辺の神社林までを探索してみた。 勿来海水浴場は2011年の震災で大きな被害を被ったが現在はすっかり復旧している。この海水浴場に続く浜の北端までは先日出向いたが、巨大堤防の工事が行われている(a)。そこからやや南、ちょうど福島県と茨城県の県境近く(b)の浜にはわずかながら植生が残っている(c, d)。環境としてはケシボウズタケ属やドングリタケ属がでてもおかしくない。 じっくりと目配りをしながら浜を歩いてみた。たったひとつだけだけだがスナヤマチャワンタケに出会った(e)。周辺にはコウボウムギやらハマニンニクがわずかに生えている。この浜から少しばかり南下するともはや砂浜はなく、津波で壊れた民家が残り、低い堤防が続いていた。 |
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今日は午後から、集会場としても使われている集落の寺できのこの話をすることになっている。カーテンや白い壁面などがないので、プロジェクタからの画像がどうなることやら。 | |||||||
生け垣の剪定と焼却処分が一段落 | |
昨日も生け垣の剪定。これでどうやら伸びすぎた灌木類の処理が一段落した。道路にせり出していた枝をすべて伐採し、背丈4〜5mほどに伸びていた枝は2.5m程度に揃えた。 剪定や伐採で出た多量の廃枝類は軽トラック何台分もになったが、さらに短く切って燃やした。太い材はきのこ観察用に北側や西側の湿度が高い一画に並べた。ちょうど隣家でも庭木の伐採を行ったので、そこで出た太い広葉樹の幹をもらってこれらも庭に積んだ。 世間では選挙騒ぎで賑やかなようだが、わが家のあるどん詰まりの小さな集落までやってくる選挙カーはほとんどない。川口市に住んでいたころは選挙というと終日騒音が響き渡っていたが、ここではスピーカーからの音はほとんど聞こえない。 |
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ハエヤドリタケ:紡錘形の二次胞子 | |||||||||||
ハエヤドリタケは今年の7月か8月に検鏡しているので、「今日の雑記」に掲載したように記憶していた。ところが「全文検索」をかけてもミクロの姿は一向に出てこない。そこで、先月末仏具山に入ったときに採取した個体でプレパラートを作ってみた(雑記2014.12.01)。 子実体表面からは子嚢があふれ出し絡んだ糸のようだ(b)。子嚢殼は細長い倒洋梨型(c, d)。子実体の断面を切るのは簡単でも、薄切りにするのは難しい。指先がまともに動かないのでやはり、まともなプレパラートは作れなかった(d)。(e)は子実体表面から出ている子嚢。子嚢、一次胞子、二次胞子の姿は、フロキシンで染めていくつかのケースを列挙した(f〜j)。 |
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来年3月に行われる菌類懇話会のゼミと三重菌輪の会総会の日程がともに7日(土)で重なってしまった。例年なら菌懇会ゼミには参加しないのだが、来年は「大菌輪」の中島敦志さんが興味深い話題を提供してくれる。一方、三重では楽しい集いが待っている。んんん〜困った! | |||||||||||
勿来海岸も海浜生菌類は絶望的 | |||||||
いわき市最南端の勿来の浜の様子を見に行った。浜辺近くは四倉地区や平地区と同じように、どこも巨大堤防の建築工事が行われ、浜にはなかなか近寄れない(a)。堤防が完成した場所の一部では、階段を上り降りして浜に出ることができる(b)。しかし、浜に降りたところで、かつて豊かだった植生は全くなく、堤防に沿って無粋なコンクリート製の防潮ブロックが並ぶ(c)。 堤防の手前の陸側には、わずかだが防風林の松林が残っている場所もある(d)。樹下の砂地を探ってみたが、出会ったきのこはニセマツカサシメジばかりだった(e, f)。 |
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いわき市周辺で海浜生のきのこを観察できる場所はいよいよなくなってきた。堤防の海側の浜に植生が戻ってきのこが出てくるのは何年先になるのだろうか。 | |||||||
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