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久しぶりに庭にきのこが・・・ | |||||||
朝庭を見ると随所にヒメヒガサヒトヨタケの仲間(Parasola属)(a, b)とヒメキクラゲ(c, d)が出ていた。例年ならいたる所にでているはずのキコガサタケの仲間は全く見られない。いずれにせよ、自宅や近場できのこの姿を見るのは久しぶりのことだ。 ゴールデンウイークの頃に植えられた稲の苗もかなり伸びてきた。自宅前の道路から集落を眺めると、緑色の田圃が一面に広がっている様子が目に鮮やかだ(e)。庭の畑のジャガイモは花をつけ(f)、玉ねぎはすっかり大きくなり、そら豆も収穫が近いことを感じさせられる。 |
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やっと雨らしい雨が・・・ | |
このところずっと雨らしい雨が降っていなかった。近場の定点観察ポイントはいずこもカラカラに乾燥していて、きのこの姿は全く見られなかった。茨城県の筑波山周辺からは数日前にナラタケの大群落の写真が送られてきたが、自宅近辺ではどこへ行ってもオケラ状態だった。 先週も二度ほどごくわずかの雨が降ったが、田圃を潤すほどの雨量ではなく、一部の田圃は水不足でひび割れすらみられた。昨夜から降り出した雨はややまとまった雨量をもたらしているようで、わが家の脇の小川もたっぷりとした水量で流れている。 ここ数週間は顕微鏡も埃よけのビニール袋を被ったままで開店休業の状態だった。これは家探しや引越し準備に忙しくて使われていなかったのではなく、きのこが全くないのが主因だ。昨夜来のまとまった雨できのこも出てくることだろう。 |
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「きのこ」を止めるわけじゃない! | |||||||
狭い家に引っ越すから「家財」を大幅に処分せざるを得ないのは事実だが、きのこ観察を止めるわけではない。だから菌類やきのこ関連の基本書の大半は処分対象ではない。思い切って、きのこや菌類以外の専門書を大幅に処分する事にしたので、処分対象の大半はこういった書籍や小説類だ。ただ、まだ何十冊か手元に残っていた××県のきのことかきのこの見分け方的な一般書は必要ないので処分対象にした。大乗仏典や原始キリスト教、言語学、整数論、有機化学、医学関連の専門書など、きのこ関係者には全く不要だろう。
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市の施設に持ち込むため庭に放り出した大型ゴミはすっかり錆びた(a)。大半を無償譲渡してしまったので農機具小屋の中は草刈機一台だけになった(b)。書棚は大型ゴミで出さずにチェーンソーで切り刻んで処分した(c)。パソコンのキーボードやスチール棚はバラして金属ゴミとして出した(d)。これらすべてを運び終わったら軽トラを売却処分することになる(e)。 庭の畑には葉物野菜、たまねぎ、ジャガイモ、えんどう豆などがすくすくと育っている(f)。 |
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悲しいかな、家財の減量化=書籍処分 | |
世間一般で家財の処分というと応接セットなどをさすのだろうか。わが家には、ベッド、応接セット、エアコン、仏壇、ピアノ、大型テーブル、装飾品などはない。大型家具といえば、冷蔵庫、和箪笥、洋ダンスくらいだ。およそ装飾的な家具といったものは殆どない。 でも見積もりにやってきた引越し業者は皆一様に「家具類は標準家庭よりかなり少ないが、運搬すべき荷物が世間一般よりずっと多い」と言う。何が違うのかを聞くと、顕微鏡や記録・培養関連の機器と資材、専門書とファイル(論文別刷)、工作用具、パソコン関連機器といったものだという。なかでも本がめっちゃやたらに多いのだという。 狭い家に引っ越すに当たって、「家財」を大幅に減量しなくてはならない。真っ先に処分したのは庭周りを維持・管理したり畑関連の園芸機器や農具類などだった。次に処分すべきものといえば、悲しいかな書籍しかない。図書館に交渉したが殆ど引き取ってもらえなかった。本を処分することは身を切ることだ。悔しいが古紙とか焼却ゴミとして出さざるを得なかった。 手始めに小説や紀行、随筆、文庫本などを処分した。ついで処分したのが、菌学会はじめ各種学会の会誌バックナンバー、各地きのこ会の会報バックナンバー、自然科学・社会科学・哲学関連の専門書だった。かつて専門書類をネットオークションに出すと決まって空しい思いをするだけだったので、オークションに出すくらいなら古紙として処分することにした。 地方に暮らしてみて最も痛感するのが地方図書館の貧弱さだ。首都圏に住んでいれば、日本語で書かれた専門書なら、それらの大多数は購入せずとも読むことができる。 |
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カンムリタケがまだ出ている | |||||||
今日二本松市の岳温泉まで行かねばならなかったので、川内村経由で行ってきた。川内村では、とっくに終わっているだろうと思っていたカンムリタケがまだたくさん出ていた(a, b)。その周辺には柄を持った白色の盤菌が無数にでていた(c, d)。また、傘と柄と鍔をもった担子菌もわずかにみられた(e, f)。一方、乾き切った樹林の林床には乾燥してやや干からびたエツキクロコップタケがあちこちに多数みられた。 |
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昼に二本松のうどん屋で地震を感じたが、午後帰宅してみると、家の壁がいくつも割れて畳の上に落ちていた。同時刻にいわき市では震度四の地震だったらしい。 | |||||||
栃木県の小さな一戸建てに決めた | |||||||
栃木県日光市の小さな一戸建てに転居することに決めた。小型車と軽自動車の二台を何とか駐車できるが(a)、部屋のスペースはとても狭く、庭は猫の額(b)。部屋数こそ四つあるが、かつて住んでいた川口市の公団住宅(3LDK)の総面積とほとんど変わらない。 顕微鏡や観察機器などをおく板敷きの部屋に収納スペースはない(c)。家屋全体で押入れは三つあるが、天袋はない。したがって、家財をさらに大幅に処分する必要がある。 そこで庭周り、外回りにかかわる物は大部分を処分することにした。近隣の農家に譲ったり、大型ごみとして市の処分場に持ち込むことになった。また、さらに本棚二本分の本を書棚とともにゴミとして出すことにした。最近の図書館は専門書すら引き取ってくれない。 |
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家こそ小さくて狭いが、周辺の景観はとてもよい。ちょっと外に出れば、男体山(e)や女峰山(f)がすぐ近くに聳えて見える。奥日光や足尾などは30〜50Km圏だ。最寄のJR無人駅までは徒歩7〜8分で(d)、電車の本数こそ少ないが、車を使わず都心に出られる。 | |||||||
引越し業者に見積もり依頼 | |
ここ数日複数の業者に引越しの見積もりを依頼した。荷物を一点一点確認して、リストに記入していき、最終的にそれらを点数化して金額換算するというパターンはいずこも同じだった。しかし、その結果提示してくる見積もり金額には倍近く違うケースがあった。 福島県内、特にいわき市はすさまじい新築ラッシュに伴って、転勤シーズンなど関係なしにしょっちゅう引越し業者のトラックが忙しく動いている。そのせいか、引越し料金も高止まりしているのではないかとすら思えてくる。福島、郡山といった中通りやいわき市内の仮設住宅や借り上げ住宅から、いわき市内の新築家屋への引越しが圧倒的に多いようだ。 今日はこれから栃木県内の不動産業者に行ってくることにした。そろそろ最終的に転居する住まいを決めてきたいと思う。 |
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農村地帯の民家に住みたかったが・・・ | |
この三週間の間に、土地を無償で提供するから空き家を改築するなり、家を新築したらどうかという、ありがたい申し出をいくつかいただいた。しかし、今のいわき市では原発被災者による新築ラッシュがすさまじく、職人も資材も極度に不足している。 あと二年ほどしたらいわき市の「除染」作業は一段落し、原発被災者による新築ラッシュも終息するだろう。さらに原発作業員の住まいもいわき市から広野町や楢葉町に移行している。だから、やがて現在の借り上げ住宅は多くが空き家となり、空家の供給過剰が生ずるだろう。その頃には手ごろな空家を借りることができる可能性が高い。 しかし、次の契約更新日までの期間は残り少ない。いわき市内や温暖な浜通りに空き家を見つけることはできなかった。どのみち、いわき市を去らねばならないのなら寒くなる前に引越し作業を終わらせたい。つまり緊急に行き先を決めなくてはならない。そこで農村地帯の民家に住むことは諦めた。空家情報を得ても現地に出向いて確認する時間も経費もない。 |
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