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2015年5月9日() 庭にくる狸と手押しの田植え機
 庭に設置してあったコンポストを処分して、半ば堆肥になっている土を穴に埋めた。すると連日そこに狸がやってくるようになった(a)。近寄ると人感センサーが反応して明かりが点く。狸たちは一瞬頭を上げるだけで(b)、再び何事もなかったように餌を探し続けている(c)。
 集落の田圃ではほとんどが田植えを終えた。大部分の農家が、自走式の田植え機を操縦して田植えを行っている。しかし、わが家の隣家や二件隣の農家では、手押し式の田植え機を使って田植えを行っている。けさは、両家とも集落最後の田植えを行っている(d, e)。
 
(a)
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(b)
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(c)
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(d)
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(e)
(e)
(f)
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 一方、わが家では軽トラックにミニ耕運機、チェーンソー、刈払い機、チップソー研磨機などを積んで、貰い手の元へ午後運んで行くことになっている(f)。


2015年5月8日(金) 書類を受け取りに喜多方へ
 借家の契約に必要な保証人の印鑑証明等を受け取りに喜多方市まで行ってきた。天気もよいのでどうせなら新緑をたっぷりと味わおうと土湯峠を経由して、磐梯吾妻レークラインから裏磐梯を経て喜多方市に入った。ゴールデンウイーク直後とあって道路は空いていた。
 土湯峠のロードパークには遠方からの観光客の車が多数駐車していた。裏磐梯へ抜けるレークラインに車は少なく、残雪の中を新緑と湖面の輝きをたっぷり味わうことができた。このところずっと雨が降っていないせいか、きのこの姿はまったく見られなかった。
 喜多方市でラーメンを食べたのは何年ぶりのことだろう。スーパーの駐車場に車を駐めて、裏通りの小さな店に入った。出来上がるまでに35分ほど待たされたが美味かった。

 本日より「腹黒庵日誌」の表示は取りやめることにした。過去の「雑記」からも表示を削除した。



2015年5月7日(木) 今日からまた大型ダンプの世界が・・・
 ゴールデンウイークが終わった。集落では昨日まで帰省してきた家族の協力を得て、いたるところで賑やかに田植えが行われていた。早朝から田植え機が動いていた。昨日までに多くの農家は田植えを終え、帰省していた家族も帰っていき、再び静けさが戻ってきた。
 建設ラッシュの続くいわき市では、原発事故以降、国道にも県道にも多数の大型ダンプがひっきりなしに走り、前後をダンプに挟まれて走るのが日常的になっている。かつて瓦礫を運んでいたダンプは、今は除染廃棄物やら土砂やら建築資材を運んでいる。時間帯によっては道路を走る車の半数以上が大型ダンプだったりする。乗用車や軽トラは小さくなって走っている。
 ゴールデンウイークの間はありがたいことにダンプの姿がほとんど消えた。乗用車で走っていてもダンプに挟まれることなく、前方の視野も確保でき、安心してドライブができた。今日からはまた国道六号線も県道浪江線も再び悪夢のダンプ街道になる。


2015年5月6日() 気分転換にエビネ展へ
 このところ近郊ではどこに行ってもきのこの姿はない。しかしシュンラン、キンラン、エビネなどの野生ランはよく見かける。特にここ数日は少し歩くとキンランやエビネによく出会った。野生のエビネは環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)に指定されているが、栽培技術の確立した今は盗掘も次第に減ってきて個体数も増えつつあるようだ。
 おりしも石森山フラワーセンターで「エビネ展」が行われているので、気分転換に行ってみた。開園直後の早い時間だったので訪問客はまだ少なく、じっくりと楽しむことができた。
 
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2015年5月5日() 近郊はきのこの発生が悪い
 ゴールデンウイーク中はうかつに観光地周辺や市街地に出ると混雑や渋滞にまきこまれかねない。そこで近場の公園などをいくつか回ってみた。
 いわき公園では、地肌をごっそり抉り取る「除染」にもめげずサクラの樹下にアミガサタケと(サクラの)ハルシメジが出た。これには驚いた。しかし、数は少なく発生期間も短かった(a)。
 高線量のために2011年に放置されたシイタケほだ場では、ウラベニガサの仲間(b, c)やチャヒラタケの仲間(d, e)がみられた。一方盤菌類はなぜか生長が悪く、大きく育ったものや成熟した子実体は見つからなかった(f)。ボロボロになったほだ木にはシイタケがよく育っている。
 
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 今日は小名浜のパン屋BreadGardenが休み。来週の火曜日までパン食は中止するしかないかもしれない。木曜日に買えればありがたいのだが・・・


2015年5月4日() どこも田植えで大忙し
 絹谷集落の田圃はどこも家族総出で田植えが花盛りだ。一部にまだ水が入っていない田圃もあるが、大方の田圃では田植え機が賑やかに動き回っている。一部には手動機も使われているが、大部分は自動機による田植えだ。田植えには多くの人手が必要だが、農業の機械化で家族だけでもできるようになり、古くからの「結い(ゆい)」は次第に滅びてきた。
 田植え機の動きが面白くて、あぜ道に座って、操縦者の家族と話をしながらのどかなひと時を過ごした。直近で機械の動きを見たことがなかったので、非常に興味深かった。田圃のあちこちにはサギが餌を求めて田圃に佇んだり飛翔していた。
 
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 ゴールデンウイーク恒例の田植え作業だが、親しく身近で見られるのも今年限りになる。


2015年5月3日() エツキクロコップタケとカンムリタケばかり
 川内村に入ったのは何日ぶりだろうか。昨日どこも乾燥気味できのこの姿はほとんどない。ただ、エツキクロコップタケばかりはどこにでも大きな群れをなしていた(a〜c)。また、子安川沿いの小さな水流には相変わらずカンムリタケが成長途上の姿を見せていた(d〜f)。

 高塚高原に上る道脇には新たな「除染」廃棄物置場が設置されていた。観光地の高塚高原にはほとんど人気はなく、ここに連なる尾根上には滝根小白井(おじろい)ウインドファームがある。一基が300トンを超える巨大風車に近づくと大きな風切音がとても耳障りだった。
 太陽光発電や風力発電が安定した電力供給にはほとんど役立たず、プラス面よりもむしろ環境を破壊する負の側面が非常に大きい。それにもかかわらず、国策という錦の御旗とクリーンエネルギーという嘘のもとで、原発被災地周辺には各地に次々と広大なパネル群や巨大風車が建設されている。建設に伴って周辺の自然環境は大きく変貌してしまった。
  [参考1]: 「巨大風車が日本を傷つけている」
  [参考2]: 「環境に優しいと思われている風力発電、その問題点とは?

 広範囲太陽光パネルや巨大風車は、嘘と札束で国民を騙して業者と政治屋と御用学者だけが儲かるシステムで、原発とまったく変わりない。
 

(a)
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2015年5月2日() 水田に水が入った
 田植えシーズンが始まった。集落では田圃に水がはいり、田植えを済ませた農家もいくつかある(a, b)。また夕方になるとカエルの鳴き声がとても賑やかになってきた。
 転居先候補の地域は決まったが、具体的なことはまだ何一つきまっていない。さらに、正式の賃貸借契約を交わすまでに最短でも1ヶ月ほどかかることがわかった。
 一方、有線放送の解約やらインターネットプロバイダの転居手続きにかなりの時間がかかることも判明した。4月24日にメールで(株)USEN[有線放送]に解約の件を伝えたところ、昨日ようやく電話があった。今直ちに解約書類に署名しても最短解約期日は6月末日だという。
 インターネットプロバイダのASAHI NETにメールで照会すると「AsahiNetの移転手続きはお電話にて受付を行っております。オンライン上から手続きを行うことができかねます」との回答。また、転居先の詳細な住所・電話番号がわからないと何も答えられないという。しかし、何度電話をかけても常に「混み合っています。お待ちください」のままでいまだに通じない。
 
(a)
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(b)
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(c)
(c)
(d)
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 イノシシ対策として設置していた庭の周囲の電気柵をすべて取っ払った。すっきりした(c, d)。


2015年5月1日(金) 家財類の処分開始
 最近三年間で家財がかなり増えた。どのみち農村地帯に転居できる可能性はないので、耕耘機、刈り払い機、クワ、鋤、チェンソーを始め、イノシシ対策の電気柵関連部品、庭周りの管理に関わる道具は何の役にも立たない。そこで、これらの処分を開始した。
 さらに、現在より広い家に転居できる可能性もないので、ここに転居して以降増えた家財類だけでなく、荷物を大幅に減らすことにした。カメラバッグや登山用具、クラシックギター、ギターの音譜類も処分した。書籍も仏教関係文献、サンスクリット文献、インド哲学文献、各種学会誌のバックナンバー、登山とハイキング関係の本などもすべて処分しはじめた。
 いわき市に転居してから作った中型きのこ乾燥機も焼却処分した(雑記2012.8.24)。この一週間で500Kgは減らした。ネットオークションに出す時間的ゆとりはなく、リサイクルセンターや古書店に持ち込んでもほとんど二束三文で転居資金の足しにもならない。


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