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転居後初めてのきのこ散策 | |||||||||||||
昨日朝のうちに奥日光を歩いてみた。引越後初めてのきのこ散歩だ。ハイブリッドバスの始発ステーションまでは自宅から片道40Kmほどある。途中立ち寄った休憩所にはヤマドリタケモドキ(g, h)、ツルタケダマシ(k)、アセタケの仲間(l)やベニタケ類が多数でていた。 バスに乗って西ノ湖入り口で下車し浄土ヶ浜までの遊歩道を歩いてみた。株の差し渡し80cmを超える立派なマスタケに出会った(a)。大きくても若い菌らしく、一つひとつのきのこ片はどれも柔らかく弾力性があった(b)。他にも若くて大きなマスタケには多数出会った(c)。 今年初のホシアンズタケに出会った。微小な幼菌(d)、小さな若い菌(e)、やや大きくなり始めた菌(f)などに出会えたが、なぜか発生数が非常に少ない。ここ10年間ほどを振り返ってみると、年々発生数が少なくなっているように思える。タモギタケは第三陣が出始めている(i)。他にもアシグロタケ(j)、チシオタケ、クヌギタケ属、アカハナビラタケの仲間などが見られた。 |
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昨日は引越し荷物の開梱・整理は行わなかった。今日はまたうんざりする作業の再開だ。 | |||||||||||||
どうやら顕微鏡が使える寸前までに | ||||||
昨日もほぼ終日荷物の開梱と生活空間の確保に追われた。とりあえず最優先すべき寝る場所と台所回りは前日に確保したので、顕微鏡室の環境整備をメインにした。すぐには使わない荷物を他の部屋に移して、なんとか顕微鏡を並べられる状態になった(a)。しかしまだ、各種の配線やパソコンとの接続などは全く手つかずの状態だ。和室も少しだけ片付いた(b)。 夕方になってふと外をみると、狭い庭にいくつかきのこが出ていた(c〜e)。その後また別の市営温泉「やしおの湯」に行ってのんびりした時を過ごした。アルカリ泉の良い湯だった。途中の杉並木街道では、車窓から株径30cmほどのミヤマトンビマイがでているのが見えた。 |
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ここ数日引越し荷物の開梱と整理でくたびれたので、今日は久しぶりに午前中をきのこ鑑賞にあてることにしよう。ヒロメノトガリアミガサタケやタモギタケの季節だ。 | ||||||
本棚の一部は収まりがついたが・・・ | ||||||
狭い空間での作業というのは想像以上に疲れるものだ。顕微鏡室として利用する洋室の書棚はほぼ開梱した本が並んだ(a)。でもこれは部屋の足元に積んであったダンボールの一部を開いて大きさだけを基準に並べただけなので、同じ仲間の本があちこちにバラバラだ。顕微鏡を置くべき机の上や足元はまだ荷物とダンボールが置かれた状態で(b)、顕微鏡はまだ別の部屋の押入れに押し込んだまま(c)。小さな和室も未だに荷物の倉庫状態(d)。狭い台所はなんとか使える状態になったが(e)、食器などは場当たり的に収めた状態だ。
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午前中に日光市営の温泉「かたくりの湯 (弱アルカリ泉)」に行って、久しぶりに広々とした湯船でのんびりできた。市民割引と回数券を利用すると、往復のガソリン代を加算しても都会の銭湯よりもはるかに安いことが分かった。おまけに嬉しいことに本物の温泉だ。 | ||||||
狭い家の中はダンボールだらけ | |||||||
6月25日にいわき市を出る時は幸いに雨には降られなかった。引越業者のトラック2台は広い庭を使ってのびのびと荷物を積みこむことができた(a, b)。翌26日朝、日光市の狭い家にトラックがやってきた。やや小さめのトラックはなんとかギリギリに家の入り口に付けられたが(c)、大きなトラックは道路をすっかり占拠してしまった(d)。荷下ろし作業中はなんとか雨に降られなかったが、業者のトラックが去ってしばらくすると激しい雨になった。 昨夜は台所と寝室だけ最低限の移動空間を確保して眠りについた。各部屋は今朝の時点でまるで使いものにならない。荷物ばかりがところ狭しと積み上げられていて、何が何処にあるのかも判然としない。最低限のネット環境と光電話がかろうじて使える状態だ。 |
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顕微鏡やらプリンタなどを設置できるのは何時のことやら。とりあえず市役所には出向いて転入届と健康保険の手続きは済ませてきた。今日から日光市民となった。 | |||||||
日光市最初の朝:引越し荷物受入れ | |
昨日午後3:20頃に引越し荷物を載せた業者の車を送り出した。その後家主の立会いを終わらせて、友人宅で手作りの夕食を受け取ってからいわき市を出発した。久しぶりに高速道路を使って午後6:20頃には日光市の新居に到着した。 今日はこれから引越し業者がやってくる。狭い家なのでほとんどの部屋が荷物でいっぱいになりそうだ。先ほど何とか光電話とインターネットの接続を終えた。今日はこれから荷物との戦争が待っている。 |
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引越当日の朝になった:いわき市を去る日 | |||||||||||||
早いものでいわき市の借家(a)から引っ越しをする当日になった。早朝まではまだインターネットに接続できる。昼前に引越し業者がやってくる手はずになっているので、朝のうちに終端装置やルータなどをはずさねばならない。どこの部屋もダンボールだらけになったが、家屋が広いためゆとりがある(b, c, d)。庭ではホタルが頻繁に飛び、室内によく入ってくる(e)。 今朝の庭で見たきのこをいくつかコンパクトデジカメで撮影した(f〜l)。籾殻や稲わらから出ているものが圧倒的に多いが、芝や畑でもいろいろ出ている。一昨日出ていたテングタケ属は若いうちからカサを大きく虫に食われていた。これらがいわき市最後のきのことなった。 |
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引越し業者のトラックが出発した後、最後の点検をしてから、いわき市に住む50年来の友人宅に寄った後で、転居先に向かうことになる。新居はここと違って非常に狭い家なので、再び川口市時代と同様に、荷物の収納などに工夫をしないと生活空間がなくなりそうだ。急な転居先探しだったので、買うにしろ借りるにしろ田舎の広い古農家を見つけられなかった。残念だ。 | |||||||||||||
バッカクキンに体を乗っ取られたアリ:その後 | |||||||
5月31日に飯舘村「あいの沢」自然公園で採取した「 バッカクキンに体を乗っ取られたアリ」は自宅で追培養していたが(雑記2015.6.1)、昨日までの時点で興味深い変化が生じてきたので、ここにその姿を掲載しておくことにした。 追培養していたアリは、6月1日時点で頭部と胸部との間に何らの異常の見られない個体(一例)ばかりで、総数は7個体ほどあった。昨日午後の時点での姿が(a)〜(f)だ。すべてに共通するのは、頭部と胸部との間に菌糸の叢が生じていることだが、かなりバラつきがある。 (d)と(e)との個体には明らかにコブガタアリタケに侵されたと思われる未熟な子実体が、後頭部と前胸背板との間に生じている。一方、(f)の個体には予想に反してコブガタアリタケではなく、ツブガタアリタケの子実体が生じている。コブガタアリタケがまだ子実体を作る前段階(菌糸状態)でツブガタアリタケに寄生されたのだろうか。 転居先が極端に狭いので荷物は極力減らさねばならない。この追培養サンプルの観察も今日で終わり。残念だが、先ほど庭先で廃棄処分した。 |
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今夜はいわき市で過ごす最後の晩となる。引越業者に運搬依頼する荷物は大方ダンボールに詰めた。2012年の川口市からの転居前夜に比べると(雑記2012.1.25)、家が広いだけにスペースにゆとりがある。ゆったりした夜を過ごすことができる。 | |||||||
今日の雑記はゴッチャゴチャ | |||||||||||||
いわき市でのきのこ観察ができるのも今週前半で最後となるので、まとめてメモしておくことにした。また、昨日日光で出会ったミヤマトンビマイについても記録しておくことにした。
先日の雨の効果はあまりなかったようで、きのこの発生は今ひとつ芳しくない。庭にはハタケチャダイゴケと旧ヒトヨタケ科のきのこが散発的に出ているだけ(a, b)。家から2Kmほど離れた石森山遊歩道入り口周辺ではキシメジ科(c, d)、イグチ類(e, f)、子嚢菌(g, h)、アンズタケ類(i, j)、キクラゲの仲間(k, l)などが見られただけで、他にはきのこの姿は殆ど無い。
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一昨日近場の遊歩道脇で採取したフウセンタケ科のきのこ2種の胞子と担子器を眺めた。多分両者ともフウセンタケ属のきのこだろう。 顕微鏡写真は昨日早朝、転居先への運搬前に撮影したものだ。検鏡資材は21日までにほとんどをダンボールに詰めてしまった。スライドグラス1枚、カバーグラス2枚、カミソリ1枚、KOH微量を残してあったので、これを消毒用アルコールで拭きながらプレパラートを作成した。このカミソリで既に100枚は切っている。なまくらカミソリでどこまで切れるのか興味本位にやってみた(q, w)。 |
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転居先に顕微鏡類やパソコンなどを運び込み、畳や押入れなどの拭き掃除を終えてから、先週に引き続いて杉並木を散策してみた。大木の近くにいくつものミヤマトンビマイが見られた。株の径15cmほどの若い菌から(wa)、径20〜35cmの成菌(wb, wc)、さらに株の径55cmに及ぶ立派なものまで見られた(wd)。雨が激しくなってしまい、途中で探索も撮影も諦めた。
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顕微鏡とメインパソコンは昨日転居先にすべて運んでしまったので、「顕微鏡室」はテーブル、ディスプレイ、パソコンラック、そしてダンボールだけになった。 | |||||||||||||
かわうちトライアルを楽しんだ | |||||||||||||
昨日は川内村で行われた「かわうちトライアル」見物を楽しんできた(a〜d)。会場への途中、いわなの郷の管理人Wさんとも話ができた。かわうちトライアルは比較的容易なセッションが多いため、トライアルバイクばかりではなく、トレールバイクの参加も結構多かった。 コース途中の池や水たまりにはモリアオガエルの卵を包む泡が多数見られた(e, f)。直下の水面ではオタマジャクシが多数泳いでいた。同様に、コース脇では、滑りの強いイグチ(g)、ウラベニガサの仲間(h)、ウスタケの仲間(i, j)、腹菌類(k, l)なども見られた。 |
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今日は(25日の)引越に先立って、これから車二台で日光市の転居先まで往復。部屋の拭き掃除とメイン顕微鏡(4台)、メインパソコン(デスクトップ4台)、撮影装置などの運搬が目的だ。転居先に軽自動車のアルトを置いて、帰路はプリウス一台で戻ってくることになる。 | |||||||||||||
コツブヒメヒガサヒトヨタケ属(Parasola) 2種 | |||||||||||
雨後の庭は旧ヒトヨタケ科のきのこで華やかだ。それらのうちからParasola属を二種採取した。一つ目のきのこはすべて開ききっていた(a, b)。胞子はたっぷり落ちた。顕微鏡で見ると面白い形をしている(c)。子実層の切り出しを試みたがうまくいかなかった(d)。やはりこの仲間の子実層の構造を確認するには、まだカサを開いていないツボミ状の子実体を切り出さないと無理だ。もっとも、担子器(e)、クランプ(f)を確認するだけなら、KOHで封入し軽く押しつぶせばよい。
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もう一つのParasola属のきのこは、若い子実体も少し残っていたので(g, h, i)、子実層の切り出しは比較的楽にできた(l)。これならば子実層の構造(m)や担子器(n)、カサ表皮の構造(o, p)なども楽に観察できる。胞子は前述のParasola属のものよりずっと小さい(j)。カバーグラス下の封入水を少し多めにすると、発芽孔が上を向いた(k)。
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今日は川内村で「かわうちトライアル」が行われる。全日本トライアル [YouTube] と比較するとコース設定は素朴だが、参加者は全国からやってくる。引っ越し荷造りに飽々しているので、今日は川内村まで行ってトライアル見物を楽しんでこよう(昨年実施の動画 [YouTube])。 | |||||||||||
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