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日曜日朝の日光だいや川公園にて | |||||||||||||
日光だいや川公園の開園時刻はam8:30だが、夏季はたいてい7:40頃には駐車場の扉が開いている。昨日は7:30前に到着したがすでに扉が開いていた。地肌はよく乾いていた。きのこはほとんどないだろうと思って、単なる散歩のつもりで歩き出した。 わずかながらテングタケやアセタケの仲間がいくつか出ていた。ハイカグラテングタケは新鮮だったが(a, b)、ツルタケの仲間と思しきものは乾燥して柄がリング状に割れていた(c, d)。やけに柄が太くて短いツルタケらしきものもあった(e)。 アセタケの仲間の画像(g, h)と画像(i, j)は全く別の場所・別の環境で採取したものだが胞子や縁シスチジアはほぼ同一だった。どうやらオオキヌハダトマヤタケらしい。 他には赤色ビロード状のカサをもったニオイコベニタケに似た小型のきのこ(f)や大型でカワリハツを思わせるきのこ(l)、泥だらけのハタケシメジの幼菌などがみられた。 |
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午後2:30頃に餃子の雅嗣(まさし)今市店まで土産用に冷凍餃子を買いに行ったところ、店内が思いのほか空いていた。そこでオヤツとして一人前食べた。やはり美味かった。 | |||||||||||||
あまりにも寒い都会の電車 | |
今年は4月から毎週土曜日、日光から電車に乗って東京の大学まで往復している。朝9:00に自宅を発ち、昼の講座(3時間)に出席して、そのまま急いで帰宅の途に就くと夜8:00頃の帰宅となる。途中寄り道をしている時間は全くない。昼食は大学のベンチなどに座って5分足らずの間にコンビニのおにぎりなどを急いでほおばることになる。 片道3時間強の乗車で四回の乗り換えは思いのほか疲れる。往きは都心近くまで座っていくことができるがその先はまず座れない。それはよいのだが強い冷房がとても辛い。昨日からは長袖シャツを一枚羽織るようにしたが、それでも寒い。友人に話すと、強い冷房は背広を着た人がギッシリ乗り込んでも汗をかかないで過ごせるよう配慮されているからだという。 一方外は猛暑で長時間歩いていると頭がクラクラする。そして、コンクリートの照り返しがさらに暑さを加速する。帰路の電車では最初の2時間ほどはまず座れない。猛暑と寒さのせいだろうか、帰宅すると大きな疲労感にどっと襲われる。まさか寒さに震えるとは思いもしなかった。 |
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降雨後三日経過するもきのこなし | |||||||
ここ数日、雨量としては限りなくゼロに近い雨が降り続いていた。昨日は朝から青空。そこで自宅から40Kmほど離れた前日光の横根高原にある勝雲山周辺を散策してみた。予測通りきのこの姿はいたって少なかった。いわゆる山地のきのこはほとんど出ていなかった。 かろうじて出会ったものといえば、スジオチバタケ(a, b)、モリノカレバタケ(c, d)、ケコガサタケの仲間(e, f)、チャワンタケの仲間、キイロスッポンタケといったところだった。歩いていると、日陰は空気も冷たく快適だったが、直射日光下はとても暑かった。 |
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時の過ぎるのがなんと早いことか。先週土曜日電車に乗って東京に行ったと思ったら、いつの間にかまた土曜日になってしまった。ギリシア語読書会へは十分な準備ができなかった。それにしても、東武鉄道や地下鉄車内の寒いこと。長時間の車内対策には長袖シャツが必須だ。 昨日の夕方、菌懇会事務局のGさんがやってきた。例によって遅くまで飲んでしまった。今日は往きの電車でたっぷり睡眠をとっておかないと、肝心の時に居眠りをしそうだ。 |
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ミヤマトンビマイの発生が悪い | |||||||
昨日も終日霧雨が降り続いて、いわゆる梅雨寒む状態だった。例年だと国道の杉並木にミヤマトンビマイが発生し始めている頃だ。そこで、近くの日光杉並木街道(国道119号線)で随所に車を停めては、スギの老木の根元を観察して回った。標高350mあたりから600mあたりまで5〜6ヶ所で延べ2時間ほど見て回ったが、結局一つとして発生を確認できなかった。 そこで、東照宮脇の滝尾神社の杉並木まで足を伸ばした。ここでは5月20日にすでに複数の幼菌の発生を確認し(雑記2016.5.21)、6月2日までは順調に成長していた(同2016.6.3)。しかし、6月9日頃にはほとんどの幼菌が崩れ始めていた(同2016.6.10)。 滝尾神社の杉並木では、これまでに確認していた幼菌はすべてが死滅していた。そして、新たに発生したミヤマトンビマイの幼菌は標高800mあたりで数個確認できただけだった(a〜c)。この近くでは、アシナガイタチタケらしきものをいくつか見たが(d〜f)、他にきのこの姿はなかった。 |
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雨の中杉の樹下を歩くのは結構しんどかった。長靴を履いても膝までビッショり濡れた。 | |||||||
大田原市ふれあいの丘自然観察館にて | |||||||
昨日は終日霧雨の肌寒い一日だった。近場の公園にもきのこはないので、気分転換の一日にすることにした。少し前から気になっていた増渕余一さんの『増渕コレクション』を見に大田原市のふれあいの丘にでかけた(a)。コレクション展示の会場は自然観察館(b)。 雨の朝とあって来館者はいたって少なく、蝶や甲虫の美しい標本を多数堪能することができた(c, d)。さらに館長の刑部節さんには鳥についての初歩的な疑問にもていねいに対応していただいた。途中で増渕さんもやってこられたので、事務室で若い頃から現在までの数々のエピソードを聞かせてもらうこともできた。是非とも自らの手でガロア虫(e, f)を採集したいと努力したが、今日までできなかったことがとても残念だと語っていた。 増渕さんは85歳。1時間以上膝突き合わせて話を交わしたが、途中何度か青木実さんと話しているような錯覚にとらわれた。虫の話をしているときの生き生きした表情が、かつてきのこの話をしているときの青木さんの表情に重なるものがあった。 |
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相変わらずきのこはとても少ない | |||||||||||||
宇都宮市の緑地帯や公園を散策してみたが、どこもきのこの姿は非常に少ない。 文化の森ではヘビキノコモドキ(a, b)とベニタケ属のきのこ(c, d)が見られただけだった。ベニタケ属のきのこは胞子(e)と側シスチジア(f)とカサ表皮は確認したが、呈色反応やカサ表皮の構造は確認しなかった。ヒダに小ヒダや孫ヒダはまったくない。種名は不明。 県庁近くの八幡山公園にもきのこの姿はほとんどない。かろうじて出会ったのきのこといえば、テングタケ(g, h)とシロハツ(i, j)だけだった。これも胞子(k)と側シスチジア(l)の画像だけを掲げた。こちらは柄の基部に空色のリングがある。 |
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日光市のだいや川公園にはきのこの姿は全くなかった。曇り空の涼しい一日だった。 | |||||||||||||
モリノチャワンタケの仲間 | |||||||||||
もろいチャワンタケの仲間を覗いて遊んだ(a〜c)。胞子紋を対物40倍レンズで見ると、胞子は単なる平滑な楕円形にみえた(d)。しかし油浸100倍レンズでみると、どうやら表面は凸凹しているようだ(e)。フロキシンで染めてみた。どうやら胞子表面には微イボのようなものがあるようだ(f)。 断面を切り出してKOHで封入してみた。子実層托実質は円形菌組織でできている。どうりでとても脆いはずだと思った(g)。子実層をみると対物40倍レンズでも胞子表面が粗面であるとわかる(h)。改めてメルツァー試薬で封入すると子嚢の先端部を中心に広範囲に青色に変わった。保育社図鑑にモリノチャワンタケとして記されているきのこに近い仲間なのだろう。 |
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昨日は雨量こそたいしたことはなかったが終日雨だった。神橋周辺に観光客の姿は少なく、久しぶりに行った遠くの風呂(やしおの湯)もとても空いていた。 | |||||||||||
コガサタケ属の異端児:コブミノコガサタケ | |||||||||||||||||||
都市公園の芝生の中に茶褐色のきのこが埋もれるように出ていた(a, b)。ヒダの柄へのつき方は上生ないし離生で(c, d)、ヒダの縁や柄の表面にはシスチジアが豊富にありそうだ(e, f)。 胞子をみるとこぶだらけでアセタケ属を思わせる(g)。ヒダの切片を切り出してみると、縁に近い周辺にだけシスチジアが見られる(i)。倍率を上げてみるとこれらは縁シスチジアのようだが、この形はコガサタケ属を思わせる(i, j)。ヒダの付け根付近にも同じようなシスチジアが見られる(k)。 フロキシンで染めてKOHで封入し軽く押しつぶしてみた。典型的なコガサタケ属のシスチジアがみえた(l)。カサ表皮は熱気球のような細胞が柵状に並ぶ(m, n)。柄の表皮には折れ曲がった棒状のシスチジアがある(o,p)。担子器に胞子が着いた状態のものをみて遊んだ(q, r)。 このきのこ、柄が太く比較的しっかりしている。ちょっと見た目にはまるでコガサタケ属とは思えない。でもどうやらコブミノコガサタケらしい。 |
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昨夜から久しぶりに少しまとまった雨が降り始めた。今朝も雨、散歩はやめにした。 | |||||||||||||||||||
ヒルにやられた! でもいったいどこに | |
木曜日の昼前に東照宮脇の白糸の滝近くで、小雨の降る中しゃがみ込んできのこを撮影していた。ふと周囲に目をやるとヒルが数匹ひたひたと近寄ってくるのが見えた。足元まで40cmほどにまで近づいたところで、何匹かのヒルは靴で踏みつぶした(つもりだった)。 撮影を終えてきのこを採取した後、足元とズボンの裾を確認したがヒルの姿はまったくなかった。足の皮膚も無傷だった。ヒルにはやられなかった、と思った。 30分ほど走って帰宅すると、すぐにズボンをはじめ濡れた衣類を風呂場で脱いで、下着だけになって二階に上がってズボンなどを履きかえた。ヒルのことは忘れていた。 その数十分後、昼食をとっていると突然足のふくらはぎにヒンヤリする感覚が走った。反射的に手で払いのけて、ズボンをまくり上げてみるとベッタリと血がついていた。ヒルにやられた! よくみれば、足元のじゅうたんの上を血をたっぷり吸って丸々と太ったヒルが蠢いていた。 なんとも不思議なのは、現地でヒルに取りつかれてから、血を吸われるまでに1時間以上も経過していることだ。その間、ヒルはいったいどこに潜んでいたのか。また、どうしてこの間に血を吸わなかったのか。少なくとも帰宅してすぐに着替えた時点ではヒルの姿はみあたらなかった。でも体のどこかに着いていたはずだが、それはいったいどこだったのか。 |
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アカヤマドリが出てきた:真岡市の都市公園 | |||||||||||||
前日とは打って変わって青空が広がり気温もぐんぐん上がった。久しぶりに真岡市の井頭公園に行ってみた。バラが終わりを迎え菖蒲が盛りを迎えていた。きのこの姿は少なかったが、アカヤマドリ(a〜c)やオオシロカラカサタケ(g〜i)、ドクベニタケ(d〜f)などが見られた。オオシロカラカサタケはカサが1/3ほど折り取られていた。そのすぐ近くではヒカゲタケ属と思われるきのこもみられた(j, k)。他にはヒトクチタケの幼菌(l)やらダイダイタケの若い菌なども見られた。 持ち帰ったドクベニタケを机上に置くと、ヒダの間から黒く芥子粒のような小さな虫が数百から数千匹ほど飛び出してきた。白い紙が動く黒い点で灰色になるほどだった。検鏡している間にも、うっとうしくなるほど虫が蠢いていた。一昨日の雨は雨量としては1mmにも満たなかった。 |
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今日はギリシア語とラテン語の読書会。課題こそなんとかこなしたが、納得できる十分な準備ができなかった。このところ読書といえば韓国史や日韓交流史ばかりだ。 | |||||||||||||
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