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2016年9月20日(火) はからずも試薬の汚れに気づいた
 先日ベニイグチで遊んだが(雑記2016.9.14)、同じ公園でつい最近ミヤマベニイグチを採取した(a, b)。昨日はこのミヤマベニイグチを肴にして遊んだ。このきのこの柄には網目はなく、胞子表面の模様もベニイグチとはかなり違う(雑記2014.8.3同2013.9.17同2012.9.22)。
 胞子を水道水で封入して表面(c)と輪郭部(d)に合焦した。フロキシン(e)とコットンブルー(f)で封入したところ、余計な混雑物が多くてまともな映像にならなかった。コットンブルーの汚れがとくにひどい。微細なゴミを多量に吸い込んでしまっている。
 管孔部を切ってみると(g)、縁シスチジアが見えた(h)。コントラストが弱くてわかりにくいので、フロキシンで染めてKOHで押しつぶした(i)。カサ表皮を切り出して(j)、倍率を上げると色素を帯びた菌糸が柵状に並んでいる(k)。そのままの状態で、カバーグラスの脇からKOHを注ぐと、液の浸透した部分が脱色されて透明になった(l)。
 
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 昨日朝土砂降りの雨の中、日光だいや川公園に行ってみると、業者が草刈りをしていた。納期が決まっているから、たとえひどい土砂降りでも作業せざるを得ないということだった。
 今日はこれからパンを買いにいわき市へ出発。雨で道路が不通にならねばよいのだが。


2016年9月19日() 雨の井頭公園:きのこほとんどなし
 昨日は終日雨。栃木県には大雨と雷の注意報が出ていた。朝、強い雨の中を車を走らせて真岡市の井頭公園に行ってみた。さすがに駐車場はガラガラだった(a)。バラ園の入り口近くでは彼岸花が鮮やかだった(b)。連休中の日曜日とはいえ、強い雨のためか園内に人は少なかった。カサをさしての散策だった。これといったきのこはなく、暗い森にムレオオイチョウタケ(c, d)、ホウキタケの仲間(e)、アセタケの仲間(f)などが目立った。画像はガラケイのカメラで撮影。
 宇都宮で昼食に久しぶりに「超々激辛ラーメン」を食べて帰宅したのち、先日南会津で採取したザボンタケを観察した(g)。子実層や肉の部分に濃硫酸を滴下すると暗紫色に変色した(h, i)。胞子紋はたっぷり落ちたので、水道水(j)とメルツァー試薬で(k)封入した。弱アミロイドのように見える。フロキシンで染めて担子器の基部などをみた(l)。
 
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 Windows10がますます使いにくくなってきた。単にファイルを選択したいだけなのに、マウスで触れた途端にファイルが開かれてしまう。ウインドウの移動やサイズ変更が困難になった。


2016年9月18日() クロカワが出てきた:近場の都市公園
 朝近くの公園に着くと、ちょうど駐車場の門が開くところだった。すでに数台の車が門の前で待っていた。この公園を散策するのは8日ぶりのことだ。
 少し前まではイグチ類とテングタケ類が多数でていたが、すでにこれらの姿はほとんど消えて、小型のフウセンタケ類が主たる占有種になっていて、秋のきのこがボチボチではじめた。
 昨年同様にクロカワがいくつも出てきた(雑記2015.9.3同2015.9.26)(a〜f)。今年は早くも8月に一度発生したが、そのあとはバッタリ発生が止まっていた(同2016.8.4)。
 全般的にきのこの姿はとても少なくなってきたが、杉林の樹下には異形胞子をもつアカヤマタケ属などが再び出てきた。さらに大型のウスタケの仲間や鮮やかな色をしたホウキタケの仲間がいろいろ見られるようになってきた(g〜l)。
 
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 クロカワの大部分は東京の大切な友人に送り、残りはつけ焼きにして酒の肴になった。


2016年9月17日() 南会津地方へ:きのこは少なかった
 RDB菌類調査の絡みで福島県の南会津地方へ行ってきた。今市インターを出て会津西街道をひたすら北上し、山王トンネルを越えて福島県に入るとすぐに田島道の駅が現れる。その500m程先に昔から有名な出店「ひげのおじさん」がある。ここの店頭に並ぶ野生きのこをみると、今どんなきのこが出ているのかがよくわかる。シャカシメジウラベニホテイシメジサクラシメジマツタケが並んでいた。他にはわずかにマイタケとチチタケもあった。
 昭和村の矢の原湿原では、異形胞子を持つネッタイベニヒガサが出ていた(a, b)。一つの子実体に胞子も担子器も大小のものが混生している(c, d)。この界隈はどこも「入山禁止」の立て看板がよく目立つ。他にはアカヌマベニタケとアイタケくらいしか見られなかった(e, f)。
 南会津町の高清水公園では巨大なハイカグラテングタケがいくつもでていた(g〜j)。他にはシャカシメジ(k)、ザボンタケ(l)、ムレオオイチョウタケ、タマゴタケなどが目立った。
 
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 長い夏休みが終わって来週から再びギリシア語とラテン語の読書会が始まる。しばらく離れているとたちまち複雑な品詞活用は忘れるし、統語法も混濁して文意が全くとれなくなる。今日からは再び身を入れて事前準備に時間をかけないと「惨めなお客様」になってしまう。


2016年9月16日(金) 今シーズン初めて金精峠に登った
 朝自宅周辺は雨だったが出発。金精トンネル直前の駐車場に車を停めた(a)。奥日光は曇り空だった。トンネル手前からは男体山や湯の湖、戦場ヶ原が一望できた(b)。ここを起点に峠まで標高差は200m程、標準時間は40分だが、梯子やロープを張った急峻な小径が続く(c)。
 きのこを見ながら歩くと峠までは倍の80分ほどかかった。峠に着くと戦場ヶ原は雲に覆われていた(d)。峠から白根山に向かう尾根筋からは菅沼や丸沼が見下ろせる(f)。
 白根山や温泉ヶ岳に向かう尾根筋を探索したが(e)、きのこは少なかった。真っ赤なアカヤマタケ属(g, h)、オオダイアシベニイグチ(i, j)、キンチャヤマイグチ(k, l)、ヤマイグチの仲間(m, n)、ヒダハタケ(o, p)、ミネシメジ(q, r)、5〜6種のベニタケ属くらいしか見られなかった。
 
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 峠からの下山は早かった。20分ほど歩くと駐車場に着いた。トンネルを超えて群馬県片品村に入り菅沼周辺を少し散策した後、昼過ぎに帰宅した。夕方からは再び強い雨になった。
 金精峠を中心とした県境尾根はきのこ観察にはやはり適していない。今後亜高山針葉樹林帯の観察には、金精峠周辺はやめて、群馬県側の菅沼周辺をメインとしよう。


2016年9月15日(木) 那須野が原公園にはびこる小白鬼たち
 那須塩原市の那須野が原公園を散策していると、白色のゴミやらティッシュペーパーをまき散らしたかのような光景が至る所で繰り広げられていた。果たしてその正体は?
 近寄ってみればすべてコトヒラシロテングタケだった。それらの地点の一つで発生していたものを数え上げてみた(a)。5m四方の一画にでていた子実体の数は20個以上あった。ごくごく小さな卵状の幼菌と腐敗しきってつぶれた老菌を除いてそれらを撮影した(b〜j)。なお、この一画で見られた他のテングタケ属といえばコテングタケモドキ(k, l)が4〜5個ほどだった。
 最終的にこの公園で出会ったコトヒラシロテングタケはおよそ250〜300個ほどにもなった。最初こそ丁寧に数えてみたが、途中でうんざりして止めてしまった。他には、クロハツやらクロチチダマシ、まるでオオツルタケのように柄がささくれて大きなツルタケシロオニタケニガイグチモドキなどが多数出ていた。でも、まだまだ夏のきのこばかりといえる。
 
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 何とか好天が維持されそうなので、今日は少し高いところへ行ってみよう。


2016年9月14日(水) ベニイグチ:胞子表面の模様に特徴
 今朝も雨。朝食前に、持ち帰っていたベニイグチを切ったり検鏡したりして遊んだ。孔口や管孔は鮮黄色で、カサや柄の肉は黄白色(b)。柄の上部には特徴的な網目模様があり微粒点に続いている(c)。カサ表面にKOHを滴下すると脱色されて黄褐色になる(d)。
 胞子の表面(e)と輪郭部(f)に合焦して撮影した。管孔部を立て切りにしてルーペで見ると、子実層の表面には突起のようなものが見える(g)。顕微鏡で見ると担子器(h)や薄膜便腹状の細胞が見える(i)。カサ表皮には赤色の細胞が柵状に並んでいる(j, k)。しかし、これをKOHで封入すると脱色されて透明になってしまう(l)(雑記2005.8.19雑記2003.9.4)。
 
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 昨日は朝東武日光線に乗って川口市に向かった。車内は勤め人や通学の高校生で賑わっていた。今月で廃業となる丸家食堂で、友人ら四人で廃業を惜しみつつ軽い宴と会食をして昼間のひと時を過ごした。朝は強い雨が降っていたが、昼過ぎには雨も上がった。明るいうちに川口駅で電車に乗ったが帰宅したのは真っ暗、夕方7:00を過ぎていた。


2016年9月13日(火) やたらに柄のながいイグチ:中禅寺湖畔にて
 昨日新潟県南魚沼のNさんと三人で中禅寺湖畔を散策した。ビロードクリイロイグチに似ているがやけに長い柄のきのこに出会った(a〜c)。カサをルーペで見ると表皮は菌糸が絞り染めの括りのように突出した形をしている(d, e)。孔口も管孔も淡いピンク色だ(f)。
 胞子表面には微細な粒点があるようだ(g, h)。縁シスチジアは隔壁をもった棍棒状(i, j)。カサ表皮(k)と柄の表皮(l)を見ると、菌糸の外側に色素粒のようなものが見える。カサ肉にも柄にもヒダにもクランプはない。ということは、Gyroporus(クリイロイグチ属)ではなさそうだ。
 他には、ハナイグチ(m)、オクヤマニガイグチらしきもの(n)、オニイグチらしきもの(o)、ワタカラカサタケ(p)、ツキヨタケ(q)、巨大なキシメジ科のきのこ(r)、シロヤマイグチ、クチベニタケ、センボンイチメガサに似たきのこなどに出会った。
 
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 今日は廃業を決めた川口市の友人の食堂に昼飯を食べに行くことにした。


2016年9月12日(月) 久しぶりの奥日光散策
 昨日朝、奥日光湯元で千葉科学大学のK博士と湯の湖前の森を散策したあと、宿の駐車場で新潟県南魚沼のNさんとも落ち合って、珍しく記念写真を撮ってから、那須方面に向かうK博士一行と別れて、Nさんと三人で千手ケ原を散策した。
 ヒメベニテングタケ(a, b)やスギタケモドキ(c, d)はやたらによく出ていたが、ツノシメジの発生はいたって悪かった(g, h)。クリタケ(e)、ナラタケ(f)は随所で見られた。オオミノミミブサタケ(i, j)も昨年とは比較にならないほどわずかしか発生していなかった(雑記2015.8.17同2015.9.29)。他にもアカエノズキンタケ(k, l)、シロヌメリイグチ、ウラベニガサの仲間、チシオタケなどにもであったが、きのこは全般的に少なかった。
 
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 8月後半から9月初めの大雨のおかげで、単なる水たまりと化していた西の湖がかなり復活していた。それでも例年の今頃に比べると湖面の広さは圧倒的に狭い。ふだんは観光地の食堂には入らないが、昨日は三本松茶屋気象観測に敬意を表して、店のうどんを食べた。


2016年9月11日() 宇都宮市の都市公園:きのこ少ない
 宇都宮市の都市公園を数ヶ所覗いてみた。どこもきのこの姿はとても少なかった。出会ったものといえば、テングタケ(a, b)、ヘビキノコモドキ(c)、ドクツルタケ(d)、ニガイグチモドキ(e, f)、ヤマイグチ(g, h)、ザラエノハラタケ?の幼菌(i, j)、キツネノカラカサの仲間(k)、ロウタケ(l)、ツルタケ(m)、カバイロツルタケ(n)、ヒメコナカブリツルタケ(o)、アセタケ属(p)数種、シロソウメンタケ(r)、ノボリリュウタケ(q)、キツネタケの仲間ベニタケ属数種といったところか。
 
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 Windwos10は日々一方的にアップデートされる。タブレットやスマホの画面操作を意識しすぎてか、パソコン画面でマウスとキーボードを使う操作は以前より使いづらくなってきた。


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