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2016年10月31日(月) 同じ都市公園とはいっても
 千葉県からやってきたGさんと三人で、那須塩原市の都市公園と日光市の都市公園の二ヵ所できのこ探索をした。那須塩原市の公園では乾燥しきったアミタケと小さなオウギタケ以外のきのこは予想通りほとんどなかった。園内で出会った人に「今頃ここにきのこなんかあるものか。来るのが一ヶ月遅いよ」とあきれ顔で言われてしまった。
 一方、日光市の公園ではいろいろなきのこが豊富に出ていた。特に多かったのはカキシメジ(a, b)、スミゾメシメジ(c〜f)、ツチスギタケ(g, h)だった。他にもカサ先端が尖っていないクギタケ(i, j)、キシメジ(k, l)、アシボソノボリリュウタケ、ハタケシメジ、シワカラカサタケ、チャヒメオニタケも多数でていた。今回採取したキシメジはすべて放射線量測定用に回した。
 
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 奥日光千手ケ原と赤沼車庫の間を連絡するハイブリッドバスの季節運行は今日が最終日。あすからは、バスの本数が半分ほどになる。上(奥日光)のきのこはほぼ終わったから、とりあえず、今シーズンはきのこを目的に上にあがる必要はないだろう。


2016年10月30日() 顕微鏡撮影用臨時カメラもついに!
 臨時に顕微鏡撮影に使っていたカメラが急におかしくなった。画面がすべて緑色になってしまう(a〜f)。長いこと酷使してきたからいつおかしくなっても不思議はない。今更修理にだすのもバカバカしいのでこのまま処分となりそうだ。当面検鏡写真を撮れない状態となってしまったので、ネットオークションで中古機を落札するなど何らかの算段をしなくてはならない。
 昨日午前中に真岡市の都市公園を散策した。ヌメリスギタケ(g, h)、ツチナメコ(i, j)、クサウラベニタケの仲間(k, l)くらいしかきのこの姿はなかった。
 
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 昨日午後、菌類懇話会のGさんがやってきた。例によって夜は宴会となった。今日は那須塩原の都市公園に行ってみることにした。おそらくきのこはほとんどないだろう。


2016年10月29日() 中禅寺湖畔のブナ林散策
 昨日の日光市の天気予報は朝のうち曇りのち雨だった。am6:00頃に家を出ていろは坂を上がった。主目的は湖畔の紅葉鑑賞。まだ上に行く車は少なく、6:40頃には歌が浜駐車場の先に車を停めて歩き出した。曇ってはいても遊歩道脇の紅葉は美しかった(a〜c)。
 am9:00頃には空模様がかなり怪しくなってきたので、下に降りることにした。遊歩道からはまだ日光白根山が遠望できた(d)。しかしすぐに雨が降ってきた。いろは坂を下る途中の紅葉は小雨の中でも鮮やかだった(e, f)。帰路温泉で温まってから昼前に帰宅した。
 この日遊歩道で出会ったきのこといえば、チャナメツムタケ(g, h)、ウスキブナノミタケ(i, j)、アシナガタケ(k, l)、超小形のアラゲコベニチャワンタケの仲間、クロサカズキシメジ類似菌などだった。ウスキブナノミタケとアシナガタケは無数に出ていた。
 
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 今日はギリシア語とラテン語の講座が休講。そこで久しぶりに気楽な土曜日となる。しかし、その分次週までに、カエサルの「ガリア戦記」(岩波文庫)とアリストテレスの「心とは何か」(講談社学術文庫)を隅から隅までていねいに読んでおかねばならない。なぜそういう訳文になるのかをラテン語とギリシア語の原文で逐語的に説明できることが求められる。


2016年10月28日(金) 紅葉真っ盛りの奥日光千手ケ原にて
 一昨日、紅葉真っ盛りの中禅寺湖畔できのこ探索をした。目的はオドタケとシロタモギタケの採取。オドタケは大きな株に出会うことができた(a, b)。シロタモギタケは樹木の高いところについているものが多かった(c)。高さ6m以上となるとさすがに採取できない。倒木についたものを採取して(d, e)、帰宅するとすぐに組織小片をバッファ液に浸し、子実体は直ちに乾燥させた。
 タモギタケ(f)やホシアンズタケの幼菌(g〜i)がでているのには驚いた。写真のホシアンズタケは微小な幼菌でカサ径3〜4mm程度で、成長し損ねたものらしい。前日の久しぶりの雨のためにヒダキクラゲが新鮮だった(j, k)。乾燥気味のマスタケにであったが(l)、切ってみるととても柔らかくて新鮮だった。ほかにはハナイグチ、ツチスギタケなどに出会った。
 
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 先にCANON大分修理センターに出したメールに対して、センターから翌日に
 「・・・、修理でお預かりした製品につきましては製品の所有権の関係上、お電話やメール上での製品廃棄については承っておりません。この為、お預かり製品につきましては、当方で準備が整い次第発送させていただきますので、お受け取りをいただけますようお願い致します。・・・」
という返信があった。確かにそうかもしれないが、自宅に送り返されても処分が面倒くさい。


2016年10月27日(木) いわき市田人のブナ林
 昨日の雑記には、火曜日(10月25日)に立ち寄ったいわき市田人のブナ林の様子をメモしておくつもりだったが、図らずもCANONのKiss X2の修理依頼の顛末記になってしまった。そこであらためて一昨日のブナ林の様子を記しておくことにした。
 ブナ林の林床はすっかりカラカラに乾燥していて、地上生のきのこは全く見られなかった。ブナの倒木などにカサヒダタケ類似菌(a)、ニガクリタケ(b)、ホコリタケの仲間(d)、タルゼッタ・カティヌスに似た子嚢菌(e)、アラゲコベニチャワンタケの仲間(f)などが見られただけだった。また、ブナの立ち枯れの足元にはツキヨタケが大量に落ちていた(c)。
 
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 [奥日光は中禅寺湖畔が紅葉最盛期]
 昨日早朝、まだ紅葉渋滞が始まる前に奥日光に上がった。先週19日には日光湯元から上が紅葉最盛期だったが(雑記2016.10.20)、今は中禅寺湖畔が最盛期だ。
 この紅葉渋滞の激しい時期に奥日光に上がったのは、RDB関連種のオドタケとシロタモギタケのDNAサンプル採取が主たる目的だった。幸いにも両種ともに採取できたので、am11:00には奥日光を後にした。下の画像は湖畔の国道脇(g)、ハイブリッドバスの車窓景色(h〜k)、千手ケ原遊歩道の足元だ(l)。きのこについては明日の雑記に記すつもり。
 
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 平日だというのにいろは坂の渋滞は凄まじい。am11:30時点で登りの第二いろは坂は、ふだん20分のところに2時間とのことだった。平均時速は3〜4km弱、徒歩で登るのと変わらない。


2016年10月26日(水) EOS Kiss X2 修理をやめて捨てることにした
 昨日いわき市から帰宅すると、CANONの大分修理センターからメールが来ていた。それによると先日の修理見積額10,260円(税込み)を訂正して見積額は49,442(税込)になるので改めて連絡したとのこと。さらに部品の納期が未定のため11月中のいつになるかわからないという。
 そこで、新たな見積額と11月中の納期を承諾してX2を修理するか、あるいは、代替機としてEOS Kiss X7 ボディ(新品)と交換するかを選んで欲しいという。X7については修理見積金額と同額の49,442円で提供するが、製品保証書は発行しないということだった。
 当初10,260円ならX2の中古相場の12,000〜15,000円よりは安いのでいったんは修理を依頼したわけだ。それが、そろそろ修理も済んで戻ってくるだろうと思っていた矢先にこのメール。さらに代替のX7はといえば、新品のレンズキットが送料込みで36,980円で販売されている。

 約20日間待っていた結果がこれではね〜。誰がいまさら49,442円も出してX2の修理を依頼するだろうか。誰が市場価格よりはるかに高額でしかも製品保証のないX7への交換に応じるだろうか。あまりにバカバカしくなって、以下のメールを返信した。
   あまりにも高額なので修理を中止します。
   なお、そちらにお送りしたEOS-KISS-X2は適当に処分してください。
   返却には及びません。

 さて、この20日間ほど応急処置として別のカメラで顕微鏡撮影をしてきたが、今後どうしたものか。X2の中古を購入するか、あるいは別の方式に変更するか。さらに応急用カメラの取り付けをしくじって、三眼鏡筒部の底に微細なゴミを落としてしまった。三眼鏡筒部を可能な限りバラして掃除したがどうしても除去できない。多摩光顕に修理を依頼するか否か。



2016年10月25日(火) きんだけ:森吉山 道の駅の商品
 東北の名峰森吉山に行ってきた菌友からお土産をもらった。きのこのパックで商品名には「きんだけ」と書いてある(a)。ふたを開けて改めてよく見ると、シモコシかキシメジのように見えたが(b〜f)、すでにかなり傷み始めていた。胞子紋をとるべく一晩、カバーグラスの上にカサを伏せて蓋をかぶせておいたが、ほとんど胞子は落ちなかった。
 そこでヒダの一部を押しつぶして胞子を確認してみた(j)。一方、痛みの少ないものからヒダ切片を切り出してみた(g)。シスチジアはなく(g, i)、子実層托実質は並列型で(h)、菌糸にはクランプはなかった(l)。生を齧った感触では軽い苦みがあった。キシメジのようだ。
 同じ道の駅で販売されていた「ぎんたけ」も見せてもらったところ、これはクマシメジに間違いなさそうだった。両者とも店頭販売されていたときは鮮度はよかったのだろう。しかし、わが家に届いた時点ではかなり傷んでいて食用にするには躊躇させられた。
 
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 これからパンを買いにいわき市小名浜のブレッドガーデンへ。峠は凍っていることだろう。
 顕微鏡撮影専用に使用してきたCanon KISS X2は修理開始の連絡があってから既に一週間経過。修理センターに送り出したのが10月6日だからまる20日ほど経過した(雑記2016.10.6)。当初の話では4〜5日から1週間ほどで戻ってくるはずだったのだが・・・


2016年10月24日(月) 日光だいや川公園と尚仁沢湧水群を散策
 今月結婚したばかりのいわき市のDさんと三人で、日光だいや川公園と塩谷町の尚仁沢湧水を散策した。昨夜は遅くまで宴会だったので、朝はのんびり出発した。
 日光だいや川公園ではまだいろいろなきのこが多数見られた。特に多かったのはカキシメジ(a)、ツチスギタケ(c)、シロカノシタ(d)、ハタケシメジなどだが、まだクロカワ(c)も見られた。Dさんがきのこの撮影をしている一方では(e)、ヤマカガシが追われて逃げ回っていた(f)。
 尚仁沢湧水の遊歩道ではフチドリツエタケ(g)がよく目立った。遊歩道に転がった倒木からはツキヨタケ(h)やヤニタケ(i)がついていた。河原近くの砂利交じりの斜面ではヒイロタケが多数でていた(j)。遊歩道を歩いているとハイカーの姿も多かった。
 親水公園に行ってみると(l)、相変わらず名水を汲むために遠方からやってきたお客さんがいくつものポリタンクに湧水をつめていた。この日の水汲み客は普段よりもずっと少なかった。帰路塩谷町寺島の「てらしま」でうどんを食べた。客からの注文を受けてから太いうどんをゆでるので、思いの他長い時間待されたが、天婦羅うどんの味はとても美味かった。
 
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 [『Micro Graphic きのこ解体図譜』の予約期限迫る]
 竹橋誠司・睦子著『Micro Graphic きのこ解体図譜』の予約申込が今月末で締め切られる(雑記2016.10.4)。今申し込まないと二度と入手はできないだろう。まだ注文予約の連絡を済ませていないのであれば、忘れないうちに予約のメールを入れておきたい。


2016年10月23日() ミミナミハタケではなかった
 このところあちこちでLentinellus(ミミナミハタケ属)のきのこによく出会う。気ままにそのうちの一株を持ち帰って顕微鏡で覗いてみた(a〜d)。この仲間の胞子はおおむね類球形で(e)、アミロイド(f)。ヒダの断面を切り出してメルツァー試薬で封入したところ(g, h)、ひだ実質は非アミロイド、担子器には四つの胞子がつく(i)。子実層をフロキシンで染めてばらしてみた(j)。きのこの柄には白色の粉状に分生子が多量についている(d)。これを検鏡してみると、俵形の分生子がみえる(k)。この分生子は偽アミロイドだった(l)。
 肉眼的には長い柄を持つことから、イタチナミハタケではない。さらにヒダ実質が非アミロイドであることからもそれは裏付けられる。一方、柄の基部の分生子が褐色厚壁の大きな分生子を持たないことから、ミミナミハタケでもないことになる(以上、保育社図鑑による)。
 
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2016年10月22日() 那須塩原市の都市公園:すっかり乾燥
 放射線量測定用のアミタケ採取を目的に那須塩原市の都市公園に行ってみた。園内はすっかり乾燥しきっていてアミタケはじめきのこの姿は非常に少なく、目的のアミタケも100g少々しか採取できなかった(a, b)。帰宅するとアミタケはそのままクール便で送り出した。
 他にはヌメリイグチ(c, d)、オウギタケ(e, f)、やや乾燥気味のタマゴタケモドキ(g, h)、同じく乾燥気味のコトヒラシロテングタケと思しききのこ(i, j)、ベニタケ類くらいだった。終日好天に恵まれて、公園からは高原山はじめ(k)、那須の山々が望遠できた。国道四号線近くの別の都市公園には軟質菌は全く見られず、ソメイヨシノにまだ柔らかみの残るカワウソタケがついていた(l)。
 
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 今日はまた東京でギリシア語とラテン語の読書会。ギリシア語はアリストテレスの「ペリ・プシュケース(心とは何か)」(ラテン語 De Anima)。接続法やら希求法が頻出して訳読が難しい。内容は難解な哲学。ラテン語はカエサルのガリア戦記。これは絵画的で読みやすい。
 夕刻にいわき市から千葉菌会員のDさんがやってくる。顔をあわすのは夜になってからだ。


2016年10月21日(金) 十数年ぶりに訪れた八方ヶ原
 十数年ぶりに高原山の中腹にある矢板市の八方ヶ原(標高1,000〜1,200m)を訪れた。この場所を歩くのは日光に転居してからは初めてのこと。おりしも八方湖の周辺は紅葉真っ盛りだった。この高原の周辺では多くの林床が笹薮に覆われているので、きのこの発生はほとんど期待できない。しかし林床が落葉とコケに覆われた地域もあることを知った。
 発生適地を歩いてみると、今シーズンのきのこはほとんど終わった様子で、ごくわずかなきのこが見られただけだった。メモ用カメラで場当たり的にいくつかを撮影したのが今日の画像だ。クリタケ(a)、チャナメツムタケ(b)、ヌメリスギタケモドキ(c)、ウスヒラタケ(d)、モエギタケ属(e, f)。他にはカバイロツルタケ、アシナガタケ、ナヨタケ属などが見られた。
 
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 昨日はとても暖かい一日だったが風が強く、八方ヶ原の日陰ではかなり肌寒かった。


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