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激しい雨の直後に:日光だいや川公園 | |||||||||||||||||||
昨日の朝まで雨が降り続いていたので、昼近くになって日光だいや川公園に行ってみた。多くのきのこが前日までの激しい雨に打たれて崩れたり、倒れていた。ここ1週間ほどの高湿度のなかですっかり黴てしまったきのこがいくつも見られた。 比較的きれいな姿のきのこを主体に、いくつかのきのこを撮影したり採取した。ミドリニガイグチ(a)やシワチャヤマイグチ(b)はいまだに多数でていた。アシベニイグチなどに近い仲間の多くが黴にやられていたが(c)、一方で幼菌も多数出始めていた(d)。 クリイロイグチに近い仲間が数種類みられた(e, f; g, h; i, j)。キシメジと思われるきのこも出ていた(k, l)。シロタマゴテングタケが雨のためかカサに粘性を帯びて倒れずにいた(m, n)。いつも無視してきたオオホウライタケを久しぶりに撮影した(o)。赤色系のホウキタケの仲間(p)やカレエダタケ(q)がたくさん出始めた。ズキンタケも道端の随所にみられる(r)。 |
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警戒警報下の土砂降りの雨の中で | |||||||
一昨日夕方日光市には大雨・洪水警報と土砂災害警戒情報が出た。夜中じゅうずっと激しい雨が降りつづき、朝になっても強い雨は止んでいなかった。いわき市のパン屋には買いに行く約束をしてあったが、目的地までの経路には軒並み大雨警報と土砂災害警戒情報が出ていた。しかし、何とか行けるはずだと思い、約束をキャンセルすることなく早朝出発した。 栃木県と福島県の境の峠は細い山道だが無傷だった。道路が随所で冠水していたが、無事にいわき市に入れた。途中で数種のきのこに出会った。久しぶりにツブカラカサタケ(a, b)、シロフクロタケ(c, d)に出会った。アシナガイグチは大部分が黴にやられたり腐っていた。何とか数本だけ無事だった(e, f)。土砂降りの雨の中で長靴を履きカサをさしての撮影だった。 |
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友人宅に寄ってから目的のパン屋に開店1時間前に着いた。天候のせいか先客は少なく、先頭から4人目だった。開店30分前には強い雨にもかかわらず15人ほどの行列ができていた。 | |||||||
冬虫夏草ではなくXylaria(マメザヤタケ属)だった! | |||||||||||||
雑記2016.8.14で「冬虫夏草」としてとりあげた黒くて細長い子実体は、冬虫夏草ではなく、硬い子嚢菌として知られるマメザヤタケの仲間(Xylaria)だった。子実体上部の姿(a)を見たときに、なんとなくホソツクシタケによく似ているなぁ、と感じたが、柄の先がどんどん細くなって地中深く続いているので、てっきり冬虫夏草だと思い込んでしまった。途中まで掘りだしたものでも総延長は40cmに及んだ。思い込みとは恐ろしい。完全に目がトロくなっていたようだ。 子実体表面をみると(c)、明らかに虫草の表面(k:サナギタケ)とは異なる。子実体の断面を見ると、ちょっと見には虫草にもマメザヤタケの仲間にもみえる(d)。メルツァー試薬で封入して倍率を上げると、およそ虫草とは思えない姿が現れた(e)。子嚢先端はアミロイド(f, g)、胞子は紡錘形気味のアーモンド形(j)。フロキシンで染めると子嚢先端が異様な姿に見える(h, i)。 虫草の子嚢は細長く、先端は亀頭のような形をしている。さらに胞子は細長く、多くは短い二次胞子に分かれる(l)。マメザヤタケの仲間とは子嚢も胞子も形が全く違う。 件の「今日の雑記」にも [追記] を加えて訂正した。虫草ではないことが判明したのは、西宮市の室井哲夫による適切なご指摘があったからだ。室井さん、ありがとうございました。 |
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昨夕日光市に大雨・洪水警報が出た。強い雨が夜通し続き、今朝も激しい雨が降っている。今日はこれからパンを買いにいわき市へ出発。いわき市までの経路の大部分に大雨警報と土砂災害警戒警報が出ている。がけ崩れなどで各地で道路が寸断されている。ふだん使っている経路も細い山道を通るので通行の可否は不明だ。迂回などで時間がかかるかもしれない。 | |||||||||||||
弱い発光:奥日光のツキヨタケ | |||||||
先日(8/12)中禅寺湖畔で採取したツキヨタケは帰宅するとすぐに冷蔵庫に入れて保管した。現地のブナ倒木には幼菌から老菌まで一通りそろっていた(a〜d)。昨夜冷蔵庫を開けてツキヨタケが放置されていることに気づき、改めて机の上に並べて撮影してみた。 多少鮮度が落ちていることを感じたが、大きな傷みはなかった(e)。真っ暗な室内で目が慣れるまで数分間待ってみたが、ほとんど発光は感じられなかった。そこで、レンズをを60秒間解放して撮影してみた。ほとんど発光していない幼菌も一部にはみられるが、おおむね弱い光を放っていた(f)。発光が弱いのは時間経過の問題なのか、もともと弱かったのかわからない。昨年中禅寺湖畔で採取したものはとてもよく発光した(雑記2015.9.25)。 一昨年までは、日光で採取したツキヨタケは発光を感じられなかった。昨年、今年と同じ条件で撮影しても全く映っていなかった(同2009.9.24、同2007.10.18、同2004.10.22)。 |
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古代ギリシャ展 昨日朝一番で東京上野の国立博物館に行き、開館前のam9:15にチケット売り場に並んだ。お盆期間最終日とはいえ、平日の午前中だというのに、すでに結構な行列ができていた。 展示会場は一番奥に位置する平成館。まだ人も少なかったので展示物をたっぷりと堪能することができた。写真で見るのと実物を見るのとでは、そこから得られる情報量はまるで違っていた。しかし、二時間以上かけてじっくりと鑑賞していたのでかなり疲れた。 |
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夜中から台風による強い風雨が始まった。4月以降初めての雨らしい降雨となった。明るくなるころには止むようだが、水源地を潤すほどの降雨量になるのだろうか。 | |||||||
真岡市の都市公園もきのこ少なし | |||||||||||||
真岡市の代表的な都市公園である井頭公園もすっかり乾燥していて、きのこの影は薄く日光市のだいや川公園と比較すると種類・量ともにとても少なかった。 運動公園の縁のケヤキ斜面にはナラタケモドキが多数でていた(a, b)。樹林を歩くと大きなフクロツルタケがいたるところで見られた(c, d)。淡黄色で柄上部に膜質のツバを持ち基部が膨大したテングタケ属がでていた(e, f)。また、コガネヤマドリは多くが虫に食われたり黴にやられていて、きれいな子実体は少なかった(g, h)。ミドリニガイグチは多くが老菌になっていた(i, j)。 ベニタケの仲間は、赤色、白色、緑色といろいろでていたが、昨年の同じ頃に比して数はすくない。二つ並んで出ていたものと(k, l)、虫に食われたアイタケなどを撮影した。 |
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今日明日は雨天らしく、朝の散歩はできそうにない。そこで東京上野の国立博物館で行われている特別展 古代ギリシャ展に行ってくることにした。 | |||||||||||||
お盆休みの日光だいや川公園 | |||||||||||||
日光だいや川公園のキャンプ場がよく賑わっている。パークゴルフ場も終日歓声が絶えない。散歩をする人やウオーキングをする人も多い。さらに早朝に多いのはチタケ狩りの人だ。そんな公園内を早朝ならぬ10時過ぎに散策したところ、遊歩道脇だけで大きく新鮮なチタケが5〜6本ほど得られた。標的とされるチタケ以外のきのこは思いの他きれいな姿のまま残っていた。 フカミドリヤマタケはさすがに減ってきた。今は小さな幼菌から黄色に変色した老菌までが出そろっている(a〜c)。巨大なテングタケ属のきのこが見えた。近寄ってみるとどうやらフクロツルタケのようだ(d, e)。シワチャヤマイグチが相変わらずよく出ている(f, g)。 なんといってもあちこちで最もよく見られるのはナラタケモドキだ。立ち枯れの根元や、芝生に転がった材、あるいは古い切り株などに大きな株が顔を見せていた(h〜l)。 |
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公園からの帰路、餃子の雅嗣(まさし)今市店の前を通ると、開店時刻am11:30の5分前にはすでに25〜30人ほどの行列ができていた。ふだんより多いのは、盆休みの休日だからか。 | |||||||||||||
久しぶりの冬虫夏草:残念ながらギロチン | |||||||||||||
朝四人で中禅寺湖畔へ向かった。よく晴れた空の下、男体山に見守られながら地下生菌探索をメインにのんびりと歩いた(a〜d)。地下生菌の方は残念ながら予期したような成果は得られなかったが、楽しい一日を過ごすことができた。 コガネムシタケの仲間と思われる黒くて細長い虫草に出会った(e, f)。最初の2本は20cmほどの深さまで掘ったがそこでギロチン。次に掘り手をH君に変わってもらい、1時間以上かけて30cmほどの深さまで掘ってホストを追ったが(d)、網の目のように張り巡らされた樹木の毛根に邪魔されて、ついにホストにたどり着けずにギロチンとあいなった。他にも4〜5本の子実体を見つけたが、それらに手をつけるのはやめた。周辺にはハチタケと思われる虫草もあった(g, h)。 きのこの仲間は少なく、クロニガイグチ、シロヤマイグチ、ツキヨタケ、ハンノキイグチ(i, j)、ホウライタケの仲間、ホオベニタケなどがわずかに見られた。虫草を見つけた周辺の朽木からハマシメジに似た姿のきのこが出ていた(k, l)。 [追記:2016.8.17] 冬虫夏草として取り上げた黒くて細長い子実体は、全く別の子嚢菌であるXylariaの仲間だった。そりゃあ、掘っても掘っても虫体にたどり着けるはずがない。なんとも情けない誤同定を犯してしまったことか! それにしても地中深く細根を伸ばしているかのような長い長い柄をもったXylariaがいることに改めて驚いた。 |
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沢筋で足首と左手をアブに刺された。瞬時猛烈な痛みが走り、傷口を中心に腫れあがった。 | |||||||||||||
思いの他多くのきのこ:中禅寺湖畔の遊歩道 | |||||||||||||
昨日早朝いろは坂を上がって歌が浜から阿世潟に向かう中禅寺湖畔の遊歩道を散策した。早朝は冷気に包まれ人も少なかったが、am7:30を過ぎると多くの人がやってきた。 ほとんどきのこはないだろうと思っていたのだが、意外や意外で多くのきのこに出会った。ツキヨタケは幼菌から老菌まで楽しい姿を見せてくれた(a〜d)。コナカブリベニツルタケのように見えたきのこは(e)、カサ裏を見るとツバがあった(f)。ヒメベニテングタケだった。 クロニガイグチとの出会いは一年ぶりのこと(g, h)。アケボノアワタケ(i)やシロヤマイグチ(j)、ウスヒラタケ(k)にはこのところよく出会っている。クチベニタケ(あるいはホオベニタケ)は乾燥のためかあまり美しい姿をみせてはくれなかった(l)。ほかにも10数種のきのこに出会った。 |
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お盆期間中の日光の渋滞の凄まじさは、昨年たっぷり味わったので、am10:00にはさっさと奥日光を後にした。いろは坂は順調に下ったが、その先はすでに大渋滞が始まっていた。 神橋周辺から車は全く動かなくなった。周辺の駐車場はどこも満車で、空き待ちの車が道路左車線に列をなし、すれ違いに苦労する状態となり、車は歩行者よりはるかに遅く、たった2kmほどの区間を通過するのに、普段の7〜8倍の時間を要した(雑記2015.8.11)。 夕方、神奈川県立生命の星・地球博物館のO博士がやってきた。昨日は(株)北研のOさんの案内で塩谷町で探索したという。今日は狸窪(半月峠登り口周辺)で一緒に地下生菌探索。 |
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山王峠旧道を散策:きのこはほとんどなし | |||||||||||
国道121号の山王トンネルは栃木県日光市と福島県南会津町を貫通する。トンネルができてすでに36年、山王峠を越える旧道は「車両通行禁止」で「通行止め」となって久しい。 昨日この旧道を歩いて途中から県境尾根を歩いてみた。かつて何度かマツタケを採取した場所でもある。旧道はいまやすっかり荒れ果てている(a, b)。旧峠には会津若松への標識がまだ残っていた(c)。旧道脇にも尾根筋にもきのこはほとんどなかった。かろうじて出会ったのは、テングタケ属(d)、チチタケ属(e)、しおれたモリノカレバタケだけだった。 トンネルを越えた先、道の駅田島の少し先になじみの露店「ひげのおじさん」がある(f, g)。主は今年も健在だ(h)。いまの時期、店頭にはチチタケ以外何も並んでいなかった(i)。一皿1,000円の「ちたけ」がたくさん並んでいた(j)。スーパーよりずっと安い(雑記2016.8.11)。 |
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お盆休暇の始まった初日に会津西街道を走ってみて、首都圏からの観光客の多さに改めて驚いた。今度の週末は迂闊に観光地に車で行くと大変なことになりそうだ。 | |||||||||||
きのこがめっきり見られなくなった | |||||||
相変わらず猛暑と雨なしの日々が続いている。ふだんよく行く場所はどこもすっかり乾燥していてきのこの姿がほとんど見られなくなってきた。昨日は大谷川の支流の荒沢にある裏見の滝から女峰山方面に伸びる林道周辺を散策したが、予想通りほとんどきのこはなかった。かろうじて出会えたのは、乾燥してひび割れ始めたタマゴタケ(a, b)、スミゾメヤマイグチ(c, d)、ミドリニガイグチ近縁種(e, f)、ケシロハツ、キイボカサタケ、オオホウライタケなどだった。
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栃木県ではスーパーの店頭にも並ぶほど人気のあるチチタケだが(g〜i)、ここ数日朝の散歩の折には必ずといってよいほど新鮮なチチタケに出会った。写真(j〜l)は今週出会ったもの。たいていは「ちたけ狩り」の人たちの通り過ぎた後なので何とも不思議だった。しかし、昨日は「ちたけ狩り」の人には出会ったが、チチタケには全く出会わなかった。
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昨日スーパーに寄ると、数日前から店頭に並んでいた「福島産ちたけ」(i)は相変わらず売れずに棚に残っていた。一方、中国産の「ちたけうどん、そばの具」はよく売れていた(g, h)。 今日は新しい国民の祝日「山の日」制定を記念して日光だいや川公園ではいろいろな催しがある。そのうちのひとつに「きのこを探しにいこう」というものがある。(株)北研の協力により、午前(am10:30〜)と午後(pm1:00〜)の二回行われることになっている。 |
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