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2016年12月10日() ハクチョウ飛来地
 大陸から渡ってきたハクチョウを見てきた。自宅から13Kmほど走ると白鳥のやってくる鬼怒川の支流にたどり着いた。ちょうど日光市と塩谷町の境付近で、このあたりには毎年ハクチョウがやってくるらしく、のぼり旗や駐車場の案内まであった。面白いと思ったのは、「白鳥入口」と書かれた標識や駐車場の案内だ。でも、鳥インフルエンザの絡みで案内は控えめだ。
 いわき市時代には、やはり家から12Kmほど車を走らせると、夏井川の白鳥飛来地にたどり着いた(雑記2014.11.20)。そこにもちょっとした駐車場が整備されていた。ちょうど四年間ほど冬の間何度も白鳥を見てきた。さらに家から4〜5Kmほどの田んぼにもよく大集団がやってきた(同2015.2.19)。ところが日光市に転居した昨年は、新聞記事には白鳥飛来地のことが記されてはいたが、場所がよくわからず見ることができなかった。
 
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 今日はまたギリシア語・ラテン語の読書会。植物病原菌の本を読んでいると、そこに出てくる植物や菌類の学名や専門用語はギリシア語由来の語彙が圧倒的に多い。


2016年12月9日(金) 12月の都市公園にて
 近くの日光だいや川公園を散策していると、ケコガサタケはあちこちでまだ見られるが、フユノコガサはほんのわずかしか発生していない(a〜c)。ヒメオニタケがまだ発生しているが、全体に小さくカサ色もやや脱色されたようなものが多くなってきた(d〜f)。
 降り積もった落葉の間から顔を出しているきのこがあった(g, h)。大きなものはカサ径5〜6cmある。胞子紋は黄土色で、胞子表面には微細な疣があって胞子盤はない(i)。ヒダを寝かせて縁をみると細長い縁シスチジアが無数にある(j)。ヒダの切片を作って先端を見ると縁シスチジアがよくわかる(k)。フロキシンで染めてKOHで封入すると全体像が明瞭にとらえられた(l)。子実層托実質にはクランプがある。カサ表皮は細長い菌糸が錯綜して匍匐している。手元にあるわずかな文献などからは、このきのこがどの属に落ちるのかよくわからなかった。
 
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 12月に入ってしばらくは暖かい日が続いていたが、この二日間ほどはよく冷え込んだ。


2016年12月8日(木) 2017年カレンダーと激辛ラーメン
 もう長いことビックカメラのカレンダーを利用してきた。一枚の年間カレンダーで中央に日本地図が描かれていて使い勝手がよい。先日家の近くのコジマ電気日光店に行ったら、なぜか置いていなかったので、宇都宮のコジマ電気まで2017年のカレンダーを貰いに行った。ちょうど昼時刻となったので「麺屋 みそいち 若草店」で味噌ラーメンを食べることにした。すると店の直ぐ近くで事故渋滞に巻き込まれてしまった。現場に近づくと車数台の事故のようだった(a, b)。
 期間限定の「鬼三昧 鬼辛みそラーメン」が始まっていた(c, d)。先の冬場の「鬼三昧」に比べると激辛度は下がっているが、世間のいわゆる激辛とは比較にならないほど辛い。ただ辛いだけではなく程よい味噌味がたまらない旨さを醸し出している。チャレンジのルールは単純だ。
 例によってまずは最も辛いとされる「鬼とんがらしみそ」を食べた。粉唐辛子でたっぷり辛みをつけた上に、さらに唐辛子がいくつも載っている(e)。唐辛子の串焼きを楽しめる人なら、何の苦も無く簡単に食べられる。普通の味噌ラーメン(f)と比べると色からしてまるで違う。運んでくる店員が湯気に混じって飛散する唐辛子のため目をしょぼつかせていた。店員の一言「昨年の鬼三昧はやり過ぎたので、今回は辛みを少し抑えました」
 
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 これからの寒い時期、一部の硬質菌以外きのこはほとんど見られない。「今日の雑記」もおのずときのこ以外の覚書が主となる。70の手習いで、植物病原菌の観察も非常に興味深く思えてきた。「きのこ雑記」もそろそろ店をたたむなり、タイトルを改めた方がよいのだろうか。


2016年12月7日(水) 今市ダムへの道が復旧していた
 今市警察署近くの茶臼山に登るつもりで登山口脇に車を停めて歩き始めた。すぐに急斜面が始まったが、径には深々と落葉が積もって足許が覚束ない(a)。さらに南側の広葉樹林の斜面はとても急できのこ観察には不向きなことも分かった。結局、歩き始めてほどなくすごすごと引き返してきた。途中で出会ったのはナヨタケ属のきのこだけだった(b〜d)。
 そのまま帰宅するのは面白くなかったので、「21世紀保全の森」の様子を見るために今市ダムに向かって車を走らせた。ここへの道路は昨年9月10日の激しい集中豪雨のため途中が何ヵ所も大きく崩壊した(雑記2015.10.25)。その後どうなったのか知りたかった。
 昨年ズタズタになった道路はきれいに修復され、すんなりと今市ダムにたどり着けた(e)。ダムの先の未舗装道路に少し入ったが、ガソリン残量警告灯が点滅していたのでそのまま引き上げた。ダム湖周辺では小雪が舞っていたが虹もでていた(f)。
 
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 今朝は今月に入って最も冷えた。am4:00時点で庭はマイナス3度、室内4度だった。日の出直前までにはさらに2〜3度ほど下がることだろう。


2016年12月6日(火) ワサビタケに再挑戦:レイノーとの闘い
 今の時期、相変わらずどこに行ってもワサビタケがよく出ている(a, b)。先月乾燥しきってコチコチに硬くなったワサビタケを検鏡しようとしてうまくいかなかった(雑記2016.11.26)。そこで昨日、新鮮なうちに覗いてみた。いわば再挑戦。目標はせめて昨年並みだ(同2015.12.17)。
 ヒダには脈絡脈が豊富にあり、ヒダの縁にはシスチジアがたくさんありそうだ(c)。カサ表面を拡大してみた(d)。断面も再度確認した(e)。胞子紋はたっぷり落ちた。胞子はアミロイド(f)。
 ヒダを一枚スライドグラスに寝かせて縁を見た。透明なゼラチン状の塊で覆われているかのように見える(g, h)。複雑な形をした縁シスチジアが水を弾いているらしい。シスチジアの表面から油脂成分でも染み出しているのだろうか。
 とりあえずヒダの断面を見たが、透明な縁シスチジアはよくわからない(i)。側シスチジアらしきものもある(j〜l)。改めてフロキシンで染めてKOHで封入してみた。低倍率でも、ヒダの縁の縁シスチジアの様子がおぼろげながらわかる(m)。倍率を挙げるといろいろな形のシスチジアが見えた(n〜p)。担子器の基部の様子はよくわからない(r)。
 
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 今年の12月は今のところとても暖かい。にもかかわらず、両手・両足の指先は冷たくなって、思い通りに動かず、ほぼ常時激しい痛みに襲われている。こうやってキーボードに向かうこともリハビリの一つだが、実体鏡を覗いて切片を作るのもリハビリのひとつとなっている。


2016年12月5日(月) 第一回土沢そば祭り:於土沢公民館
 昨日日光市の土沢公民館を会場に第一回目の「土沢そば祭り」が行われた。朝10:30から午後2:00まで、200人分のかけそばが用意されるとのことだった。散歩を兼ねて自宅を朝9:30頃に歩き始めると、10:10頃には公民館に到着した。開始時刻まで待つことになると思った。
 20分も早く着いたにも関わらず、すでに何人もがテント下のテーブルで打ち立ての新そばを食べていた。一杯300円で、先着50名にはサツマイモのプレゼントつきだった。先客たちに倣って開始時刻前にそばを二杯食べた。サツマイモも二杯分もらった。公民館は田んぼの真ん中にあるため、男体山から女峰山、高原山の雄姿を仰ぎ見ることができる。10:30を過ぎる頃には大勢の客がやってきた。そば打ちのメンバーは「そば打ち 和楽の会」だった。
 
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2016年12月4日() とても有益で充実した公開講座だった
 昨日は風もなくとても暖かい一日だった。茨城大学で行われた公開講座「植物に病気を起こす菌類を調べる」を受講してきた。講師は日本菌学会関東支部会長の小野義隆教授。
 予算も設備もほとんどない中学校やアマチュアでも実践できる方法の提案に始まって、身近な植物病原菌を調べるための具体的で実践的な方法の紹介などは目から鱗が落ちるとても有益な内容だった。さらに、少数の受講者ゆえ、実質的には個人指導に近い状態で講師と対話をしながら、いろいろな菌をじっくりと観察できとても楽しい一日となった。
 改めて小野教授の薄片切りだし技術の高さを再確認させれらた。さらにふだん書物からだけでは得られない貴重なアドバイスをいろいろと受けることもできた。有益で楽しい講座だった。
 
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 日光から水戸までは意外と近いことを知った。90Km弱、一般道を車で2時間強だった。


2016年12月3日() 冬枯れの尚仁沢湧水群遊歩道にて
 昨日の午前中に塩谷町の尚仁沢湧水群への遊歩道を歩いた。すっかり冬枯れとなり、足元も凍り付いて歩きにくくなっている。この時期ここを訪れるハイカーはほとんどいなくなる。駐車場には到着時にも帰宅の途につく時にも自分の車以外一台も見られなかった。
 湧水群まで誰一人会うこともなく静かな散策を楽しめた。きのこはほとんど見られないだろうと思っていたのだが、ワサビタケが随所に群生していた(a, b)。腐朽したイヌブナらしき材にナメコが散生していた(c, d)。群生しないナメコに出会ったのは久しぶりのこと。ツエタケ属と思しき大きなきのこや(e, f)、センボンクヌギタケに似たきのこ(g)がモミの倒木に群生していた。
 地上生のきのこにもいくつか出会った。アカヤマタケ属のきのこ(i, j)や厚壁で発芽孔のある胞子をもったきのこ(k, l)などをはじめ、ニガクリタケはあちこちで見られた。
 
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 今日はギリシア語講座が臨時休講となったので、茨城大学の公開講座「植物に病気を起こす菌類を調べる」を受講することにした。講座はam9:00始まり。早朝自宅を出なくてはならない。


2016年12月2日(金) 来年1月のスライド会の宿を予約
 来年のことを言うと鬼が笑う。とはいっても来月はもはや来年だから、鬼も笑わないだろう。千葉菌類談話会も菌類懇話会もともに来年1月の土曜日にスライド会が予定されている。例年この時期は、早くに宿を予約しないと、高価な施設しか残っていない。
 千葉菌対応に千葉駅近くのビジネスホテル、菌懇会対応に西川口駅近くのウイークリーマンションを予約した。でも、1月の土曜日はまだギリシア語の読書会があるので、スライド会に顔をだす時間的ゆとりはなさそうだ。でも懇親会という名の宴会には出席できそうだ。
 12月10日(土)には日本菌学会関東支部の第30回シンポジウムが行われる。今回のテーマは「日本菌学会関東支部と菌学研究のこれまで〜これから」ということで非常に興味があるが、ギリシア語・ラテン語の読書会ともろにぶつかっている。残念ながらシンポジウムには出られない。

 昨日は午前中ずっと雨で散歩はできず。おかげで、久しぶりにラテン語の勉強ができた。



2016年12月1日(木) ハイブリッドバス運行最終日:奥日光
 昨日は奥日光の赤沼車庫と中禅寺湖畔の千手が浜を結ぶハイブリッドバスの運行最終日。昨年同様に朝、赤沼駐車場に向かった。いろは坂は閑散として車の姿は非常に少なかった。昨年は駐車場に雪が残っていたが、今年は雪はなかった(a)(雑記2015.12.1)。湖畔に向かうバス専用路も凍ってこそいたが、ほとんど雪はなかった(b)。
 中禅寺湖畔は風が強く、千手が原では鳥屋さんたちが震えながらカメラを構えていた(d)。日光湯元の湯の湖周辺にも雪はなく(e)、第二いろは坂(下り専用)から見る第一いろは坂(上り専用)も寒々としていた(f)。中禅寺温泉で硫黄泉に入ってから帰宅した。
 この日出会ったきのこといえば、すっかり凍り付いたマイタケ(g)、大きなニレサルノコシカケ(h)、カバノアナタケ(i)、クロサルノコシカケ(j)、キヌメリガサ(k, l)、カワラタケ、カイガラタケ、サルノコシカケ、ツガサルノコシカケ、シハイタケといったところだった。
 
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 今月前半は、ご近所のゴミ置き場のカギ当番。昨年の9月以来だ。日・水の両日くれぐれも忘れないように。資源ゴミと不燃物の日もある。カレンダーに記をつけた。


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