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トップページ「きのこ雑記」は今日でおしまい! | ||
「きのこ雑記」という名称でサイトを起こしたのは2000年11月23日。通算16年間以上続けてきたことになる。2001年4月24日には「今日の雑記」を、同年5月31日には「キノコのフォトアルバム」を開設した。これらは少なくとも週に1回以上、時にはほぼ連日更新を続けてきた。 一方2006年9月7日に「こけ雑記」を開設したが、これは2011年7月30日のオオミズゴケの観察を最後に今日まで全く放置状態で更新はしてこなかった。来年からは蘚苔類についても観察や鑑賞を再開しようと思っている。ただ、五年半の空白は恐ろしい。こけのいろはをすっかり忘れている。まずは、蘚苔類の基礎概念の再学習から始めようと思う。 来年から現URL [http://fungi.sakura.na.jp/(index.html)] は「きのこ雑記」ではなく、「日々の雑記」となる。「きのこ雑記」や「こけ雑記」はそのサブページとして残し、主たるページは「今日の雑記」となる(雑記2016.12.18)。「きのこ雑記」は16年目にして幕を引くことにした。
これまでGoogleやYahoo!で「きのこ雑記」を検索すると、真っ先に表示されていた。しかし、明日からは「きのこ雑記」で検索しても該当サイトなしということで表示されなくなる。よしんば表示されてもエラーになるだろう。「きのこ雑記」新たなURLは以下のようになる。
昨日は唯一営業している市営温泉、川治温泉「薬師の湯」まで行った。自宅から35Km、ふだんなら45分程度で行かれるはずが、今市周辺と鬼怒川周辺で帰省客・観光客の車による渋滞が発生していて、1時間以上かかった。帰路はもっぱら裏道経由で45分で戻れた。 |
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年末年始にも営業の市営温泉は | |
昨日はよく冷えた。am5:30時点で外気温−6度、室内−1度で、日中も気温は低いままだった。曇っていたが、二階の窓からは高原山が、外に出れば女峰山が鮮やかだった。 ふだん風呂は日光市の市営温泉を利用している。いずれの温泉も弱アルカリ泉。自宅で風呂を沸かすのは月に3〜4回程度だ。というのも、自宅の風呂は追い炊きができない、プロパンガス料金がとても高い、さらに市営温泉がとても安価なためだ。 昨年日光市に転居してきてガス料金と水道料金の請求額をみて驚いた。当初はその月だけだろうと思っていたが、そうではなかった。そこで、市営温泉に通うことを前提に入浴料金とガソリン代金の合計額を計算してみた。その結果、自宅で風呂を沸かすよりずっと安価なことがはっきりした。以来、風呂といえば市営温泉となった(雑記2016.1.7)。ただ、最大の問題点として風呂上がりのビールが飲めないことがある。 市営温泉も年末年始は原則として休みになる。しかし、仕事休みとなった昨日は鬼怒川温泉の「岩風呂」に行った。年が明けて、川治温泉「薬師の湯」は元旦も営業するし、2日と3日には「かたくりの湯」も「やしおの湯」も営業する。どうやら年末年始も何とかなりそうだ。 |
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先月採取のハリタケの仲間 | |||||||||||
10月頃から先月末まで、日光だいや川公園でハリタケの仲間のきのこが多数でていた。いくつか採取したのだが、すっかり忘れてずっと放置したままになっていた。乾燥品はアニスのような芳香を発していた。廃棄処分する前にすこしじっくり眺めてみることにした。 子実層をルーペでみるとまるでイソギンチャクが群れているかのようだ(d)。断面を見るとカサ肉は単一の層からなっている(e)。カラカラに乾燥していても、ハリの表面は胞子だらけで(f)、胞子は非アミロイド(g)。フロキシンで染め(h)ずとも、表面は疣だらけで金平糖のようだ(f〜h)。むろん一菌糸型で、クランプはない(i)。針を薄切りしようとしたがうまくいかなかった。ただ、担子器が確認できる程度だった(j)。芳香が気になるがおそらくチャハリタケなのだろう。 |
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昨日は多くの職場で仕事納め。かたくりの湯も年内最後の営業だった。とても混んでいた。今日の風呂は観光地のど真ん中にある鬼怒川の市営温泉に行かねばなるまい。 | |||||||||||
再挑戦:水無湧水庵 | |||||||
美味い蕎麦の食い直しのつもりで近くの水無湧水庵に行った。先日はam11:20に着いたところ絶望的だったので(雑記2016.12.24)、昨日は開店時刻のam11:00数分前に到着した。雨風が強かったせいか、車は4〜5台くらいしかいなかった。今日こそ確実に食えるぞ! 開店と同時に店に入って、盛り蕎麦(d)と笊蕎麦(e)、かき揚げを一つ(f)注文した。笊蕎麦には海苔がたっぷり100円分載っている。かき揚げはひとつ100円だが、一人で食べるには多すぎる量だ。蕎麦のタイプは田舎蕎麦、出汁もよくでていて、うまい蕎麦をたっぷり堪能できた。とりあえず、先の片品街道での不味い蕎麦(同2016.12.19)の雪辱戦は一段落した。 水無湧水庵で蕎麦を食べたのは、昨年6月末に日光に転居してからこれがやっと二度目だ。この間、何度昼近くに店に行ってあまりの行列にすごすごと引き上げたことだろうか。 |
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タングステン線 φ0.5mmとφ0.095mmを注文した。これを5cmほどの長さに切って、電気分解処理で先端を極細にして、微小部分を解剖するタングステンニードルを作る予定。 | |||||||
「雑記」のファイル 7 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
四年ぶりに「今日の雑記」の占有量と各分野の構成比を出してみた(雑記2012.12.25)。12月27日現在、「こけ雑記」をも含めた全占有量は6.5GB、ファイル数は138,358となっている。この四年間で「今日の雑記」の占有量が倍以上に増えている。主たる要因は田舎への転居だ。首都圏に住んでいた時と違って、自宅10〜30Km圏にきのこや自然に親しめる環境が豊富にある。
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千葉菌講演会と懇親会 | |||||||||||||
昨日はam8:03初の東武日光線で首都圏に向かい、千葉中央博物館で行われた千葉菌類談話会の講演会に参加してきた。奈良一秀さん「世界の森をささえる菌類」(a〜c)と伊沢正名さん「うんこはごちそう」(d〜f)だったが、どちらの講演も豊かな内容でとても面白かった。 公園のあとは例によって懇親会、千葉駅近くのインド料理店で実質的な千葉菌の忘年会となった(g〜l)。講師のお二人も楽しめたような雰囲気だった(j, k)。奈良さん、伊沢さんにお会いしたのも久しぶりだったし、関西談話会のAさん、千葉菌会長のKさん、森林総研のNさんらとも久しぶりの対面だった。夜は千葉駅近くのビジネスホテルに宿泊したが、二人分の宿泊料金が朝食つきで6,500円と安いだけではなく、気持ちのよいホテルだった。 |
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微細な管孔のヤケイロタケ | |||||||||||
塩谷町の尚仁沢遊歩道でヤケイロタケらしききのこにであったが(a, b)、ルーペで裏面をみると管孔があまりにも微細だったので、念のために持ち帰ってていねいに見ることにした。 背側(c)と腹側(d)、カサの表面(e)、子実層(f)を改めてよくみると、管孔は6〜9個/1mmとかなり小さい。図鑑などには4〜6個/1mmとあるからさらに一回り小さい。しかし、きのこの断面(g)に見られるカサ肉や子実層との間の暗色層などはまったく違和感を感じない。さらに菌糸構造は一菌糸型で(h)、菌糸にはクランプがある(i)。子実層を(j)いくらさがしても胞子の姿はとらえられなかった。こんな小さな管孔をもったヤケイロタケもあるのだろうと思った(雑記2015.12.24)。 |
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今日はこれから県立中央博物館で行われる千葉菌の講演会へ出かける。今夜は千葉のビジネスホテル泊だ。 | |||||||||||
蕎麦の食べなおし:甜蕎屋 源平 | |||||||
先日群馬県片品村の店で、看板に偽りありの不味い蕎麦を食べたので(雑記2016.12.19)、早い機会に美味い蕎麦で口直しをしたいと思っていた。日光市から鹿沼市にかけては蕎麦屋が非常に多く、味のレベルもとても高い。一人前の価格も、盛り蕎麦600円前後だ。 自宅から3.5Kmほど離れた水無湧水庵に行ってみた。日光市ではトップスリーに入る著名な店で、鄙びた不便な場所にあるにも関わらず、いつ行っても混んでいる。この店には過去何度も行ったがあまりの混雑に諦めて帰るばかりで、過去には一度しか食べていない。am11:20頃ならすぐに入れるだろうと高をくくっていったところ、すでに駐車場は20数台の車でほぼ満車、さらに店の前には7〜8名が並んでいた。またもや諦めるしかなかった。 そこで以前から気になっていた甜蕎屋(てんきょうや)源平に行ってみた(a)。この店も自宅からは3.5Kmほどの場所にある。am11:25にはまだ他の客はいなかったが(b)、すぐにも車が5〜6台やってきた。粗挽き(硬めの田舎蕎麦)(e)と癖のないという礎(いしずえ)蕎麦(f)を頼んだ。礎蕎麦は他の店のものとあまり変わりはなかったが、粗挽き蕎麦は美味かった。ただ、この辺りの標準価格(600円)より100円高いのが玉に瑕だった。 |
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落葉の下にムラサキシメジが出ていた | |||||||
散歩目的で真岡市の井頭公園に行った。この季節になるとどこに行ってもきのこの姿はほとんどない。カワラタケやカイガラタケなどの硬質菌もミイラ化したものばかりとなった。しかし、よく見ればマツの切株からはあちこちで新鮮なキヒラタケが顔を出していた(a〜c)。林床は落葉が厚く降り積もっている。子嚢菌が出ていないかと、ツバキ樹下の落葉をどけてみるときのこが出てきた。ムラサキシメジだった(d〜f)。子嚢菌はまだ出ていなかった。 公園内では超望遠レンズを三脚に据えた鳥屋さんたちが随所に見られる。この日も池の周りの数ヶ所で彼らに出会った。池にはいつも数百羽のカワウが見られるが、彼らの狙いはありふれたカワウではないようだ。 |
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今朝もまた12月とは思えないほど異常に暖かい。am3:30現在屋外摂氏10度。午前中に近所の田園地帯を散策したが、夏用の半袖ポロシャツ一枚で十分だった。 | |||||||
カミウロコタケだった | |||||||||||||
塩谷町の尚仁沢遊歩道で倒木にケシワウロコタケによく似たきのこがついていた(a)。触れるととても柔らかい。ところが裏面をみると、何かちょっと違う(b)。子実層の色と様子からはカミウロコタケのように見えるが、カサが大きく広がるばかりで、背着している部分が全くない。持ち帰って数日放置している間にすっかり乾燥していた(c)。 乾燥しても柔らかいが、波打って扱いにくいので、しばらく水没させてから重しを載せて平らにした。湿ると背面の色がやや濃くなったが(d)、子実層面の色には変化がなかった(e)。断面をルーペでみると子実層にシスチジアらしきものが無数にあるように見える(f)。 切片を作って検鏡してみると確かに厚壁のシスチジアが多数ある(g)。倍率をあげると、先端部がクリスタル状の結晶に覆われたシスチジアが明瞭にわかった(h, i)。KOHに浸していると結晶は溶けて消失した(j)。菌糸型は一菌糸型で(k)、クランプはない(l)。まさしくカミウロコタケだった。背着部分のまったくないカミウロコタケにであったのは初めてのことだった。 |
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昨日はとても暖かい一日だった。市営温泉からの帰路は半袖のポロシャツだけで十分だった。 | |||||||||||||
謎の踏切:東武日光線 | |||||||
日光だいや川公園の駐車場に車を停めて(a)、園内の遊歩道を速足で散策した。男体山や女峰山を眺めながらの散歩はとても気持ちよい(b)。全体を一巡りすると3〜3.5Kmほどある。昨年の冬は主に自宅の近隣ばかり散策していたが、この冬場は公園歩きも散歩コースに加えることにした。同じように人と犬の散歩を目的にやってくる人がとても多い。 公園の縁に沿って東武日光線が走っている。そこに不思議な踏切がある(c, d)。当たり前だが、電車が近づくと遮断機が降りて、警報音が鳴り赤色投が点滅する。非常ボタンもある。でも不思議なことに、ここに通じる道がない。公園側には柵があって踏切には近づけない。一方、反対側の杉林にはガードレールこそあるが、踏切に通じる道がない(e, f)。少なくとも人の通行の役にはたちそうもない。これってシカやイノシシのための専用踏切? |
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次の日曜日(12月25日)に千葉県立中央博物館で行われる千葉菌類談話会の講演会に参加することにした。テーマは【講演1 世界の森をささえる菌類】(奈良一秀氏) と【講演2 うんこは生きもののごちそう】(伊沢正名氏) の二本。久しぶりに懇親会にも参加予定だ。 | |||||||
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