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顕微鏡整備に明け暮れた一日 | |||||||
昨日午前中の早い時間に、分解整備用の重い道具一式を携えて八王子から友人がやってきた。しばし談笑したあとはもっぱら顕微鏡の分解整備となった。メインのNikon製顕微鏡は特に念入りに時間をかけて作業してもらった。昨日までさんざん悩まされたゴミはすっかり消えた(d)。連れ合いのOlympus製顕微鏡も見違えるほど視野がきれいになった。 日光杉並木街道にある蕎麦屋で昼食をとって、二社一寺周辺の紅葉を楽しんだ。午後から、さらに教習用のOlympus製顕微鏡(BHX)の分解整備にも取り掛かった。一台は無事に分解整備が済んだが、もう一台の顕微鏡は八王子の作業場で整備することになった。 |
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Canonの修理センターから戻ってきた故障カメラは、バラして遊んだ(e, f)。さらに細かく分解して金属ゴミとしてだすことになる。これからはCanonのEOS KISS X5を使う予定。 | |||||||
自宅前知人宅の庭のスッポンタケ | ||||||
自宅前の市道を挟んだ向かいの家の庭にスッポンタケが数本出た。自宅の隣人やその家の住人などと一緒に、スッポンタケを見ながらきのこ談義に花を咲かせた。この家ではかつて牛を飼っていたこともあり、糞生菌をはじめ広い庭にはいろいろなきのこが出る。今年も昨年も竹林とその周辺にドクカラカサタケなどが多量に発生した。 軽自動車の購入を目的に宇都宮市に出向いた折に、中古車店で飼われている四匹の黒猫と戯れて遊んだ。ニャンコたちはセイタカアワダチソウやブタクサよりもネコジャラシがお好みのようだった。四匹の黒猫はそれぞれ少しずつ違うのだろうが、全く区別できなかった。不思議なことに飼い主は識別しているらしい。それぞれ別の名をもっているらしい。外見はそっくりでもそれぞれ皆、個性を持った別のネコ。なにやらきのこを見ているようだった。 |
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今日は顕微鏡の整備を依頼した友人が東京八王子からやってくる。 いわき市時代から愛用してきたスズキ アルトが来年1月に車検を迎える。4年間に8万キロほど走っていた。しかし、いまや満身創痍で車検整備費はかなりかかりそうだ。そこで新たに車検を受けるのはやめて、今月中にも別の軽自動車に乗り換えることに決めた。 |
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テングタケがまだ出ている:宇都宮の都市公園 | |||||||
昨日の朝、宇都宮市の中古車業者を訪ねた帰路に、栃木県庁近くの八幡山公園を短時間散策した。もはや硬質菌以外はなにもないだろうと思っていたのだが、松林の斜面にテングタケが多数出ていた(a〜c)。幼菌もまだいくつもあった。すっかり乾燥して干からびた子実体も多数見られた。その近くにはヌメリイグチも見られた(c, d)。しかし、柔らかいきのこは他には何一つなかった。カワウソタケがビッシリついたソメイヨシノの老木がいくつか目についた(f)。 |
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午後3時半頃国道120号線近くにある市営温泉「やしおの湯」に行った。見頃の紅葉と渋滞の見物だ。今市あたりから既に、宇都宮方面に向かう国道119号線の対向車線には延々と車が繋がっていた。東武日光駅を過ぎると歩行者より遅い流れとなり、神橋から先ではほとんど動いていなかった。いろは坂方面から降りてくる車は、さらに3kmほど先まで延々と繋がっていた。おそらくいろは坂の下り線はさらに凄まじいことになっていたのだろう。 国道の両側の紅葉はとても鮮やかだった。温泉は思いの他空いていた。帰路、いったん国道120号線に入ったが、すさまじい大渋滞はさらに伸びていた。急きょUターンして有料の日光宇都宮道路に入った。車の数こそ多かったが順調に帰宅することができた。 |
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紅葉見頃で観光地日光は大混雑 | |||||||||||||
日光では華厳の滝より上では紅葉の見頃を過ぎたが、いろは坂や鬼怒川渓谷では紅葉最盛期となっている。主要道路は首都圏からの車で大渋滞が起きていた。午後1:00いろは坂の上り線がふだん20分のところ1時間半、下り線が2時間かかっているとのことだった。 龍王峡駅前の広大な駐車場はam9:00には満車となっていた(a, b)。野岩鉄道は錦秋の山々の間を縫って走る。写真(c)は龍王峡駅ホーム。鬼怒川遊歩道は老若男女の列が続いていた。 コウボウフデの発生場所の緯度経度を再確認するために遊歩道を歩いた。新たな子実体もでていた(e)。近くにはクリタケ(f)、チャナメツムタケ(g)、スギエダタケなどが見られた。 |
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五か月ぶりに近くのスギ植林地のシイタケほだ場に足を運んでみた。予想通りきのこはほとんどなく、イノシシ被害の激しさを再認識させられた。出ていたきのこといえば、ムササビタケ(g)、非典型的な姿のクリタケ(i)、スギエダタケ(j)、ウラベニガサの仲間(k, l)くらいだった。 | |||||||||||||
家の近くの雑木林の低山にて | |||||||||||||
今市を中心とした日光市の低山はどこも麓から山頂まで全山にわたってスギ植林に覆いつくされている。ところが、自宅(標高310m)から6Kmほど離れたスポーツセンター(標高285m)の敷地内にある丸山(標高326m)はコナラ、カエデ、シデ、サクラなどの広葉樹が広く自生している。 センターの受付で手続きを済ませて樹林を歩いてみた。11月のこの寒い時期でも結構いろいろなきのこが見られた。ちょっと歩いてみると、ヌメリスギタケ(a, b)、スギタケ(c, d)、クリタケ(e)、キヒラタケ(f)などに出会った。かなり乾燥気味の林床にテングタケの仲間が散在していた。アケボノドクツルタケのようにも見えるし淡色のタマゴタケモドキのようにも見える(g〜j)。 前日に日光だいや川公園で採取したキシメジをムキタケなどと一緒にけんちん汁に入れて食べた(k, l)。生のままではやや脆いが、熱を通すとしっかりして、こりこりした腰のある美味しいきのこになった。苦みはほとんど感じられなかった。何年ぶりかの味わいだった。 |
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男体山、女峰山にも雪がつき始めた | |||||||||||||
昨日はよく冷え込んだ。男体山や女峰山の上に雪雲がかかり、よく見ればところどころにうっすらと雪模様が見えた。朝、日光だいや川公園に行ってみると、園内や周辺の紅葉が美しくなってきた。遊歩道脇にはあちこちでカキシメジが群生していた(d〜f)。 キシメジ(g, h)やらオトメノカサ(i, j)もよく出ていた。ツチスギタケ(k)やスギタケ(l)も相変わらずよくでている。スギタケに至っては、自宅の庭でもずっと出続けている。 |
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今日はまたギリシア語とラテン語の読書会。東武日光線の最寄り駅まで軽自動車のアルトで行くのだが、車の不調がますます激しくなってきた。寿命が近づきつつあるようだ。 顕微鏡撮影用のカメラの機種が決まった。中古のCanon Kiss X5で税金と送料込で21,120円。一方、顕微鏡のゴミ除去は来週八王子から友人(専門家)が来てくれることになった。いずれにせよ、従来の撮影環境を取り戻せるのは11月中頃になりそうだ。 |
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紅葉の始まった尚仁沢遊歩道にて | |||||||||||||
秋晴れの昨日の朝、高原山の尚仁沢遊歩道を散策した。周辺は紅葉が始まったばかりで見ごろは1週間ほど先のようだ。朝のうちはまだ観光客の姿は少なく、遊歩道の真ん中でも安心してじっくりときのこを観察したりカメラを構えたりすることができた。 今の時期どこへ行ってもムキタケによく出会う。尚仁沢でもミズナラ倒木から出ていた(c, d)。ヒトヨタケが樹木の周囲にリング状に発生していた(e, f)。落葉の中のモエギタケは老菌ばかりだった(g, h)。フチドリツエタケは先月から継続的に多数発生していた(i, j)。まるでミヤマツバタケのようなツチナメコがあちこちから出ていた(k, l)。ミヤマツバタケの胞子紋は紫褐色で、ツチナメコの胞子紋は茶褐色。ツバを見ると胞子の色がわかる。 |
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[顕微鏡撮影専用カメラの物色を始めた] 顕微鏡撮影専用カメラ(Canon EOS KISS X2)が壊れてから新たな機種を何にしようか決めかねていた。これまで数年間リモートライブビュー撮影といって、パソコン画面上で被写体を確認しながらシャッターを切るというやり方で検鏡写真を撮ってきたのでこの方式を継続したい。となると選択肢としてはCanonかNikonの一眼レフしかない。 できれば小型で安価なミラーレスを使いたいと思ったが、CanonのEOS Mシリーズはリモートライブビュー撮影に対応した機種は一つもない。一方、デジタル一眼レフではKISS F以降の入門機のすべてが対応している。Nikonはソフトが別売なので対象からは除外。とりあえずX2からX5までを対象に中古カメラ店とネットオークションを物色し始めた。 |
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鬼怒川遊歩道でコウボウフデに出会った | |||||||||||||
昨日の鬼怒川渓谷は紅葉が始まったばかりだが、首都圏から非常に多くの観光客がやってきていた。龍王峡駅前の広い駐車場は団塊世代を中心とした車で溢れていた。 紅葉を眺めながらのんびりと遊歩道を歩いていた。ふと足元をみるとコウボウフデが出ていた(c〜f)。保護色のため、おそらく目の前にあっても一般の観光客はまず気づかないだろう。日光市でコウボウフデに出会ったのはこれが初めてだった。幼菌は既になく背丈12〜16cmの大型の成菌が15〜18個ほどあった。RDB用の標本として数本を採取した。 他にはヌメリイグチ(g, h)、シロカノシタ(i, j)、ムキタケ(k, l)やツキヨタケ、オウギタケ、チャナメツムタケなども出ていた。狭い遊歩道には観光客が多く、合間を縫って少しだけ撮影した。 |
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昨年は11月1日に車のタイヤ交換をしているが(雑記2015.11.2)、今年はまだ家の前の路面も凍っていないので、交換するのはまだ先にしてよさそうだ。 | |||||||||||||
カサ頂部が尖っていないクギタケ | |||||||||||||
つい最近日光市の都市公園でいくつも出ていたクギタケはいずれもカサの頂部に尖った部分がなかった(a, b)。そこでこれは本当にクギタケなのだろうかと思って、顕微鏡を使って調べてみた。胞子はクギタケのものといえる(f, l)。ひだ実質(g)はメルツァー試薬で顕著なアミロイド反応を示した(h)。シスチジアは縁も側もいずれも大きく薄膜でクギタケのシスチジだ(i, j)。カサ表皮はゼラチン質ではない(l)。担子器の基部にクランプはない(k)。 保育社図鑑によれば、Gomphidius(オウギタケ属)とChroogomphus(クギタケ属)との主たる差異は、子実体肉組織がアミロイドか否か、そしてカサ表皮がゼラチン質か否かとされる。クギタケ属は子実体肉組織がアミロイドでカサ表皮はゼラチン質ではない。クギタケ属には日本からはフサクギタケとクギタケの2種が知られているとある。これらから、丸山型でカサ頂部に突出部がないが、これはクギタケとしてよさそうだ。 |
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昨日は日光白根山やら男体山が初冠雪。自宅周辺でも木枯らしが舞って寒くなってきた。 | |||||||||||||
オウギタケ:大きなシスチジア | |||||||||||||
すっかり乾燥しきっていたが持ち帰っていたオウギタケを処分する前に検鏡した。このきのこを覗くのは四年ぶりのこと(雑記2012.10.22)。幼菌(a, b)ではまだ胞子が未熟だったので、検鏡にはかなり乾燥していたが成菌を使った。いずれもヒダの縁が黒く変色していた。 胞子紋は全く落ちなかったので、ヒダの一部を押しつぶしてみた(d)。予測通り切片はうまく切り出せなかった(e)。クギタケと違って子実層托実質は非アミロイドだ(f)。ヒダの縁にも側にも大型で円柱状のシスチジアが多数ある(e〜h)。フロキシンで染めて軽く押しつぶしてシスチジアと担子器を再確認(i)。ヒダの縁が黒変していたが、その部分をKOHで封入すると暗青色になっていた(j)。担子器(k)とシスチジア(l)はとても大きいので、対物油浸100倍レンズでは視野いっぱいに広がった。なお、担子器の基部にクランプは見いだせなかった。 |
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[『Micro Graphic きのこ解体図譜』 配本は11月末] 竹橋誠司・睦子著『Micro Graphic きのこ解体図譜』の予約申込が昨日(10/31)締め切られた(雑記2016.10.4)。配本は今月(11月)下旬ごろになるという。なお、若干部数に余裕があるので、予約申し込みを当分受け付けるという。
<あぁ〜ぁ、いろいろな困りごとが・・・> |
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