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近場の都市公園はイグチだらけ | ||||||||||||||||
強くなったり弱くなったりする台風性の風雨の中、近くの都市公園を歩いていた。いろいろなきのこが出ていた。特に目立つのは大型のイグチ類の大発生だった。今日はそれらのイグチ類のうち、ニガイグチモドキかヤマドリタケモドキに近い仲間(a〜b')とブドウニガイグチなどに近い仲間(c〜d')、ムラサキヤマドリタケなどに近い仲間(e〜f')の画像を取り上げた。 これらはいずれも十数個から数十個の子実体が出ている。中にはいかにも典型的なヤマドリタケモドキといったものや、クリイロイグチらしきもの、典型的なムラサキヤマドリタケと思えるものもあったが、それらはここには掲載しなかった。 |
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今日の午前中はプリウスの12ヶ月点検。この車は平成24年製でまったく問題ないが、軽の平成12年製アルトは燃費こそ18Km/Lと良好だが、エンジンやシャシーなどは問題だらけ。来年1月の車検まで「心停止 or 老衰死」せず無事に動き続けてくれるのかどうかかなり疑問だ。 | ||||||||||||||||
雨の中でのきのこ観察 | |||||||||||||
「信州ツアー2016」は松原湖畔に佇む宿「宮本屋」を舞台に行われたが(a, b)、最も肝心の土曜日(8/27)は終日雨だった。宿のご主人(c)の運転する四輪駆動のバス(d)に揺られて観察地に向かった。現地では強い雨の中、雨具を着用したりカサをさして林内を歩き回った(e, f)。 雨が強かったので、一眼レフの出番は全くなく、メモ用カメラだけかろうじて使えた。発生数は少なかったがいくつかのきのこに出会った(k)。この日はツノシメジ(g)、サンゴハリタケ(h)、ウラグロニガイグチ(i)だけを撮影し、翌朝(8/28)ハナビラタケ(j)を撮影した。 興味深く面白かったのはドクツルタケ標本だった(l)。雨で壊れやすくなっていたきのこを上手に持ち帰って台に据えるのは結構大変な仕事で、誰にでもできることではない。台に据えた御仁もその出来栄えにすっかりご満悦の様子だった。 |
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オオダイアシベニイグチをミヤマイロガワリと修正 「きのこ雑記」の「キノコのフォトアルバム」にオオダイアシベニイグチの名称で掲載してきたイグチはすべてミヤマイロガワリであって、オオダイアシベニイグチではなかった。これまで気付かなかったのはミヤマイロガワリをオオダイアシベニイグチと誤って記憶していたためだ。ふだんから図鑑類を見る習慣がなかったことが誤りに拍車をかける結果となった。28日午後松原湖から帰宅すると、すぐに修正のためのスクリプトを書いて、過去に「オオダイアシベニイグチ」と記した部分と関連リンクファイルをすべて「ミヤマイロガワリ」に変更した。 誤りをご指摘くださった長野県の種山ご夫妻に感謝します。ありがとうございました。 |
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麦草峠周辺の遊歩道を散策 | |||||||||||||||||||
先週金曜日(8/26)は早朝日光を出て、長野県八ケ岳中腹の麦草峠を目指した。よく晴れていて麦草峠に着くとすでに車が35〜38台ほど駐車していてほぼ満杯だった(a)。 空いたスペースに駐車したのち、久しぶりに亜高山帯を散策した。遊歩道(c, e)にはトリカブト(b)や大型の地衣類(d)、ミズゴケの仲間(f)などが満ちていた。 御多分に漏れずこの地域でもきのこの姿は例年よりずっと少なかった。出合ったものにはアカツムタケ(g)、コガネテングタケ(h)、黄色タイプのベニテングタケ(i)、フサクギタケ(j)、ヤマドリタケ(k)、マムシフウセンタケ(l)やら、オオダイアシベニイグチ(m, n)、コショウイグチ(p, q)、クロチチタケ(q, r)などがあった。他にも7〜8種のきのこに出会った。 |
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のんびり遊歩道を散策したのち駐車場に戻ると、ちょうど三重県勢が峠の駐車場に到着したところだった。彼らはこれから遊歩道へ向かい、私たちは宿に向かった。 | |||||||||||||||||||
仮検索システムとしてnamazuを再び導入した | |||||||
松原湖から先ほど帰宅した。土曜日(8/27)は終日雨、その中でのきのこ観察会になった。しかし気持ちのよい仲間と楽しい時を過ごせた。観察風景や撮影したきのこなどは明日以降に掲載するとして、とりあえず「キノコのフォトアルバム」にかかわるメモを残しておくことにした。
今や時代遅れとなったnamazuシステムを廃止してGoogleカスタム検索に変更したのは、今年の四月半ばのことだった(雑記2016.4.18)。しかし、更新ファイルがヒットするまでのタイムラグと検索の粗さに(e)、どうにも耐えられなくなった。きめ細かな検索や正規表現を用いた検索(e, f)のできないGoogleカスタム検索はやはりどうにも受け入れがたい。 |
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「キノコのフォトアルバム」の撮影月のすぐ下に [今日の雑記の関連記事] という項目を追加した(b)。[準備中あるいは今のところなし] とあるのはまだ手を付けていないファイルだ(c)。 | |||||||
台風で再び荒れた尚仁沢遊歩道 | |||||||
塩谷町の尚仁沢湧水への遊歩道は、昨年9月の大水害ですっかり荒れ果てて様変わりしてしまったが(雑記2015.10.17)、10月中にはなんとか歩けるように整備された。しかし、先週末の台風による大雨で再び入り組んだ樹木の根が露出してとても歩きにくくなっていた。 ふだんだと遊歩道脇にはカメムシタケが多数見られるのだが、土が洗い流されてしまい、これらの虫草なども一緒に流されてしまったようだ。昨日は二つほどしか見られなかった。 沢沿いの遊歩道やその周辺にきのこの姿は極端に少なくなっていた。かろうじて出会ったのはヒメコナカブリツルタケ(a)、テングタケ属(b)、ホウライタケ属(c)、イヌセンボンタケ(d)、ホオベニタケ(e)くらいだった。水流に影響されない高い位置にマスタケのようなきのこがついていた(f)。子実層面をみるとどうやらシロカイメンタケの幼菌のようだ。 |
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今am4:00、まだ暗い。三重県のきのこ仲間主催の「信州ツアー2016」に参加するため、これから長野県の松原湖を目指して出発。パソコンは持って行かない。帰宅は28日夜の予定。 | |||||||
雨の合間に日光だいや川公園散策 | |||||||||||||||||||
このところ奥日光や宇都宮市の緑地ではきのこの発生が芳しくない。近くの日光市の都市公園はどうだろうかと思って昨日早朝期待せずに歩いてみた。昨年の同じ頃と比較すると圧倒的に少ないが(雑記2015.8.28)、そこそこきのこが発生していた。 ちたけ狩りの人が多い割には、不思議とチチタケが随所にみられた(a)。ヒロハチチタケ(b)、クロチチダマシ(c, d)もでていた。ヤグラタケが再び発生し始めた(f)。イグチ類は比較的多いので、気まぐれに四種だけとりあげた。ムラサキヤマドリタケ(g)やシワチャヤマイグチ(h)がまだ出ている。アメリカウラベニイロガワリ(i, j)、アワタケの仲間も相変わらずみられる(k, l)。 テングタケ類(Amanita)の仲間は比較的多く、ツルタケ、カバイロツルタケはじめ、ドクツルタケ(m)、シロタマゴテングタケ(n)、フクロツルタケ(o)、アカハテングタケ(p)、ヘビキノコモドキ(q)が目についた。白色のAmanita(m, n)は両者ともカサにKOHを滴下した状態での撮影だ。 大きな明るい色の幼菌はムレオオイチョウタケ(r)。連日雨が続き蒸し暑いのでナメクジが巨大化している。アカマツ樹下のアミタケはいずれも皆管孔部がしっかりと食被害にあっている。 |
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宇都宮市郊外の緑地もきのこ少ない | |||||||||||||
宇都宮市郊外の都市公園をいくつか散策したところ、どこの公園でもきのこの姿はとても少なかった。美術館の近くでコナラ林にヤマイグチの仲間が十数本出ていた。すべてヤマイグチかと思ったら(a)、柄がほとんど白色のも(シロヤマイグチ)や(b)、根元が青色のもの(アオネノヤマイグチ)もあった(c)。ここでは他にアワタケ(d, e)、クリイロイグチ(f, g)もわずかに見られた。 ヒメコナカブリツルタケ(h)は奥日光同様によくみられる。テングタケ類では他にはドクツルタケ(i)やフクロツルタケ(j)がわずかに見られた。ふだんはベニタケ科のきのこは見ても見なかったことにして通り過ぎるのだが、あまりにきのこが少ないので、シュイロハツと思われるもの(k)やヒビワレシロハツ、ヒダの粗いチチタケ属などもじっくり見た。嵐で折れた枝についていたハナビラニカワタケは新鮮で立派だった(l)。 |
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朝晩はよいが、昼間は日光でもエアコンが必要なほどの蒸し暑さが続いている。昨日の午後からは、強くなったり弱くなったりしながらずっと雨が降っていた。 | |||||||||||||
ありふれたMarasmius(ホウライタケ属)なのだが・・・ | |||||||||||||
たまたま持ち帰ったホウライタケ属(a〜c)を覗いてみた。胞子は非アミロイド(d)。ヒダを切り出してみると(e)、縁にも側にシスチジアがありそうだ。倍率を上げると確かにシスチジアがある(f)。ヒダを一枚寝かせて縁をみると厚壁で茶褐色のシスチジアが多数ある(g)。側にも縁シスチジアと同じような姿形で大きさもほぼ同じようなシスチジアがある(h)。 カサ表皮の断面を切り出して(i)、倍率を上げると厚壁で茶褐色の箒状細胞が柵状に並んでいる(j)。倍率を上げると面白い姿をしている(k)。カサ表皮だけを剥がして押しつぶしてみると実に面白い姿を見ることができる(l)。箒状というよりモグラの手といった印象だ。 手元にある文献からは種名はわからなかった。保育社図鑑に準拠すればオチバタケ節に落ちるようだ。猛暑のせいかたちまち腐りだしたので、標本にはせずそのまま庭に捨てた。 |
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顕微鏡室で数日前から異臭がし始めた。どうやら硬質菌を一時的に保管している段ボールからのようだ。中を覗き込むと、大型のツガサルノコシカケまでが虫に食われてボロボロになっていた。一晩乾燥器に通してから紙袋に収めたのだが、殺虫剤は入れてはいなかった。中まで熱が通らず虫を生かしたままになっていたようだ。結局30点ほどすべてを処分した。 | |||||||||||||
少しは雨も降ったけれど:奥日光千手ヶ原 | |||||||||||||||||||
奥日光千手ヶ原を昨日17日ぶりに散策した。昼過ぎまでよく晴れた。きのこは前回よりは少し多かったが(雑記2016.8.5)、やはり例年よりずっと少ない。 ここ2週間ほど、いろは坂より下ではよく雨が降ったが、戦場ヶ原周辺では雨量を計測できるほどの降雨はなかった。少ないながら出会ったきのこの一部を掲載した。 ヒメベニテングタケ(a, b)、ミヤマイロガワリ(c, d)、ツノシメジ(e, f)、スギタケモドキ(g, h)は数が増えてきた。アミヒラタケに似た巨大で肉厚のきのこは昨日も見られた(i, j)。チシオタケ(k)とその近縁種(l)はよく出ていた。ムカシオオミダレタケはブナ科ばかりではなく樺からも相変わらずよく出ていた(m, n)。 しばしば見ているが真剣に同定作業をしたことがなく、いまだ曖昧のままのイグチの姿を二つ取り上げた。一つはカサにも柄にもヌメリがあって柄に隆起した大きな網目のあるもの(o, p)。ヌメリニガイグチに近い仲間なのだろう。今一つは、カサはビロード状でヌメりはなく、柄にヌメりのあるもので(q, r)、青変性がある。昨日はこの両者は比較的多く発生していた。 不思議と雨が降らなくても赤色系のベニタケ属、カバイロツルタケやヒメコナカブリツルタケ、アシナガタケなどはいつ行ってもあちこちに見られる。 |
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昨日は束の間の晴れ間だったのだろう。今日は台風接近で終日雨との予報が出ている。 | |||||||||||||||||||
地表から出たスルメタケ | |||||||
日光だいや川公園で4月頃から肌色の硬質菌が少しずつ成長し始めていた。最近ではすっかり大きくなって株は差し渡し20〜30cmほどに育っている(a)。幼菌のうちは何だかわからなかったが、どうやらスルメタケの可能性が高い。地表に20株ほどがほぼ直線上に並んで出ているので、地下に腐朽した根か材でも埋まっているのだろうと思っていたが、掘り出してみるとどうやら地表付近から直接でていた(b)。採取は先月に続いて三度目になる。 子実体の断面に1-ナフトール・アルコール溶液を滴下するとやがて濃紫色に変色した。白色腐朽菌の証だ。管孔は5〜8個/mmで、一菌糸型。ちょっと見には骨格菌糸のように見える厚壁の菌糸には明瞭な隔壁がある(l)。さらにどこにもクランプがない。スルメタケとしてよさそうだ。 |
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白色腐朽菌か褐色腐朽菌かを判定する試薬である1-ナフトール・アルコール溶液は意外と早く劣化する。特に夏などは冷蔵庫などに保管しておいても、一ヶ月は持たないようだ。ちなみに、新鮮なきのこの肉に滴下して濃紫色に変色すれば白色腐朽菌と判定される。 台風が三つも接近してきているというのに、今日の夜中から早朝は星や月がとてもきれいだ。 |
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