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屋外FMアンテナの威力は大きかった | |||||||
今の住居はFM放送の受信状態が悪く、単純な室内アンテナでは埒があかない。高性能ブースターの付いた評判のよい室内アンテナをいろいろ試したみたが、どれも若干ノイズが少なくなるだけだった(a〜d)。借家ゆえ屋外アンテナの設置はできないものと諦めていた。どうしてもノイズなしで音楽などを聴きたい場合は、ネット上の「らじるらじる」やら「radiko.jp」を利用していたが、これまたしばしば接続不安定となって音が途切れてしまう。 管理人の不動産業者に相談すると外部アンテナを設置してもよいという。配線のため壁に穴を開ける程度の加工に原状復帰など求めないという。電設業者に依頼することも考えたが、自分で設置することにした。引越時にいわき市から屋外アンテナをもってきていた(e)。 玄関脇の雨除け庇にアンテナを固定した(f)。同軸ケーブルの導入には壁に穴を開けずに玄関扉の隙間を通して室内に引き入れた。ケーブルの端をFMチューナーに繋いでみると、ノイズは消え、NHKFM以外の局も受信できるようになった。劇的な変化だった。ようやく立体的で豊かな音を味わうことができるようになった。屋外アンテナの効果は抜群だった。 |
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昨日は朝から雨。アンテナ設置は雨の中での作業だった。昼過ぎからミゾレとなり、暗くなる頃には雪に変わった。夜には、自宅庭や窓の外が一面の雪景色となった。 | |||||||
茶褐色の背着生のキノコ二題 | |||||||||||||
すっかり葉の落ちた林では立ち枯れや倒木がよくわかる。それらの樹幹や樹皮には明るい茶褐色の背着生のキノコがよくついている。この季節にはよく目立つ。ここでとりあげたのは日光市の名勝 憾満ガ淵や栃木市の都市公園 みかも山などで採取したものだ。 上段のキノコはニクイロアナタケモドキPoria nigrescensのようだ。アナタケ属(Poria)はほとんどが全背着生でカサを作らないらしい。菌糸構造も二菌糸型やら三菌糸型があるようだ。このキノコは子実層托は白色でコルク質。管孔は4〜6個/1mmで二菌糸型に見える。担子器は豊富に見つかるが、胞子は結局確認できなかった。 下段のキノコはシワタケPhlebia tremellosusのようだ。シワタケは白色で密毛を帯びたカサをつくることが多いが、このように全背着生でカサを全く作らないケースもあるらしい。子実層托は膠質で菌糸にはクランプがあるがわかりにくいことも多い。 |
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昨日は朝からとても暖かく、午後はずっと半袖Tシャツ一枚で過ごせた。TV報道によれば、宇都宮では四月末の陽気だといっていた。夕方の市営温泉がやけに混んでいた。 | |||||||||||||
オオカイガラタケ:カイガラタケに似た北方生のキノコ | |||||||||||
昨年奥日光で採取したがこれまで放置していたキノコについての覚書。カサの縁が灰白色で中央部が薄墨色と特徴的な上に、子実層托の部分がヒダ状になっている(a〜e)。ちょっと見たところはカイガラタケに似通っているが、カサの色がまるで違い、カサ表面に毛被などはなく平滑で、カサ肉は白色。菌糸構造は三菌糸型で、原菌糸にはクランプがある。担子器の基部にはベーサル・クランプがある。胞子は見つけられなかった。 このキノコは伊藤誠哉著『日本菌類誌』第二巻四号のp232に、オオカイガラタケTrametes acuta (Berk.) Imaz.の名でモノクロ写真付きで記述されている。Trametes属の検索表が同書のp224にあり、これを素直に辿るとオオカイガラタケにすんなり落ちる。また、高橋郁雄著『北海道キノコ図鑑』(亜璃西社)のp.104(新版も同一ページ)に掲載され「メモ:まれなきのこ」とある。 |
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[遠州灘と菌輪館(三重県いなべ市)にて] 先週金曜日(3/4)am4:00頃に自宅を出発し、三重県で二泊、長野県で一泊して、昨日夕方帰宅した。この4日間ずっと3月とは思えないような陽気で暖かかった。東名高速のサービスエリアから久しぶりに富士山の雄姿を仰いだ(k)。遠州灘の浜はすっかり乾燥していて、浜岡砂丘ではわずかに数個の(l)、中田島砂丘ではたったひとつのケシボウズタケ仲間にであった(m)。菌輪館の庭ではヤケイロタケ(n)とツバキキンカクチャワンタケに出会った(o)。 |
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八ヶ岳南麓の富士見市ではKさんのグループの顕微鏡を用いた研修が行われていた。居間からは駒ヶ岳や鋸岳の姿が見られた。八ヶ岳高原ラインにはまだ雪がたっぷり残っていた。 | |||||||||||
暗い内に三重県に向けて出発 | |||||||||||||
今朝は慌ただしいので雑多な内容を三点ほどメモした。 瀧尾神社今市本宮の狛犬と龍はいずれも青銅製でとても印象的だ(a〜c)。この神社には鳥居をくぐると石製の狛犬も鎮座している。 先に2月20日の雑記で「再び Trichaptum or Irpex ?」としたキノコはウスバタケIrpex lacteusでよさそうだ(d〜f)。 画像(g)と(h)は昨日の画像の再掲。この頁はシスチジアの項目を開いたもので、そこにはラテン語(NL.)cystidiumとさらにその語源のギリシア語(Gr.)kystisが掲載されている(h)。これを大槻真一郎著『科学用語 語源辞典』で引いてみた(j)。ラテン語篇にも語源となったギリシア語kystisがギリシア文字で記されている(k)。同じくギリシア語篇にあたると、項目がカナとラテン文字表記で記され科学用語がいろいろ例示されている(l)。もっとも昨日の雑記もそうだが、こういった語源を理解したところで、きのこの分類や同定には何の役にも立たない。 |
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今は深夜、まだ外は真っ暗だ。今日はこれから三重菌輪の会の総会に参加するためにプリウスで出発する。途中久しぶりに遠州灘の海浜を歩いてみる予定。三重県で二泊したあと八ヶ岳山麓で一泊するので帰宅は7日(月)の夜になる。したがってこの間「雑記」はお休み。 | |||||||||||||
もう少し大きな活字だと思ったのだが・・・ | |||||||
注文していたLSJ("Liddell and Scott's Greek-English Lexicon")のAbridged版が届いた(a)。宣伝文句に仰々しく "with Enlarged Type for Easier Reading" とあった。開いてみると、残念ながら期待していたような文字サイズの辞書ではなかった(b, f の右側)。
近代科学の専門用語にはラテン語由来のものが多い。生命科学や生物学も例外ではなく、それらラテン語の多くがギリシア語に由来する。"Illustrated Dictionary of Mycology"(c)ではすべてに語源が記され(雑記2004.2.3)、それらの語意も易しい英語で記されている(d)。 |
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今日から日光だいや川公園で栃木県きのこ同好会によるきのこ写真展が始まるようだ。 | |||||||
広義のネンドタケ:研究が進めば別種に | |||||||||||||
和名でネンドタケとされるものにはかなり雑多な種がいっしょくたんになっているようだ。どの「ネンドタケ」がPhellinus gilvusにあたるのかよくわからない。ここで取り上げたものも広義のネンドタケとされるようだが、研究が進めばいずれ別種として分けられるのだろう(a〜d)。腐朽型も菌糸型も剛毛体もいわゆるネンドタケそのものだ(e, f)。 また今年1月11日の雑記で下段に画像を掲げて「種名にまで至らなかった」としたキノコも広義のネンドタケとしてよさそうだ。いちいち上記の雑記を参照して比較するのも面倒なので、重複をいとわず今日の下段にそのキノコの画像を再掲した(a'〜f')。 |
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先日このサイトのHTML形式のファイルのほとんどに修正を加えたので、namazu(全文検索システム)の更新にえらく時間がかかった。ふだんは10〜20ファイルくらいしか追加や変更はないので1分もかからないが、今回は1時間以上かかった。更新にはおそらく時間がかかるだろうと踏んで、プロバイダのサーバーにアップするまえに自宅PCで更新作業をした。プロバイダーのサーバー上で作業をしていたら警告を受けて強制終了させられるところだった。 | |||||||||||||
2月15日の雑記を訂正 | |
2月15日の雑記「すっかり乾燥しきったエビウラタケ」とのタイトルで取り上げたキノコはエビウラタケではなく、ケシワウロコタケPunctularia strigosa-zonataだ。子実層托の写真を見ればそれは一目瞭然なのだが、思い込みと初歩的ミスでエビウラタケと判断してしまった。情けない話だが勉強になった。ドキッときのこの竹しんじさんからのご指摘でそのことが分かった。2月15日の雑記と昨日の雑記にも手を加えた。竹さん、ありがとうございました。
[逡巡の日々の中で:いよいよ覚悟の月] |
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