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2017年12月20日(水) 文化の森散策と図書返却
 県立図書館から借りていた本9冊の返却日が迫ってきたので一昨日急いで最後の一冊を読了した。借り出した本すべてを期限内(2週間)に読み終えたのは実に久しぶりだった。しかも今回はすべてが重厚な評論と小説だった。これまでは9冊借りればたいてい1〜2冊は期限内に読み切れず延長処理になっていた。昨日返却と新たな借り出しのため図書館に行った。
 どうせなら朝の散歩も宇都宮市の公園を歩こうと思い宇都宮市の文化の森に車をとめた(a)。駐車場はがら空きだった(b)。きのこシーズンが終わってからこの公園に行くのは久しぶりのことだった。公園の辺縁を回遊する遊歩道を歩いたが、深い落ち葉のため、靴の中がざらざらごわごわになってしまった。きのこといえば、途中の遊歩道の脇で乾燥したハナビラニカワタケ(c)、ネンドタケ(d)、ネンドタケモドキ?(e)、アラゲカワラタケ(f)などがわずかに見られた。
 ジャンパーを家に置き忘れてしまい、半袖シャツと春用Yシャツで歩く羽目になった。この日も前日同様に気温が低く摂氏0〜3度だったので、急ぎ足で歩いていても結構寒かった。
 
(a)
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(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 近くの銭湯「かたくりの湯」が昨日ようやく再開された。床面タイルの改修工事で一ヶ月ほど休業していたが、これでようやくほっとした。常連は皆いちように心安らいだようだった。


2017年12月19日(火) 温度計
 川口市やいわき市に住んでいた頃から、温度と湿度がすぐわかるように各部屋ごとに温度計を設置してきた。かつてはアルコールや水銀を使った縦に細長いガラス管製品を使っていたが、デジタル式の機器が安価になってきてからは、屋外に設置するもの以外はほとんどを電池式のデジタル温度計に替えて現在に至っている。
 今現在五つあるすべての部屋に温度計を設置しているが(b〜f)、それとは別に玄関わきに屋外と屋内の両者を表示する温度計を設置してある(a)。ところがこの温度計、実際の温度よりほぼ1度高く表示される。おまけに外気温センサーを直射日光の当たる場所に設置してしまったこともあって、時には7〜10度も高く表示される場合もある。
 以下に表示した写真の値は、昨日朝4:00の気温と湿度。暗い中で撮影したので文字がとても読みにくい。同時刻、外の日陰に設置したアルコール温度計の表示では外気温はマイナス7.5度だった。am5:00頃には更に気温が下がった。それにしても部屋によって随分違うものだ。
 
(a)
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(b)
(b)
(c)
(c)
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(e)
(e)
(f)
(f)
 このあとファンヒーターを点火したこともあって、各部屋の温度は5〜8度ほど上がった。
 [追補] 液晶画面の見にくいDRETEC社の製品(b〜d)は購入から5年以上経つ。バッテリーを新品に交換しても表示の見にくさは変わらない。おそらく表示部分が既に寿命なのだろう。


2017年12月18日(月) 群馬県側は深雪路、栃木県側は凍結路
 栃木と群馬の県境の金精トンネルが今月25日から来年4月25日まで恒例の冬季閉鎖になる。このことを、土曜日(12/16)の朝、急に思い出した。閉鎖前に峠のトンネルを通っておこうと思って、朝食後に国道122号線を足尾から桐生市に向けてプリウスで出発した。
 草木湖を抜け桐生市の黒保根から赤城山中腹を走る県道62号線に入ると日陰はよく凍りついていた(a)。薗原湖畔を走る県道267号線から国道120号線に入り沼田市の老神温泉を経て吹割の滝に車を停めた(b)。例年通り遊歩道は冬季通行止めになっていた(c)。
 片品村のメインの街道はしっかりと除雪されていたが、丸沼高原スキー場に近づくにつれて路面の雪も次第に増えてきた(d)。ここは関東地方では最も早く開業し雪質もよいので、例年多くのスノーボーダーやスキーヤがやってくる(e)。この日もケーブル下の有料駐車場は早くも満車だった。このあたりからは雪をいただいた上州武尊岳を仰ぐことができる(f)。
 冬季ここから先は通行止めになることもあってか、急に足元の雪が多くなりコンクリー路面は一切見えなくなる(g)。圧雪路を快適にとばすとやがて金精トンネルに到着した(h)。周辺は深い雪に覆われている。県境のトンネルを抜けて栃木県側に出ると(i)、路面は一変する。雪こそあまりないが、足元が一面に凍りついている。ここからは男体山と戦場ヶ原、湯の湖を一望でき(j)、目を上げると温泉ヶ岳の岸壁が迫って見える。さらに少し下ると金精山がみごとだ(k)。
 日光湯元では積雪は昨年より少なく(l)、戦場ヶ原には草原を覆うような雪はなく一面に茶褐色の平原がひろがっていた。いろは坂にも全く雪はなかった。金精峠からいろは坂を経て馬返しまでの間では、車がとても少なくて快適に走ることができた。日光市の二社一寺周辺までくると観光客の車が急に増えた。神橋では結婚式の披露が行われていた。
 
(a)
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(b)
(b)
(c)
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(d)
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(e)
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(f)
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(g)
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(h)
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(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 昨年も同じような頃に同じようなドライブをしている(雑記2016.12.19)。昨年は左足の痛みに耐えかねて、今年は歯痛に耐えかねて、気分転換と痛みを忘れるための雪道ドライブだった。
 コケ「観察覚書」に「ヒナノハイゴケ」を追加した。


2017年12月17日() 白鳥がつぎつぎやって来ている
 先日(12/8)日光市と塩谷町との境界付近の船場を流れる鬼怒川に白鳥の姿を12羽ほど確認したが(雑記2017.12.9)、その後どうなっているだろうかと思って、一昨日(12/15)再び行ってみた。先日は一家族だけのようだったが、この日は全体で60〜70羽ほどの姿があり、4〜5家族ほどに増えていた。まだ首から上に黒色の残る若鳥の姿も20羽ほど見られた。
 昨年は鳥インフルエンザが猛威をふるったこともあって、白鳥の飛来について報道はかなり控えめだったが、今年は今のところ鳥インフルの件は問題とされていない。一昨年までは各地で白鳥の飛来が確認されるたびにマスコミで何度も報道されていたのだが、不思議なことに地元の下野新聞でも鬼怒川への白鳥の飛来については何の報道もされていない。
 
(g)
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(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 県境の金精トンネルが今月25日で閉鎖になる。そこで昨日ここを群馬県側から抜けてきた。その件の覚書は明日の雑記に残しておくことにした。


2017年12月16日() 朝の散歩途中で凍結エノキタケ
 このところ朝の外気温はam5:00頃にはマイナス6〜4度、am8:30頃になると零度前後にまで上がる。昨日の朝は久しぶりに東武日光線のガードをくぐって明神の細道を歩いた。線路近くの広葉樹混じりの杉林の脇をみると、倒木に干からびて凍っているきのこが見えた(a)。
 4〜5日前なら食べごろだったろうと思いつつ、周辺の倒木を見るとまだまだ良い状態のまま凍り付いているものがいくつもあった(b〜d)。冬場のエノキタケはとてもよいダシがでる。エノキタケのすぐ脇にはすっかり干からび切ったシハイタケの群れと比較的新鮮なヒメモグサタケ(e, f)もあった。エノキタケもそうだが、材から外し損なうと簡単に割れてしまった。
 
(a)
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(b)
(b)
(c)
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(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
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2017年12月15日(金) 歯痛をこらえて二点のコケを調べた
 激しい歯痛が尋常ではないので朝の散歩がすっかり遅い時間になってしまった。am10:00少し前に家を出ると、空気は冷たく山はすっかり雪に覆われていた。日向こそやや暖かかったが、午前中の気温は終始零度以下だった。帰宅したのは昼近かった。
 痛みをこらえて先日採取した六点のコケのうち二点を観察した。集中力を持続させるのが難しくて、葉や枝の薄片を切り出すのはできなかった。しかし、今回採取したコケではそういった作業は不要の種ばかりだったので、気楽に同定作業をすることになった。
 一点はEntodon challengeri(ヒロハツヤゴケ)だった(c, d)。先日の画像(a, a')がそれに該当することがはっきりした(雑記2017.12.13)。もう一点はVenturiella sinensis(ヒナノハイゴケ)だろうと思っていたが、間違いなかった(e, f)。これも先日の雑記(同2017.12.13)の画像(e, e')だった。
 両者とも、日常コケを見慣れている人ならばいちいち顕微鏡などを使わずとも、簡単にフィールドで同定できる種とされるものだ。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 とりあえず種名が確定した標本にはそれぞれNo.1211とNo.1213という標本番号を与えて所定の場所にしまった。コケの「観察覚書」にはNo.1213だけ掲載する予定だ。


2017年12月14日(木) こんなところにどうして:どうみてもナメコ
 近くの杉植林地である史跡二宮林を散歩した。この時期にはあまり人が入らないと見えて足元は落ち葉が深く堆積して多くの場所では小径はかなり荒れてとても歩きにくい(a, b)。
 板橋バイパスの側から歩き始めたが遊歩道の反対側の踏切に近づいたところで、なにやら乾燥したきのこが凍っていた(c)。この辺りでは昨年の今頃すっかり乾燥しきったエノキタケが束生していた。だからこのきのこもエノキタケだろうと思って裏面をみるとツバがある(d)。
 同じ材の周辺をよく見ると、乾燥しきっていない新鮮な子実体を見つけた(e)。これもすっかり凍っていたが裏面をみると明瞭なツバがある(f)。材は落葉広葉樹のようだ。
 持ち帰ったきのこを解凍させてから、改めてじっくりと眺めてみた(g, h)。胞子紋はたっぷり落ちた。そこで胞子を見ると楕円形〜そら豆型で長さ4〜6×2.5〜3μmで、発芽孔の有無ははっきりわからない(i)。ヒダの縁には縁シスチジアらしきものが見える(j)。そこでヒダの先端付近を押しつぶしてフロキシンで染めると縁シスチジアが明瞭になった(k)。KOHで封入してもクリソシスチジアのようなものは見られない。ヒダ実質は並列型で菌糸にはクランプがある(l)。
 観察結果からはこのきのこはスギタケ属のように思える。既知種で近いのはナメコだが、このきのこに強い粘性はなく、カサ表面を濡らすとヌルっとする程度だ。
 解凍された状態での色や臭い、さらに噛んでみたときの感触はナメコそのものだ。でもねぇ〜、こんなところにナメコ?
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 今朝3:30には外気温マイナス5.5度、室温3.5度。灯油の消費量が増え始めた。


2017年12月13日(水) どのコケがどの写真なのだろう?
 先日散歩の折に気まぐれに6点ほどのコケを採取した。いずれも樹幹に着生する蘚類だ。ふだんなら採取した順に袋には番号を付して月日や場所などを略記するのだが、この日はあいにく筆記用具を持っていなかった。帰宅して撮影したコケを見ると6点あった。各々のコケは離れた位置からのもの(上段)と接写したもの(下段)がすべてこの順に撮影されていた。
 観察記録には現地での生態写真と観察結果の写真をあわせて記録してきた。しかし、今回はそれが困難なことが判明した。(1)袋に番号が記されていないこと、(2)撮影はしたものの採取しなかったコケがあること、(3)撮影はせずに採取だけしたコケがあったことだ。
 標本のうち2点については接写画像との比較で、それがどの画像なのかすぐに判明した。(f, f')と(d, d')がそれで、他に似通ったコケの写真がないのですぐに分かった。ところが残り4点については、それらがはたしてどの写真のものなのか決めることはできなかった。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(a')
(a')
(b')
(b')
(c')
(c')
(d')
(d')
(e')
(e')
(f')
(f')
 キノコでも特定の属に限定して連続して何種類か撮影したりすれば同じような問題が生じる。かつてTulostoma(ケシボウズタケ属)を調べていた時期には、しばしばよく似たケースに何度か遭遇して困惑したことがあった。アラげコベニタケ属でも同様の問題が生じやすい。
 そもそも紙袋に番号をふって、撮影時にもその番号を一緒に撮影しておけばよかったのだろうが、今となっては後の祭りだ。これらの観察をすべきかそれともやめるか。激しい歯痛の件も重なって、どうしようか決めかねている。


2017年12月12日(火) クロハナビラニカワタケで遊ぶ
 先日真岡市の井頭公園を散歩している途中で採取したクロハナビラニカワタケを久しぶりに切り刻んで、フロキシンとコットンブルーで染めて遊んだ(雑記2017.12.10)。
 きのこを数時間ほどカバーグラスの上に伏せておくと胞子が落ちた。ふだんは20〜30個ほどしかサイズ計測はしないのだが、この日は珍しく80個も数えてみた。顕微鏡を覗きながらの目視ではなく、撮影した画像をPhotoRulerで手当たり次第に測った。胞子は卵形で9〜10x7〜8μm(b)。しかし、切り出した切片をいくら探しても、胞子の姿はほとんど見つけられない。
 花びら様の一枚を薄切りにしてみると、両面に子実層があり、中央部分ではゼラチン質のなかの菌糸が束になっている(c)。子実層を対物40倍レンズでみると、細い胴体に頭でっかちのこけしのような姿の担子器が見える(d)。油浸100倍レンズでみると、頭部は四つの部屋からなっていることがわかるが、このままではちょっとわかりにくい(e)。ゼラチン質を構成する菌糸は一様に細いが頻繁にクランプが見られる(f)。
 切片をフロキシンで染めると、担子器の頭部がいくつかに分かれていることや、菌糸のクランプがより明瞭にわかる(g〜i)。一方コットンブルーで染めても担子器の頭部の様子は明瞭にわかるが、菌糸のクランプについてはフロキシンとはまた違った姿で確認できる(j〜l)。
 
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 この数日間あまりの歯の痛みのため夜もほとんど眠れなかった。そこで昨日ついに歯医者にかかった。自宅から1.8Km、徒歩20分ほどの場所にある鈴木クリニック。こちらの質問には丁寧に答えてくれた。虫歯や歯槽膿漏など放置すれば問題となる疾患ではなかった。痛み止めなどの処置はせず薬も使わないことにしたので、まだしばらくは眠れない夜が続きそうだ。


2017年12月11日(月) 県立博物館のテーマ展「ミクロの世界」
 栃木県立博物館では11月11日(土)〜1月21日(日)までテーマ展「ミクロの世界」が開催されている。地方の博物館の宿命で人も予算も限られた中での展示なので規模こそ小さいが、行ってみて意外と興味深く面白い内容だと思った。各分野に精通している人にはちょっと物足りないが、子供が大きな関心を抱くような工夫も随所に見られて面白かった。
 それでも展示を眺め解説を読むだけでは多くの人はすぐに飽きてしまう。昨日「展示解説」が行われるというので参加してみた。定員20名となっていたが、参加者は20名を割っていた。主たる解説担当は学芸員の坂井広人さんだが、分野によって別の専門家に解説がかわり、全体として1時間ほどで一通りの解説が終わった。「土の中の生き物」が特に印象に残った。
 
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 朝近くの農協直売所で「農協感謝祭」が行われ、具のたっぷり入った汁とつきたて餅がふるまわれた。汁に二度、餅には三度も並んでしまった。これが昨日の昼食となった。


過去の雑記

2015年6月26日福島県いわき市から栃木県日光市 へ転居
2012年1月26日埼玉県川口市から 福島県いわき市へ転居

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